HISAKOの美容通信2022年12月号
MPGun(ダーマペン/メソガン)で、ヒト幹細胞を入れる?
ダーマペンモード(マイクロニ―ドリング)とガンモード(メソセラピーモード)の両方の選択が出来る最新メソガン「MPガン」で、アンチエイジングの王道とされるメソセラピー治療を極めましょう。クリニックでは、目元の小皺にリジュランi、ニキビ跡にリジュランs等のサーモン注射の他、細胞再生注射(羊の胎児)として有名なシャネル注射を行っていますが、最近人気なのが、エクソソーム含有ヒト羊水胚性幹細胞培養液で頭皮ケア用のFetoScell Follicle、肌の質感をトータルにUPするヒト由来神経幹細胞を高濃度に濃縮したPREMIUM CELL、還元型グルタチオンとサーモンDNA含有で白さを極めるSNOW FLOWER BLOOMです。今月号では、人気の秘密を解説します。
今月号は、アンチエイジング治療の王道として、再び人気沸騰中のメソセラピー(ダーマペン/メソガン)治療についてです。目的に応じて、モードだけでなく、様々の液体を選択します。
両刀使いのMPGun
Mesotherapy Gun & Pen⇒略して、MPガン
まあ、これまたベタ過ぎる名称ではありますが、ダーマペンモード(マイクロニ―ドリング)とガンモード(メソセラピーモード)の両方の選択が出来る最新メソガンでございます。前者は、沢山の針刺しによる、創傷治癒効果と薬剤を浸透させる治療方法で、昔っぽい言い方をすれば、ナパージュ。後者は、使用薬剤をきっちりターゲット層に注入と浸透させる方法です。単にメソセラピー(美容通信2006年6月号)と言う手技の中での深さの違いなんですけど…。強いて言うなら、小皺や毛穴の改善やニキビ跡には、ダーマペンモード。適応としては、傷を敢えて付けて創傷治癒を図る≒フラクセル(美容通信2007年2月号)の考え方に近いと思って下さい。美白や肌質の改善、育毛・発毛治療には、ガンモード。
薬液や深さにもよりますが、3~4週ごとに3~5回の施術が推奨されています。
クリニックでは、目元の小皺にリジュランi、ニキビ跡にリジュランs等のサーモン注射(美容通信2021年10月号)の他、細胞再生注射(羊の胎児)として有名なシャネル注射(美容通信2015年1月号)をMGガンによる行っていますが、最近、特に、ご氏名が多いのが、①エクソソーム含有ヒト羊水胚性幹細胞培養液で、頭皮ケアに特化したFetoScell Follicle、②肌の質感をトータルにUPする、ヒト由来神経幹細胞を高濃度に濃縮したPREMIUM CELL、③還元型グルタチオンとサーモンDNA含有で白さを極めるSNOW FLOWER BLOOMです。
頭皮ケアの為の、FetoScell Follicle
FetoScell Follicleとは
FetoScell Follicleは、ヒト羊水中の胚性幹細胞を培養・精製したエクソソームを含有する幹細胞馴化培養液です。胚性幹細胞は分化能が高く、培養によって得られる幹細胞数が、成体幹細胞に比べ優位である為、より高い治療効果が期待出来ます。このヒト羊水幹細胞由来成分が95%以上と、高濃度に配合されています。
FetoScell Follicleは、特に頭皮ケア(脱毛予防、育毛促進、頭皮強化、頭皮活性化)を目的とした男女兼用製剤です。メソガン/ダーマペンで、気になる頭皮に直接注射します。
■作用効果
- 発毛促進;毛包細胞を分化・増殖させる事で、発毛を促進します。
- 毛包細胞の強化;老化・損傷した毛包を修復・再生し、毛髪を強化します。
- ダメージを受けた頭皮の修復;太陽光や外的要因によってダメージを受けた頭皮を、修復・再生し、健康的な発毛環境を整えます。
FetoScell Follicleに含有される主成分
下記の如く、ヒト幹細胞馴化培養液、NK細胞馴化培養液エキスに加え、頭皮を保護するベタイン、トレハロースが配合されています。
■ヒト幹細胞馴化培養液に含まれる成分
- ヒト羊水幹細胞由来エクソソーム(エクソソーム約50億個)
- 成長因子26種類
- 蛋白質1848種類
