HISAKOの美容通信2014年7月号
メンズヘルスケア~テストステロン注射/クリーム・hCG注射他
貴方は、パフォーマンス向上派? モチベーションの回復派? それとも、10年後も今と同じアグレッシブ!を望む現状維持派?
メンズヘルスケア外来では、年齢と共に低下するテストステロン分泌を、定期的な血液検査を行って、症状に応じた注射やクリーム、飲み薬(サプリメント含)等で補います。
これにより、より質の高い生活を追求、若しくは維持する事が可能になります。
例えば、男性のAGA(エージーエー)治療の際に定番処方されるプロペシア。
確かに髪の毛には効いてるけど、何となくやる気と言うか、モチベーションが下がっている気がする事ってありませんか?
それは、テストステロンの3~5倍もの強力なアンドロゲン作用を有し、筋肉以外の全臓器、つまり、脳みそや皮膚、性器、骨等々作用して、人生を楽しくハッピーなものにしてくれるDHT値を、プロペシアが過剰に下げてしまっている事が原因です。
プロペシアとテストステロンと言う一見相反するお薬は、血液データを見ながらDHT値を適切な値に調整する事で、併用は可能です。
寧ろ、髪の毛とモチベーションの向上と言う、相反するけど誰もが手に入れたいと望む両方の効果を得る事が出来ます。
肥満(メタボ)の治療も然り。
テストステロンの補充のみでは、ダイエットが上手く行かない事が往々にしてあります。
思い当たりがある人は、まずは血液検査で現状把握から始めましょう。
イケてるオヤジと草臥れたオヤジ、何が違うと思いますか? やる気と言うか…、モチベーションの違いじゃないかと思うんです。イケてるオヤジって、仕事であれ、遊びであれ、趣味でも、エロでも全く構いませんが、兎に角、元気と言うか、アグレッシブです。もう一個会社立ち上げるぞ!とか、規模拡大するぞ!とかでも良いです。選挙にもう一回打って出ようでも良いです。趣味のウルトラトレイルでも、トライアスロンでも、はたまた△△マラソンでも、今流行のチャリでも、限界に挑戦し続ける熱い魂とでも言うのかな、男に関しては年下願望が強いHISAKOでも、「イイ男だな~ぁ」って思わず振り返っちゃいます。そりゃあ欲を言えば、髪の毛がフサフサで、狸みたいに腹が出っ張ってなくて、あっちも楽しませてくれれば文句ないですけど(笑)。
でも、イケてるオヤジが10年後もイケてるオヤジであり続ける=現状維持って、結構難しいと思います。だって、年取りますから。
HISAKOも寄る年波には逆らえず、頭の回転が遅くなったし、何と言っても持久力と言うか集中力が低下した。それに、気が短くなった。不安症候群。やる気(モチベーション)が続かず、すぐヘタるようになったし、2時間おきに目が覚めておしっこに行く所為か、ぐっすり朝まで熟睡が出来なくなった。太った(美容通信番外編”肥満治療”)。筋肉が落ちて、脂肪がそれ以上に増えた。そして恐ろしい事に、イイ男を見掛けても、親密な関係になりたい♪って動的な欲求(所謂性的な欲望って奴ですかぁ?)が途絶しちゃった…。これらの症状は、今はホルモン補充療法(美容通信2010年12月号)(美容通信 2010年8月号)(美容通信2010年9月号)(美容通信2011年10月号)で緩和されたけど、あのまま放置してたら、人生つまらなかったろうなって思います。
今月号は、今よりもっとアグレッシブに生きたい。少なくても、10年後も今と変わらずにアグレッシブに生きていたいと願う大人男達に贈る、< メンズヘルスケア>特集です。
貴方は、パフォーマンス向上派? モチベーションの回復派?それとも、10年後も今と同じアグレッシブ!を望む現状維持派?
