HISAKOの美容通信2007年6月号
イボ(尋常性疣贅)
イボ(疣)は、ヒトパピローマウィルス感染によってできる皮膚の腫瘤です。
そのまま放置しておくと、周囲の皮膚や他の部位に広がってしまう事ももあるので、とっとと治療してしまいましょう。
ヨクイニンの処方等も行っています。
HISAKOの趣味は、お散歩です。目黒通りの頑固蛸でたこ焼きをテイクアウトして、成就院蛸薬師の境内で食す。これが、ちょっと仕事モードが入ってる超罰当たり(!)散歩の王道。えっ? 何で? 素朴な疑問を抱く目黒区民以外の方に解説しましょう。
目黒不動尊に程近い場所に、ちょっと変わった看板を掲げた寺院があります。これが成就院蛸薬師です。「ありがたや 福をすいよせる たこ薬師」 蛸がうねりながら小判を吸い寄せているでしょ? この寺院を創建した慈覚大師が海に投じた薬師像が、蛸に乗って漂着した故事に由来しているそーです。まあ、こんな事は、成就院関係者には怒られてしまいますが、HISAKOにとっては殆どど~でもいい事で、注目すべきは、彼が唐から持ち帰ったとされる御撫石の存在。<オン コロコロコロ センダリマトウギソワカ>と唱えながら、この御撫石で疣を撫でると、疣がコロリと落ちるんだそうです。このご利益は江戸時代から知られていて、寛政の改革で有名な松平定信は、著書「花月草紙」に「蛸薬師」の1項をもうけ、イボのとれたことの不思議な話を、数百字にわたって驚異と感激をもって記しています。 「ある女、いぼというものゑりのあたりより出来て、一夜のうちにかずましてけり。いまひとりのは、ひたひにおほく出来て、さめという魚のかわなんどのごとく、星あるかぶとよりはしげくみえし。女のことなれば、いとなげきて、めぐろと云う所にたこ薬師と名づけし仏のあるを、人の教にまかせて、信じて、たこくはじと誓いて、夜ひとよ心をこらしてねぎごとしたり。夜あけて、手あらい顔などあらうに随いて、二つ三つづついぼの落ちにければ、いとうれしくて、猶心こらしければ、二日三日のうちにみなおちてけり。かのひたいに出来しものもみ習ひければ、これも十日ばかりに、あかもがさのかせたるように、霜のごとなりて、みなきえぬ。」 1500円の供養料を納めると、この御撫石を分けて貰えます。禁酒ならぬ禁蛸をしながら、只管疣をなでなでしましょう。願いが成就した暁には、御撫石をお返ししましょう。
てな訳で、今回は、と~ってもありがちなウィルス感染症である”イボ(尋常性疣贅)”を特集します。
疣取り地蔵は本当にご利益があるのだろうか?
嘘だろ~って突っ込みが入りそうですが、本当に成就院蛸薬師の御撫石(おなでいし)は、ご利益はあるんです。疣は、暗示療法が非常に有効な病気で、所謂理論的に疣に効果があると厚生労働省のお墨付きを頂いたお薬、飲み薬も塗り薬もありますが、その偽物を使っても、30~35%の治癒率は見込めるんです。これは驚異的な数字で、本物より治癒率が勝ると言っても過言ではないんです。だから、色々な国、地方で独特の民間療法が成り立っちゃう訳ですよね~え(笑)。
近くて遠い北朝鮮の事は知りませんが、我が国では疣地蔵が有名です。冒頭で触れた近所の成就院蛸薬師は御撫石で疣を治しますが、多くの地蔵様は塩を多用します。地蔵様に振りかけてある塩をちょっと拝借して持ち帰り、疣に塗り続けると、ある日、ぽろっと落ちる。落ちたら、感謝の意を込めて、拝借して来た塩の倍の量を地蔵様に振りかけてあげるのが、お約束。だから、頭からテンコ盛りの塩が乗っかって、鯛の塩焼き状態になっている程、御利益がある人気の地蔵様とか。
