乳がんリスク検査|ミアテスト® | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2018年10月号

ミアテスト®~乳癌リスク検査

ミアテスト®乳癌リスク検査は、早期癌についても高い感度を有する血液検査です。癌のステージや腫瘍の大きさに依存せず、反応するマイクロRNAを測定する検査なので、腫瘍マーカーでも反応せず、画像検査でも見つからない1cm以下の癌でも、早期に発見出来る可能性があります。

 とうとう、旭川でも、乳癌リスク検査「ミアテスト®」が解禁されました。実はこの検査、採血した血液を遠心分離後72時間以内に、検査機関(広島県)に到着させないとダメ!って、鮮度が命の検査なのです。その為、うちのクリニックは、主に札幌臨床検査センターに検査をお願いしてるんですが、検査の取り扱いをしてくれているのが道北支店(旭川)のみ。札幌本社や他の営業所では取り扱いが出来ない!って検査です。まあ、昔から、旭川は全国のアンテナショップとされていたお土地柄もあるのかも知れませんが、折角の恩恵は試してみる価値ありです。

 前述の通り、鮮度命なので、当日の採血した血液しか検査会社さんは受け取ってくれず、それも曜日と時間の指定まであって、検査機関の営業日の月・火・水・木曜日の15時まで。金・土・日・祝日、又、翌々日が祝日の場合は、土下座して頼み込んでも検査してもらえません。にゃ~んと厳しいんだ!と思いますが、天候等で輸送に遅延が発生し、一定の時間を超えると…タイムオーバー。受付取り消しの処分を勝手にされてしまいます。こちらに非はなゃ~くても、です。クロネコのお兄さん、頑張って!(←検査機関指定)。

 

乳癌についてのお話

増加する乳癌の患者数・死亡者数

 乳癌の患者さんの数は、国内で年間8万人以上と推定されています。女性では最も罹患度が高い癌!ってだけでなく、患者さんの数も鰻上りなら、死亡する患者さんの数も当然増加傾向になります。

 

乳癌の特徴

■”若いから=他人事”は、通用しない!

 一般的に、乳癌は40歳代半ば過ぎ頃から発症します。しかし、最近の傾向としては、20歳代や30歳代と言った、うら若き女性陣でも乳癌の発症がじわじわと増加の一途を辿っています。食事や生活習慣の欧米化、はたまた外因性の、所謂環境ホルモン(美容通信2015年9月号)の影響か…、様々な要因が複雑に絡み合って、若年性の乳癌のリスクが高まって来ています。”若いから=他人事”は、もはや通用しない世の中になってしまっているんです、はい。

■全身へ転移しやすい

 1日に5000個程度の癌細胞が、実は私達の体の中に発生しているん美容通信2011年11月号)です。しかしながら、殆どの癌細胞は、発生後すぐ排除されてしまいます。しかし、運が悪いに、更に運が悪い、悪い、悪いが重なると、1個の癌細胞も分裂・増殖し、1個が100,000,000個と爆発的な数にもって、漸く腫瘍として可視化(=画像検査で検知可能)されるようになります。この可視化可能なサイズが、大体1cm。しかし、乳癌自体の進行はそんなに急激なものではなくて、比較的ゆっくり。腫瘍が1mmから1cm程度になるのに、15年程の時間を要するとされています。

 しかし、乳癌が困ったちゃんとされる最大の所以は、その腫瘍の増殖の速度が緩慢にも拘らず、全身への転移が早い事に尽きます。癌細胞がミニサイズの段階であっても、転移が起こりうるのです。リンパ節や肺、骨、肝臓等へとばら撒かれてしまうと、癌細胞を叩けども叩けども、ふつふつと至る所から…まるでモグラ叩きかの様相で癌が顔を出し、完治が非常に困難になってしまいます。

 

早期発見・早期治療の重要性

 乳癌は、早期で発見すれば「治る癌」。5年生存率はステージ別にみても、早期であれば90%以上、ステージ3の進行癌であっても、その殆どが治療によって対処が可能とされています。が、しかし、進行し、転移が進んでしまうと…、流石に生存率は低下します。早期発見・早期治療が、と~っても大事なんです。

■乳癌検診の受診率は、34.2%

 ところが、乳癌検診の受診率(40~69歳)は、なんと34.2%。意外に低いんです。まあ、触診はまだしも、マンモグラフィに至っては、「そ、そんなにおっぱいを潰すんかい!? うギャ~ぁぁぁぁぁ」って、地獄に落ちたって…そんなに酷い事されんでしょうがぁ!と、思わず、(何の罪もない)検査の人を罵ってしまいそうな検査です。近頃は、痛くない(←患者サイトとしては、優秀なって表現になる)マンモグラフィの器械も普及はしつつはありますが、トラウマはなかなか消えない(笑)。

 ついつい検診を避けがちな大人女子に、是非とも、受けていただきたいのが、この簡単な癖に高精度!な血液検査「ミアテスト」です。

マイクロRNA

マイクロRNAとは

 ネット民の心の拠り所じゃない、知識の拠り所である「Wikipedia」(笑)を紐解くと、マイクロRNAは、ゲノム上にコードされ、多段階的な生成過程を経て、最終的に20から25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸なんだそうで

