多目的フィブロブラストプラズマペンSPOTLESS治療で、小範囲の茶いぼも赤いぼも稗粒種もシワもハリ改善もプチっと叶う旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2026年1月号

多目的フィブロブラスト プラズマペン|SPOTLESS

プラズマエネルギーには傷を治癒する能力がある事が知られるようになり、美容分野ではプラズマペントリートメントが新しいトレンドに昇格したのは周知の通り。SPOTLESSは、プラズマエネルギーを利用して様々なお肌の悩みをプチっと解決する、小範囲限定の多目的プラズマペンです。先端の4種類のTipを組み合わせる事で、シワやシミ、お肌のハリやリフトアップ等が期待出来ます。

 小範囲限定ですが、プチっと色々なお肌の悩みに対応出来る、プラズマペン「SPOTLESS」の登場です。

SPOTLESS製品仕様

 先端のチップは、RegularとFine、Fractional、Flatの4種類。これを取り替える事で、色々な疾患に対応が可能です。器械屋さんのパンフレットには、下記の様な用途が列挙されています(が、何せ、小さいチップなので、広範囲を攻めると言うより、プチと小範囲ですが)。

  • シミの除去;黒子・そばかす・稗粒種・シミ・いぼ・スキンタグ/病変
  • 皺の除去と皮膚の再生;アコーディオンライン・カラスの足跡・額の横皺・顎/顎のライン・マリオネットライン・ほうれい線・皮膚のリフトアップ
  • 肌の引き締め&弾力向上;フラクショナル効果による活性化・スキンリフティング・毛穴の引き締め・皮膚の殺菌・弾力性向上・小皺の除去
  • ニキビや皺の改善等の様々な効果;フラクショナル効果による活性化・毛穴クレンジング・アンチエイジング皮膚治療・角質除去・ニキビ治療・小皺治療・弾力性向上

 SPOTLESSから放出されるプラズマエネルギーは、正弦波の安定した曲線で増加及び減少します。最大60Hzの安定した波長により、一貫したプラズマエネルギーが供給される設計となっています。

■チップの素材であるステンレス304

 ステンレス鋼は、鉄に一定量以上のクロムを含ませた腐食に対する耐性を持つ合金鋼で、1910年代前半ごろに発明・実用化されました。ステンレス鋼には現在では多くの種類が存在しており、用途・目的に応じて取捨選択がなされています。

 ステンレス304は、多くの研究により、アレルギー性と皮膚との摂食時の耐腐食性の安全性が証明されています。SPOTLESSのチップは、このステンレス304素材で製造されており、皮膚への悪影響を心配する必要がありません。

SPOTLESSの実際の手順

Protocol

 肌の悩みに合わせて、エネルギーの幅と深さを1~8段階でコントロール。つまり8×8=64種類のエネルギーの組み合わせで、症例に応じた対処を行います。

 例えば、薄く表面的な黒子では、4~6の出力レベルと1~3の周波数のレベルで除去が可能ですが、より深くて青黒い黒子にはこれでは力不足。5~7の出力レベルと4~6の周波数で対応します。

 

Regular TipとFine Tipを使った実際の手順

■Regular Tipでがっつりプラズマエネルギーを照射する。

 あらゆる種類のシミの除去治療に使用します。左図は、NeoGenesisi Co., Ltd.提供の写真です。

  1. 局所麻酔のクリームを塗布。
  2. 治療部へ照射(非接触)し、皮膚細胞を蒸発させます。
  3. 綿棒等で、照射部位を拭き取り、治療部位を確認します。
  4. ハイドロコロイドパッチ等で、患部を保護。
  5. 術後3日程で、赤味が落ち着き、目立ち難くくなります。

■Fine Tipでマイルドなプラズマエネルギーを照射する。

 線維芽細胞の皮膚の引き締めと皺の除去を目的に使用するのが、このFine Tipです。手順は、Regular Tipと同じですが、イオントフォレーゼを最後に追加します。

 ガチでする時は、可なりダウンタイムが生じます。覚悟の上で受けて下さい。

 

Fractional & Flap Tipsを使った実際の手順

 お肌の若返りとアンチエイジング効果が期待出来るのが、このチップ達です。

  1. (局所麻酔のクリームを塗布。)
  2. コンダクタージェルをお肌に塗布。
  3. フラクショナルチップを肌に近づけ、額、頬、口周り、首等の気になる部位を、夫々5分間づつタッピングする様に動かして照射します。
  4. 次に、先端をフラットチップに取り換え、フラクショナルチップで照射した領域を、夫々の領域を5分間滑る様に動かして照射します。
  5. 終了後、イオントフォレーゼを行います。

 希望により、MPガンにより、目の周りのハリとシワ改善に特化したリジュランiや瘢痕の改善に特化したs(美容通信2021年10月号)、肌の質感の更なる向上目的にヒト幹細胞美容通信2022年12月号)や白さを追求したスノーフラワー(美容通信2022年12月号)等の併用したり、ボルカプラス(美容通信2023年1月号)等のエレクトロポレーション、トラネキサム酸や抗酸化ビタミン、オイリー肌の改善目的にグリシルグリシン(美容通信2010年11月号)等のイオントフォレーゼ(美容通信2006年1月号)を一緒に行う事もあります。