サラリーマンの聖地・新橋の発車メロディが、ちょっと前ですが、サントリーの「ウィスキーがお好きでしょ」だったのを覚えています? 何故だか、オジサンって不健康自慢するんですよね。それも、酒がらみの。「昨日も、午前様だよ!」「へべれけになるまで酒飲んだからね❤」とかは、まあ武勇伝的な意味合いと考えれば何となく理解は可能ですが、あのγ(-GTPの高値)自慢は…「ん?」と首を捻ってしまいます(笑)。
まあ、夜の帝王自慢も、γ(-GTPの高値)自慢も、元気で働く日本男児だからこその勲章みたいなもんで、怒られちゃうかもしれませんが、女のHISAKOからすると、不摂生と対局にあると思われがちなウルトラトレイルやトライアスロン等を極めるのと、似たり寄ったりなんですけど(笑)。大人女子が目指すアンチエイジングと違い、どうも大人男子が求めるモノは、(着地点はきっと同じなんでしょうが)、先ずはよりアグレッシブにもっと、そして最低でも10年後も現状維持なんじゃないのかなと。
HISAKOのクリニックでは、これらの希望に添うべく、様々な提案(治療?)をしていますが、その基準とするのが後述する血液検査の値です。端的に、検査目的を列挙すると、こんな感じかな。
- ダイエット目的。
- 太鼓腹とも称される、腹回りの脂肪ども(笑)。
- 糖尿、高脂血症、高コレステロール。
- 筋力低下、肉体のたるみ。
- パフォーマンス向上。
- メンタル向上。
- うつ。
- モチベーションの低下。
- 気力の低下。
- AGA(美容通信2005年12月号)(美容通信2013年2月号)は、認知度としては高い癖に、アンチエイジングって意識としては男は考えないのよねぇ…。
- 脱毛予防。
- 発毛(美容通信2012年6月号)(美容通信2008年9月号)。
- オマケ的な立ち位置としては、男性器機能回復目的もあるかな。
- ED(美容通信2005年1月号)の治療薬であるバイアグラやレビトラ、シアリスは、未だセックスとは縁のない小学生も知ってる超有名なお薬。病院でちゃんと本物を処方してくれるのに、得体の知れない外国のヤバい工場で作られた、何入ってるんだか定かでない薬を、個人輸入しているオジサンが9割以上なんだとか…。バイアグラやシアリス等のPDE5阻害剤を製造している4社合同調査によると、非正規ルート品の55.4%が偽造医薬品で、中には劇物を含有している物もあったんだそうな。「そ、それって、怖くないのか!?」と思うけど、それでも敢えて買っちゃう男心って、何なんだろう? 統計によると、ED治療薬を病院で買わない理由は、「恥ずかしい…」、「そんな治療はいらないと言われる…」、「馬鹿にした目で見られる…」、「変態だと思われる…」、「看護婦さんが気になる…」、「保険証でばれるのでは?…」、「プライドが傷付く…」等々で、中でも断トツ理由が、「もっと欲しいと言えない…」なんだとか。病院ってところは、別にそんな事には慣れっこ(笑)になっているので、何にも思わないんだけどなぁ。
- リビドーの低下。唯、何故かあんまり認知度が低い癖に、悩んでる人は多いのが実情かな。実は、後で触れるけど、性欲だけの話じゃないんですよ。
- 満足感の低下。射精感の低下とでも言うのかな…、これ又、リビドーの低下同様、認知度が低い割に、悩んでる人は多いんです。特に70歳以上の世代に、この訴えが多いんですよ。
基本的に、日本の保険制度では、特にメンタル系に関係する症状、例えば、「疲労感」、「倦怠感」、「持久力の低下」、「集中力の低下」、「モチベーションの低下」、「闘争本能の低下」、「ストレス過敏」、「神経質」、「イライラ/くよくよ」、「抑うつ」、「不眠/真夜中の目覚め」、「寝汗/ほてり」、「眩暈/吐き気」何かがそうなんですが、心療内科では、さら~っと対症療法しちゃいます。つまり、ベンゾジアゼピン系とか向精神薬とか、そんな感じの薬かな。
うちでこうしたホルモンバランスの検査受ける患者さん達は、全然関係ない病気、つまり、アトピー性皮膚炎(美容通信2007年4月号)とか、蕁麻疹(美容通信2006年4月号)とか、頭皮湿疹(美容通信2004年9月号)とか、怪我したとかねで来て、それでお話していてってパターンが殆どなんだけど、結構、皆、ベンゾジアゼピン系からの離脱したがってんのよね。
ちょっと補足すると、ベンゾジアゼピン系のお薬は、脳内に多く存在する抑制性の神経伝達物質であるGABA受容体の作用を促進させる事で、心の不安、緊張を和らげ、眠気をもたらします。ベンゾジアゼピン系薬物のうち、抗不安作用が強いものは抗不安薬に、催眠作用が強いものが睡眠導入薬に分類されます。抗不安薬としては、短時間型のデパス(エチゾラム)、中時間型のワイパックスやコンスタン、長時間型のメイラックス等が代表格かな。睡眠導入剤としては、 超短時間型のハルシオン、短時間型のレンドルミン、レンドルミンD、ロラメット、エバミール、リスミー、中間型のサイレース、ロヒプノール、ベンザリン、ネルボン、ユーロジン、エリミン、長時間型のドラール、ベノジール、ダルメート、ソメリン等が良く処方されると思います。
日本では、比較的耐性(身体が薬剤に慣れて効果が出難くなる)や依存性が生じ難いと言う特徴が好まれ、お手軽と言ってはなんですが、良く処方されるんですが、やっぱ、ぼ~っとしちゃうんですよね、白日夢とは言いませんがぁ(笑)。まあ、薬的に当たり前っちゃあ、当たり前の話ですけど。それに、依存傾向は少ないと言え、1ヵ月以上も連続服用すれば、そりゃあ、耐性だって出来ます。以前と同じ用量では、薬が効かなくなります。それに、急に服薬を中止すると、強いイライラ、吐き気、服用前よりも強い不眠症状である「反跳性不眠」等の不快な退薬症状が、程度に差はあれ、現れて来ます。
実は、ホルモン系のアンバランスを整えるだけでも、これらの症状は結構緩和されます。少なくても、離脱を希望するベンゾジアゼピン系薬剤の減量の一助にはなります。
先ずは、自分のホルモンバランスの現状把握をしてみませんか?
