HISAKOの美容通信2011年9月号
キャビテーションで脂肪細胞を破壊して、部分ヤセ
S-OPERAは、38KHzの特殊な超音波で脂肪細胞を破壊する(キャビテーション)器械です。
部分ヤセとしては、脂肪融解注射や脂肪吸引が有名ですが、これらの欠点は痛い事。
S-OPERAなら、まな板の鯉状態で、うつらうつらしているだけでOK。
でも、最大限の効果を得たいのなら、併せて、運動(AC BODY)や栄養療法、ダイエット点滴、ホルモン補充療法、HCGダイエット等を行うのがオススメ。
貴女に合った、ダイエット方法を提案します。
今年は節電、節電で、デブには一際厳しい夏でした。まだまだ東京の夏は暑いとは言え、そろそろ秋物も店頭に並び始め、東電の電力も少し余裕が見えて来たんじゃないかな。さあ、電力に余裕のある秋こそ、計画停電の心配なく、器械のお力をお借りして、部分ヤセをトライする絶好の季節です。
S-OPERAは、ウルトラソニックキャビテーション領域(38KHz)の超音波で、脂肪細胞をダイレクトに破壊する器械です。
HISAKO、S-OPERAに嵌まる。
「夏前に、目覚めれば良かったのに」と言われても反論のし様もありません。でも、自力で何とかなるって思ってたんです。昔は上半身は細かった(下半身については触れないでくれ!)し、ちょっと運動すれば脂肪なんて直ぐ落ちたし‥、「二の腕が気になる。二の腕の肉(脂肪)は運動しても痩せない」って台詞、御免なさい、全然理解出来なかったんです。が、恐ろしい事に、四十路越えてからは加速度的に脂肪がべたっと鳥もち的に張り付き始め、遂に天命を知る(笑)今日この頃、底値に限りなく近付いた半袖のシャツをバーゲンで買おうとしても、腕がぱっつんぱっつんで入らない事実に打ちのめされた‥。
以前にもお話した様にHISAKOはバリバリの肥満遺伝子(美容通信2010年3月号)をほぼフルで揃えていますし、ちょっとの運動ならいざ知らず、しっかり運動なんて‥辛い事嫌いだし、絶対無理。それに美味しい物を我慢してまで二の腕を晒したいかと言われると、そこまでの覚悟がない。
こんなヘタレのHISAKOが選んだのが、右上のS-OPERAです。
S-OPERAは、38KHzの特殊な超音波で脂肪細胞を破壊するだけの器械です。まあ、後述する様に単なる壊し屋で、壊した脂肪を燃焼させる能力は、他の多くの(と言うか‥今市場に出回ってる全ての)痩身系器械と同様にありません。ですから、最大限の効果を狙うなら、例えば運動(美容通信2010年3月号)や栄養療法(美容通信2010年4月号)、ダイエット点滴(美容通信2010年10月号)、ホルモン補充療法(美容通信2010年12月号)(美容通信2010年8月号)(美容通信2010年9月号)等の何らかの手助けを要します。が、HISAKOの様なヘタレ中年女子でも、週に2回づつ(理想は72時間毎)計6回、ベットの上にどてんとマグロかトドみたいに寝るだけで、この程度の結果は出るんなら、まあ、良しとするかぁ、って感じですか、ねぇ(笑)。あ、6回と言わず、回数は重ねる方が当然細くなりますです、はい。
HISAKOの二の腕です。
測定データも載せときましょう。何となくではありますが、確実回を重ねる毎に細くなってますよね。あ、お遊びでS-OPERA施術終了直後の周径も計ってみました。6回目終了直後って奴です。
右腕 | 左腕 | |||
肩関節より10cmの部位の周径 | 15cmの部位 | 10cmの部位 | 15cmの部位 | |
施術前(1回目) | 28cm | 27 | 30.5 | 28.7 |
2回目施術前 | 27.5 | 26.5 | 29.3 | 28.3 |
3回目施術前 | 28 | 26.5 | 28.8 | 28 |
4回目施術前 | 27.4 | 27 | 28.6 | 28.5 |
5回目施術前 | 27.5 | 27 | 29 | 28 |
6回目施術前 | 27.7 | 27.2 | 29 | 28 |
6回目終了直後 | 27 | 26.5 | 28.5 | 27.5 |
