HISAKOの美容通信2008年9月号
毛髪再生!HARG(ハーグ)療法
毛には、”生えろ!”、”伸び続けろ!”、”抜けろ”って3種類のシグナル(増殖因子)があります。
HARG(ハーグ)療法はこのうちの”生えろ!”と”伸び続けろ!”って2つのシグナルを頭皮に直接投与する方法です。
ですから、成長因子を投与した分だけ、髪の毛がぼさぼさ生えて、ぐんぐん伸びるのに、抜けない。
お得だけがプラスされるのが、HARG(ハーグ)療法の最大の強みです。
近頃、HISAKOがはまってしまったのが、テレビ東京で放映している。デハラユキノリのフィギュアが織り成す、仁義性感度100%のエロくてディープでちょっぴり大人なケーキ列伝です。ここに登場する人物と言うか、ケーキも和菓子も、男は皆んなハゲ(AGA)なんですよね。パティシエのジョルジュもその恋人の和菓子職人の武さんは勿論、景気組の不動組長(ザ・ぶどうパン)、若頭候補の栗山とぐろ(モンブラーノ)と苺原(ショートン)、子分の松田(シュークリーム松田)、千鶴男(レアッチ)に、新入りの古坊(ワッフルボーイ)、対立する甘味一家の甘味組長(ドラ焼KING)、若頭候補の出島(カステラン)と大萩(オハンギー)、子分のかしわ原(かしわモテ夫)に、リストラ寸前のレアッチ派ケーキーズ客のサトシヤマモト‥。キモカワでフィギュアな彼らに”HARG(ハーグ)療法”をしてあげたいと思ってしまうHISAKOって、アホですかねぇ、ははは。
”髪を語る”のに知っておかないと恥を掻く‥常識用語の復習+α
さあ、先ずは髪の毛の構造を復習しましょう。毛包は、毛髪を作り皮表に送り出す工場なんです。
上図の様に、毛球部は、毛髪の製造工場である毛母細胞と、製造の管理を行なう毛乳頭で構成されています。多くの労働者諸君!が働く実社会と何ら毛髪も変わる事無く、単なるメーカーさんと思ってもらえれば分り易いんじゃないかと思います。製造管理を行なう経営陣のキャパ(毛母細胞)で、工場の規模(毛球部の大きさ)も自ずと決まり、その工場が生産するライン(毛髪の太さや性質)も決まるって寸法です。
またまた復習になりますが、毛周期ってのも覚えていますか? 脱毛症(美容通信2004年2月号)、プロペシア(美容通信2005年12月号)、アボルブ(美容通信2013年2月号)、育毛(美容通信2008年5月号)でも、煩い位に繰り返し繰り返し登場してましたよね? 頭部毛包は、毛周期に従って、延々と生えては抜け、生えては抜けを繰り返しています。細かく言うと、毛を作り続けている成長期(3~7年)、伸びが止まり毛包自体が短くなる退行期(2~3週間)、毛髪新生準備の休止期(約3ヶ月間)です。
成長期の髪の毛は1日に0.35mm伸びます。ですが、成長期の期間に差があるので、髪の毛が1m以上も伸びる超長髪人もいれば、精々40cm程で力尽きちゃうセミロング・ギリギリ限界人だっているんですね。毛母細胞は人の体の中で抜きん出て増殖がお盛んな細胞ですが、この盛り度は何時も1本調子って訳ではなく、ムラがあります。毛乳頭との親子関係ならぬ相互作用の関係で、決まるんです。つまり、毛乳頭から増殖信号が毛母細胞に伝えられて、初めて、毛母細胞が頑張れるゥ!! ‥って、事は、増殖信号を垂れ流し状態にしてしまえば、美味しいんでは?と、頭の毛が乏しくなった老若男女の誰もが甘い連想しちゃいますよね。
増殖因子の面々としては、
- GF-1(インスリン様増殖因子 insulin-like growth factor )
- HGF(肝細胞増殖因子 hepatocyte growth factor)
- VEGF(血管内皮細胞増殖因子 vascular endothelial growth factor)
- FGF-7(線維芽細胞増殖因子 fibroblast growth factor)
- BMP(骨形成因子 bone morphogenetic protein)
- エフリン etc.