人の細胞の中で最も若い羊水幹細胞から採取した間葉系幹細胞を培養して、製造した幹細胞馴化培養液で、エクソソーム含有製剤の商品化に成功した!のが、このFetoScell Follicleです。作用(効果)としては、細胞再生作用、血管再生作用、抗炎症作用、コラーゲン合成作用、エラスチン合成作用が挙げられます。
ここでカギとなるエクソソームとは何かについて、業者さんの受け売りそのまんまではありますが、引用しておきますね。
エクソソームは、様々な細胞が分泌する小型(直径 30 ~100nm 程度)の膜小胞で、殆どの体液(血液や尿、髄液等)や細胞培養液中に存在しています。エクソソームは脂質二重膜で囲まれた膜小胞で、多胞性エンドソームと呼ばれる細胞内小胞の中で産生され、多胞性エンドソームが細胞膜と融合することにより細胞外へと放出されます。長年、エクソソームには、単に不要な細胞内容物の放出する役割しかないと考えられていました。しかし、近年では、生体内で脂質・蛋白質・RNA 等を運ぶ、新たな細胞間情報伝達媒体として注目されています。
エクソソームは、蛋白質やRNA等、起源細胞に由来する様々な分子的構成要素を含んでいます。FetoScell Follicleは、ヒト幹細胞の中でも最も若く、分化能に優れた羊水幹細胞から採取した間葉系幹細胞を培養して製造した幹細胞馴化培養液ですから、そのエクソソームには、当たり前ですが、細胞再生、血管新生、抗炎症作用、コラーゲンやエラスチン合成を促す、優れた伝達物質が非常に豊富に内包されています。それが、加齢や紫外線やその他の様々な化学的・物理的な刺激等により損なわれてしまった細胞の再生に、と~っても有用とされる所以なんですね。←何となく納得!
因みに、幾つかの論文の報告によれば、間葉系幹細胞由来のエクソソームは、創傷や骨折の治癒に重要な幾つかのシグナル伝達経路(Akt、ERK、STAT3等)を活性化するそうです。また、それらは、多数の成長因子(肝細胞増殖因子(HGF)、インスリン様成長因子1(IGF1)、神経成長因子(NGF)、間質細胞由来因子1(SDF1))の発現を誘導することも分かっています。通常の創傷治癒の際に、傍分泌を介して関与する間葉系前駆細胞集団であるcirculating fibrocyteから分泌されるエクソソームは、in vitroで血管新生促進作用を示し、糖尿病患者由来の皮膚線維芽細胞を活性化し、ケラチノサイトの遊走と増殖を誘導すると共に、in vivoでは糖尿病マウスの創口閉鎖を加速したとの報告もあります。
■NK細胞馴化培養液エキス
ナチュラル・キラー(natural killer; NK)細胞(美容通信2021年8月号)は、文字通り生まれつきの殺し屋で、全身をパトロールしながら、癌細胞やウイルス感染細胞等を見つけ次第、攻撃するリンパ球です。体の防衛機構である自然免疫に重要な役割を担う、免疫細胞の一つです。NK細胞は樹状細胞、T細胞、B細胞を誘導し、インターロイキンやインターフェロン等の数多くのサイトカインを誘導し、ターゲットを排除します。
FetoScell Follicleに含まれるNK細胞馴化培養液エキスにも、コラーゲン合成や細胞再生を高める様々な成長因子や蛋白質が豊富に含まれており、皮膚損傷及び老化プロセスに於いて、炎症抑制、皮膚再生・老化防止等の効果が期待出来ます。
[含有成分と作用(効果)]
- 抗アポトーシス作用;IGF BP・GM-CSF・SCF
- 血管新生;VEGF
- 抗炎症;TGF-β
- 細胞前駆体及び遊走;IGF-1・PDGF・GM-CSF・TGF-β
- PDGF;主要な要因はモデリング、皮膚の老化
- 組織修復及び修飾;TGF-α・PDGF
- Ⅰ型コラーゲン合成及び皮膚組織修復;PDGF-AA
■ヒアルロン酸
FetoScell Follicleも御多分に漏れず、エクソソームを始め、有効成分の作用を最大限に発揮する為に、足場としてのヒアルロン酸が添加(美容通信2022年9月号)されています。勿論、ヒアルロン酸は体内で合成される天然成分で、頭皮(皮膚)の潤いを保つのに必要な成分ですが、年齢と共に減少してしまうので、これを補う目的もあります。
FetoScell Follicleについて、良く患者さんから受ける質問について
- 他の類似のヒト幹細胞系の製品と比して、FetoScell Follicleが抜きん出た特性とは?