先ずは、検査から
検査は、採血で行います。内容的には、ホルモンバランスを調べます。場合によっては、全身状態のスクリーニングを追加する事もあります。
検査の対象者としては、以下の日本男児!が対象です。
- 高脂血症
- 高コレステロール
- 糖尿病
- 肥満
- 高血圧
- 抗不安剤服用
- 入眠剤服用
- PDE5阻害剤(バイアグラ・レビトラ・シアリス)服用
何らかの治療を加える事で、何らかの体感を得られそうな、まあ、つまり、改善の余地がありそうな検査値の場合は、次の章で述べる様な治療を加えます。検査値は治療基準となるので、1ヶ月に1回、値が不安定な場合は2週間毎に、採血を行います。
PSAは、前立腺上皮より分泌される分子量約34,000の糖蛋白質で、前立腺癌のスクリーニングや前立腺癌の病勢を反映する腫瘍マーカーです。一般的には、上図の如く4.0ng/mlで線引きをしますが、4.0ng/mlのPSA低値であっても約15%に前立腺癌が発見されます。それ故に、最低でも半年から1年毎のPSAの定期検査は大切で、グレーゾーンは当然として、そうでなくても値が急激な上昇(1.0ng/ml/year)を示した場合は、遺伝子検査(美容通信2011年11月号)(美容通信2011年12月号)と併せて、泌尿器科の受診を勧めています。
前立腺癌予防方法は、以前特集した子宮体癌や乳癌(美容通信2010年8月号)と、基本同じ。トマトや豆類の摂取に加えて、ウォーキング等の運動療法が効果的で、カナダからの報告では、トマト、野菜ジュース、ケチャップの摂取に加えて、50代前半からの積極的な運動への取り組みにより、前立腺癌のリスクが軽減したんだそうな。
前立腺癌の予防に有用とされている食品成分には、大豆イソフラボン、クルクミン、リコピン、ビタミンE、ビタミンD、セレン、緑茶の成分であるエピガロカテキンガレートetc.があります。
治療
ざっくり言うと、治療はこんな感じです。
ダイエット指導については、以前特集(美容通信番外編”肥満治療”)を組んでいるので、それを参考にして下さいね。
(文光堂「実践的スポーツ栄養学」、新潮文庫「ミトコンドリアのちから」、メディカル・サイエンス・インターナショナル「一目で わかる医科生化学」、丸善「イラストレイテッド ハーパー・生化学」より)
運動と合わせて適切な栄養素を摂取する(美容通信2010年4月号<)事により、 エネルギーを効率良く生み出す、疲労回復、怪我をしにくい体をつくる、筋力増加、運動によるストレスから体を守る等の効果が期待されます。エネルギーの主原料となる糖質(主食)、タンパク質(肉・魚・豆類)、脂質に加え、エネルギー産生過程に必要なビタミンとミネラルを 積極的に摂取する事が「栄養バランス」を保つコツです。 今回は「栄養バランス」以外に「よりアクティブに」 運動されている方へ、特に知っておいて頂きたい情報を中心にご紹介します。
■「運動」 プラス 「鉄」
(美容通信2013年11月号)(美容通信2009年12月号)
アスリートには鉄分の補給がおすすめです。 運動をすると通常より多くの酸素が各細胞で必要とされる為、酸素を運搬する赤血球がより多く作られ、血中に放たれます。赤血球は、鉄原子が重要な構成要素と なっているので、酸素が使われると同時に鉄も消費してしまいます。それ故に、運動によって体内の鉄分が不足すると貧血を起こす可能性もあります(スポーツ貧血)。 鉄分は大きく2つに分けられ、肉類に含まれる「ヘム鉄」と植物に含まれる「非ヘム鉄」があります。鉄の補給には体内での利用率が高く、胃がムカムカするなどの症状を起こしにくい「ヘム鉄」の選択がおすすめです。
■「運動 」プラス 「 ビタミン D」(美容通信2013年3月号)
ビタミンDは丈夫な骨の形成に必要な栄養素のひとつです。カルシウムは骨の主成分として有名ですがビタミンDはカルシウムの骨への沈着を促すのに必要なため、ビタミンDが不足すると疲労骨折などに見舞われる可能性が高くなります。また、ビタミンDは筋肉増加にも関与しており、筋肉中に存在するビタミンD受容体が筋力などに影響を 与えると言われています(Bischoff-Ferrari HA, 2004)。 実際に、ビタミンDを700~1000IU/日 摂取すると高齢者の転倒が少なくなるという試験結果もあり、筋力増加が その理由と考えられています(Bischoff-Ferrari HA,2009)。
■「運動 」プラス 「抗炎症成分」