勿論、地蔵様の塩Vs食卓塩で、二重盲検法に準じた比較試験を行なったなんて話は聞いた事はありません。が、医学界のグルグルであるMEDLINEの文献検索では、hypnosisとwartの組み合わせでは43件の、suggestionとwartの組み合わせでは25件の論文が抽出されます。これらの多くは、暗示療法はコントロールと比較して治癒率が高かったと報告しています。暗示療法による治癒率は27%から55%と考えられており、特にガキんちょでは有効とされています。
まあ、暗示療法が何故かと~っても良く効く、尋常性疣贅。それを念頭に、下の成り立ちや撃退法を読んでみると、新鮮で、結構面白いんじゃないかな。
疣は感染るんです
疣は、風邪とかインフルエンザと同じで、犯人はウィルス。つまり、感染症なんです。怨霊ならぬヒト乳頭腫ウィルスhuman papillomavirus(HPV)に取り付かれると、其処が疣になるって寸法です。
このヒト乳頭腫ウィルスは、ウィルスゲノムとして約8Kbpの環状二本鎖DNAを有していて、その構成塩基配列の違いから、80を越す遺伝子型で分類されています。所謂”イボ(尋常性疣贅)”は、HPV2型、27型、57型の3種類が原因ウィルスです。疣の兄弟であるミルメシアは1型だし、お肉屋さんの手に良く出来る”butcher’s wart”は7型。俗に言う”くろいぼ(色素性疣贅pigmented wart)”は4型、65型で、皮膚紋理が残る一見たこ(胼胝)っぽく見えるridged wartは60型です。親戚の扁平疣贅は3型や10型が多いし、性病として超有名な尖圭コンジローマは6型か11型。
皮膚科・形成外科にはあんまり縁がないんですが、性病繋がりとしては、子宮頸癌もこのHPV感染が原因で、16型が犯人。話は脱線しますが、大学の時、産婦人科の授業で、教授が、”子宮頸癌は、言ってみれば、娼婦の病気だよね。今なら、ティーンエージャーが援交して色んな男とsexしまくると、外れ(=HPV感染者)に当たる確率も上がって当然。20代とか30代の前半なんかで、癌になっちゃう人も多いんだよね。まあ、これに反して乳癌は、オールドミスの病気だよね。女の子には怒られちゃうけど、疫学的に考えるとそうなんだよねぇ”と、聞き様によっては殆ど暴言みたいな事を言っておりましたが(笑)。
まあ、この話には後日談があって、授業中大笑いしていた当のHISAKOが子宮癌になってしまいました。発見された時は既に結構進行していて、肉眼的に子宮頚癌なのか子宮体癌なのかはもう分からない状況だったし、病理学的にもどちらともあり得る組織だった為、あたしが娼婦だった(原発巣が子宮頸癌の場合)のか、単に老化した婆だった(原発巣が子宮体癌の場合)のかは分からず仕舞い。でも、ろくに口をきいた事もない同僚の男の医者共から、勝手な思い込みによる中傷紛いの噂を聞いた時は、危惧していただけに、流石に凹みましたねぇ。‥尤も、四半世紀近く経ってしまえば、苦々しい思いも単なる笑い話。酒の肴に戻ってしまいましたがねぇ(笑)。‥当時、身に染みた教訓(1)・人の口に戸は立てられぬ。身に染みた教訓(2)・人の噂も75日。そして、今の心情(1)・喉元過ぎれば暑さを忘れる。
ウィルス感染症なので、診断は厳密にはHPVの検出、型同定を元に行なわれるべきなんでしょうが、実際の医療現場では一目見ただけで”疣!”って分かるので、普通そこまではしません。
一応検査としては、下記の様な物が上げられます。
- 電子顕微鏡によるウィルス粒子の検出
- 抗体による乳頭腫ウィルス抗原の検出
- Southern blot法
- in situ hybridization法
PCR法
唯、疣のくせに物凄~く変わったルックスだったり、体中疣だらけとか、全然治んないって難治性の場合は、白血病やエイズと言った免疫不全を惹起する病気が実は潜んでないか調べる必要があります。
疣は何処からやって来た?
