HISAKOの美容通信2007年12月号
痛くない交感神経ブロック”スーパーライザー”
交感神経ブロックは、血流改善に絶大なる効果を発揮します。
血流が良くなると、良い事尽くめ。
冷え症、肩こり、肥満、便秘、不眠等々の体調が全般的に改善(体質改善)するし、傷の治りも良くなるし、髪の毛だって生えるし、シミも薄くなるし、色んなフェイシャル系の施術の効果もUPするし、帯状疱疹の痛みも軽減するし、なにやかにやとハッピーが目白押し。
ピンでは張れないですが、素晴らしい名脇役なんです。
隣の芝生は青い‥。隣の奥さんについ手を出してしまった亭主が、弁解がましく口にする台詞と、通常は考えられています。
が、医療業界は違います。隣との境の壁が非常に高くて高くて、全然見えない。所謂、縦割り構造。実は隣の庭に素晴らしい宝物が転がっていようとも、中々伝わって来ないんです。
このスーパーライザーもペインクリニック(麻酔科)のお家の庭に鎮座していたレーザー器械。星状神経節(交感神経)のブロックを主な仕事として、働いておりました。
しかし、最近、この交感神経ブロックが血流改善に非常に効果がある事が高い塀を乗り越えて色んな科に知れ渡り、脳外科や眼科、内科、整形外科、耳鼻科、歯科、そして皮膚科、形成外科領域で引っ張りだこ。やっぱり良い結果を出す為には、外からだけじゃなくて、体の中からのアプローチも必要です。体質改善って奴です。
痛くない交感神経ブロック。それが、今月号のお題目、<スーパーライザー>です。究極の体質改善です。
巷に氾濫するペインクリニックは、一体何をする所ぞ?
”スーパーライザー”ってレーザー器械を理解する為には、先ず何でこんなレーザーが開発され、今やペインクリニック(麻酔科医)の必需品と称される程に普及をしたのかを知る必要があります。その為には、対象である”痛み”を麻酔科医がどう制覇するのかを知っておかねばなりません。
<‥何だぁ!? 今月号は、美容系の話じゃないんだぁ。何処も痛くないし、関係ないや!!>と、読むのを放棄してはいけません。HISAKOは麻酔科の医者でもないのに、数ある器械の中から、何でこのスーパーライザーを選んだのか? それは、血流の改善と細胞活性の賦活化って中からのサポートがあってこそ、美肌を確実にGET出来るからなんです。勿論、あんな事にもこんな事にも‥、白斑にも、ハゲにも、冷え性にも、腰痛にも、花粉症にも、その他諸々に効果があるんです。嘘こけ~っ!! 確かに、今は、そう思うかも知れません。でも、読み終えた時には、認識が変わっているはずです。病気(症状)は多彩な表現形です。でも根本にあるのは、非常にシンプルなものじゃないかと思うんです。
最初の質問に戻りましょうか。”巷に氾濫するペインクリニックは、一体何をする所ぞ?” 端的に言うと、神経ブロックを中心に、ハリ治療や食事の指導、運動の処方etc.を組み合わせて、痛みを治療するクリニックです。勿論、の飲み薬や坐薬、注射、貼り薬etc.の、標準的な”鎮痛薬”も使います。ですが、メインは、”神経ブロック”。注射器を使って、痛みの起こっている部位に繋がる神経や神経節に、直接、或いはその近くに局所麻酔のお薬を注入するんです。これにより、神経の伝言ゲームが遮断され(=麻痺!!)、痛みは感じようにも感じられない(笑)。同時に、筋肉の異常な収縮を解き放ち、血流の流れを良くする事で、”痛みの悪循環”を断つ!! このダブル・ブロック効果で、巷の麻酔医は飯を喰っている勘定です。ははは。
痛みの悪循環
”痛みの悪循環”の原理を、先ず理解しましょう。下の図を見て下さい。