FetoScell Follicleには、防腐剤が一切含有されていません。つまり、施術後に腫れやアレルギーを引き起こす可能性が高い防腐剤が含有されていないので、ダウンタイムが短く、速やかに日常生活に戻れます=会社や家族にもバレない(笑)。
凍結乾燥で保存されているので、幹細胞、成長因子、及び蛋白質の安定性が非常に高く、生理食塩水で溶解した時の復元性が高いのが特徴とされています。
従来の成長因子含有製剤との最大の違いは、エクソソームの存在の有無/多寡です。エクソソームは、前述の通り、細胞間の伝達物質ですから、有効成分を細胞内に効率良く運搬してくれます。エクソソームは全身に分布していますが、中でも血液中に多く、血液1ml当たり約20億個のエクソソームが存在しているそうです。FetoScell Follicleには、1バイアル当たり50億個のエクソソームが含有されてますから、この約2倍の数値って事なんですね。
- FetoScell Follicleに含まれる幹細胞の出所は?
ヒト羊水中の幹細胞であり、胎盤・胎膜・臍帯等の胚胎外組織に由来します。ヒトの中でも最も若い胚性幹細胞の為、その活性は非常に高く、分化能にも優れており、高い治療効果が期待出来ます。
幹細胞の採取は、一定の要件を満たした健康な成人妊婦の羊水からだけ行っています。胎盤や臍帯、胎膜等の組織からの採取は行っていません。提供場所は勿論医療機関で、文章による同意書も締結されており、闇のルートから仕入れた由緒不確かな代物ではありません。ご安心を!
羊水の採取時期は、妊婦が出産する時(40週)の羊水を採取します。羊水から幹細胞を分離させたものをOriginとして培養し、幾つかのプロセスを経て製品化しているそうですが
、この過程については企業秘密の為、詳細な資料はありません! 悪しからず。
白さを極めるなら、SNOW FLOWER BLOOM
SNOW FLOWER BLOOMとは
アラスカ産のサーモンDNA(PDRN)(美容通信2021年10月号)による皮膚の再生、日本製の高分子ヒアルロン酸(HA)と、これまたRCT法で特許を取得した日本製の還元型グルタチオン(GSH)(美容通信2018年7月号)(美容通信2017年8月号)による美白と保湿に優れた製品です。また、原料には、化学合成された成分は一切含まれておらず、天然成分のみ。効果だけではなく、安全面でも◎なんですね。
SNOW FLOWER BLOOMに含有される有効成分
■サーモンDNA(PDRN):皮膚の再生&皮膚のハリの回復
サーモンDNA(PDRN;PolyDeoxyRiboNucleotide)は、ヒトDNAに類似した断片化されたDNAで、皮膚の再生能力を高める作用があるとされています。線維芽細胞によるコラーゲンやエラスチンの合成が活性化されるだけでなく、α2受容体を刺激したり、また、サルベージ経路に選択的に作用する事で、VEGF等の成長因子を活性化させ、組織の再生を促します。その為、韓国FDAでは、皮膚移植の便宜組織修復及び傷の治療に対して、PDRNの使用を承認(2008年)しています。
また、サーモンDNAは、私達人間のDNAに似ているので、副作用や拒否反応が起きにくく、ダウンタイムを短く抑えられるのも嬉しい特性ですね。
因みに、サルベージ経路 とは、サルベージ=沈没船などの引上げ作業の言葉通り、食事由来或いは元々生体内にあった核酸を分解し、生じた塩基やヌクレオシド(塩基と糖)を再利用して、ヌクレオチドを合成する経路のこと。ヌクレオチドのde novo合成経路では、多量のエネルギー(ATP)を使用しますが、サルベージ(再利用)経路では、核酸の分解によって生じた塩基やヌクレオシドを再利用するので、エネルギー面での節約にも繋がります。
SNOW FLOWER BLOOMは、アラスカ産のサーモンの精巣から抽出したPDRNを1%(10000μ/ml)と、高濃度配合した製品です。サーモンDNAは、マス抽出のPDRNに比して、優れた表皮層の再生を示すとの論文があります。しかし…、サーモンとマスは実は同じサケ科に分類され、 嘗ては、サケ(サーモン)は海水、マスは淡水に生息すると区別されていましたが、単に個体による差異でしかない事が判明し、現在では生物学上の区別が難しいとされています…(←これを業者さんに突き詰めて聞いても、明確な答えは得られないだろうなと思いつつ…今日に至っています)。
■グルタチオン(還元型グルタチオン、GSH):美白
