HISAKOの美容通信2012年7月号
AC BODYでメタボ対策
「基礎代謝を効率的にアップさせ、内臓脂肪を体に負担無く減少させる。」
そして、リバウンドは伴わない。」
…こんな壮大(!?)とも思われるダイエット(運動療法)を果たしてくれるのが、AC BODYです。
体の2大筋肉とされる腸腰筋と大腿四頭筋を鍛える為、痩身(肥満治療)のみならず、老化による(足腰の)筋肉の衰えから起こる腰痛や膝の関節痛の改善、転倒防止にも効果的です。
AC BODYの考える肥満・メタボリック対策は、脂肪を一時的に減少させる事を目的としたものではありません。
AC BODYは、体の中で最も大きな筋肉を鍛えることによって、基礎代謝を効率的にアップし、脂肪の燃焼効果を高めます。
脂肪の蓄積し難い体を作ることにより、食事制限に頼ることなく、健康的にそして、根本的に肥満・メタボリックを解消する事を目指しています。
…ナ、ナント、耳触りの良い美辞麗句(失礼!)なんでしょう。福岡の美容外科の学会場で、慢性的な運動不足を自覚していたHISAKOは一目惚れしてしまいました。これで、今年は痩せます!
回転式ポイント通電低周波機器 AC BODY”
そんじょそこらのEMSとは一緒にしないでくれ!
AC BODYの最大の特徴は、従来のEMSは1対1対応で通電するのに対し、AC BODYは5対1対応で、それも、夫々がファジ~に周波数や出力が変化しながら、通電ポイントを変えて行く(5点同時に集中通電可!)って高度なびっくり&物量(下図を見て貰えば明白な様に、金太郎の腹巻ばりの巨大な5点パットですからね!)作戦がウリ。それが、商品名の修飾として必ず登場する”回転式ポイント通電低周波機器”って言葉の意味でもあります。 下の図を見て下さい。
そして、金太郎の腹巻様の巨大な5点パットの対角線上に対極となるパットを接触させるので、体の深部にまで通電が可能となります。基本のコースの対象は、下っ腹と太腿。つまり、体の背骨の中央から両足に掛けて続く、体の中で最もデカい筋肉群である腸腰筋と、2番目にデカい大腿四頭筋の両者を刺激し、鍛え上げる事で、基礎代謝を飛躍的にアップさせ、脂肪の燃焼効率を上げるって算段なのです。まあ、端的に言うと、強制腹筋装置(1回30分の施術で、腹筋運動約300回分に相当!!)とでも言いますかねぇ。ですから、下っ腹と大腿を鍛えると言っても、別に、部分痩せって意味合いではありません、悪しからず。
あっ、AC BODYのターゲットとなる、腸腰筋と大腿四頭筋について補足しときますね。筋肉マニアじゃないと、普通はピンと来ませんからね、筋肉に名前言われたって。
腸腰筋
腸腰筋とは、腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉群(大腰筋・小腰筋・腸骨筋)の総称で、大腿を上げたり、背骨の自然なS字湾曲を支え、お尻の筋肉を引き上げてくれます。更に骨盤の位置を正常に保つ働きもしてくれます。腹の臓物の後ろに隠れていて、表から触れない、所謂”近頃流行のインナーマッスル”って奴です。
これらの筋肉群が衰えて来ると、太腿をしっかりと上げて歩く事が出来なくなり、躓いたり、転び易くなったりします。良く、爺婆が転倒して骨折したのが切っ掛けで、ボケて寝たきりになり、あっという間に死んじゃったなんて話を耳にするでしょ? 「爺婆の敵かぁ~。ふ~ん」と、この筋肉群を軽視するアラフォー世代もおりますが、実はこの世代でも結構衰えている女子は多いです。何にもない平地で躓いている中高年女子っているでしょ? あれ、太腿をしっかりと持ち上げる筋力が衰え始めているからなんです。「どきっ!!」とした思い当りのある貴女、つまり、この”躓く”と言うか”突っかかる”と言う事実は、笑って済まされる問題ではなくて、以前”デブを科学する。”(美容通信2010年3月号)(美容通信2010年4月号)でも取り上げましたが、大事なエネルギーの発生部位である腸腰筋の筋肉量が既に結構低下しているって事を意味するんです。腸腰筋や後で述べる大腿四頭筋って、体を構成する2つの巨大筋肉群の筋肉量が低下すると、当然、基礎代謝量(消費エネルギー量)が低下し、デブの原因になる訳で、これに、間違ったダイエットによる栄養不足、ホルモンの低下による基礎代謝の低下(美容通信2011年10月号)が加わると、中年太りに拍車が掛かるって寸法です。