矢印が入り乱れた、非常に解り難い図となっていますが、それでも無い知恵を絞りに絞ってシンプルに整理したつもりです。ご容赦下さいませ(笑)。
うちのマンションの隣のお家で飼われている白猫ちゃんのシッポに、悪ガキが悪意ある画鋲の一刺しをしたとします。画鋲が侵害受容器(センサー)の警報を鳴らした途端、インパルスと呼ばれるモールス信号ならぬ電気信号が発生します。後は知覚神経の伝言ゲームと同じで、このインパルスをどんどん隣の神経に伝言し続け、脊髄にまであっと言う間に伝わります。脊髄でもこの伝言ゲームは健在で、黙々と更に上位の視床、大脳皮質の体性感覚野に送られ、脳みそが漸く痛いんだぁ~と感じる訳。
ところがぁ、脊髄は根っからの仕事の出来る(?)奴なんで、正規の上司(脳みそルート)に書類を回しつつ、見切りで下に発注を掛けちゃうんです。俗に言う、ショートカット体質♪ 交感神経が興奮し、ダイレクトに血管を収縮させます。同時に、交感神経の興奮は、副腎からのカテコールアミンの分泌を盛んにしますから、この副腎経路を介しても、血管は収縮するんです。
更に、ちょっと遅れて、正規の脳みそルートからの指令も脊髄に下されます。反射的に運動神経を興奮させ、筋肉の緊張を増大。これにより、可哀想に頸を絞められた血管は収縮しちゃうんですねぇ‥。
まあ、トリプル経路がぐるぐる勝手に回り始め、画鋲の刺さった白猫ちゃんのシッポは、相乗効果的(?)にどんどん血管の収縮が進みます。局所の乏血が起こり、血流不全から組織は一気に酸欠状態に陥ります。つまり、酸素による代謝が出来なくなる訳ですから、嫌気性代謝が代償的に進み、発痛物質が生成。痛みが更に強くなる寸法です。この非生産的な、後ろ向きのサークルが、”痛みの悪循環”。実生活で例えるなら、自己破産への資金ショート構造です(笑)。
さっきの章で、神経ブロックは2つの作用ポイントがあると述べましたが、痛みの伝導路を断ち切るのが、局所麻酔と体性ブロック。”痛みの悪循環”を断ち切るのが、交感神経ブロックなんです。そして、その代表格が星状神経節ブロックです。
星状神経節を詳しく知ろう!!
星状神経節は、喉の所にある謂わば神経の”ツボ”。頭・顔・首・上肢・胸・心臓・気管支・肺etc.を支配している交感神経が集結! 神経細胞の一大集会所なのです。15×5×3mmの平べったい★の様な建物の為、星状神経節と呼ばれています。
人間の体は、自律神経って名前の口入屋の親分が采配を振るっているんです。この親分は間脳の視床下部って所に暖簾を構えておりまして、あらゆる生命活動を牛耳る影の権力者です。呼吸、脈拍、血圧、体温、発汗、排尿、排便etc.と、全てをコントロールしています。しかし、世の常・人の常として、親分が自ら手を下す事は先ずあり得ないお話で、親分の意を汲んで実質的に働いているのは、左腕である交感神経と、右腕である副交感神経です。
この2人の若頭は性格が真逆で、例えば心臓の鼓動で考えてみると、交感神経が興奮すると早くなり、反対に副交感神経(迷走神経)が興奮するとゆっくり脈打つ様になります。つまり、交感神経は表からのアプローチ、迅速でパワフルな行動力を旨とします。それに対し、副交感神経は裏からの根回し、寝技の達人です。休んでいる時こそ、副交感神経が暗躍(緊張)しているのです。必要に応じて、両者の力関係の微妙なバランスにより、臓器や器官の働きをうま~くコントロール出来る寸法です。
参考までに、実際の自律神経がどう働いているかを列挙しておきましょう。
交感神経が興奮!!