筋肉痛は筋が分裂して起こる急性炎症のひとつであるため、痛みを和らげるのに抗炎症成分も効果が期待できます。筋肉痛は時間とともに治まりますが、その場の 痛みを抑制する効果の期待出来るMSM(メチルサルフォニルメタン)や、クルクミン、セイヨウシロヤナギ、ボスウェリアセラータ、イチョウ葉などのハーブを利用する方法もあります。
■筋力アップ の秘訣
(美容通信2010年1月号)
分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれるL-バリン、L-ロイシン、L-イソロイシンは運動前に摂取すると運動中に 筋肉タンパク質が分解されるのを抑制できる他、筋肉が損傷した際の回復が促進されるといわれています。 又、トレーニング直後のタンパク質摂取で体内のタンパク質合成を活性化し、合わせて糖質を摂取し血中インスリン値が高い状態にする事でタンパク質の余分な 代謝(分解)を抑制出来るとの試験結果もあります。
■持久力 アップの秘訣
(美容通信2010年3月号)
持久力を向上させるには、エネルギーの産生工場である「ミトコンドリア」を増やすと効率が良いとされます。そのためには、現状のミトコンドリアの数ではエネルギー消費量に比べて生産量が間に合わない、ということを体に認識 させる必要があり、緊急時にエネルギーを生産する際に 活性化する「AMPキナーゼ」という酵素を意図的に活性化させることで、「ミトコンドリアを増やせ」という指令を脳から出してもらいます。 「AMPキナーゼ」を活性化させる方法には、激しい運動でエネルギー量を不足させる他、特定の栄養素を摂取する方法もあります。その効果が期待されている栄養素にはプテロスチルベン(メチル化レスベラトール)やレスベラトロール、ケルセチンなどがあります(Lin VA,2012、Price NL,2012、Ahn J,2008)。
■疲れを溜めない秘訣
(美容通信2009年12月号)
筋肉疲労は、嫌気呼吸(無酸素でのエネルギー産生法)で発生する乳酸の蓄積によるものという考えがあります。乳酸の代謝にはナイアシン(ビタミンB3)を必要とするため、体内にナイアシンが充足していることが重要です。ナイアシンは他のビタミンBとの相乗効果が期待されるため、 ビタミンB群として補給することがおすすめです。 また、乳酸を発生させないために深い呼吸を意識しながら運動する(好気呼吸:酸素利用でのエネルギー産生法)ことも対策のひとつと考えられています。
テストステロンについて
治療内容を理解する為に、キーワードとなるテストステロン(美容通信2010年9月号)について復習をしておきましょう。まあ、下図が全てなんですが、これを理解しないと、パフォーマンスやメンタル面の向上と、薄毛(AGA)・肥満の治療を並行して完遂するなんて離れ業が、上手く行かなんて羽目に陥っちゃいます。
以前AGA(エージーエー)の特集をした時、フェナステリド感受性検査(美容通信2008年9月号)の章で詳しく説明しましたが、AGAの治療薬であるプロペシア(美容通信2005年12月号)もアボルブ(美容通信2013年2月号)も、5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害する事により、若ハゲの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生をブロックするお薬です。DHTは、AGAのみならず、前立腺肥大の原因でもあり、アボルブが元々は前立腺肥大の薬として開発された経緯も、その作用を考えれば、頷けますよね。AGAと前立腺肥大って面から考えると、DHTは絶滅させてしまいたいホルモンって事になります。
ですが、上図を見て貰えば分る様に、DHTは一概に悪い奴とは断言出来ません。善良な面が非常に沢山あるんですね。DHTは、テストステロンの3~5倍もの強力なアンドロゲン作用を有し、筋肉以外の全臓器、つまり、脳みそや皮膚、性器、骨等々作用して、人生を楽しくハッピーなものにしてくれます。余談になりますが、爺になってハゲが進行するのは、老化に伴いテストステロンが減少すると、身体が少しでもその被害を減らそうと、悪足掻きではありませんが、ジヒドロテストステロン(DHT)を産出しようとして5α還元酵素が多く生成するようになるからなんだとか。それ故に、テストステロンの補充療法は、DHTの値が1位になるように、プロペシアやアボルブを併用しながら行うのがお約束なんです。それを無視して、DHTを親の敵とばかりにAGAのお薬で抑制しまくると、抜け毛は減ったけど、去勢された犬みたいになる(笑)。モチベーションは、当然下がりますよねぇ。←これじゃあ、本末転倒とまでは言わないけど、男として味気ない人生ですよね?