1クール終了72時間後 | 27.6 | 26 | 28.8 | 28.3 |
HISAKOは繰り返すようだけど、燃焼に必要なCoQ10を過剰に浪費するミトコンドリア遺伝子(美容通信2010年3月号)の持ち主だし、リンパ浮腫(美容通信2003年9月号)(美容通信2011年1月号)(美容通信2011年2月号)って持病があるので、日々脂肪細胞増殖のサイトカインが溜まったリンパ液から発動されているにも拘らず、毎日プロテインを10gも飲んでいるのに、油断すると直ぐ低蛋白状態に陥ると言う正に筋肉量がちょっとやそっとじゃ増えないタイプ(美容通信2010年4月号)。それに、子宮癌で20年前に子宮と一緒に卵巣も摘出しているので、つい最近になって補い始めるまで男性ホルモンは殆ど枯渇状態(美容通信2010年12月号)だったし‥等々と、考えてみれば辛い食事制限を強いる前に、未だ未だS-OPERAの効果を上げる余地アリかな。
さあ、辛い事は避けて、出来ればマグロ女のままで最大の効果を期待する為に、脂肪組織が再結成を始める前、つまり48時間以内に”脂肪組織再結成阻止能力を如何に上げるか”について、HISAKOと一緒に鳩首会議を行いましょう。
S-OPERAは単に脂肪細胞をぶち壊すだけの代物である。
S-OPERAは単に脂肪細胞をぶち壊すだけの代物である。
S-OPERAとは、脂肪細胞の中にブクブクと気泡を作り出し、これが弾ける衝撃で脂肪細胞の細胞膜を破壊しちまおうと言うバブルガム大作戦(キャビテーション)の前提となる、38KHzの特殊な超音波を発生させる器械の商品名です。下の図を見て下さい。
細胞破裂して中身である脂肪が放出されると、血液やリンパ液によってとっとと排泄されるか、エネルギーとして筋肉でとっとと消費されて、存在自体が消えて無くなってしまうものなんです。所謂普通の生理的な代謝のメカニズムに則ってるんですがぁ‥、後述の様に諸事情によりとっとと処理出来ないと、野良脂肪酸は行く当てが無いので、丸2日もすれば、またそぞろに再結成して、腹や太腿、二の腕に脂肪組織として、イザと言う日を夢見て天下泰平の安眠を貪る生活に戻ります。
しかし、脂肪は燃えてナンボのもの。ぶち壊しただけでは‥。
脂肪は燃えてナンボのもの。しかしながら、須らく世に存在する脂肪系の器械は、勿論S-OPERAも含めてですが、その機序が超音波であれ、高周波であれ、脂肪細胞を破壊するだけなので、中身の脂肪酸がATP回路に運ばれて燃えない限りは、再び再結成して脂肪組織に戻るだけ。元の木阿弥系なんです。下の図”脂肪燃焼のメカニズムと関与する遺伝子”を見ましょう。繰り返し、デブの話の際には出て来る図ですよね。
S-OPERAは、脂肪細胞の細胞膜って名の檻を爆破して、脂肪酸を野に放つまでが彼女のお仕事。後は、L-カルニチンとビタミンB群(B1・B2・パントテン酸・ナイアシン・ビオチン)の手引きでTCA回路に侵入し、CoQ10をばかばか消費しながら、「燃えてナンボのもんだい」って話になります。まあ、ガルシニアが一杯あると、多少燃え残しがあったとしても、もう一度燃焼系への道筋を立ててくれるので、脂肪組織再結成阻止には役に立ちます。
S-OPERAを施術する際には、多少とも効果をUPする為に、左図のPPCクリームと排泄促進マッサージを併用してはいます。が、これだけではやっぱ力不足なので、次の章のS-OPERAの弱点をがっちり補強するモノ達を加えるのが、正統派です。(補足ですが、リンパ浮腫による脂肪蓄積については、排泄促進マッサージは行いません。)
PPCクリームは、簡単に言うと、脂肪融解注射(美容通信2006年6月号)のクリーム版。大豆から採れた多価不飽和脂肪酸である”フォスファチジルコリン(PPC)”と、”デオキシコリン酸ナトリウム”の他に、”カフェイン”や”L-カルニチン”、”Vit.B2”等の脂肪分解に効果的な成分を満載した、正に塗る脂肪融解注射なんです。それ故に、塗るだけで、脂肪融解注射を受けたときと同じ様なぽかぽかと熱い感じがします。
L-カルニチン