筋肉量の低下以上に忘れてはいけないのが、アラフォー世代(以降の爺婆世代も!)になると、腸腰筋の骨盤の位置を正常に保つ能力が低下してしまう事です。骨盤が歪んで内臓が下垂すると、神経や血管が圧迫され、血行不良、浮腫み、冷え症、便秘(美容通信2007年10月号)にもなります。これらは、朝食抜きや夕食のドカ喰い、過度のダイエット、体温を下げる野菜や果物の摂り過ぎ、入浴無しのシャワーだけの生活、体を締め付ける下着や洋服、運動不足による新陳代謝の低下、過度のストレスや自律神経の乱れと共に、体温の低下を齎します。以前もお話ししましたが、最近は平熱の低い人が女性だけでなく男性、しかも若い人まで増えているそうで、平熱は36.5℃から36.9℃だったのが、最近は35度全般の人も増えているんだとか。体温が1度.上がると、免疫力は約5倍以上上がり、生命を維持するのに必要な酵素の活動が活発化しますしね。脂肪燃焼系に必須な酵素(美容通信2010年3月号)であるCoQ10やL-カルニチンの働きは、加齢と共にその総量が減少するのは差し置いても、骨盤が歪むだけでも下がっちゃうんです、はい。これらの症状緩和には、プラセンタのツボ注射(美容通信2009年4月号)やオゾン療法(美容通信2011年8月号)、スーパーライザー(美容通信2007年12月号)etc.を併用しますが、やっぱAC BODYによる効率的な腸腰筋の鍛錬は必要です。
AC BODYと併せて(自宅若しくは職場で)行いたい腸腰筋トレーニング方法としては、階段を上るですかね。例え、オフィスやマンションが高層ビルであったとしても、えっちらおっちら、東日本大震災の当日を思い出して、只管上る(笑)。下りはエレベーターをお使い頂いても大丈夫ですから、せめて上りは歩きましょ。
大腿四頭筋
大腿四頭筋は、体の中で腸腰筋に次いで2番目に大きい筋肉群で、大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋の4つの筋から構成されています。太腿の前側にあるこの筋肉は特に衰え易く、一種の老化の指標として語られる事、多し。つまり、爺婆になってあまり歩き回らなくなると、一気に筋力が低下し、膝が不安定になってぐらくらしたり、椅子から立ったり座ったりとか、階段の上り下りに支障が出て来ます。足腰が弱るとは、正にこの大腿四頭筋に端を発していると断言しても言い過ぎじゃないんですよ。
鍛えるには、AC BODY単独か、ランジやスクワット等の筋トレの併用かって選択肢になるでしょうかねぇ。唯、運動だけではキツイと思います。何たって1回30分の施術で、腹筋運動約300回分に相当するんですから。
まあ、小奇麗に纏めると、こんな所ですかねぇ。端的に言うと、単に表面の筋肉だけをちょろちょろっと運動させるのとは、訳が違うんです。
付録ですが、腹部に対して回転運動が加わるので、超の蠕動運動が促され、便秘も解消♪
そんじょそこらのEMSとは一緒にしないでくれ!AC BODYで、痩せた人々のお話
(以下症例全て、日本肥満学会資料より:伊藤超短波株式会社提供)先ずは、論より証拠。たぬき(失礼!)みたいな太鼓腹が、ぐっとセクシーな40代のオトコ♪って感じの腹に。
内臓脂肪だ何だかんだって言われたって、見た目だけじゃ良く分んないから、輪切りで見ちゃえ!って事で、CTスキャンしちゃいました。減ってますね~。
AC BODYには、目的に応じた7つのプログラムがある。オマケも、3つある。
AC BODYには、目的に応じた7つのプログラムがあります。オマケも、3つあります。どのコースも30分間の時間を要します。1クールは20回。理想を言えば、週2回の施術がより効果的。
7つのメインプログラム
AC BODYは、体の中で最も大きな筋肉量を鍛える事によって、基礎代謝を効率的にUPし、脂肪の燃焼効果を上げる事を目的にしており、この場合、基本として推奨するプログラムは、”AC BODY+Thigh(プログラムⅢ)”です。メタボ体型の改善にはこのプログラムが非常に有効で、上記の様に内臓脂肪の軽減に特に優れた結果を出していおり、日本肥満学会等でも数多くの成果に対する報告がなされています。
ですが、AC BODYはメタボ限定ではなくて、実は色々な目的に合わせた様々なプログラムがあります。