原因はウィルスですから、どっかで感染をしてしまったのは事実でしょう。ですが、麻疹や水疱瘡の様に飛沫感染出来るほど、この疣のウィルスは根性が据わってません。小さな傷から、直接進入するしか術を持ってないんです。
何処からか? それは分かりません。
でも、傷がなければ、進入の仕様もなかったはず。ですから、小さな傷、つまり、爪周りの所謂”ささくれ””さかむけ”は致命的と心して、手足の荒れを先ず治しておくのが最大の防御と考えて下さいね。水仕事を生業としている紳士淑女が、頑固な多発性の疣で悩むのも、この為です。他に侮ってはいけないのは、靴擦れですかね。あと、足の指に出来た疣も要注意。靴下の中で、靴に押されて、指同士がべったりと接した挙句、隣の指にも感染るなんて事は、ざらにある話。思い当たる人は、水虫じゃなくても、5本指の靴下を愛用しましょう。近頃は可愛い物も売ってますから。勿論、気にして弄繰り回すの、もろくな結果を招きません。拡大路線一直線なんて、ドツボ・パターンに嵌る事、確実!
良く、ガキんちょはプールで感染るなんてデマも横行しておりますが、疫学的根拠はありません。安心して、プール三昧させて下さいね。基本的に他の人に感染すなんて事は、靴下の中で接し合う足の指レベルのラブラブ&ベタベタの濃厚な接触関係でもない限り、殆どあり得ないんです。勿論、疣人が使っているボールペンを拝借して使ったって、感染るなんて心配も不要です。
唯、疣と同じHPVの感染症である尖圭コンジローマは、性行為感染症、つまり性病ですから、相手があってのお話。特定の人としかしないんなら、その人と一緒に治療をしない限り、感染して感染されての繰り返し。終わりはありません。不特定多数相手なら、貰って来ない様に細心の注意を払うと同時に、あげない為の注意を払うのも大切です。知らないうちに、会社全体、地域全体、日本全体、地球全体に、イボ兄弟が氾濫してしまう可能性がありますからね(笑)。兎に角、明確な目的がない場合は、生でやるのは止めましょう。
疣を退治しよう
疣は、治療効果を客観的に判定するのが、と~っても難しい病気。放っといても治っちゃう事もそこそこあるし、冗談みたいな話だけど、偽物の薬を処方したって、例えばchupa chupsを疣の特効薬と言い包めて舐めさせたら、本物の薬に劣らない位の結果は出せるんです。後で予後の章でも触れますが、大人とお子ちゃまでは天と地の差があります。予後は全く異なるんです。勿論、疣に取り付かれた貴女自身の、疣と戦う戦闘能力(お洒落に表現すると、宿主の免疫状態)によっても大いに左右されますし、何処に出来ているかとか、デカイか小さいかとかサイズによっても予後は異なります。つまり、客観的に評価が非常に難しいんです。王者決定戦の開催が出来ない以上、キング・オブ・疣殺しも決まらない‥。(←言い訳?)
これ!と言った特効的治療法はないので、色々な治療法が症例によって選ばれます。以下は頻用される方法です。単独も、併用も、ありありです。
3ヶ月治療し続けても全く改善傾向がないのなら、同じ治療法を行なっても飽きちゃうだけ。目先をコロコロ変えてアプローチ♪が、お約束です。節操のなさが大事です。その為にも、暗示や偽薬も含めて、選択肢は多ければ多い方が望ましいかな。
局所的にアプローチ
準・外科的治療
- 液体窒素法
1960年代に華麗にデビューを飾って以来、日本で一番愛され続けている超ロングセラー。50%以上の治癒率を誇る優等生です。
原理は、冷凍食品を冷凍庫から出したり入れたりしていると、とても不味くなるのと同じ。疣のウィルスの細胞の中の水分が凍ると当然体積は増大するので、細胞の壁がちょこっと壊れます。融かすと、水に戻って体積は減ります。そこで再度凍らすと、体積が増大して細胞の壁がちょこっと壊れます。融かして、又凍らせて、融かして、又凍らせて、これの繰り返し。つまり、渋いボディブローの連打で、相手を倒す。こんなイメージです。