(美容通信2010年3月号)(美容通信2010年10月号)L-カルニチンは私達の体内でも合成されているアミノ酸(美容通信2010年1月号)で、S-OPERAや脂肪融解注射で折角脂肪酸に分解しても、このL-カルニチンの助けが無いと燃焼の舞台であるTCA回路に入る事すら出来ず、再び脂肪組織に出戻る羽目に陥ります。こんな大事なアミノ酸なのに、20代をピークに生成は激減するので、中年太りの原因の一つとも囁かれています。ですから、S-OPERAや脂肪融解注射を行なったり、運動療法を積極的に行なっている時は、絶対必須の成分なんです。
因みに、同じカルニチン家の出身でも、異母兄弟・Dカルニチンは天邪鬼で、Lカルニチンの足を引っ張るのでご注意下さいね。
カフェイン
セルライトの改善に効果的なんだとか。血液循環を改善させ、老廃物の排泄に。
S-OPERAの弱点をがっちり補強するモノ達。
基本と言うか、全ての年齢層に必須なのが、栄養療法(点滴等含)と運動療法です。これに、代謝を促進する為の応援団、例えばオゾン療法(美容通信2011年8月号)やプラセンタのツボ注射(美容通信2009年4月号)等が、謂わばオプション的に加わります。そして、ズルっこと言うか裏技的に使われるのが、張り出したふくらはぎや、エラが張り出して大きく見える顔に対し行うボトックス注射(美容通信2003年10月号)(美容通信2010年11月号)(美容通信2011年3月号)です。
ですが中高年になると、これだけでは中々解決しない”中年太り”って奴も出て来ます。加齢によるホルモン分泌の低下(美容通信2010年8月号)(美容通信2010年9月号)(美容通信2010年12月号)による脂身の蓄積です。これについては来月号でお話をする事として、今月号では全年齢層に対するS-OPERAの補強策についてです。
栄養療法(食事療法)
カロリー摂取の制限
(美容通信2010年4月号) 食事療法に於いて、やっぱりカロリー摂取の制限は必須です。摂取カロリーが消費カロリーを上回り続けていると、痩せるのは無理です。
エネルギー量は、標準体重と生活活動強度から算出します。
標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
エネルギー量(Kcal)=標準体重(Kg)×生活活動強度
となると、163cm弱のHISAKOの適正体重は、1.63×1.63×22≒58.5Kgで、適正エネルギー量は、生活活動強度Ⅰ(低い)のHISAKOは、58.5×25=1460Kcal/日。”前編・デブを科学する。”(美容通信2010年3月号)で特集した肥満に関する遺伝子タイプを考慮すると、マイナス150Kcalの1310kcal/日です。
実際問題として、所謂”適正体重”は、スレンダーな体型を目指したい女子にとっては、ちょっと‥。そんな時は、BMI(肥満度)22が標準とされていますが、ちょっと小細工して、計算をしてみましょう。HISAKOの目指す体重が例えば54Kgなら、BMIは20。適正エネルギー量は1350Kcalなので、肥満遺伝子補正を掛けると1200Kcal/日となります。
糖質の制限
(美容通信2011年4月号) 食事療法のもう一つの柱は、糖質の制限です。糖質の役割は、ブドウ糖は生体に必要なエネルギー源であり、優先的に利用されます。 左の図を見て下さい。でも、糖質だけじゃなくて、蛋白質や脂肪からも、血糖は得られるでしょう? 脳を始めとする身体全般が機能するのに必要な糖は、所謂炭水化物って名前の糖分を態々取らなくても、別に困らないんです、本当の事言うと。
寧ろ、糖質(炭水化物、糖質)は、直ぐ血糖に変わるので、急激な血糖値の上昇を招き、引いては血糖調節を乱してしまう可能性があります。中でも性悪なのが、精製度の高い、つまり白モノって奴らで、血糖への変化が兎に角早いんです。過剰な糖は前述の通り、単なる中性脂肪の蓄積への一本道でしかありません。それ故に、”腹が減って、腹が減って、飢え死寸前!”なんて時は、血糖への変化が緩やかな蛋白質から摂取して、それから徐にご飯やパン等の主食に移るのが、スレンダー・ギャルの正しい作法とされてはおりますが、より上級者を極めたいのなら、当然主食も白モノではなく茶モノ。特に食パンは、GI値が高く、砂糖も含まれている為、大蒜をテーブルに山盛り出されたドラキュラ級に、忌み嫌って下さいませ。