Belly Fat Therapy(プログラムⅠ)
腹部正面を中心に刺激するオーソドックスなプログラム。腹部への回転刺激と筋肉運動により腹部を広く動かします。お腹が軽く感じます。
AC BODY(プログラムⅡ)
腹部正面と腰、及び腹部側面を同時に刺激するプログラム。腹部への回転刺激と筋肉運動、腰と脇腹へのEMSの組み合わせで腹部がすっきり♪
AC BODY+Thigh(プログラムⅢ)
体の2大筋肉群である腸腰筋と大腿四頭筋の両者を同時に刺激するプログラムで、脂肪燃焼を求めるなら、絶対これが基本! 太腿部上面への回転刺激と筋肉運動によるドレナージュ効果、そして腹部正面へのEMS刺激の組み合わせで、腹部と太腿がすっきりします。
AC BODY+Thigh Back(プログラムⅣ)
腹部正面と太腿裏側を同時に刺激するプログラム。太腿裏側への回転刺激と筋肉運動によるドレナージュ効果、そして腹部正面へのEMS刺激の組み合わせで、腹部と太腿裏側がすっきりします。
AC BODY+Hip(プログラムⅤ)
腹部正面とお尻を同時に刺激するプログラム。お尻への回転刺激と筋肉運動によりヒップアップし、そして腹部の回転刺激と筋肉運動で腹部がすっきりします。
Belly Fat Therapy+Lymph Grand Drainage(プログラムⅥ)
腹部正面と腿、膝、足首の裏側を同時に刺激するプログラム。下半身を中心にドレナージュ刺激を行い、腹部正面への回転刺激と筋肉運動により腹部、太腿、膝、足首がすっきりします。
Upper arm・Back・Thigh(プログラムⅦ)
二の腕と背中及び腰、太腿に同時に電流刺激を加えるプログラムです。背中の回転刺激と筋肉運動によるほぐし効果、二の腕へのEMS刺激と太腿への回転刺激の組み合わせによる筋肉運動で、二の腕、背中太腿がすっきりします。
3つのオマケ。
基本の7つのプログラムにプラスして行う、オマケです。これに使用するパットはスリムパットと言って、通常のEMSと同じで、部分的に脂肪を減らしたい部位の表層の筋肉をちょこちょこっと鍛えるだけですが、オマケは主にはなり得ませんが、付いているとうれしいのがオマケってもんです。所要時間は20分間です。
AC BODYと相性が悪い人がいる。
幾ら人畜無害とされるAC BODYにも、当然相性の悪い人がいます。
「絶対、無理! あり得な~い!!」「絶対、無理! あり得な~い!!」と拒絶関係にあるのが、ペースメーカー等の体内埋め込み型の医用電気器械。器械が誤作動する可能性があるので、取り外せない埋め込み型の人は無理です。出来ません。
じっくり相談の上、出来るかどうか考えましょう下記の様な人及び部位には、AC BODYが出来ない事もある。相談しておくんなまし。
- 急性(疼痛性)疾患の人。
- 悪性腫瘍のある人。
- 心臓に障害がある人。
- 妊産婦。
- 伝染性疾患の人。
- 発熱中!(38℃以上)
- 生理中の腹部。
- 適応部位の皮膚に損傷・炎症・その他の異常がある人。
- 適応部位に知覚障害がある人。
- 心電計等の装着型医用電気器械を使用している人。
- 紫斑病!等の内出血し易い人。
- 骨粗鬆症等簡単に骨が折れちゃう人。
- 医者に掛かって何か治療をしている人や体に異常がある人。
- 安静を必要とする人。
- 血管障害の恐れのある血圧異常の人。
AC BODYの心強いサポーター達
ダイエットは基本的に、収入と支出のバランスの崩れを正すところから始まります。そりゃ幾ら死にもの狂いに蓄積した脂肪を燃焼させたところで、それ以上に脂肪が蓄積されれれば、収支決算はどうしたってデブになります。つまり、「入るを制する」に始まり、「燃焼度をUP」させる。「燃焼度をUP」させる方法には、遺伝子検査に基づく栄養療法や運動療法等が含まれますが、ホルモン療法等により「燃焼し易い環境」を整える事も重要です。これらは全て、全身的な意味での痩身(ダイエット)の方法とされますが、部分的な痩身、所謂「部分痩せ」の基本ともなります。部分痩せは、どうしても残ってしまった極く限られたエリアの脂肪をターゲットとするものですが、脂肪融解注射やキャビテーション等の保存的な手法は全て、如何に破壊した脂肪を効率よく燃焼出来るかによって結果が左右されます。
入るを制する。