実際は、液体窒素を含ませた綿棒を、疣が凍結する=真っ白になるまで5~6秒押し付けます。綿棒を疣から離すと、数秒で元の肌色に戻ります。そしたら、又押し付けて白く凍らせるの繰り返しになります。凍結時間や回数は、掌や足の裏の様に角質の厚い所は多く、手背の様な薄い場所は少なくすると言ったちっちゃな工夫がポイントです。一般的に、出っ張っている=外交的な子は攻略し易いですが、足底の様に体重で踏みつけられ、捻くれた内向的な子には手を焼く事が多いですかねぇ。ある意味、根気勝負かもしれません。
1~2週間で瘡蓋が脱落しますが、しぶとく残っている様なら、相手が根負けするまで液体窒素で甚振り続けましょう。傷を残さずに相手を追い込めるので、其れなりに痛みは伴いますが、良い方法です。
- 電気焼却法
軽く焼き殺して、屍骸をガーゼで毟り取り、肉眼的に生存者がいないのを確認。そしたら、駄目押しでもう一度焼き殺すと言う、疣族にとっては極めて残虐な犯行です。末代まで恨みを買いそう‥。蛮行という意味では、先進的なイメージはあるかも知れませんが、1980年代、お立ち台に乗って現れたCO2レーザーも一緒です。
外用療法
塗り薬って簡単♪ってイメージがありますが、感作物質や細胞毒、組織腐食剤etc.が多いんです。だから、強い皮膚刺激や接触性皮膚炎、糜爛・潰瘍形成みたいな、謂わば面白くない付録もついて来ます。侮るなかれ!
- 20%グルタルアルデヒド(ステリハイド)塗布法
病院で只管、内視鏡機器や手術・医療機器の消毒を担って来た日陰の女が、1970年代、ブレオマイシンの局注、5-FU軟膏療法etc.と共に、疣キラーとして一躍脚光を浴びました。皮膚の表層の凝固と脱水を引き起こし、強力な抗微生物作用と組織固定作用を発揮します。ウィルス粒子の破壊と表皮細胞の凝固作用、プラス感作物質としても作用し、疣の息の根を止めます。治癒率は、液体窒素療法と同じ50%以上と考えられています。
1日1~2回、綿棒で疣に塗り付けます。塗り方はちょっと杜撰で、褐色変化が疣からちょっとはみ出す位がgoodです。1,2週でコツが掴めたら、なるべく頻回に、暇があったら塗りましょう。1日5回以上がお約束。硬くなった表層皮膚は、鋏で剥き剥きしましょう。残しといても、屍骸ですからね。上から幾ら薬を塗布したって、効く訳ないじゃん。頑固者にはスピール膏M(ほら、魚の目コロリですよ)を併用すると、剥き易くなってハッピー♪
グルタルアルデヒドは感作物質なので、激しい炎症を来たす事もあります。炎症の兆しが見えたら、あ、これがそうかと納得して、即、中止して下さいね。
あ、言い忘れましたが、スピール膏M(50%サリチル酸含有)は保険が利きますが、本命のグルタルアルデヒドは保険の適応外! 薬局の言い値で、勝手に購入して下さい。
最後になりましたが、欠点集:①色が茶色くなって汚らしい。 ②凄く痒い。 ③皮膚がガチガチに硬くなるにつれ、ひび割れが生じ、痛い。 ④薬を塗ると、滲みて痛い。こんなものを1日に最低でも5回も塗るのかと思うと、心底凹む。
- フェノール塗布法
グルタルアルデヒドと同じ抗微生物薬仲間ですが、鬼の様に強力な腐食作用があるので、疣だけに、細心の注意を払って、擦り込んで下さい。決して正常な皮膚に塗ってはいけません。茶っちくならない(でも替わりに色が抜けちゃって、其処だけ白人になる(=白斑)可能性あり!)し、痛くないのが売りです。勿論、保険は利きません。
最後になりましたが、欠点集:糜爛・潰瘍・白なまず。掌とか足の裏とか、人目に付かない所にひっそりと塗るものと心得えて。まあ、不幸にして白く抜けちゃったら、Dua Light(美容通信2006年3月号)があるさ!