- 心臓がバクバク脈打つ
- 血管が縮み上がる
- 血圧急上昇
- 瞳孔が大きく見開かれる
- 気管支が拡がる
- 汗が滝の様に流れる
‥なんか、出走直前の競馬場の馬か、駅の階段の上で肩で息してるオヤジみたい。
- 消化活動は抑制
のんびりうんこしている場合じゃないっす!!
- 立毛筋は収縮
鳥肌が立つ。‥うちの猫も、庭に他所の猫が侵入してくると、シッポをタヌキみたいに太くします。立毛筋、収縮しまくり~の。
副交感神経が興奮!!
- 心臓が動いてない!? 否、動じないだけです。
- 血管が拡張
- 血圧低下
- 瞳孔がピンポイント。‥貴方が眩し過ぎるから♪
- 気管支は収縮
- 汗も掻かない
- 消化活動は亢進!!
‥引き篭もりのオタクって、四六時中ポテチ喰ってそう。そう言う人種かと思ってたけど、単に副交感神経優位だからか‥。妙に納得。
- 立毛筋弛緩‥
全く、正反対!!だね、ホント。
では、両者の力関係はどうなっているのでしょう。生体内もこの実社会も、大して差がある訳ではありません。似た様なものですから、HISAKOの大好きなTV番組”動物奇想天外”に例を取って考えてみましょう。チーターが全速力で獲物を追いかけているのは、ほんの一瞬です。後の一日の大半は、のて~んと猫本来の怠け者として過ごしています。つまり、自律神経系の活動の基調は、親分の右腕である副交感神経系なんです。たまに、時々、全力疾走。‥まあ、交感神経は人生の遊びと言うかスパイス的な存在で、十分バランスが取れてるって事なんです。
昔、バブルの頃ですか、”24時間働けますか?”ってCMが流行ったのは知ってるかしら。”あ、時任三郎の牛若丸ね”と懐かしく頷いてくれた貴女は、HISAKOと同世代。”まるで白蟻の大群みたいなサラリーマンの群集が、車の上を走り、川を泳ぎ、ビルに登り、ガラスを突き破って出社する凄いCMね”と反応してくれるのは、近頃の小娘ども(笑)。‥17年振りに”勇気のしるし”が復活したのは、単に時代の要請、つまりバブルの来訪が故。しかし、これは体にとっては、”24時間交感神経優位でいろ!”って至上命令を時代が発動しているって事と同意語なんですよ。‥これじゃあ、体は持ちません。元々、副交感神経優位が、生命体として一番自然体なのですから。色々軋みが生じて当然です。
ですから、星状神経節(交感神経)ブロックは、不必要なまでにでしゃばり過ぎた交感神経を、ちょっと強制的に押し戻す治療と思って下さい。何と言っても、メインは副交感神経なのですから。逆転はいけません。
星状神経節ブロックは、ペインクリニックの稼ぎ頭
星状神経節ブロックで、ペインクリニックは売り上げの70%を稼ぐとさえ言われています。当然、売れる物には、売れるだけの理由があります。
星状神経節ブロックは、自律神経系の総本山”視床下部”を仕切り、全身的に交感神経による緊張を解します。繰り返す様ですが、交感神経がでしゃばり過ぎる(過剰な緊張)と、全身に色んな軋みが出て来ます。血液の循環障害が起こり、ホルモンの分泌が乱れ、病気を跳ね返してくれるべき免疫力が低下し‥、兎に角、健康の歯車がきちんと回らなくなった挙句、病気や病気未満の不調が随所から湧き上がって来るのです。だから星状神経節ブロックを行なうと、病気が良くなる、何となく体調が良くなると感じ始めるのです。
まとめ
星状神経節ブロックの自律神経系に対する作用は、全身の交感神経の過緊張を緩和し、うっ滞していた血行を改善する事にあります。この血流改善こそが、色々な病気や症状が改善される最大の理由です!!