脂肪の燃焼度を如何に上げようと、果てしなく入るが続くと、燃焼が追い付かないなんて事態に(笑)。入るを制するのが、ダイエットピルと、後述の燃焼度を上げるとも一部内容が重複しますが、栄養療法です。
ダイエットピル
ダイエットピルは、大きく分けると、腸での脂肪の吸収を30%カットするゼネカル(美容通信2004年10月号)の様な実力行使派と、血液を介して、喰いたいって脳みその欲望(食欲)を抑え込む欲望封じ込め派の2つ。後者の代表格としては、”メリディア”や”サノレックス”、”スリーエフ”等があります。
- 舌下スプレー型食欲用製剤”スリーエフ”(美容通信2012年3月号)
止め難い、理不尽で唐突な激しい欲望(食欲)の対処法として、最近注目が集まっているお薬。このイタリア生まれの”スリーエフ”は、舌下スプレー型の食欲抑制剤なので、速効性が自慢の逸品です。5分で効果が実感出来ます。つまり、「やばいかも!」と目先の誘惑(食欲)に駆られても、ちょっと席を外してスプレーするだけで、理性を取り戻せる優れものなんです。持続時間は約2時間。。
鞄に忍ばせておくだけで、不意の接待(宴会)や誘惑の多いパーティ対策に。猫を被っていたいお見合いや初デートの前にも(笑)。
栄養療法
(美容通信2010年4月号)ダイエットに必須なのが、勿論カロリー制限も必要ですが、糖質の制限は忘れてはいけません。糖質の役割は、ブドウ糖は生体に必要なエネルギー源であり、優先的に利用されます。 左の図を見て下さい。”腹が減って、腹が減って、飢え死寸前!”なんて時は、血糖への変化が緩やかな蛋白質から摂取して、それから徐にご飯やパン等の主食に移るのが、スレンダー・ギャルの正しい作法とされてはおりますが、より上級者を極めたいのなら、当然主食も白モノではなく茶モノ。特に食パンは、GI値が高く、砂糖も含まれている為、極力避けて下さいませ。
- オーソダイエット・プログラム
クリニックには、オーソダイエット・プログラムって、必要な栄養素を一つのパッケージに詰めた込んだ製品があります。まあ、製品の中には、ダイエット日記とか、その他諸々の付属品も入っていますが、アメリカでは肥満治療の一環として行なわれる超低カロリー食療法の日本版と考えて下さい。内容は1日当りの摂取カロリーを1200Kcalに抑えるもので、その内訳は、食事1000Kcal+サプリメント約200Kcalです。
燃焼度UP!
遺伝子検査
(美容通信2010年3月号) 遺伝子を調べる事で、脂肪燃焼にかかわるどのステップに弱点があるのかが判明し、それに合わせて、栄養素や漢方薬の処方内容が変わります。肥満関連遺伝子に合わせてオススメする栄養素には、以下のものがあります。
- CoQ10
TCA回路での脂肪の燃焼に必須な栄養素がCoQ10です。ところがCoQ10ってビタミン様物質は、体内の殆どの細胞に存在しますが、その量は20歳をピークに年齢と共に減少し、50歳を過ぎるとがっくり減ってしまいます。ですから、HISAKOの様にmitochondria(C5178A)遺伝子を有する肥満児は勿論、年齢と共に痩せ難くなったなあ何て思う中高年の必須アイテムですし、特にS-OPERAや脂肪融解注射を行なって体脂肪を強制的に脂肪酸に分解を行なう場合は、これを燃やしてナンボですから、サプリメントは勿論、筋肉注射の併用がお約束です。それを怠ると‥、ガス欠状態でストップ! 折角分解した脂肪も、燃焼し切れなかった余剰脂肪として貯蔵庫(脂肪組織)に保管されて、デブのまんま(笑)。
- ビタミンB1
ダイエット系には必須の成分ですが、元々酵素の活性を高めてくれるアイテムなので、痩せたかろうがなかろうが、デブ関連遺伝子があろうがなかろうが、取敢えず施術系の前に点滴はしとく事が多いかな。勿論サプリメントとしても。
- L-カルニチン
- ガルシニア
TCA回路でエネルギーが過剰になると、折角S-OPERAや脂肪融解注射をしても、余ったエネルギーは体脂肪として貯蓄する懲りないエコシステム‥。これを遮断するのが、ガルシニアに含まれるヒドロキシクエン酸(HCA)。脂肪の蓄積を阻止します。クリニックでは、ファイバーの中にガルシニアを含有した製品を、糖代謝の是正目的を兼ねて、肥満に悩む全ての人にオススメしています。特にmitochondria(C5178A)遺伝子を有する肥満児には、CoQ10とセットでWブロック効果を期待しています。