毛母細胞の激しい分裂やその後の整然とした分化を熱くサポートするかのように、毛乳頭の中や毛包周囲には、栄養や酸素、ホルモンetc.の供給路である血管網が、網の目の如くに張り巡らされています。毛乳頭細胞自身も、外毛根鞘細胞と共に、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)を放出して、供給路の確保の一翼を担っていますがね。
成長期毛包は、ある日突然、活動を中止します。その後は坂を転げ落ちるのと同様に、あ~っと言う間に、正確には2週間前後って事なんですが、毛包全体が膨大部(bulge area :立毛筋付着部分)直下まで短縮しちゃいます(退行期)。ハゲ・薄毛で悩む紳士淑女の皆さんには、真夏のホラー映画級に恐ろしい話だと思いますが、毛包のbulge area以下の領域に棲息する全ての上皮細胞が、一気に死滅しちゃうんです。教科書には、”爆発的な”って形容詞が付いています。
でも、今まで元気溌剌!が唯一の取柄みたいな成長期の毛包が、ある日突然引き篭もりの小僧みたいに増殖を放棄してしまったのか、と~っても不思議でしょ? それは、退行期移行シグナルが発令されたからなんです。有名なのは、FGF-5(線維芽細胞増殖因子 fibroblast growth factor)。その他にも、TGF-β(トランスフォーミング増殖因子 transforming growth factor)やEGF(上皮増殖因子 epidermal growth factor)は、成長期をストップさせ、退行期への移行を意地悪にもプッシュしちゃうんです。‥暗い気分で、下の図を見て下さい(笑)。
シェイクスピアではありませんが、明けない夜はない。‥休止期だって、3、4ヶ月も我慢すれば成長期に移行します。でも、何処で目覚めるのでしょう? 冬眠中のクマさんなら、春の柔らかい日差しに誘われて♪なんでしょうが、休止期毛包末端に存在する毛包幹細胞は、毛乳頭からのシグナルで目を覚まします。Wnt、Shh、Stat3等が、代表的な成長期移行シグナルとされています。
私達の髪の毛は1本1本がてんでんばらばら、好き勝手に毛周期を繰り返しています。だから一般ピープルは、毛が抜けた!とか、新しい毛が生えて来た!って、自覚を殆ど抱く事は無いんです。‥が、ハゲ・薄毛で悩む紳士淑女は、この毛周期に一喜一憂するんですね。ふむふむ。
ハゲおやじ(AGA)に関するエトセトラ
所謂、おやじハゲ(AGA)で実際に悩んでいる男性諸君は勿論、そうでない一般ピープルも、実生活で目にしてしまったり、噂を耳にしたりで、何となしには知ってる事と思います。詳細は、脱毛症(美容通信2004年2月号)、プロペシア(美容通信2005年12月号)、アボルブ(美容通信2013年2月号)、育毛(美容通信2008年5月号)を熟読して頂くことにして、ここでは先ず、さら~っと状況を復習しときましょう。
おやじハゲ(AGA)は、額から頭のてっぺんにかけて部域特異的(!)な脱毛パターンが特徴の、成熟した雄の証。老いぼれ(加齢変化)ではなくて、純粋に生理変化として捉えるべきと教科書には書いてあります。つまり、女・子供には逆立ちしたって真似の出来ない、本来はライオンのタテガミみたいな偉い代物なはずなんです。
が‥、歴代のananの抱かれたい男ランキングに、はげオヤジが名を連ねたなんて話は聞いた事がありませんし、昔一世を風靡(?)したJ Men’sにだって、ハゲおやじのダンサーはいませんでした。女性客の多彩な嗜好を反映して、様々なダンサーを取り揃えているのが当時のJの最大の売りだったのに、ハゲおやじ系ってジャンルのダンサーだけは、見た事がありませんでした‥。現代の日本では、純粋に生物学的な、つまりDNAの担い手って意味で、おやじハゲ(AGA)は雄としての価値を高めるどころが、寧ろ逆の存在でしかありません。
話は脱線してしまいますが、これが中高年女性の薄毛との最大の違いです。教科書ってもんは本当に慇懃無礼で、世の中では批判されかねない毒舌・暴言が随所に散りばめられています。それ故に、HISAKOの大好きな書物の一つなんですが、こんな記載があります。”中枢による容姿の評価は、交配相手の選択という、種の繁栄の観点から非常に重要な機能を担っている。一般に皺だらけや弛んだ容姿は子孫産生の可能性の乏しさと相関する。その意味で皮膚はヒトと言う種の繁栄に最も重要な役割を担っている。”つまり、女の薄毛と、おやじハゲは、同じ髪の毛が乏しくなると言う現象ながら、全く生物学的意義は逆転するって事です、本来は。でも、今の日本では同義語ですよね?