私達の体には自然治癒力が備わっていますが、その自然治癒力を発揮させるのが、血液です。血液の中には、細胞を元気にしてくれる酸素や栄養分、自然治癒力を高めてくれる物質(免疫物質)も沢山含まれています。従って、血液の循環を良くしてあげる事こそが、あらゆる病気の基本なのです。まあ、究極の体質改善って事ですかねぇ。
体質改善三兄弟
補足までに体質改善三兄弟について。長男は、交感神経ブロック(スーパーライザー)。次男は、栄養療法(美容通信2007年3月号)。三男が、漢方薬療法(美容通信2005年5月号・美容通信2005年6月号・美容通信2006年7月号)。その他、キレーションetc.と異母兄弟が多人数あり。詳しくは、スタッフに聞いてね♪
スーパーライザーなら、痛くない星状神経節ブロックが可能です。
星状神経節ブロックが、ペインクリニックで御指名No.1な理由、お分り頂けましたか?
ところが、この様な多方面に亘る素晴らしい治療効果がありながら、他の科のDr.が指を銜えながら、ペインクリニックの独占に甘んじていたのは何故だと思います? それは、この注射のテクニックが半端じゃなく難しかったから。HISAKOも、星状神経節ブロックを受けた事は何度かあります。勿論、本ちゃんのペイン専門で開業している腕の良い女医さんです。でも、5回受けて、2回は星状神経節ではなくて、近傍を走る迷走神経もブロックされちゃいました(笑)。2,3時間程、声がハスキーになって、唾が飲み込めなくなった(嚥下障害)‥。他にも、経験はありませんが、教科書的には、上腕神経叢がブロックされちゃったなんて笑うに笑えない合併症(副作用)etc.もあるみたい。
それに、注射する側だけじゃなくて、注射される側にもデメリットがあるんです。痛い。注射でお薬を注入されるんですもの、そりゃ痛いです。可也、気分的にも注射されている時は、凹みます。大人のHISAKOでさえこうなんですから、お子ちゃまは推して知るべし。とても、無理です。
そこで登場したのが、右の”スーパーライザー”。蟹みたいな格好で、無骨なルックス極まりないんですが、直線偏光近赤外線をターゲットに照射するだけなので、痛くない! 意外に心優しいガイなので、痛いの大嫌いのお子ちゃまにピッタリ。それに、注射みたいに手技が難しくないから、誰でも出来る!! ‥って事は、おバカな形成外科医でも、不器用な皮膚科医でも、今までは指を銜えて眺めていただけの星状神経節ブロックが、安心・お手軽に出来ちゃうって事なんです(笑)。勿論、脳外科医にとっても、眼科医にとっても、内科医にとっても、整形外科医にとっても、と~っても朗報♪ 完全な神経の遮断までは望めなくても、星状神経節ブロックと同等の交感神経の過緊張が緩和されて、血管拡張作用による血流が改善されれば、本ちゃんの麻酔科医には多少不足でも、他科の私達にとっては十分過ぎる位に美味しい話なんです。だって、従来の治療法と組み合わせて、より有効なコンビネーション治療が可能になったって事なのですから、ね。
そして、これは美味しい補足。何でって聞かれても答えられないんですが、注射で星状神経節ブロックをすると、当然注射した側しか効果が出ません。それなのに、スパーライザーの様な光線照射では、片側照射をしても両側に効果が出るんです。不思議!! でも、得した気分かな。
マニアの為のスペック補足
光の中でも最も生体深達性の高い波長帯(0.6μm~1.6μm)を、最高出力2200mWでスポット状に照射!! その療法は、お洒落に、<直線偏光近赤外線(SL)照射による光線療法>と呼ばれています。蟹のハサミの先端(照射プローブ先端)から照射された光エネルギーは、局所で熱エネルギーに転換されて、効果を発揮します。
光を有効に照射するには、照射部位に適した蟹のハサミを選ぶのも大事なポイント。5種類の蟹のハサミ(ユニット)があります。
- 頚部への照射例
SGタイプユニット
出力1500mW 焦点径7mm 頚部への照射に特化!!