漢方薬
TVのCMで良く宣伝している防風通聖散は、β3AR(Trp64Arg)を持った人でなければ効果が無い漢方薬(笑)。この遺伝子は日本人の約3割しか持っていないから、この漢方薬は約3割の日本人にしか効かないんです。β3ARは内臓脂肪組織により多く存在するので、防風通聖散を服用すると、β3AR以降の神経伝達経路を直接刺激して、内臓脂肪がより優位に燃焼するんだそうです。これにより、インスリン抵抗性が著しく改善し、デブ化予防に有効的に働く、つまり一石二鳥的な漢方薬なのであります。
栄養療法
(美容通信2010年4月号) 栄養療法とは、血液やおしっこを採取し、その検査データに基づいて栄養状態を評価し、不足する栄養素をサプリメント等で補っていく手法(美容通信2007年3月号)です。
栄養療法では、脂肪の燃焼度UPのキーマンとなるのが、実は蛋白質。脂質は、後でちょろっと触れますが、あんまり重要視はされていません。
蛋白質は、身体の土台となるのと同時に、血液やホルモン、酵素etc.の材料となる大事な大事な栄養素ですが、糖質や脂肪と違って、貯蓄には向かないかず、その日のうちに消費し切れなかった分は、オシッコとして流れてさようなら。それ故に、毎日毎日、その日の必要な蛋白質量を補ってあげないと、大事なエネルギーの燃焼場である筋肉が減ってしまうんです。脂肪分解酵素(リパーゼ)の材料としてだけでなく、基礎代謝量の低下を阻止する為には、どうしたって蛋白質は必要です。更には、交感神経の活性化により熱産生を亢進する等々と、デブ脱却の必勝アイテム。勿論、厳しい糖質制限の余波で目減りする蛋白質分も、勿論上乗せして考えなくちゃいけませんよね。
蛋白質は、身体の土台となるのと同時に、血液やホルモン、酵素etc.の材料となる大事な大事な栄養素ですが、カロリーの嵩上げ要因として、兎角ダイエット中は目の敵にされがちな油です。しかし、冷静になって考えれば明白な様に、脂肪を吸収出来る人は、脂肪を脂肪酸に分解する能力がある、つまり体脂肪だって分解出来るので、贅肉にはなれないんです。
- 遅延型フードアレルギー(美容通信2012年9月号)
フードアレルギーと言うと、蕁麻疹や発赤、浮腫み、痒み、下痢、胃痛、呼吸苦等々と言った、IgEが原因となる即時型フードアレルギー(typeⅠ)が最初に頭に浮かぶと思います。昔はこっちがメインと考えられていて、未だに日本でも普通に保険で調べるアレルギー検査と言えば、IgEです。
最近、と言っても7年位前からですが、アメリカでこの遅延型フードアレルギーと言う概念が誕生しました。これはIgGが原因となる免疫複合体型(typeⅢ)によるもので、原因の食物を摂取後6時間~24時間してから症状が出現します。ニキビや肌荒れ、アトピー症状の他、肥満、片頭痛や眩暈、下痢、便秘、疲労感、喘息、鬱等々の多彩な症状を来しますが、症状出現までに時間が掛かる事と、即時型の様にヒスタミンの遊離がない為、痒みがなく、そもそも異常に気付かない事が多いのが特徴です。肥満については、腸管の炎症により、必要な栄養素(特に蛋白質!)の吸収が阻害される事が一番の原因と考えられていますが、炎症の際に遊離するサイトカインにより、白色脂肪細胞が破壊され、肥大化の連鎖を起こしているのではないかとも指摘されています。好きなモノを食べ続けている事が、若しくは体に良かれと思って食べ続けている事が、仇になったって感じですかね。日本人の場合、一般的には96項目の日本人が良く食するとされる食物について検査を行い、反応食材については、そのクラスによって摂取制限を加える治療を行います。実際、これだけでもと言うか、計らずしもダイエット効果が認められちゃった♪なんて嬉しい悲鳴を上げちゃう人が多いのも事実なんですよねぇ。
- 腸内細菌叢の改善(美容通信2012年8月号)
有害重金属検査(毛髪・尿)及びキレーション
(美容通信2006年11月号)ダイエット点滴&注射
(美容通信2010年10月号)点滴や注射とサプリメントの違いは、一言でいうと、サプリメントは良い栄養状態を維持する事が目的であるのに対し、点滴や注射はイベント的に起こる需要の増大に臨機応変に対応するものってところでしょうか。つまり、AC BODYの様な運動療法や、S-OPERAや脂肪融解注射等の前処置的な使い方になります。 前述のCoQ10の筋肉注射の他、ビタミンB群やL-カルニチン、ビタミンC等を含有したダイエット点滴が3種類あります。
