医療機関で脱毛するという事

　昭和59年11月13日及び昭和63年２月４日に、所謂“永久脱毛”について当時の厚生省はこんな見解を出しました。“永久脱毛を業として行なった場合は、医師法第17条の医業に該当し、医師以外の者が行なえば医師法違反となる。”つまり医療機関以外の所、例えばでエステティクサロン等で永久脱毛を行なうのは違法行為に当たります。ブランド物のコピーを作たり売ったりする行為は勿論、買ってもいけないのは知ってますよね？　“永久脱毛”も同じです。さあ、見つけたら、警察にちくって、ブタ箱に入れてしまいしょう（笑）。

医療用脱毛レーザーとは

　1996年にアメリカで始められたレーザー脱毛。FDA（アメリカ食品医薬品局）では、“永久脱毛”を“レーザーを３回照射後６ヶ月経過した時点で、67％以上の毛が減っている”状態と定めています。神様でもない限り、誰も”永久”なんて確認出来る訳無いじゃん。不思議！と思っていた人、多いのでは？　この世は、ブッシュが大嫌いでも、イスラム教徒シンパでも、世界のスタンダードを決めるのは、やっぱり超大国（神様の代理国？）アメリカ。アメリカが、”悪”と言えば”悪”、”永久”と言えば”永久”なんですよ。これ、常識ね。因みに、世の中には、光脱毛なんて代物が氾濫しておりますが、あれは”永久脱毛”の（アメリカのＦＤＡ）基準に満たないので、単なる”脱毛”の範疇なのよね。諸説入り乱れてはおりますが、噂では大体医療用レーザーの６割程度の威力とか。

　このFDAの認可を受けた機種は数種類あり、その中で日本での実績が確立しているものは、キャンデラ社やサイノシュア社のアレキサンドライトレーザー、ルミナス社のダイオードーレーザー等が有名です。中でも、日本では医療用脱毛レーザーと言えばキャンデラ社のアレキサンドライトレーザー指すなんて言葉通り、８割を占めるダントツの実績を誇る人気の機種。ダイオードーと比べると、産毛や真っ黒に日焼けしたギャル系には弱いのが難点ですが、痛みが殆ど無く、短時間にぱっぱと終わるし、何と言っても実績（＝データの集積）が強みかな。ＨＩＳＡＫＯのクリニックでも使っているのが、アレキサンドライトレーザー♪　ＨＩＳＡＫＯが、ワキとビキニと膝、膝下、肘下を脱毛したのも、アレキサンドライトレーザー♪　

　まあ、ですが、これらの機種、照射するエネルギー出力やパルス幅等が異なるだけで、基本は一緒。黒い色（毛のメラニン色素）に反応するレーザー光線を照射する事で、毛根を始めとする“毛”の製造工場を熱で破壊してしまおうというものです。

唯、１回の照射で毛根を破壊してしまえるかというと、幾ら医療用の脱毛レーザーといえども、それは不可能です。毛には、レーザーの光に反応しない休止期があるからです。



　毛の一生は、成長期（毛根で作られた毛がどんどん伸びる、まあ人間で例えるなら赤ん坊から青年期までに相当：数ヶ月～数年間）、退行期（もう、伸びもしない‥不惑の中年：２～３週間）、休止期（抜けるけど、密かに毛が新たに生える準備もちゃっかりしている時期：３～４ヶ月間）の３つの繰り返し。このうち休止期の毛根は冬眠状態、つまり毛を作ってないので黒くない！んです。こうなると、黒い色に反応する脱毛レーザーはもうお手上げ、攻撃のし様もありません。毛が成長期になる＝黒くなるのを待っての攻撃になります。更に、上の図を見てもらえば分るとは思いますが、毛の周期によって毛根部分の深さも変っているでしょ？　だから、毛周期を踏まえての複数回の照射が必要なんです。

　その他にも、忘れてはいけない要素があります。私達の皮膚にはメラニンという黒い色素が存在しますから、やたらに強いパワーで毛根を一網打尽しようとしても、火傷をするだけです。色白か色黒か、虫刺されの跡や乳輪、性器に近い部分、肛門などの色が濃い部分かどうか、レーザー光を当てた時の肌の反応と言ったベースの肌の状態に加え、産毛か剛毛かと言った毛の種類もレーザーの出力を医師が決定する上で重要な要素になり、ひいては脱毛の回数にも影響して来ます。