- 皮膚疾患への照射例
Cタイプユニット
出力2200mW 焦点径80mm 患部が膨大に広い時用。
- 腰部への照射例
Dタイプユニット
出力2200mW 焦点径55mm
Cタイプに比べてパワー密度が高いのが自慢。筋肉から皮膚まで幅広~い病気に。
Lタイプユニット
出力1500mW 焦点径7mm
どうしても照射し難い部位(肩・腰部etc.)の救世主。
- 肘への照射例
Bタイプユニット
出力2200mW 焦点径10mm
生体深達性が高い。深部ポイントへの照射に最適。つまり、ハゲ・薄毛向きでもある。
更に面白い事に、蟹のハサミはダブルで使用すると、効果が飛躍的にUPするんですよ。
スーパーライザーの怒涛(笑)の適応疾患
列挙しちゃいま~す。多過ぎて笑っちゃいま~す。機序(①血管の拡張、②生体活性物質の産生の促進、③神経興奮性の抑制etc.)を考えれば、当たり前なんですけどね。
皮膚科領域
- 帯状疱疹(美容通信2006年8月号)
あの痛みに、バツンと留めを刺してくれる。正に得意中の得意!
- 円形脱毛症(美容通信2004年2月号)、白斑(美容通信2006年7月号)、掌蹠膿疱症(美容通信2006年5月号)、乾癬
Dua Lightには効果は敵いません。が、併用すると効果が確実に上がるんです。
- 肥厚性瘢痕・ケロイド(美容通信2004年5月号)
一に圧迫、二にシール、三に注射に、四に部分フォト。五に、スーパーライザーと内服かなぁ‥。
- ニキビ・ニキビ跡(美容通信2003年11月号)
赤ニキビ全開の時にはちょっとパスだけど、ニキビ跡に治療の主軸が移ったら、主役級の脇役に躍り出るしかないでしょう。スーパーライザーとフラクセル、スーパーライザーとケミカルピーリング、スーパーライザーとフォトフェイシャルetc.‥。ホント、万能!
- 顔面神経麻痺(ベル麻痺、ハント症候群、外傷性顔面神経麻痺)
- 乾燥肌・老人性掻痒症(美容通信2003年12月号)
栄養療法とル・エストロジェルとスーパーライザーが揃えば、鬼に金棒! お、でも悪い事やってちゃ駄目だぞ~ィ!!
- 手荒れ(美容通信2004年3月号)
酷い時には、Dua Light。回復期には、スーパーライザー。分業制です。
- フケ(脂漏性皮膚炎)(美容通信2004年9月号)
超重症には、抗アルドステロン作用のあるホルモン療法(美容通信2007年11月号)とDua Lightの併用がやっぱり効く。でも、改善傾向が見られたら、スーパーライザーで止めを刺そう。快適ライフの実現の為に!
- アトピー性皮膚炎(美容通信2004年9月号)
やっぱり、ベースは体質改善があってこそですよ、ホント。
- 花粉症(美容通信2005年3月号)
症状が出る前に、花粉が飛び始める前にがお約束。
- アレルギー性結膜炎・アレルギー性鼻炎
- リンパ浮腫(乳癌術後・子宮癌術後・放射線療法後)(美容通信2003年9月号)
- 漢方薬治療(美容通信2005年5月号・美容通信2005年6月号・美容通信2006年7月号)と併用
体質改善の心強い味方です。
- 潰瘍性口内炎
- 強皮症
形成外科領域
- 手術後・外傷後の傷跡のケア(美容通信2004年5月号)
傷の治りを良くしたい? Vit.C飲んでる? スーパーライザー照射してる?
傷跡を目立たなくしたい? フラクセル照射している? スーパーライザーも照射してる? イオン導入は?