SNOW FLOWER BLOOMの一番の肝とされる成分は、還元型グルタチオンです。地球上で最強との呼び声も高い、非常に強い抗酸化作用のみならず、そのチロシナーゼ活性阻害により、メラニン生成を継続的に抑制します。その為、美白効果が期待出来ます。ビヨンセことビヨンセ・ノウルズ・カーターで一躍有名になった白玉点滴の本体は、ご存知の方も多いとは思いますが、このグルタチオンの点滴です。因みに、体内では酸化型のグルタチオンにはメラニン生成の抑制効果は明らかではなく、還元型グルタチオンの特性の一つと考えられています。残念ながら、ヒアルロン酸と同様、年齢と共に減少してしまいます。その他にも、活性酸素抑制、細胞壁の保護や細胞間情報交換反応触媒等の作用があり、還元型はこれ等の作用についても、酸化型の約6倍の作用を有しているとの報告があります。
SNOW FLOWER BLOOM施術で美白効果を長期に亘り実感出来るのは、酸化還元コーティング技術のレドックスコーティングテクノロジ―(←特許取得済!)のお陰です。前述のサーモンDNAと協調して、持続的なホワイトニング効果の中核を担います。
■ヒアルロン酸;保湿
紫外線によって、皮膚中のヒアルロン酸やコラーゲンは損傷されます。75歳の人の皮膚のヒアルロン酸は、19歳の人のおよそ25%の量にまで減少しているとの報告もあります。
SNOW FLOWER BLOOMには、300,000Da以上の高分子ヒアルロン酸が配合されています。これは、分子当たり最大3,000,000,000Daの水分と結合しますから、そりゃあ肌の保湿に優れた効果を齎して当然と言えば当然です。
■含有成分のマリアージュ効果
- PDRN+GSH⇒コラーゲンとエラスチンの再生
- GSH+HA⇒メラニン色素を減らし、その生成を抑制する効果
- HA⇒乾燥肌の改善に役立つ
- HA+PDRN⇒お肌の保湿を改善し、肌の色合いを高める効果
理由はまだ明らかにはされていませんが、サーモンDNAの単独使用に比して、ヒアルロン酸の添加により、線維芽細胞の機能がUPしたとの報告があります。
- PDRN+TA⇒しわとお肌の弾力性の改善に役立つ
肌の質感をとことん求めるなら、PREMIUM CELL
ヒト由来神経幹細胞培養液を高濃度に濃縮した、PREMIUM CELL
ヒト由来神経幹細胞培養液には、細胞を活性化させる成長因子(EGF、FGF、IGF、BEGF、TGF-β、KGF等)やサイトカインが豊富に含まれており、肌の艶、ハリ、輝き、弾力等々の質感の改善をとことん求める派にオススメしたいのが、PREMIUM CELLです。特に、成長因子の中でも、EGF、βFGF、TGFβの三つ巴(シナジー)効果が際立つ製品です。
- EGF;皮膚の中の受容体と結合して、再生を促進。
- βFGF;弾力に関与する各種蛋白質を合成します。
- TGFβ;メラニン色素の活動を抑え、美白に導きます。
[主成分]水、ヒト神経細胞順化培養液、グリセリン、アルブチン、1.2-ヘキサンジオール、ヒアルロン酸Na、BG、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、グレープフルーツ果実エキス、アデノシン、オウゴン根エキス、EDTA-2NA、ボタンエキス
ヒト由来神経幹細胞培養液について
最も効果的に人の細胞にアプローチするのは、やっぱり人。ヒト由来の幹細胞培養液です。
PREMIUM CELLは、幹細胞培養上清液を20%と高配合しています。
含有する成長因子のシナジー効果により、線維芽細胞増殖、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン及び新生血管の増殖、傷の回復、皮膚の再生が期待出来ます。更には、TGFβの作用だけではなく、神経幹細胞を使用しているので、美白効果あります(←特許技術なんだそうな)。その他、抗炎症作用があります。
■炎症抑制効果について
上図を見て下さい。このPREMIUM CELLの製品開発を行ったハンスファーマ幹細胞研究所提供の資料によれば、幹細胞培養液は、免疫細胞の炎症因子の発現を50~60%抑制しました。
■コラーゲン生成
前述と同じ、ハンスファーマ幹細胞研究所のデータです。幹細胞培養液は、既存培地比、線維芽細胞を3~4倍増加させました。
■傷の治癒
幹細胞培養液の傷の治癒能力は、既存培地対比3~4倍でした。
■メラニン生成抑制&皮膚美白
10%の幹細胞培養液が、既存培地比約30%のメラニン生成抑制効果を示しました。これは、美白効能物質として有名なARBUTINにほぼ匹敵し、幹細胞培養液がメラニンの生成を抑制する効果ある事が証明されました。(←でも、まあ、前述の通り、PREMIUM CELLの中にもARBUTINが含有はされていますが、ねぇ(笑)。)
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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