オーソダイエット・プログラムで必要な栄養素を手軽にGET♪
クリニックには、オードダイエット・プログラムって、必要な栄養素を一つのパッケージに詰めた込んだ製品があります。まあ、製品の中には、ダイエット日記とか、その他諸々の付属品も入っていますが、アメリカでは肥満治療の一環として行なわれる超低カロリー食療法の日本版と考えて下さい。
内容は1日当りの摂取カロリーを1200Kcalに抑えるもので、その内訳は、食事1000Kcal+サプリメント約200Kcalです。
- 食事:7品目(1000Kcalの目安)
- 牛乳(150cc) 2杯
- 肉 半人前(50g程度)
- 魚 1人前(150g程度)
- 卵 1個
- 豆腐 半丁(135g)
- (糖度の低い)果物(例・グレープフルーツ。ブドウやパイナップルは凍らせて少しづつ) 150~200g
- 野菜・海藻 好きなだけどうぞ♪
- 避ける食べ物
- 炭水化物(ご飯、パン、麺類)
- 揚げ物
- アルコール
- お菓子
HISAKOが、体重54Kgへの体重の減量とその維持を目標とするのなら、上記の食事を生真面目に守り、不足が予想される栄養素をセットのサプリメントを黙々と飲む事で補うって寸法です。‥徹底的な糖分制限を課してはいますが、それ以外の蛋白質や脂質は、寧ろ普通または多目に摂取なので、まあ、内容的には許容範囲かな。唯、個人的にはちょっと腹持ちが悪そ気で、診療中に腹の虫がぐうぐう鳴りそうなので、カロリー過多にならない様に注意しながら、小腹が減る度に、ナッツや煎り大豆、ゆで卵やチーズ、ヨーグルトetc.をつまむかぁ、プリメントのお世話にならないと駄目かなって印象ですがぁ‥(笑)。
しかしながら、HISAKOが、もし、体重46Kgへの体重の減量とその維持を目標とするのなら、食事を単純に800Kclに押さえるべきと計算上はなりますが、クリニックで行なうのは、あくまでも健康的に美しく痩せる事をサポートするで、病人を仕立て上げる事ではありません。それ故に、1200Kcalを最低限の摂取量と考えています。悪しからず! じゃあ、どうするかと言うと、先ずは、溜まってしまった脂肪をS-OPERAや脂肪融解注射等で少しでも除去します。そして、蛋白質の摂取量を上げながら運動療法を強化し、且つ、ダイエット点滴、つぼのプラセンタ注射治療等の援護射撃を加えながら、進軍し続けるしかありません。
肥満関連遺伝子の有無で、+αを考える必要のある栄養素&漢方薬がある。
肥満関連遺伝子としては、- 1) β3AR(Trp64Arg)
- 2) β2AR(Arg16Gly)
- 3) UCP1(A-3826G)
- 4) UCP2(G-866A)
- 5) mitochondria(C5178A)
- 6) PPARγ(Pro12Ala)
何でここで遺伝子の話をするかというと、例えば、肥満関連遺伝子の有無で、+αを考える必要のある栄養素や漢方薬の処方内容が変わるからです。例えば、米国のピーマインディアンは、生活環境と遺伝因子が肥満を起こす典型例として、良く症例として挙げられる部族(?)。米国のインディアン保護区に居留するピーマインディアンとメキシコに住むインディアンは、実は同一の種族なんですが、前者はデブや糖尿病患者がわんさかいるのに対し、後者にはいるにはいるんだけど‥、まだと言うかぁ~、可なりまし。食い物が碌に手に入らない状態でも、少ないエネルギーでケチケチ生き長らえる事が出来る”倹約型”のβ3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR(Trp64Arg))を、両者共に可なりの高頻度で保有はしているんですが、米国政府から、絶滅危惧種への手厚い保護って大義名分の下、食糧援助を受けているピーマインディアンには、自ら餌を求めて狩猟する(=体を動かす)必然性がなくなっちゃったんです。動物園のパンダと同じで、天を仰いで口さえ開けとけば、飼育員(政府)が、ご丁寧にも餌を捻じ込んでくれる。‥食べ物が豊かになると、”倹約遺伝子”を持ってる人は、デブだとか糖尿病とか、所謂生活習慣病になり易い。だからこそ、生活習慣病になりたくなければ、倹約遺伝子を持ってない人以上に頑張らなくちゃならない。