- 反射性交感神経萎縮症(カウザルギー、幻肢痛、断端痛)
- 顔面痛(非定形顔面痛、咀嚼筋症候群、顎関節症)
美容皮膚科・美容外科領域
全ての基礎は、血流改善にあり!!
- ハゲ・薄毛・育毛(美容通信2005年12月号・美容通信2006年6月号)、植毛手術術後(美容通信2005年9月号)
- 脂肪吸引(美容通信2004年1月号)や脂肪融解注射(メソセラピー)(美容通信2006年6月号)と併用
淀んでませんか? セルライト体質ではありませんか?
- 多汗症(美容通信2003年10月号)
本業で勝負!
- レーザー(美容通信2003年6月号)・フォトフェイシャル(美容通信2003年5月号)・フラクセル(美容通信2007年2月号)・メソセラピー(美容通信2006年6月号)・ケミカルピーリング(美容通信2004年5月号)・イオン導入(美容通信2006年1月号)・ディープクレンジング等の施術と併用
やっぱり、体の中からと外からのダブル・アプローチに勝るものはありません。良い女の条件は、そのまんま美肌GETの条件でもあります。
- オバジ(美容通信2004年12月号)等の病院処方の高機能化粧品(美容通信2004年11月号)と併用
- アンチエイジング(しわ・たるみ)
HISAKO的には、翌日の朝の顔が違うと思います。浮腫みっぽさが消えてすっきり小顔系になるんですもの、うふっ♪
- 自己多血小板血漿注入療法(ACR)(美容通信2006年12月号)・線維芽細胞注入(美容通信2007年9月号)
再生医療の成功の鍵は、ズバリ貴女の体次第!?
- 肝斑・炎症性色素沈着
虫に刺されて掻き毟っても、決して跡が残らなかった(正確には、残るなんて事すら知らなかった)小学生時代‥。少しでも、タイムマシーンで時間を遡ろう!!
体質改善
全ての基礎は、血流改善にあり!!
- キレーション(美容通信2006年11月号)と併用
- 栄養療法(美容通信2007年3月号)と併用
- 漢方薬治療(美容通信2005年5月号・美容通信2005年6月号・美容通信2006年7月号)と併用
- 不眠症
- 冷え性・浮腫み・霜焼け・肩こりetc.
- 肥満(美容通信2004年10月号・美容通信2006年1月号)
- 便秘(美容通信2007年10月号)
- 乾燥肌(美容通信2003年12月号)
- アンチエイジング
- 更年期障害(美容通信2005年10月号・美容通信2005年11月号)
更年期って、肌荒れや、自律神経の乱れの原因にもなるんだ。今話題の塗る女性ホルモン薬”ル・エストロジェル”と併用すると、更に効果がUP!!します。勿論、漢方薬も何気に併用すると良いよ~ん。
- 自律神経失調症
- 痔
- インポ(美容通信2005年1月号)
整形外科領域領域
- 血行障害(レイノー病、レイノー症候群、急性動脈閉塞症、バージャー病)、頚肩腕症候群、外傷性頚部症候群、胸郭出口症候群、肩関節周囲炎、骨折、テニス肘、腱鞘炎、頚椎症、腕神経ニューロパチー、関節炎、腰痛
頭部領域
- 頭痛(片頭痛、筋萎縮性頭痛、側頭動脈炎)、脳血管攣縮、脳血塞、脳梗塞>
眼領域