もう一点注意をしなければならないのが、肥満。肥満の改善目的に男性ホルモンをがんがん補充しても、それが却って仇になっちゃうなんて事も往々にしてあります。う~ん、イメージとしては、おっぱいがデカくて、ぽっちゃりした陽気な性格のおばさんとでも言うのかな。エストロゲンとプロゲステロンの比がエストロゲン優位に傾いている時の、典型的な体型とか気質って奴ですよね。男も同じです。上記の代謝経路を見て貰えれば明らかな様に、遊離型テストステロンの下位にエストラジオールがありますよね? つまり、男性に於いては、テストステロンとエストロゲンの比率が大事なんです。スマートで贅肉なんて言葉を知らない20代の頃若い頃は、テストステロンとエストロゲンの比率は、50:1です。年を取ると、この比率は10:1とエストロゲン優位に傾いてしまいます。ゴルフ場の温泉なんかで、おばさんみたいに腹回りがたぷたぷしたオッサンって見掛ける事ってありませんか? 正に、エストロゲン優位の体型です。
特にダイエット目的でテストステロン補充をする場合は、20代の小僧並は流石に難しいので、T:E比≒30:1を目標に調整します。テストステロン超優位な状態が続くと、女性ホルモンにどんどん変換されて、肥満(特に皮下脂肪の!)の原因となるだけでなく、外国のボディービルダーでたま~に見掛けるけど、女のHISAKOのおっぱいよりデカいんじゃないか!?(笑)級の女性化乳房になります。ぽちゃ太りは比率を調整すれば改善しますが、何故かは不明ですが、おっぱいは…難しい。戻らない事も…。
最後に復習です。テストステロンには、蛋白質と結合した状態の結合型(銀行の定期預金みたいに直ぐには使えないホルモン!)と、遊離型(お財布の中の現金と同じで、思い立った時にパッパと使えるホルモン)があります。
右図の如く、年と共に、メインである精巣からの分泌が減るので、当然ながら総テストステロン量は減ります。それに輪を掛けて、活性のある遊離型がメキメキ減少し、反対に、使い物にならない(笑)結合型は、酒や肥満、運動不足、医薬品等々の影響でどんどん増加しちゃいます。
ステロール系のコントロール
採血のデータを基に、ステロール系のコントロールを行います。大まかには、①FSH低下型、②FSH上昇型、③高DHT型、④高エストロゲン型の、4型に分けて治療を行います。
①FSH低下型
若年者、ストレス性に多いのがこの型。イメージとしては、収監前のホリエモンかな。ストレスが高くなると、LH・FSH共に低下し、テストステロンがど~んと下がり、それでストレスが…と言う、正に悪循環の極み。
治療としては、アルギニンやレスベラトロールの服用、hCG筋肉注射等を行います。
- アルギニン
アルギニンは蛋白質を構成するアミノ酸の一種で、グアニジノ基(-NHC(=N)NH3)を持つ塩基性の最も強いアミノ酸で、肉類、ナッツ、玄米、レーズン、エビ、牛乳等の食品に多く含まれています。体内でも産生されるので、栄養学的には非必須アミノ酸と分類されてはいます。しかしながら、その量は決して十分な量とは言えず、どうしても不足しがちな為、準必須アミノ酸とされています。
アルギニンは、1927年頃より様々な角度から研究がなされ、様々な病気、例えば、心血管系や肝臓の病気、免疫機能の回復等に効果的とされ、近年では血流改善、疲労回復作用についても評価されています。しかし、未だ体内での作用機序は完全に解明されてはいない段階です。
アルギニンは、尿素回路の中間体で、アンモニアの生体内解毒を助ける作用があります。尿素回路内で、アルギナーゼ (EC 3.5.3.1) によりオルニチンと尿素に分解されます。怪我や感染、スポーツ、ストレス等による侵襲下では、免疫反応の活性化、細胞増殖促進し、コラーゲン生成促進等に効果がある為、十分な補充が必要とされています。
その他、後述の通り、アルギニンから、血管弛緩作用の重要物質である一酸化窒素(NO)が生成されます。NOは右図の様に、初動としての平滑筋の拡張と、持続の二段階でEDに効果的に働くので、EDの治療に効果的とされています。
最近話題となっているのは、細胞内でアルギニンから合成されるポリアミンの存在です。ポリアミンは、人様を始めとする殆ど全ての生物細胞に存在し、細胞の構造や機能安定に必要不可欠な成分です。興味深い事に、疲労や加齢に伴い、ポリアミン合成能が下がるとされています。…って事は、材料であるアルギニンをちゃんと摂ってないと、ポリアミン不足に拍車が掛かるって事かいな。
- レスベラトロール
レスベラトロールは、カテキン等と同様に、第7の栄養素と称される「ファイトケミカル」の一種です。
酸化ストレスに対する生体保護作用として、①活性酸素種(ROS)の捕捉だけでなく、②ROSの分解除去、③ROSによる傷害蛋白質の修復若しくは分解の亢進の各段階でも働き、酸化ストレスの産生の減少に関与しています。
- hCG筋肉注射