- 高濃度ビタミンC点滴
体内でのカルニチンの合成には、やっぱりビタミンCは必須! それ故に、β3AR保有者のHISAKOでも、カルニチンの点滴注射と合わせて、需要増大時にのみ、高濃度のビタミンC(美容通信2008年11月号)を追加して、積極的に脂肪の燃焼を図ります。
運動療法
(美容通信2010年3月号) 運動療法は、闇雲に行っても効果は上がらないばかりか、トラブルを引き起こす可能性だってあります。クリニックでは、遺伝子検査に基づいて、運動の内容をアドバイスを行っています。つまり、推奨される運動は、①酸化ストレス、②メタボ・糖尿病、③血栓、④骨粗鬆症の遺伝子測定結果を下に作成します。
勿論、運動の内容は、あくまでも、栄養状態の評価との兼ね合いです。つまり、筋肉量を増大させるだけの量の蛋白質がなければ、負荷は単なるストレスでしかありませんし、そもそも蛋白質を生合成する為に必要なビタミンB6がないとか、生合成の舞台である肝臓が弱ってるとか、鉄がないとか等々の、現状に問題があるかも知れませんから。最後に、運動をする時間帯ですが、インスリン抵抗性の素因を持ってれば、運動は食後が鉄則。インスリンを介す事無く、筋肉へのブドウ糖の取り込みを増やし、血糖値の上昇を抑えてくれるからです。でも注意しなきゃいけないのは、食後は血中の中性脂肪が増え、血液の粘稠度も増加しているので、無酸素運動の様な激しい運動は絶対危険!
- AC BODY
体の中で最も大きな2つの筋肉(腸腰筋と大腿四頭筋)を鍛えることによって、基礎代謝を効率的にアップし、脂肪の燃焼効果を高めます。何たって、1回30分の施術で、腹筋運動約300回分に相当するんですから。つまり、ずるっこしたくなったら、AC BODY? 但し、幾らAC BODYと言えども、一回の施術では十分な効果を得られない事が多く、クリニックでは20回コースをオススメしています。
燃焼度をUPさせる環境作り
ホルモン療法
(美容通信2011年10月号)ですが中高年になると、これだけでは中々解決しない”中年太り”って奴も出て来ます。加齢によるホルモン分泌の低下による脂身の蓄積です。左図を見て頂ければ分るように、中年太りの始まりと一致して、多くのホルモンがぐぐぐ~っと低下していくのが分りますか? そうなんです、一種類のホルモンを一点豪華主義的に補っても中年太りが改善される訳ではなく、寧ろ少量でも良いから数種類を組み合わせて良いバランスを整える方が、より望ましいんです。だって、ホルモンってモノは元来、細胞間、臓器間のコミュニケーションツール。手と手を取り合って、働くものなんです。
- エストロゲン
女性ホルモンが太るなんて、嘘! だって、女性ホルモンがバリバリ出ていた小娘の頃の方が痩せてたでしょ? 良く言われる、乳癌になりやすいとか、血栓になりやすいとか等々もそう。これは女性ホルモンが悪いんじゃなくて、補う女性ホルモンが、私達人様の体に存在するホルモンと全く同じ構造のホルモン”天然”の生物学的同一ホルモン(ヒト固有ホルモン=バイオアイデンティカル(バイオアベイラブル)ホルモン=天然(ナチュラル)ホルモン)でなくて、合成物だから。化学構造が異なる合成ホルモンやホルモン代謝物は、本来体内にないものだから、色んな副作用や悪影響が出て当たり前だよね。因みに、健康保険の適応のある「ホルモン」剤は、合成物です。HISAKOのクリニックで取り扱っているのは、女性ホルモンを始め他のホルモンも、基本、人様の体に存在するホルモンと全く同じ構造のホルモン。ここら辺の話を詳しく知りたい人は、美容通信2010年12月号、美容通信2010年8月号、美容通信2010年9月号を読んでね。 エストロゲンは、インスリン耐性を抑制して中年太りの原因を少しでも改善するのみならず、筋力を向上させてくれます。
- プロゲステロン
エストロゲンと共に手を取り合って、更年期障害に於ける諸症状を改善し、乳癌や子宮体癌の予防の他、骨粗鬆症の予防や心臓の保護と言った体のみならず、欝っぽい気分を改善してくれる心にもポジティブ思考を齎してくれます。