- 網膜血管閉塞症、網膜色素変性症、視神経炎、角膜潰瘍、緑内障、飛蚊症、眼性疲労
耳鼻科領域
- 慢性副鼻腔炎、突発性難聴、メニエール病、鼻閉症、扁桃炎、耳鳴、咽喉頭異常感症、嗅覚障害
口腔領域
- 抜歯後痛、舌痛症
心臓疾患領域
心筋梗塞、狭心症、洞性頻脈
呼吸器領域
慢性気管支炎、肺梗塞、小児喘息
スーパーライザー攻略法~実践編
まあ、スーパーライザーの概略が解っただけで、満足してはいけません。車と同じで、スーパーライザーも乗りこなしてこそ、価値があるのです。上記の疾患について全部載せちゃうなんて事は無理なので、幾つか面白そうな例を挙げてみましょう。
理想的には治療は、週に2回で、10回1クールとされています。
毛が無い!!若しくは薄い‥
所謂、男の負の勲章であるハゲちょろりん。治療の基本は、人の子も毛も同じです。ちゃんと育てたかったら、栄養のある食事(必須アミノ酸と亜鉛)をちゃんと与え(星状神経節ブロックetc.で血流を改善!)、良い所は褒めて伸ばし(ミノキシジールで休止期を短縮)、悪い友を排除し(ニゾラールでフケを撃退)、裏サイトへの接続を遮断し(プロペシア)、尻を叩く(メソセラピー♪)。
クリニックでの施術の定番メニューは、メソセラピーと神経ブロック。メソセラピーの前処置として、先ず星状神経節ブロックで血流の改善を行ないます。
ちょっと復習になりますが、頚部の交感神経節は上中下に分かれています。特に、下頚神経節は第1胸神経節と一塊になって、平べったい★型なので、見たまんまの”星状神経節”って名前で呼ばれています。第2~7胸髄レベルからの節前線維も含まれるこの星状神経節は、頭の先っぽからおっぱいまで、皮膚だけじゃなくてその下の全ての臓器(心臓、肺etc.)の交感神経機能を支配してるんです。つまり、此処をブロックするって事は、1粒で2度美味しい系。全身に効くって事なんです。尤も、下半身に対してはやや力不足な感は否めませんが‥(ポリポリ)。
実際の照射ポイントは、上の図の通り。SGタイプをダブルで照射します。
血流改善効果は、HISAKOは素直(笑)なんで照射中から顔から指の先っぽまでホカポカ火照って来るんですが、一般には照射後15分以降に出て来る事が多いみたい。ブロックがばっちり効くと、一時的に、HORNERの3徴候(縮瞳・眼瞼下垂・眼球陥凹)、結膜充血、鼻閉感etc.が出現し、更に上胸部以上の皮膚温上昇、発汗減少、容積脈波高増大(耳たぶor指先)とは教科書的には言われていますが、精々”眩暈”や”だるさ”、”立眩み”を感じる人もいるかなって程度です。交感神経の緊張が緩んで、急に血流が良くなった為に起こる、謂わば”好転反応”。一過性のものなので、時間に余裕があれば20分位お休みをしてから帰るのがベストかな。
更に、薄毛エリア全体に、Bタイプユニットで虱潰しにポイント照射を加えて、ダメ押しをします。毛が生えていると、熱の吸収が早いので、直ぐ熱く感じます。その時は、我慢などせずに、照射をしているスタッフに声を掛けて下さいね。
この方法は、中々決定打が無く治療に難渋する女の子の薄毛にも使えます!!