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)筋肉注射は、自前のLH、FSHをUPさせ、男性ホルモンを増やす方法です。なので、症例によっては、週に数回って結構頻回からのスタートって事も(一般的には週に1回か2回位が多いけど、ケースバイケースです。検査結果を見ながら、少しづつ減量がお約束。
筋肉注射なので、ちょっと独特のシャープな痛みがありますが、それが耐えられない!って時は別途料金が加算されちゃいますが、ビタミンB12プラスなんて逃げ道も。
②FSH上昇型
高齢者に多いパターン。笛吹けど、精巣踊らず(笑)とでも言いましょうか、こうなるとテストステロンの補充しか道はありません。無い袖は振れませんから。
テストステロン補充は、最初は筋肉注射と塗り薬の併用からスタートします。外用薬だけでは中々値が上がらないので筋肉注射は必須です。値が安定したら、塗り薬で維持をします。
確かに本音を言うと、注射での補充は、右図を見て貰えればお分かりだと思いますが、血中濃度の急上昇後急降下って、体に対しては、極めて非生理的な変動を強いる事になります。しかし、塗り薬だけじゃ上がんないんです。苦渋の選択なんです。
それに、女性の更年期障害の特集(美容通信2010年12月号)(美容通信 2010年8月号)(美容通信2010年9月号)(美容通信2011年10月号)でも触れましたが、外用薬には、天然、つまり、生物学的同一ホルモン(ヒト固有ホルモン=天然(ナチュラル)ホルモン)製剤がありますが、注射のお薬には合成ホルモンしかありません。
左図は、天然 Vs 合成ホルモンの話になると、学会や研究会等で殆ど必ずと言って良い程引き合いに出される絵です。HISAKOの美容通信でも何度も登場しているので、見た事がある人も多いんじゃないのかな。” 医者がホルモン補充療法と称して、人様のオシッコから精製したホルモン剤を注射しようとした所、馬の御婦人は、「私はれっきとした馬なのに、何で、馬じゃなくて人間なんかのオシッコから作ったホルモン剤を投与されなければならないの!?」と、激しく医者を罵った‥”って図ですよね。おばさんの更年期治療薬として半世紀以上、未だに処方され続けている(合成の)女性ホルモン製剤「プレマリン」が、妊娠した馬のオシッコから精製されているって事実が伏線としてあり、これを強烈に皮肉った図なんです。
男性の皆さんも、女性ホルモンの補充療法に対して批判的な話を耳にした事がありませんか? 2003年、ウィメンズ・ヘルス・イニチアシブ(WHI)は、エストロゲン補充療法が乳癌や心臓発作、脳卒中、認知症のリスクを高めると言う発表を行いました。これは、マスコミが臨床試験の結果の一部を抜粋し、面白おかしく誇張した為、肝心の使用したホルモン製剤が合成ホルモンある「プレマリン」と「プロベラ」で、天然の、つまり生物学的同一ホルモン(ヒト固有ホルモン=天然(ナチュラル)ホルモン)製剤を使用した結果ではないと言う事実を、残念ながら(一般の臨床医も含め!)多くの人は知りません。合成ホルモンと天然のホルモンは、似て非なる物質です。当然、男性ホルモンや女性ホルモンの様に、長期に服用する事が前提の薬剤では、合成である事による副作用が起こる可能性は高くなります
因みに、前述の馬のオシッコから精製された、合成ホルモン製剤の「プレマリン」には人間の体内には存在しない10種類のエストロゲンが含まれています。例えば、エキリン。これは馬の体内にしか存在しないエストロゲンなんですが、心臓や足、肺に於ける静脈・動脈内の血液を凝固し易くする副作用(血栓や静脈炎)が知られています。
HISAKOのクリニックで処方する男性ホルモンの外用薬は、天然(ナチュラル)ホルモンが基本です。ですが、場合によっては、安価な合成ホルモン製剤(グローミン)を処方する事もあります。
男性ホルモンのお注射は、まず125mgを2週間に1回筋肉注射し、注射後7日後に遊離型テストステロンを測定して用量が十分かを判定し、足りていなければ注射の用量を250mgに変更します。これが一般的な投与方法になっていますが、上図の如く底値が1週間後辺りなので、毎週60~125mgを投与する方がより生理的に近いんだけど…中々通って来れないのよね、実際問題として。
男性ホルモン補充療法の副作用として、「前立腺癌」、「乳癌」、「多血症」が進行/増悪する可能性がある為、これらの病気の患者さんは男性ホルモン補充療法を受ける事は出来ません。治療中は、これらの病気について定期的に検診を受ける必要もあります。