種の存続とは余り関係のない同じ雄同士の集団(=会社?)に於いても、”あのハゲが”と蔑まれるのがおちで、”得だよなぁ、ハゲって! 男は中身だって言うけど、結局、見た目じゃん。俺もハゲて~っ!!”と畏敬の念を持って語られる事はありません。
この様な社会的弱者若しくは負け組視される”おやじハゲ(AGA)”の発症と病態には、複数の遺伝・環境因子が関係していると考えられています。その中でも、最も大きな影響を与えているのが、男性ホルモンです。最近は、おやじハゲ(AGA)と男性ホルモン関連遺伝子についての研究が進んで来て、後述する遺伝子検査を行なうと、将来禿ちんこになっちゃうとか、プロペシアやアボルブを飲んで効果が上がり易い人かとかが、分っちゃうんですよ。面白いでしょ? ‥希望を奪うなって?
男性ホルモン関連でいつも話題になるのが、”AGA(男性型脱毛症、通称・おやじハゲ)と髭のパラドックス”。頭はハゲてんだけど、毛むくじゃら♪ ジョン・トラボルタとか、ブルース・ウィリスを頭に思い浮かべて下さい。彼らは正に、パラドックスを身をもって体現している様な殿方です。
男性ホルモン依存性毛包には、男性ホルモンにより軟毛が硬毛化する毛包群(髭)と、逆に硬毛が軟毛化する毛包群(おやじハゲ)の2種類があります。
この相反する2つの変化は殆ど同時期に出現し、”男性ホルモン(テストステロン)→毛乳頭細胞→男性ホルモン作用の発現”の作用機序は両群の毛包で同じにも拘らず、全く逆な形態変化が引き起こされるんです。右の図を見てみましょう。
第2次性徴期に軟毛から大型硬毛化した髭の毛母細胞は、男性ホルモン(テストステロン)の刺激により、IGF-1(インスリン様増殖因子 insulin-like growth factor )の発現が増強され、毛母細胞の増殖が強力に促進されるんです。IGF-1? 恍けた質問を発しちゃう不勉強な輩は、即、前の章を読み直してね。IGF-1って、成長期移行シグナルであり、同時に毛母細胞を馬車馬の様に働き続け出せる現場監督の代表格だって書いてあったでしょ?
反対に、ハゲの領域で息も絶え絶えに矮小化した髪の毛母細胞は、男性ホルモン(テストステロン)の刺激により、毛包の退行期を誘導する、あの恐ろしいTGF-β1(トランスフォーミング増殖因子 transforming growth factor)を強力に撒き散らす事が判明!! TGF-β1こそが、おやじハゲ(AGA)の本質である毛包のミニチュア化に直接関与するメディエターだったんです。だから、このTGF-β1の活性阻害物質やその受容体阻害薬を使えれば、AGAは勿論ですが、効率良くハゲ対策が出来るはず。効果は劣りますが、ご婦人にも効きますよね。早急に、商品の開発が望まれるところです。
男性ホルモン繋がりのお話。‥プロペシアが効かない不幸な男達。
ここで、男性ホルモン繋がりのお話を。おやじハゲ(AGA)にはプロペシアが定番中の定番のお薬ですが、不幸にも効かない人がいるのも事実。もし、貴方が壁にぶつかったら、若しくは石橋を叩いて渡りたい性格なら、遺伝子検査を試してみるのも一案です。その名を、プロペシア(フィナステリド)感受性試験(遺伝子検査)と言います。
プロペシアの作用機序が分かんないと、こっから先の話が完全に意味不明となってしまいますので、復習しておきましょう。先ずは、下の図をご覧あれ。プロペシアは、5α-reductaseを阻害する事で、毛包細胞への男性ホルモンへの影響を阻害するお薬です。
”男性ホルモンのパラドックス”でも触れた、IGF-1(インスリン様増殖因子 insulin-like growth factor )とTGF-β1(トランスフォーミング増殖因子 transforming growth factor)の発現量や活性の差について、もう少し突っ込んだ話をしましょう。