- アルコール湿布法
疣の大きさに合わせて切った消毒用のアルコール綿を、疣の上に乗っけて、乾燥しない様に油紙かサランラップで密封。クレラップでも可。勿論、保険は利きません。
- 5-FU軟膏
5-FU軟膏は、ピリミジン拮抗作用によるDNA&RNA合成阻害で、癌だってやつけちゃいます(だって、抗癌剤なんだも~ん。疣に幾ら効いても、疣では保険は通りません♪)。
その他にも、尿素軟膏やモノ・ジ・トリクロロ酢酸、抗ウィルス薬のアラセナA軟膏等も使います。
注射薬
抗癌剤ですから、疣の治療としては保険は通りませんが、ブレオマイシンの注射も効きます。チミジンの取り込みを阻害して、細胞のDNAを切り刻んじゃうんです。その他、消毒液であるエタノールの細胞障害を利用して、これを注射しちゃう方法もあります。
飲み薬
ハトムギ(商品名:ヨクイニン・12~24錠/日)は、大昔から疣に効く漢方薬として超が付く程有名(笑)。確かに、飲んで治る人がいるのは紛れもない事実。でも、飲まなくても自然に治る人もいるし、飲んでも治んない人もいる。明らかに科学的なデータはないんですよね。教科書には、<二重盲検試験などで、偽薬を飲ませたのと全く効果に差がない!>とはっきり書いてはありますが、細胞性免疫賦活作用を期待して、扁平疣贅や多発する尋常性疣贅、外科的或いは外用療法が難しい尖圭コンジローマetc.に処方する事は多いです。
細胞性免疫賦活作用繋がりでは、シメチジン(商品名:タガメット・10~15mg/Kg/日)も、最近注目のお薬。H2受容体拮抗剤つまり、胃潰瘍の薬なんですが、疣殺しの異名を持ってます。しかしながらその実態は‥、ハトムギ同様、二重盲検試験などで、偽薬を飲ませたのと全く効果に差がないと出ています。内服薬は、所詮その程度の治癒率なんですかねぇ‥。ハトムギ同様、扁平疣贅や多発する尋常性疣贅、外科的或いは外用療法が難しい尖圭コンジローマetc.に処方する事は多いかな。
より重症例に対しては、細胞性免疫賦活と細胞の分化誘導を目的に、エトレチナート(商品名:チガソン・0.5~1.0mg/Kg/日)って手もある。通常は、3、4週間程度で効果が出ますが、0.3mg/Kg/日より減らすと再燃して来る傾向が大なので、疣がちっちゃくなって来たら、速攻他の方法を被せて、攻撃の手を緩めないのが大事です。まあ、付録で、重症のニキビにも効くから、ニキビと疣の二重苦に悩む諸君にとっては、悪くはない選択とは思うけどねぇ‥。
あと、オマケとしては、貴女が繰り返す性器ヘルペス(美容通信2005年7月号)の持ち主なら、予防薬としても先頃認可された抗ウィルス薬であるバルトレックスもありかも。疣では保険は通らないので、性器ヘルペス持ちには朗報です。
疣の未来は明るいか?
ガキんちょにとっては、アカルイミライ。子供の時に出来ちゃった疣が、爺婆になっても残っているなんて話、聞いたことないでしょ? そう言う長~いスパンで考えると、お子ちゃまなら、放っておいても、殆ど勝手に治っちゃうと考えても良いみたい。半年位の中期的には、4人に1人位は自然治癒します。が、言葉をひっくり返すと、放置している残りの75%のガキんちょの疣は、増殖し続けてる!って事ですかねぇ。まあ、治療をすれば、殆どのお子ちゃまは3ヶ月以内に治ります。
え? 何で勝手に治っちゃったか、って? そんな事、知りません!! 神様に聞いて下さい。
悲しい事に、嘗ては子供だった貴女も、今は大人になってしまいました。ですから、ガキんちょの様な自然治癒を期待しても無理。治療をしても、人によっては、1年経っても卒業が叶わないなんて事もあります。特効的な治療法が確立されていない現在、治療に難渋する事は多いです、はい。
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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来月号の予告
今更アスリートを目指す訳ではなくても、健康の為に運動を始めた人達へ、”スポーツと皮膚”のお話です。