男性ホルモンの投与により、前述の通りの機序から、「女性化乳房」、「ニキビ」、「多血症(血液が濃くなる)」、「睡眠時無呼吸」、「体液の増加」が出現する事があります。又、「前立腺肥大症」の進行を早める作用があると考えられるので、定期的な「前立腺」の検診を受けて頂く必要もあります。少し補足すると、男性ホルモンには血液を造る作用があるので、長期に使用すると血が濃くなる可能性があります。その結果、血が固まりやすくなり、脳血栓や心筋梗塞が発生する恐れが全くない訳ではありません。定期的に血液検査で、血の濃さを調べて下さい。また、サウナ等で、脱水にならないように気を付ける事も大切です。抗凝血薬(血が固まり難くする薬剤)を飲んでいる人は、男性ホルモン薬によって抗凝血薬の作用が強くなる可能性があるので、注意が必要です。精神神経症状として、多幸感が強く出る事があります。特に、注射だけで加療を行う場合、前述の図の様に、注射後約1週間は男性ホルモンの値が高くな、その後急激に低下するので、気分のムラが出る事も。頭の毛が抜けやすくなったり、皮膚の色調の変化(紅斑など)が生じる事があるとされています。
まあ、ざっくり纏めると、副作用を最低限にする為に、月に1回(不安定な場合は月に2回)の血液検査をしながら全体のホルモンバランスを整えるって事が大事なんだって事かな。テストステロン一本槍じゃ、そりゃ、トータルで良い結果を得るなんて、無理!無理!
③高DHT型
前立腺肥大、脱毛・薄毛…所謂AGA、射精感の低下(≒前立腺障害)に悩む人が多いのが、このグループ。特に、最後の射精感の低下は、70歳以降の後期高齢者に多い訴えかな。
DHTは、高過ぎるのは、ハゲや前立腺肥大を加速させるので駄目ですが、前述の通り、下げ過ぎるてもロクな事が起こらない。程ほどライン、つまり1前後の値(も治療基準値:1~4)になる様にコントロールがお約束❤ それ故、テストステロン+プロペシアなんて、一見相反する処方だってアリアリなんですよ~ん。
- ノコギリヤシ
ノコギリヤシは、前立腺肥大に対するサプリメントとして有名ですが、勿論、AGA、射精感の低下にも効きます。その作用機序は、以下の2つ。
①5-αリダクターゼを阻害し、ジヒドロテストステロンの生成を抑制。
②ジヒドロテストステロンとレセプターとの結合を阻止する。
つまり、オヤジのちょい漏れや、おしっこの切れが悪い、夜中に何度もトイレで目が覚める等のおしっこのお悩みにも効くって事です。
- フィナステリド(プロペシア)(美容通信2005年12月号)&デュタステリド(アボルブ)(美容通信2013年2月号)
御存知、AGAの治療薬であるプロペシアやアボルブです。5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害する事により、若ハゲや前立腺肥大の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生をブロックするお薬です(←プロペシアは最初前立腺肥大の薬ではありません。元々は前立腺肥大の薬として開発されましたが、効果がイマイチだったので、潔く路線変更した開発秘話は有名ですよね(笑))。
④高エストロゲン型
前立腺肥大、肥満、リビドー低下に悩む人が多いのが、このグループ。前述の通り、肥満を気にしている患者さんに、改善策として男性ホルモンの補充のみしか行わないと、どんどんエストロゲンが増えてしまって、却ってデブになっちゃう(笑)。エストロゲンへの代謝にブレーキを掛けましょう! T:E比≒30:1を目標に調整します。
- キサントン
- レスベラトロール
レスベラトロールの効果を列挙しておきましょう。
①LDLコレステロール低下。
肥満ラットを用いた実験では、細胞の核内にある受容体PPARαが活性化するので、中性脂肪が減少し、LDLコレステロールの合成が抑制されます。
②血糖、インスリン抵抗性の改善。
糖尿病モデルのラットに投与した所、血糖降下薬(メトホルミン)の1/10の量で同等の血糖降下作用が認められました。
③抗炎症
炎症を悪化させる物質であるTNFαやIL1β、IL4を抑制する為、抗炎症作用があります。
以上が肥満系に働くものですが、それ以外にも、④癌抑制、⑤認知機能改善、前述の⑥抗酸化作用があります。
- アロマターゼ阻害剤
実は、これ、おばさん(閉経後)の乳癌の治療に使うお薬なんです。テストステロンの章に戻って、代謝経路を示した図を見て下さい。乳癌のお薬とは言いましても、その作用機序は、乳癌はエストロゲン(女性ホルモン)依存性の癌なので、アンドロゲンをエストロゲンに変換する酵素であるアロマターゼを非可逆的にブロックする阻害剤を服用すると、血中エストロゲン濃度が下がるので、癌細胞の増殖を抑えるって代物です。ですから、エストロゲン値が高いオジ様は、乳癌でなくても、このお薬の恩恵を得られちゃうって訳なんです。
少量使うだけでも体脂肪が落ちますから、データ次第ですけど、適当な頃合を見計らって終了かな。
性機能治療
患者さんと親しくなると、実は…って話になるのが、この性機能に関するお話。性機能治療と言うと、EDにばかり目が行きがちですが、実は、リビドーの低下、射精感の低下も治療対象になります。
勃起能の低下
右図が、薬がどんな段階で聞いているかの簡単な図ですかね。
アルギニン、レスベラトロール
テストステロン補充
PDE5阻害剤(バイアグラ 、レビトラ、シアリスetc.)