男なら、当然、男性ホルモンがあって然るべき。しかしながら、同じ男に生まれながら、ハゲとして肩身が狭い人生を送るか、”うちの家系って、白髪にはなるけど、ハゲはいないんだよね。有り難い事に、さぁ。ははは”とハゲを見下して生きるか、‥人生の質!に大きな隔たりが出て来ます。ここで注目して頂きたいのは、幾つかのハゲ過程はあるとは言え、DHTと男性ホルモン受容体が見事カップル成立♪とならなければ、ハゲたくてもハゲれないって現実です。プロペシアは、必死に悪の伝道師であるを押さえ込みます。しかしながら、幾ら金正日が人民を完全に掌握しようとしても、脱北者は後を絶ちません。どんな独裁政権であろうとも、綻びは必ず生じるものです。後は、指の間から零れ落ちてしまったDHTを男性ホルモン受容体がどれだけ受け入れるか、つまり、男性ホルモン受容体のパンツの紐の緩さ加減が、ハゲの分かれ道って事です。‥まあ、だから、プロペシアの実力(薬効)と言うよりは、最後のお願い・神頼み(笑)度がどれくらいかを知る検査が、”プロペシア(フィナステリド)感受性試験(遺伝子検査)”です。
もう少し詳しく、説明しましょう。男性ホルモン受容体のパンツの紐の緩さ加減、つまり、直ぐベットイン(結合)しちゃうどうかは、遺伝子のCAGリピート数で決まります。下の図を見てみましょう。傘が大きければ大きい(=CAGリピート数が多い)程、DHTは弾き飛ばされて結合出来ない。つまり、ハゲれないって事なんです。
CAGリピート数が20以下だと、ハゲ上がる確率は高く、当然プロペシアを飲めばと~っても良く効く。反対に25以上だと、そもそもハゲとは殆ど無縁の世界を生きているので、態々検査をしようなどと野心も抱かず、お遊びでプロペシアを飲んだとしても、当然効かない‥、と言うかぁ、有り難味が実感出来ない。
検査の方法は簡単。貴方の大事な大事な髪の毛を5本(細い毛の場合は10本)ばかりですが、根っこから効き毟しり、専門の分析屋さんに送ります。唯、良質な!DNAが多量に含まれている事が条件なので、カラーリングして2ヶ月以内の毛、パーマをかけて1ヶ月以内の毛は、×。検査に向きません。‥、さあ、白黒付けてみましょうか?
毛髪再生に必要な成長因子達を効率良く補う。
さあ、ここからが本題です。今回ご紹介するHARG療法の真髄は、脂肪幹細胞から抽出された成長因子達の大量投与。なるべく生体に近い状態がHARG療法のモットーですから、ベストとまでとは言えなくても、結構良い線バランスで含まれている幹細胞をチョイスしなければいけません。‥こうして、試行錯誤の上選ばれたのが、脂肪幹細胞なんです。工場で大量生産されたとは言え、折り紙つきの優等生達のスコールなら、ずぶ濡れになる程浴びてみたい♪ そんな量重視な貴女に最適なのが、HARG療法です。(因みに、脂肪組織ではなく、赤ん坊のおちんちんの皮から成長因子を採取したのがBENEV美容通信2012年6月号です。)
ここでちょっとHARG療法で使う薬液がどう作られているのか、簡単にご説明致しましょう。どこぞの方かは存じ上げませんが、多分脂肪が有り余っている健康なご婦人か殿方が提供者と思われます。以前にもお話しましたが、下っ腹の贅肉は、ダイエットしても中々成果が上がらない、つまり、体の中でも屈指の生命力に満ち溢れた脂肪細胞の宝庫。再生医療にとっては、正に理想の財源です。
下っ腹から、脂肪吸引で、えっちらおっちら脂肪を採取します。結構、お手軽に沢山採れちゃいま~す!
右の図を見てみましょう。採取した脂肪組織の中には、脂肪細胞に混ざって、多くの可能性を秘めた原石である脂肪幹細胞(stem cell)がいるの分ります?
脂肪幹細胞だけを、技を使って効率良く掻き集めているでしょ?