実際の脱毛はどんなの？

　極めてスピーディー。ワキだと５分ちょっと、膝下でも20分程度かな。針脱毛と違って毛を伸ばす必要が無いので、剃った状態で照射します。パチンパチンと輪ゴムで弾かれたような感じがします。範囲の確認はその都度行いますが、ビキニライン等の微妙な部位の場合は、合わせたい下着や水着等の持参をした方が望ましいかな。参考までに、ビキニラインを何処まで脱毛するかは、至って個人の趣味ではありますが、ロリータ系（は、甘ロリ大好きのＨＩＳＡＫＯが代官山に行くと必ずチェックするお店です。ナボコフも吃驚な極めて日本的なこのファッション、最高ですよね。秋葉系といい、ちょっと昔の顔グロといい、日本のサブカルチャーは本当に凄い。ハイレベルです）で勝負を挑む！のでなければ、動いても毛がはみ出ない程度で十分なので、合わせたい水着や下着から内側に２～３ｃｍの範囲まで脱毛します。


　脱毛後の注意事項としては、レーザー照射後は一見普通の肌に見えていても、組織学的には軽い炎症が起きています。お風呂では２，３日は手に石鹸を泡立てて、優しく洗って下さい。くれぐれも脱毛したその足でグアムに日焼けしに行っちゃいました、韓国に垢すりツアーですなんて言うのは、刺激的過ぎるのでお控え下さい。

　脱毛を始めて間もない頃は、１週間程度で、毛の燃えカスがぽろぽろと脱落してくる事があります。これは正常な反応なので、ご安心下さい。唯、冬場の膝下とか季節や脱毛部位によっては、脱落がかなり遅くなる事も。これを無理にほじくり出そうとすると、肌に負担が掛かってしまうので、バツ。新陳代謝を高め、保湿を心掛けるようにしましょうね。


　脱毛も１，２回行なうと、自己処理の必要は殆どなくなりますが、気になるようなら、必ず剃って下さいね。抜いてしまうと、ターゲットである毛根がいなくなっちゃいますので要注意。

　前述の通り、毛周期の関係だけでなく、皮膚には軽い炎症が起こっていますから、次回の照射は４週間以上開けて行ないましょう。

　成人した大人（18歳以上）なら基本的にレーザー脱毛が無理って人はいませんし、毛の生えている部位なら全身何処でも可能です。言葉を反すと、大人じゃないと、未だ生えるものも生え揃ってない状況（笑）だから、永久的な脱毛を望まれても困るんです。が、それを承知で、背伸びして、一夏だけのワンランク上のギャルを目指すなら、キッズ脱毛（小、中学生限定）もありです。＜プールの授業のある期間だけ、キャミでお洒落したい期間だけ、毛が無きゃいいや。１，２回でも照射すると、冬も薄い毛しか生えてこないし＞的な感じかな。アトピーさんとか、自己処理で痛い目をみてしまったお母さんが、娘にだけはってケースが多いですね。（因みに、右の図を見て、ナカムラくんの？な所が分らない＝お子様との対話不足と判定された親御さん、”Ａｎｇｅｌ　Ｂｌｕｅ”のロゴをクリックして、ナルミヤ・インターナショナルについて勉強しましょう。これで親子の溝も埋まるはず‥。）

　えっ、アトピーの人も大丈夫なの？　勿論どころか、寧ろです。カミソリ等による不適切な自己処理で皮膚炎を悪化させちゃってる人が多いって現状を考えると、寧ろオススメなんですよね。サラリーマンは、アトピーが酷くてもヒゲは剃らなきゃ出来ないし、それが悪化の理由と知っていても、生足若しくはベージュのパンストがＯＬの制服である以上、足の毛は剃らなくちゃいけない。ノースリーブにカーデガンでも、ワキも剃らなくちゃいけない。Ｈの前の日には（ホントは伸びるからＨの直前にでもしたい位だけど‥）、勝負下着から食み出しては間抜けなので、浸出液＆血が滲む覚悟でビキニラインは剃らなきゃいけない‥。こんな悩めるアトピー・マンand/orレディにこそ、治療の一環として選択して頂きたいですね。でも、炎症がヤバイ位に酷くなっている時は、勿論出来ません、悪しからず。

　あっ、妊娠しちゃった？　全然、大丈夫で～す。レーザー光は、精々皮膚の表面から３～４mm程度の毛根の深さまでしか届かないように設計されているので、お腹の赤ちゃんは勿論、血管や内臓に影響を及ぼす事はありません。唯、通常よりも痛みに敏感だったり、ホルモンの影響で色素沈着を若干来たし易い傾向がありますので、医師と相談しながら行なう事をお勧めします。

テスト脱毛をしてみませんか？

　大まかな説明を医師から受けても、やっぱり未知の体験には不安が付き物。それなら、テスト脱毛等で納得してからは、如何でしょう？　500円硬貨大が無料。ＨＩＳＡＫＯも生まれて初めて脱毛した時は、ドキドキでした。はっきり言って、怖かった。理論は十分理解してたんですけどねぇ‥、何せ、未知の体験ですから。痛い？　痛い？　輪ゴムでぱっちんって、ねぇ、どんな位？　叫んだら、直ぐ止めてくれる？　苦笑いする上司のＤｒ．の手を掴んで、必死に哀願していたあの時のＨＩＳＡＫＯ‥。