不眠にも効きます。睡眠時間が短かったり、眠りが浅かったりすると、インスリンの分泌が乱れ、血糖値が上がる傾向になるんだそうです。元々、日本人は欧米人に比べて、インスリンの分泌が傷害され易い体質の人(遺伝子の保有者)が多いとされています。更には、睡眠時間が不足すると、食欲を刺激するホルモン(グレリン)が増え、逆に満腹だと脳に伝えるホルモン(レプチン)が減るんだそうです。寝不足は、過食を誘発し、誘惑に乗っただけ脂肪が増えるって負の連鎖を引き起こしてたんです。怖いですねぇ。
甲状腺ホルモンについては詳しく後述しますが、甲状腺ホルモンが婆化に伴い低下すると、唯でさえ代謝機能は衰えます。こんな状況に、プロゲステロンの低下が加わると、非活性型T4から活性型のT3への変換が難しくなり、更に代謝機能の低下に拍車が掛かるようになります。
- DHEA
DHEAは副腎から分泌されるホルモンですが、デブに関して言うと、直接的な作用としては、インスリン耐性の阻止くらいかな。
ですが、抗ストレスホルモンって観点からデブを考察すると、とっても重要なんです。話が回りまわって的な感じになりますが、ストレスホルモンであるコーチゾールは、ストレスを対処する為に必要なものですが、ストレス過多の状態に晒され続けていると、コーチゾールの分泌が上がったままになり、のぼせ・火照り、寝汗、朦朧とした思考ぼんやり、記憶力の低下、欝、骨密度低下、睡眠障害、ストレス 、脂肪・体重増加(腹部周り)、神経過敏/イライラ、苛つき、不安・心配/神経症、子宮筋腫、筋肉の衰え、加齢、薄い肌、不妊症、頻脈、高血圧の諸症状が現れます。DHEAはこのコーチゾールの暴走を阻止しようと働きますが、年をとっても一向に分泌が減らないコーチゾールに対し、DHEAはメキメキと年齢と共に分泌が低下するので、阻止力と言っても限りがあり、ついには副腎疲労に至ります。そうなると、正常の組織が壊滅的に破壊され、筋肉がげそっと落ち、骨もスカスカになって…、ご愁傷様!
- 男性ホルモン
- 甲状腺ホルモン
HISAKOは、20年前のエストロゲン補充から始まり、プロゲステロン→DHEA→テストステロンと徐々にホルモンの種類を増やし、それに伴い代謝が徐々に改善した感はあるんですが、もう一声欲しい。そんな欲深いHISAKOが、ダイエットの新たなる起爆剤として熱い視線を送っているのが、この甲状腺のホルモンです。実際、このホルモンを追加して、26%もあったHISAKOの体脂肪は、特に生活を改める事無く(!)、4ヶ月で22%に低下。いや~あ、元々、甲状腺ホルモンのレベルとしては、正常値のど真ん中だったのを正常値の上限に矯正した程度なんですけどね。
甲状腺ホルモンの作用は、端的に言うと、HISAKOの様な中高年のオバサンに正に欠けているモノを補ってくれる素敵なホルモン。代謝を高め、体温を上げてくれるので、真冬でも女子力の高いモテ服の着用が可能になる(笑)。更に、中年太りを言い訳にしていた体重増加に少しでもブレーキを掛けてくれるだけでなく、女性ホルモンの低下を受けて上昇志向に転じていたコレステロール値も下げてくれます。心臓病の予防、細胞代謝、認識力を高めます。又、眠りのリズムも決定します。低甲状腺ホルモンは、薄毛や肌老化、爪割れ、欝や疲れの原因になります。実に、低下による症状は、ナント200種類以上とも言われています。
効果を最大限に享受したければ、ミネラルとビタミンの補充も必須です。
- メラトニン
60歳以上の、謂わばプレ年金世代からの不眠に効果絶大なのが、御存知メラトニン。繰り返しになりますが、睡眠時間が短いと肥満になりやすく、肥満であると睡眠障害を起こして短時間睡眠の危険度が増すんだそうです。睡眠の質が向上する事で、後述の成長ホルモンの分泌も多少改善させてくれますしね。
- 成長ホルモン
成長ホルモンの作用を列挙すると、①若々しく、弾力のある肌、②硬固な骨、③H現役!、④免疫力の強化、⑤視力の改善、⑥記憶力・記銘力の改善、そして、⑦脂肪分解・蛋白質合成。つまり脂肪の塊からの脱却って事です。ですが、結構値段も高いし、も~どうしようもない時の最終手段…。
低体温動物を脱して、酵素の働きを活性化