確かに、ナパージュACR(詳しくは美容通信2006年12月号をお読み下さい。ナパージュとは、ACRの投与方法、つまり、手技の1つです)でも、成長因子はそこそこ補給出来ます。唯、ナパージュACRは自分の血小板を使うだけに、質は貴女にとっての最高級!(当たり前ですよね)ですが、採取出来る量が如何せん少ない‥。これが欠点です。この弱点を物量作戦で補ったのが、HARG療法なんですね。
メンツですか? 良い娘っ子が揃っていますよ。含有されている代表的な成長因子について、少しですが解説致しましょう。
- FGF-7(線維芽細胞増殖因子 fibroblast growth factor)
筆頭株主ならぬ筆頭成長因子として開発者が挙げているのが、このFGF-7。先程も、この成長因子、出て来ましたよね? 覚えていますか? 成長期を驀進し続ける為に、毛母細胞に”働け!”と容赦なく鞭を振り下ろし続ける女王様的存在。ですが、厳しいだけでなく、同時に、細胞を外敵から守ってくれる強いおかんの側面も併せ持つ成長因子なんですねぇ。別名、KGF (keratinocyte growth factor)とも申します。
- IGF-1 (インスリン様増殖因子 insulin-like growth factor)
成長期移行シグナルであり、同時に毛母細胞を馬車馬の様に働き続け出せる現場監督の代表格でしたよね? 毛包成長にはなくてはならぬ存在です。
- Basic FGF (線維芽細胞増殖因子 fibroblast growth factor)
紛らわしい表現ですが、この中には、正義の味方FGF-7も、悪の手先FGF-5も含まれていません。FGF-2の別名です! 毛包のmorphgenesisをブロックしてくれます。
- VEGF (血管内皮細胞増殖因子 vascular endothelial growth factor)
”毛を太く育てる”=”毛乳頭を大きく育てる”って概念を地で行く正統派成長因子。
- HGF (肝細胞増殖因子 hepatocyte growth factor)
毛母細胞に鞭打って、労働を強要する成長因子。
- PDGF (Platelet derived growth factor)
成長期の維持に。
- Wnt
御存知、成長期移行シグナル♪
- TGF beta1 (トランスフォーミング増殖因子 transforming growth factor)
TGF-β1こそが、おやじハゲ(AGA)の本質である毛包のミニチュア化に直接関与するメディエターじゃなかったっけ? そうです。悲しい事に、HARG療法で使用するカクテルの中には、TGF-β1が含まれているんです。このTGF-β1を取り除く事は非常に難しく、コストも非常に掛かるので、現段階では、確かにTGF-β1が含まれています。‥では、除去出来なければ、どうするか? それは、解毒と言うか、無力化しちゃえば良いんですよね。アジサイのエキスで、TGF-β1の悪行を完全に相殺(±0)! だから、ご安心下さいね。
単独に指名したいって? AKB48と同じで、1人ではアイドルとして通用しなくても、寄って集れば取り合えずはアイドル。個単独で楽しむよりは、個の集積、相乗効果をお楽しみ下さい。①成長期段階にある毛髪を誘発させる効果、②増殖毛乳頭細胞とケラチノサイトの増加(相互作用促進)、③毛包成長の増加が主なHARG療法の効能とされております。
実践! HARG療法
HARG療法をした人と偽薬を単に投与された人から、夫々、頭の皮膚をちょっとづつ分けてもらいました。先ずは最初は、偽薬を知らずに投与された、外れな人。組織を断面図で見てみましょう。左から、2週間後、3週間後、4週間後。
HARG療法をした人です。左から、2週間後、3週間後、4週間後。明らかに、毛が生えつつあるの、分りますか?
断面図でイメージが構築出来ない? じゃあ、上から見てみましょう。左が、HARG療法前、右が後です。毛穴の数は、当然ですが、増えません。が、若い頃の様に、1つの毛穴から、1本ではなくて2~3本の毛が密集して生えてきてるの分ります? 毛が増えたって実感を抱く理由、お分りになれましたか?
一般的には、3週間(~1ヶ月)おきに施術を4回繰り返し、その後は1~1.5ヶ月に2回施術が1クールです。1クール終了したオジ様の頭です。手術をせずに、自分の毛でここまで行けるんなら、そんなに悪くないよね。
長髪をトルネードにして、ハゲ隠ししてるんじゃないの、って? 失敬な!! このオジ様は、短髪です。地肌、目立たなくなって来てるでしょ? ‥まあ、個人差があるから、何とも言えないけど、それなりには頑張ってるね♪って感じです。
オバさんだって、頑張ってます。この方、HARG療法の3回目終了したばかりと、未だ1クールの半ばって女性なんですが、結構イイ線行ってますよね。
手技は、メソセラピー(美容通信2006年6月号)を採用しています。メソガンで一定の量の薬液を一定の層に注入して行く方法です。メソガンなんて言うと、可也痛そうに思うかもしれませんが、カブト虫が頭の上を歩いたらこんな感じ?って位。泣いた人も、途中で耐え切れなくて帰った人もいません。そんな程度の痛み?です、はい。
HARG療法もAKB48も、サポーターが多ければ多いほど、輝きが増すタイプ。ですから、HARG療法は、単独よりも薬液だって、併用(カクテル)が基本です。従来のヘアケアシリーズ(ベーシック・ミノキシジールプラス・みのプレミアム)と一緒にカクテルして、貴方仕様のオリジナルHARGにバージンアップして下さい。勿論、清潔保持と毛包環境の整備は基本中の基本。自信のない人は、育毛(美容通信2008年5月号)をもう一度読み直して下さいね。
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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少数派と言われても、やっぱりニキビ治療では押さえて置かなきゃ、ね。
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