HISAKO世代の大人女子にもなると、旦那や恋人、セフレが20代の若造でもない限り、多かれ少なかれ、相手がこの手のお薬のお世話になってるのが殆どで、そうじゃない男を探すのが難しい位。セクシャルな関係のない同業者の男友達と一緒にご飯食べながら、「食事気にしないで飲める(←本当は、多少は影響を受ける)し、早く、長く効果が出るから、俺、レビトラ一番好きだけど。お気に入りの風俗のお姉ちゃんと店外デートする時の定番♪ でもさぁ、お泊りだと、やっぱ、シアリスだよね」と、ED薬の使い分けの話とかするし(笑)。医者仲間の間では、花粉症の時の抗アレルギー薬と同じ感覚で、自分や恋人に使うのが当たり前のお薬。それを、極々く普通の一般人が、前述の通りの「もっと欲しいと言えない…」の一言が病院で言い難くて、危険な(由緒正しくない)個人輸入物に頼っているって事実を、先日のアンチエイジングの講習会で聞かされた時、「そ、そんなくだらない理由で!?と、」会場からは大きなどよめきが起こりましたもん。因みに参加者の8割弱は、男性医師でした。…本当に、医療従事者ってもんは、慣れっこになってるので、一般の患者さんが妄想!している様な事考えません、繰り返しになりますがぁ。
バイアグラ、レビトラ、シアリス、どれを使うかは、その人の単なる好みで構わないと思います。薬自体に、優劣の差がある訳ではありません。唯、薬には、合う合わないと言う相性ってモノもあるので、以下はあくまでも一般論です。
1回目はまあ出来るんだけど、2回目はどうも中折れしちゃって^_^;なんて御仁には、バイアグラ50mg、レビトラ10mg、シアリス10mgのどれ飲んだって同じかな。全く立たない<m(__)m>なら、レビトラ20mgかシアリス20mgって選択になります。
どの薬も効果が出るまでには1時間ってお時間が必要(多少早いのがレビトラですけど…、飲んで速効使い物ってレベルの話ではありません、悪しからず!)になりますから、Hの1時間前には飲んで下さいね。
- バイアグラ(美容通信2005年1月号)
御存知の通り、バイアグラはED治療薬界の老舗的な存在で、知名度と安心感と硬さ!で選ぶのなら、迷わずコレかな。バイアグラ一筋って固定客が多いのが、このお薬の特徴でしょうか。発売当初は、患者さん達から、「空腹時じゃないと効かないなんて…、普通食事して、さあHって順番でしょ? 先にHって…、なかなか言えませんよ。第一、先生は平気なんですか?」、散々と文句を言われましたが、他の2種類のED治療薬と事なり、空腹時でなければ効果が出ないのは、確かに欠点って言えば大いなる欠点です。作用時間は4時間。
- レビトラ
バイアグラの欠点を改善!を目標に掲げて開発された二番煎じ(笑)なので、全くとは言いませんが、あんま食事の影響を受けないし、バイアグラよりちょっと効きが早い(即効性)ので、直前に焦る\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?ってタイプには良いかも。作用時間は8時間と、ちょっと半端者?
- シアリス
全二者と全く違うコンセプトで設計されたのが、このシアリス。食事の制限を全く受けない!ので、ロングランの酒池肉林ごっこ(笑)には最適なアイテムかな。具体的には、お泊りとかの時に役に立ちます。効果は36時間も持続します。
リビドーの低下
単に性欲だけの問題ではありません。リビドーとは、様々の欲求に変換可能な心的エネルギーの事です。ラテン語で「強い欲望」を意味し、強い衝動、欲求、欲望、本能。フロイトはその初期には「性的なエネルギー」であるとしましたが、後期には「エロス(生の本能)のエネルギー」と再定義しています。
治療は、エストロゲンとテストステロンのバランスを整える事にあります。詳しい治療内容については、前述の高エストロゲン型の章をお読み下さい。
テストステロン補充
エストロゲン抑制
射精感の低下(≒前立腺障害)
70歳以上に深い悩みとして出て来るのが、射精感の低下です。
高DHT
治療につきましては、高DHT型の章を参照にして下さい。
キレーション(Ca、Cd)
亜鉛
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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