 


■施術に関する注意事項

  • 施術後3日間は、日光やスパは避けましょう。
  • 傷跡が残るのをなるべく減らす最大のコツは、兎に角、瘡蓋を剥がさない事かな。勝手に皮膚から剥がれ落ちるのを、気長に待って下さい。
  • 軟膏と日焼け止めのシールを、若しくは日焼け止めのクリーム(SPF15以上)併用して、日光に当たらない様にしましょう。
  • 広範囲に施術を行った場合は、保湿フェイスマスク等を使用し、肌の安静を保ち、腫れを軽減させましょう。
  • 保湿系の化粧品の併用による、保湿ケアも大切です。

SPOTLESSの原理

プラズマエネルギーとは?

  プラズマは、荷電粒子がかなりの割合で存在する事を特徴とします。固体・液体・気体と並ぶ物質の4つの基本的な状態の1つで、しばしば物質の第4の状態と呼ばれます。宇宙全体で考えると、物質の99.9%以上はプラズマ状態です。 3-6街のネオンサインから太陽や落雷に至るまで、身近な存在どころか、殆どプラズマに囲まれて私達は生きてると言っても過言ではありません。

 狭義のプラズマとは、気体を構成する分子が電離し、ランダムな動きで存在する陽イオンと、負に帯電した電子で構成されており、電離した気体に相当します。プラズマは、中性ガスを加熱するか、強い電磁場に曝す事によって人工的に簡単に生成が可能です。その為、コンピュータチップの製造やロケットの推進、環境の浄化、生物学的危険物の破壊、傷の治癒等の様々な用途に応用されています。

 

プラズマペンの原理

 プラズマエネルギーは放出して、皮膚細胞を蒸発させます。皮膚に接触しない為、ダメージが少なく、回復が早いのがプラズマペンの特徴とされています。

 プラズマエネルギーには傷を治癒する能力がある事が知られるようになり、美容分野ではプラズマペントリートメントが新しいトレンドに昇格したのは周知の通り。SPOTLESSは、プラズマエネルギーを利用して様々なお肌の悩みをプチっと解決する、多目的プラズマペンです。

 右図を見て下さい。SPOTLESSの先端が人体等の導体に近づくと、高周波プラズマアークエネルギーが放出されます。このプラズマエネルギーは、表皮細胞を蒸発させ、皮膚の治癒を促します。皮膚に直接触れないので、切開や傷跡、出血がなく、皮膚へのダメージが最小限に抑えられ、早期に治療後の回復が望めます。

 プラズマエネルギーには、シミや皺の改善、肌のリフトアップや弾力性の向上等の、様々な効果が期待されています。

■プラズマエネルギーが線維芽細胞を刺激して、コラーゲンを量産する!

 プラズマエネルギーに関わらず、レーザーでもケミカルピーリングでもファイブロペンでも何でも、美容系の施術は須らくそうなんですが、人為的に鞭(棍棒?)で打っ叩くって行為です。能登半島の地震の際の復興作業を思い出して下さい。傷んでしまった瓦礫(Carbon Crust)をそのまま放置する訳にはいきません。線維芽細胞は、必死に復興(修復)の為のコンクリートならぬ、コラーゲンの量産体制に移行します。コラーゲンは、治癒後4~6週間生成され続け、その結果、被災地は見事な復興を遂げ、リフトアップされた若々しく滑らかな肌を、私達は手に入れるって寸法です。詳しく知りたい方は、論文(Meyer. P F. et al. (2017) ”Radiofrequency treatment induces fibroblast growth factor 2 expession and subsequently promoters neocollagensis and neoangiogenesis in the skin tissue.” Lasers in Medical Science. 32(8). pp. 1727-1736. Available al: https://doi. org/10.1007/s101003-017-2238-2.)をご参照下さいませ。

チャンピオン!症例写真達を供覧

 以下は、全てNeoGenesisi Co., Ltd.提供の写真です。つまり、業者さんが提供した、それも、傷になり難い人種として知られる白人!のチャンピオン症例です。

CASE1. 54歳/女性 Neck/Lifting 首や手の甲にも効果的
Fine Tip使用
CASE2. 57歳/女性 Back of Hand/Lifting
Fine tip使用
CASE3. 46歳/女性 カラスの足跡/Fibroblast Treatment 目に見えて皺が減り、肌の弾力性が向上
Fine Tipを使用
CASE4. 62歳/女性 Sagging Skin/Skin Tightening
Fractional & Flap Tips使用
CASE5. 31歳/女性 Mole/Mole Removal Regular Tipによる黒子とスキンタグの除去
Regular Tip
CASE6. 22歳/女性 Skin Tag/Blemish Removal
Regular Tip


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

*治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。

*使用中や使用後、刺激またはアレルギーによる赤み、かゆみ、痛み、腫れ等の異常が現れた場合、使用を中止し、医師に相談してください。

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来月号の予告

ダドレスは、角質を着色し、白さを目立たなくするカモフラージュ化粧品です。尋常性白斑は勿論、ケガや手術の後、妊娠線や肉割れ等の色素脱失にも適応があります。

<グラファ ダドレス>