でも、もし、この遺伝子を持つピーマインディアンのA氏が、酸化ストレスに関与する遺伝子を物凄く多く保有している場合は、女にモテる為に、ジムで負荷を思いっ切り掛けたウエイトトレーニングに励むと、痩せるかもしれませんが、活性酸素が大量に発生し、コレステロールの酸化を来たし、動脈硬化になって女を口説いている場合なんかではなくなっちゃったり、A氏の加齢臭がそもそも女との出会いを遠ざけるかも知れません。本末転倒ですよね(笑)。更に部分痩せを狙ったAさんが、酸化ストレス関連因子の中でも、mitochondria(C5178A)を保有している場合は、燃費が非常に悪いタイプなので、COQ10を大量に投与しないと、幾ら部分痩せを狙って脂肪融解注射をした所で効果が上がる訳がありません。
又、ピーマインディアンのA氏が、運動療法と併せてダイエットを行なうにしても、彼の採血のデータが遊離脂肪酸の値が0.8以上と高い状態なら、末梢に於ける糖の利用障害を意味し、これは引いては内臓若しくは皮下の脂肪増加に繋がりますから、糖の利用をサポートしてくれるカルニチンの内服や注射を、相棒のビタミンCの高濃度点滴と併せて行なう必要がありますし、反対に以下なら金出してまで、そんなものを行なう必要なんてありません。
CoQ10
(美容通信2009年11年) 上図の”脂肪燃焼のメカニズムと関与する遺伝子”を見て欲しいのですが、TCA回路での脂肪の燃焼に必須な栄養素がCoQ10です。ところがCoQ10ってビタミン様物質は、体内の殆どの細胞に存在しますが、その量は20歳をピークに年齢と共に減少し、50歳を過ぎるとがっくり減ってしまいます。ですから、HISAKOの様にmitochondria(C5178A)遺伝子(美容通信2010年3月号)を有する肥満児は勿論、年齢と共に痩せ難くなったなあ何て思う中高年の必須アイテムですし、特にS-OPERAや脂肪融解注射を行なって体脂肪を強制的に脂肪酸に分解を行なう場合は、これを燃やしてナンボですから、サプリメントは勿論、筋肉注射の併用がお約束です。それを怠ると‥、ガス欠状態でストップ! 折角分解した脂肪も、燃焼し切れなかった余剰脂肪として貯蔵庫(脂肪組織)に保管されて、デのまんま(笑)。
補足ですが、クリニックで行うは、点滴ではなくて、筋肉注射。この方法は、サプリメントの様に肝臓で代謝を受けない為、有効成分が100%吸収利用されるので、少量でも非常に有効です。更に、成分が筋肉内に貯蔵され、ゆっくりと時間を掛けて体内に吸収されるのが、大きな特徴とされています。あ、後、CoQ10は脂肪燃焼時以外にも、ストレスで肉体的精神的にヨレヨレになってたり、仕事が無茶苦茶忙しかったり、酒の飲み過ぎや、風邪等々の時にも消費が嵩んでいます。そんな時は、いつもの2~3倍は摂取しておかないと、脂肪燃焼にまでお零れが回って来ません(笑)。ですから、こんな時にも筋肉注射が必須です。‥まあ、ケツの肉に打つとは言え注射は注射ですから、当然ながら多少は痛い。耐えられない人は、毎日CoQ10の内服ですかねぇ。
ビタミンB1
ダイエット系点滴には必須の成分ですが、元々酵素の活性を高めてくれるアイテムなので、痩せたかろうがなかろうが、デブ関連遺伝子があろうがなかろうが、取敢えず施術系の前に点滴はしとく事が多いかな。勿論サプリメントとしても。
L-カルニチン