　　　　一発照射されて、あ？　こんなもん？　後は、ビキニラインもしたいんでぇ、自分でやりますと、パカパカ初日から打ちまくってしまった（笑）。今では、ワキ、ビキニラインは勿論、膝、膝下、肘下、口周りの脱毛も完了。楽だ‥。目が疲れない‥。やって良かった‥。これが実感です。そして、それ以上に幸せを感じる瞬間が、ハワイ。飛行機が到着して、ホテルのチェックインまでのあの中途半端な時間‥、ウロウロする日本人軍団を尻目に、ＨＩＳＡＫＯは水着に着替えて、即、プールに直行です。‥不適切な自己処理で、黒ずんだり、ブツブツ・ザラザラしていたのが、ツルツルになったから、生足にも自信が出たしね。そうそう、ビキニラインに偶に毛嚢炎が出来てたんですけど、それも無くなりました。へへへ。

脱毛の美味しい付録達

　小ニキビとも言えない様な‥脂っぽいザラザラ、特に脂漏性皮膚炎（美容通信2004年9月号）を伴うようなニキビ（美容通信2003年11月号）には、即効性あり。額頬、顎と言った部位は勿論、背中や胸のあのイヤ～な脂っぽいザラつきは、脂好きのカビ（マラセチア）が原因の脂漏性皮膚炎です。カビとニキビは悪友関係で、相乗効果的に症状を悪化させますから、抗真菌剤の外用やケミカルピーリング（美容通信2005年4月号）等と併せて行なうと更に効果倍増。毛穴に巣くう雑菌の殺菌にもなりますしね。まあ、ツルツルの無毛地帯を望む訳ではないので、１，２回。多い人でも３回位で結構満足の行く結果に。これは、一度試してみる価値ありですよ。

　一発照射されて、あ？　こんなもん？　後は、ビキニラインもしたいんでぇ、自分でやりますと、パカパカ初日から打ちまくってしまった（笑）。今では、ワキ、ビキニラインは勿論、膝、膝下、肘下、口周りの脱毛も完了。楽だ‥。目が疲れない‥。やって良かった‥。これが実感です。そして、それ以上に幸せを感じる瞬間が、ハワイ。飛行機が到着して、ホテルのチェックインまでのあの中途半端な時間‥、ウロウロする日本人軍団を尻目に、ＨＩＳＡＫＯは水着に着替えて、即、プールに直行です。‥不適切な自己処理で、黒ずんだり、ブツブツ・ザラザラしていたのが、ツルツルになったから、生足にも自信が出たしね。そうそう、ビキニラインに偶に毛嚢炎が出来てたんですけど、それも無くなりました。へへへ。

　“鮫肌”の正式な病名は、毛孔性苔癬（美容通信2004年3月号）。見た目だけではなくて、偶に凄く痒くなったり‥。年を取ればそのうち症状も落ち着いてしまうんですが、そこまで待てませんよね？　ケミカルピーリングやトレチノイン（美容通信2005年2月号）で詰まった角栓を取り除いてあげるのと同時に、脱毛で角栓の原因となるとぐろを巻いた毛自体をやっつけてしまいましょう。

　黒に強いのが売りですから、顔全体に照射すると、産毛が無くなるし、くすみ＆シミも消し飛ぶし、兎に角白さが際立つ。ブライダルに、同窓会にと、即効性を求めたい時にどうぞ。勿論、毛に付着している皮脂腺の盛んな活動にもブレーキを掛けてくれるので、脂ギッシュなテカリ顔や小鼻の辺りの毛穴の開きにも効果あります。化粧崩れに悩む乙女に好評です。

　あと、単発ではキツイけど、何回か行なっているうちに、確実に肌の内側からハリを実感出来るようにもなります。レーザーの光エネルギーが熱に変換され、お肌の線維芽細胞の活性を促進し、コラーゲンを産生してくれるんです。併せてダイヤモンドピーリングやイオン導入、トレチノインやハイドロキノンと言った塗り物系を加えると、効果が更にUPします。

　手術は、確かにワキガ・多汗症には抜群の効果があります。でも、手術は怖いし、何と言ってもその後の運動制限や圧迫が煩わしい。そんなお忙しい貴女なら、脱毛とボトックス注射（美容通信2003年10月号）の組み合わせは如何でしょう？

＊註：HISAKOの美容通信に記載されている料金（消費税率等を含む）・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金（消費税率等を含む）・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。