似て非なる病気の代表である円形脱毛症も、照射方法は一緒ですが、他の治療が少々異なります。詳しくは診察室でお話しましょう♪
顔が白ぶち(白斑)
基本は、Dua Light照射して色を復活させつつ、免疫抑制剤であるプロトピック軟膏と、ビタミンD3軟膏(ドボネックス軟膏)のダブル外用です。が、より効果を上げたいなんて時は、スーパーライザーはとち狂った細胞を安定化させてくれるので、結構オススメ。星状神経節ブロック単独でも構いませんが、よりパワフルな効果を期待するなら、白斑の部位の神経支配領域にもブロックを併用するのが◎。
先ず最初に、星状神経節ブロックをSGタイプユニットで行ないます。勿論、SGタイプをダブルで照射するのがパワーアップの為のお約束。
次に、白斑の部位の神経支配領域にもブロックを重ねます。範囲が膨大に広いなら大雑把に通称ラッパ(Cタイプユニット)照射を行ないますが、限局していれば Bタイプユニットによる限局照射がお約束。
この限局部位に対する照射は、結構応用疾患も多いんです。例えば頭痛なんかの場合には、星状神経節ブロックと一緒に眼窩上神経・滑車上神経ブロックを行います。帯状疱疹後の神経痛領域が眼窩下神経(三叉神経第2枝)領域なら、星状神経節ブロックと併せて、其処に眼窩下神経ブロックをって具合です。
顔面痙攣
ダイレクトに、ボトックスの注射を行なうのが一番スパッと効きます。でも欠点は、注射の回数を重ねるに従って、効きが悪くなってしまう事。星状神経節照射と顔面神経照射のダブルブロックは、限界点を引き伸ばす延命作業と心得て下さいませ。
リンパ浮腫
基本は、一に圧迫、二にマッサージ、三にマイクロウェルダー(理学療法)とスーパーライザーのダブル攻撃! 四に栄養療法だと思います。
唯、乳癌と子宮癌では、当然と言うか当たり前なんだけど、浮腫る部位が違います。だから、照射方法が異なります。
乳癌術後・放射線療法後の浮腫
兎に角、上半身の血流改善には欠かせない星状神経節ブロックは、絶対のお約束。
更に効果をUPしたい時は、腕神経叢ブロックを併用します。
腕神経叢は、C5-8・T1の前枝とC4・T2からの交通枝から出来てます。前斜角筋と中斜角筋との間を鎖骨下動脈と共に走り、鎖骨の中点付近で鎖骨と第一肋骨の間を通って、脇の下に達します。そこから橈骨神経・正中神経・尺骨神経・筋皮神経etc.に分かれて上肢に分布し、肩甲骨の上の辺り(C4)と二の腕(T2)を除いた所謂”腕(上肢)”を仕切っております。
色んな方法がありますが、腋窩法は手術の影響で十分腕が上がらない人もいるので、専ら乳癌術後のリンパ浮腫に対しては、下図の様な鎖骨上法。Bタイプユニットで照射します。
子宮癌術後・放射線療法後の浮腫
ここでも星状神経節ブロックは、外せません。下半身にも効くとは言え、上半身優位な星状神経節ブロックだけでは心許ない。なら、下の星状神経節に匹敵する大本山・腰部交感神経節も攻略するのが確実性を上げるコツ。腰部交感神経節は、L1-4の交感神経節が主な構成要員で、下肢の交感神経支配を行なっていますが、顔役はL2です。ですから、照射のターゲットは主にL2。
唯、腰部交感神経節ブロックがファーストチョイスでないのは、星状神経節ブロックに比して、照射目的部位が深い所にあるので、照射自体が非常に難しいから。デブ系とまでは言えない位のぽっちゃり体系でも、ちょっと勘弁と泣きが入っちゃうんです。ガリガリに痩せ細っている事が、照射の条件なんです、はい。
仰向けになった状態で、臍よりも2~6cm上方、正中より左右2~3cmの部位に、Bタイプユニット(若しくはLタイプユニット)をめり込ませて(笑!!)照射します。だから、リンパ浮腫で腹まで浮腫んでいるなんて一番効かせたい人には、難しかったりするんだよねぇ‥。だから、例え交感神経ブロックを行なったとしても、血流改善にマイクロウェルダーは必須と思っていて下さい。
足元が冷える‥兎に角、足元が冷える
基本は星状神経節ブロックですが、当然これだけでは不足。血流改善の大いなる助っ人”マイクロウェルダー”と併用して、脛骨神経と総腓骨神経の両者をブロックしちゃいます。
L4,5とS1-3の前枝は、仙骨神経叢を形成した後、坐骨神経となり、膝窩部で脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。前者(脛骨神経)はふくらはぎと足の裏に分布しますし、後者(総腓骨神経)は下腿の外側と足の前面に分布します。
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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