勝手に、若しくはS-OPERAや脂肪融解注射等の何らかの施術にて分解された脂肪酸(美容通信2010年1月号)は、TCA回路に取り込まれないと燃焼出来ません。L-カルニチンは、謂わば、脂肪酸がTCA回路に入る為に必要なエスコートをしてくれる若い男の子みたいなもので、彼らがエスコートしてくれないと会場(TCA回路)にも入れないので、スゴスゴと元いた倉庫に戻る羽目になります。 ですが、HISAKOの様にβ3AR遺伝子を保有しているおデブちゃんは、歩くのが遅く、幾らイケメンの若い男の子であるL-カルニチンにエスコートされても、TCA回路にまで到達するのにはとっても時間が掛かります。ですから、β3AR遺伝子を保有していない、若しくはβ2AR遺伝子を保有している一般ピープルより、L-カルニチンの消費量が少ない分、点滴にL-カルニチンを追加したところで、そんなに有難味を感じる事はないかも知れません。
でも、20代をピークに、L-カルニチンの生成は激減し、これが、中年太りの原因の一つとも言われています。ですから、HISAKOの様にL-カルニチンを使いこなす能力が生まれ付き劣っていようとも、中高年のオバちゃん世代になったら、S-OPERAや脂肪融解注射、運動療法を積極的に行なっている時は、頻繁に点滴に加えた方が良いかなぁなんて思います。多過ぎたって、別にオシッコになってトイレに流れちゃうだけのお話ですしね。
高濃度ビタミンC点滴
体内でのカルニチンの合成には、やっぱりビタミンCは必須! それ故に、β3AR保有者のHISAKOでも、カルニチンの点滴注射と合わせて、需要増大時にのみ、高濃度のビタミンC(美容通信2008年11月号)を追加して、積極的に脂肪の燃焼を図ります。まあ、別の目的で、プラスついでに痩せたら良いなぁって時に、高濃度のビタミンCはする事はあっても、痩せる目的オンリーでの高濃度のビタミンCの選択は有り得ませんがね。β3AR遺伝子を保有していない、若しくはβ2AR遺伝子を保有している一般ピープルは、HISAKOよりも無駄が少ないので、ジム通いに目覚めた中年太りのオバサンには是非オススメはしたいのですが、ねぇ(笑)。
ガルシニア
TCA回路でエネルギーが過剰になると、折角S-OPERAや脂肪融解注射をしても、余ったエネルギーは体脂肪として貯蓄する懲りないエコシステム‥。これを遮断するのが、ガルシニアに含まれるヒドロキシクエン酸(HCA)。脂肪の蓄積を阻止します。 クリニックでは、ファイバーの中にガルシニアを含有した製品を、糖代謝の是正目的を兼ねて、肥満に悩む全ての人にオススメしています。特にmitochondria(C5178A)遺伝子を有する肥満児には、CoQ10とセットでWブロック効果を期待しています。
防風通聖散
TVのCMで良く宣伝している防風通聖散は、β3AR(Trp64Arg)を持った人でなければ効果が無い漢方薬(笑)。この遺伝子は日本人の約3割しか持っていないから、この漢方薬は約3割の日本人にしか効かないんです。詳しい機序は分りませんが、論文によると、ラットでは白色ではなく褐色(!)脂肪組織がより燃焼系に進化して、スマート・ラットになるんだそうです。人間では、褐色脂肪組織がラットみたいに沢山残存していないので、めきめきっと体重が減るとまではいきません。ですが、少なくとも、β3ARは内臓脂肪組織により多く存在するので、防風通聖散を服用すると、β3AR以降の神経伝達経路を直接刺激して、内臓脂肪がより優位に燃焼するんだそうです。これにより、インスリン抵抗性が著しく改善し、デブ化予防に有効的に働く、つまり一石二鳥的な漢方薬なのであります。
運動療法
運動療法は、闇雲に行っても効果は上がらないばかりか、トラブルを引き起こす可能性だってあります。クリニックでは、遺伝子検査()に基づいて、運動の内容をアドバイスを行っています。つまり、推奨される運動は、①酸化ストレス、②メタボ・糖尿病、③血栓、④骨粗鬆症の遺伝子測定結果を下に作成します。