年齢によるホルモン分泌低下とも関係しますが、運動不足による新陳代謝の低下、過度のストレスや自律神経の乱れと共に、体温の低下を齎します。以前もお話ししましたが、最近は平熱の低い人が女性だけでなく男性、しかも若い人まで増えているそうで、平熱は36.5℃から36.9℃だったのが、最近は35度全般の人も増えているんだとか。体温が1度上がると、免疫力は約5倍以上上がり、生命を維持するのに必要な酵素の活動が活発化しますしね。脂肪の燃焼度を上げる環境作りも大事なんです。 漢方薬(美容通信2005年6月号)の他、オゾン療法(美容通信2011年8月号)やプラセンタのツボ注射(美容通信2009年4月号)、スーパーライザー(美容通信2007年12月号)etc.を併用します。
部分痩せ
局所的にどうしても許せない脂肪組織の駆除に、どうぞ。脂肪吸引手術が有名ですが、一般庶民にはなじみが薄く、脂肪細胞だけを破壊するキャビテーション(S-OPERA)や、脂肪融解注射(メソセラピー)等の非侵襲的な方法が支持されているみたい。下っ腹や二の腕、太腿等々の、限局した塊がターゲットです。
脂肪細胞だけを破壊するキャビテーション(S-OPERA)
(美容通信2011年9月号) 偉そうな事言っても、S-OPERAは、38KHzの特殊な超音波で脂肪細胞を破壊するだけの器械です。つまり、他の部分痩せを謳う器械同様に、とっとと処理してしまわないと、せっかく壊した脂肪酸も再結成して、腹や太腿、二の腕に脂肪組織として再び蓄積されてしまいます。
つまり、最大限の効果を狙うなら、燃焼系を促進する、例えばAC BODYを含む運動や栄養療法、ダイエット点滴、ホルモン補充療法等の何らかの手助けや、排出を促進するマッサージの併用を要します。
一回の施術では十分な効果を得られない事が多く、クリニックではマッサージ付の10回コースをオススメしています。
- マッサージの友~塗る脂肪融解注射”PPC クリーム”
S-OPERAで破壊した脂肪は、マッサージで血液やリンパ液に乗せてとっとと排泄してしまいましょう。PPCクリームは、簡単に言うと、脂肪融解注射のクリーム版で、クリニックでS-OPERA後に行うマッサージはこのクリームを使用しています。勿論、おうちでもどうぞ♪
脂肪融解注射(美容通信2006年6月号)
脂肪融解注射は、正確にはLipolysis(脂肪分解)。まあ、上記のS-OPERAとは、注射か器械かって、脂肪細胞に対するアプローチの違いだけで、やる事は同じ。だから、分解した脂肪を燃焼出来なければ、元の木阿弥。プラスαこそが、結果を左右する施術系なんです。唯、一回の施術では十分な効果を得られない事が多く、多くは2週間毎に複数回の注射を行います。
- 親戚のセルライトについて
セルライトは皮下脂肪から生じる皮膚表面の凸凹。
実はこのセルライトは、デブだから出来るって代物ではなくて、女性ホルモンの影響で、脂肪が蓄積し易く、血液やリンパの流れが停滞しがちにった事が元々の原因です。
それ故に治療は、マイクロウェルダーやプラセンタのツボ注射、スーパーライザー、オゾン療法、運動療法(AC BODY)、更にはホルモン療法や栄養療法等で、皮下直下の脂肪層の循環と新陳代謝の改善を基本とします。同時に、脂肪層の縮こまった隔膜を解放する為に、セルライト対策用の薬液を注射します。勿論、脂肪貯金の多大な関与がある場合は…、殆どの症例がそうなんですが、S-OPERAや脂肪融解注射の併用を行います。
- 小顔を狙うなら、脂肪融解注射とボトックス注射の組み合わせが最強コンビ
アンパンマンとかマシュマロマンと言った、ほにゃららマンと称される、充実系愛されキャラクター顔に絶大な効果を発揮するのが脂肪融解注射とボトックス注射(美容通信2003年10月号)(美容通信2010年11月号)(美容通信2011年3月号)のコンビ。ぱ~んと張ったお肉さえなければ、イデバエ(美容通信2009年3月号)でも、ファインリフト(美容通信2012年5月号)でも、3Dリフト(美容通信2013年7月号)でも、ボトックスリフトでも、フラクセル(美容通信2007年2月号)等々でも、ほっそりさせる方法は幾らでもあるけど、お肉があるとねぇ…。
- 最後の〆は皮膚の引き締め!
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
関連ページ
関連するHISAKOの美容通信をピックアップしました。
来月号の予告
「目指せ、腸管美人!?」 …何だ、そりゃ?と思ったら、来月号を読みましょう。 戦略は、腸内細菌叢の改善。