HISAKOは上記を見ていただければ明らかな様に、血が固まり易い体質なので、ストレッチ運動が効果的。又、骨が脆くなり易い体質なので、骨の代謝を活性化させる為には、骨に力が掛かる様に意識して曲げる、捻る、伸ばすetc.と、動作を大きくする工夫も必要みたいです。脂肪が燃え難いデブ猫ピア君体質なので、筋肉トレーニングは積極的に行なう必要があるんですが、同時に、コレステロールの酸化が進み易く、過酸化脂質が増え易い体質。それ故に、CoQ10をガンガン補いつつ、負荷の少ない運動から始めて徐々に運動強度を上げて行くのが原則です。又、免疫力が物凄く弱っちいって程ではないんですが、無酸素運動の様な強度の高い運動や2時間以上の長時間の運動は、免疫力を低下させ、バイ菌に屈する情けない女に成り下げる危険性大。元々、糖尿病体質ではないけれど、血糖値を低下させてくれるホルモンであるインスリンの働きが若干弱いので、有酸素運動(少し早めの歩行や水中ウォーキングetc.)は、是非取り入れたい所かな。
大まかな運動の傾向が分ったところで、今度は、より具体的に、どんな運動を、どれ位の時間、何時行なうのが望ましいのでしょうか? これを考える時に役立つのが、貴女の現在の体重で消費されるエネルギーを、身体活動別に表した身体活動別消費エネルギー表です。下記の表を見て下さい。
Mets(メッツ、metabolic equivalents)とは、活動時の代謝量が、安静時の何倍に相当するかを示す単位で、活動(運動)の強度を表します。Metsから消費量(kcal)へは、次の式で容易に変換する事が出来ます。
体重(Kg)×Mets値×時間(時)×1.05=エネルギー消費量(kcal)
さあ、貴女の体重を下に、空白部を計算で埋めて下さいね。
- 生活活動
毎日の生活に於いて、小まめに体を動かす様に心掛けてね。
15分 | 30分 | 1時間 | 1時間30分 | 2時間 | ||
1.0Mets | テレビ・音楽鑑賞(座位)、車に乗る | |||||
1.5Mets | 運転、食事、会話、読書、入浴、オフィスワーク | |||||
2.0Mets | 身支度、洗濯、料理、皿洗い、シャワー | |||||
2.5Mets | 子供・動物の世話、ピアノ、オートバイ | |||||
3.0Mets | 普通歩行、屋内掃除、階段を下りる | |||||
3.5Mets | 掃除機、床磨き、風呂掃除 | |||||
4.0Mets | 通勤、介護、草むしり |
- 運動
30分 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | 4時間 | ||
2.5Mets | ストレッチング、ヨガ、キャッチボール | |||||
3.0Mets | 自転車エルゴメーター(50ワット) | |||||
3.5Mets | ゴルフ(カートを使って)、体操(家で) | |||||
4.0Mets | 速歩、自転車、水中運動、太極拳 | |||||
5.0Mets | バレエ、野球、バトミントン | |||||
6.0Mets | ジャズダンス、エアロビックス、水泳(ゆっくり) | |||||
7.0Mets | ジョギング、スキー、テニス、サッカー、登山 | |||||
8.0Mets | ランニング(134m/分) |
最後に、運動の時間帯。HISAKOの様なインスリン抵抗性の素因を持ってる老若男女に言える事ですが、運動は食後が鉄則。インスリンを介す事無く、筋肉へのブドウ糖の取り込みを増やし、血糖値の上昇を抑えてくれるからです。でも注意しなきゃいけないのは、食後は血中の中性脂肪が増え、血液の粘稠度も増加しているので、無酸素運動の様な激しい運動は絶対危険!
勿論、運動の内容は、あくまでも、栄養状態の評価との兼ね合いですけどね。つまり、筋肉量を増大させるだけの量の蛋白質がなければ、負荷は単なるストレスでしかありませんし、そもそも蛋白質を生合成する為に必要なビタミンB6がないとか、生合成の舞台である肝臓が弱ってるとか、鉄がないとか等々の、現状に問題があるかも知れませんから。
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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来月号の予告
S-OPERAの弱点補強にも!? <ホルモン療法で中年太りを打破!>です。