す。この鎖長の短いマイクロRNAは、機能性の非コードRNA(蛋白質へ翻訳されないRNAの総称) に分類されており、他の遺伝子の発現を調節するという、生命現象に於いて重要な役割を担っています。因みに右図は、Wikiから引用して来た、マイクロRNAの化学構造式です。RNA構成単位のヌクレオチドが直鎖状にn個連結しています。Baseは、核酸塩基。マイクロRNAの平均分子量は330 (g mol—1) × n (塩基数) の式によって、簡易に算出可能なんだそうな。

 …何のこちゃ(笑)?なので、日経デジタルヘルスをあんちょこ代わりにしながら、分かり易く解説を致しますと、マイクロRNAは、20個前後という少数の塩基から成るRNA(リボ核酸)です。凡そありとあらゆる細胞!から分泌され、私達の体内には2000種類以上のマイクロRNAがあるんだとか。蛋白質の生成に関与するmRNAを阻害して制御をする事で、遺伝子の発現を調節する働きがあります。

 

マイクロRNAと癌

 近年、癌細胞を含む様々な細胞が分泌し細胞間の情報伝達等に関わるエクソソームと呼ばれる粒子や、そのエクソソームが内包するマイクロRNAが、癌の増悪や転移に深く関わる事が明らかになって来ました。その為、マイクロRNAは、癌医療の分野でとりわけ高い注目を集めるようになって来ました。

 これまでに、特定のマイクロRNAを癌細胞に注入すると、細胞が正常化したり、逆に癌細胞が特定のマイクロRNAの機能を下げ、それが結果的に悪性度を増す事に繋がっている等々が明らかになっています。癌の増殖や転移に必要な血管新生を、マイクロRNAの“箱舟”であるエクソソームが媒介する事も分かって来ています。マイクロRNAは、癌のメカニズムを解明したり、その診断・治療法を開発したりする上で鍵を握る分子なんですね。

 そしてマイクロRNAは、癌を超早期ともいえる段階で発見したり、再発の兆候をいち早く捉えたりする、新しいバイオマーカーとしての可能性も秘めています。各臓器の癌には、それぞれ特徴的に発現しているマイクロRNAが存在し、癌に罹患するとそれらの血液中の量が変動するからです。しかもマイクロRNAは、画像診断や既存の腫瘍マーカーでは見つかりにくいほど腫瘍が小さいうちから、そのがんの特徴を反映します。これらの特徴から、血液中のマイクロRNAを測定する手法は、血液や尿、唾液など簡便に採取できる体液サンプルでがんを診断する、いわゆるリキッドバイオプシーの本命とも見なされる技術に浮上しつつあります。

 マイクロRNAをマーカーとする癌の早期発見について、その成果に高い注目が集まっているのが日本医療研究開発機構(AMED)の「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト」なんだそうです。国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 主任分野長の落谷孝広氏が統括する2014~2018年度のプロジェクトには、国立がん研究センターや国立長寿医療研究センター、東レ、東芝、アークレイ等の9法人・団体が参加。胃癌、食道癌、肺癌、肝臓癌、胆道癌、膵臓癌、大腸癌、卵巣癌、前立腺癌、膀胱癌、乳癌、肉腫、神経膠腫という13種類の癌を、血液から採取したマイクロRNAを使って早期に発見することを目指しています。

 既に、国立がん研究センターのバイオバンクに保存された血清検体など約4万3000検体を使った検証を行い、13種類の癌のマーカー候補となるマイクロRNAを計100種類強にまで絞り込む事に成功。候補となるマイクロRNAは各癌につき数種類程度で、それらのマイクロRNAがどのように発現しているかを調べる事で、その癌への罹患の有無を判定します。この手法による癌検出の感度は高く、95%以上という結果が得られているそうです。

■乳癌とマイクロRNA

 前述の通り、マイクロRNAは、遺伝子の発現調節の調整役として働いている物質で、細胞の発生や増殖等に関わっています。ミアテスト®では、血液中に存在している、このマイクロRNAと言う物質を測定します。

 繰り返しになりますが、癌の細胞も細胞である以上、マイクロRNAを分泌していますし、これが、癌の増殖や転移に関与しています。マイクロRNAと一言に言っても、癌の種類によっても、分泌されるマイクロRNAの種類は様々です。

 癌細胞由来のマイクロRNAは、私達の体の中の免疫細胞や他の細胞の働きを攻撃し、その正常な働きを阻害し、自らの陣地拡大の為に頑張ります。しかし、癌細胞に一方的にやられっ放しなんて状態は許せるはずもありませんから、私達の体の中の免疫細胞も、マイクロRNAを出して、癌細胞を攻撃します。実は、攻守攻防の乳癌戦場なんですね。

 ミアテスト®は数千種類もあるマイクロRNAの中から、乳癌の際に特異的なマイクロRNAだけを数種類まで絞り込み、その測定をします。癌細胞の活動具合から、乳癌のリスクを調べる検査なのです。検査方法は、qRT-PCR法。

 検査の判定では、これまで健常人でしか認められていない発現量の領域をA判定、これまでに乳癌の患者さんでしか認められていない発現量の領域をE判定としています。

■qRT-PCR法

 qRT-PCR法は、素早く正確に目的のRNAの量を調べる事の出来る優れた検査方法です。

①エキソソームからマイクロRNAを分離します。

②このマイクロRNAの情報をコピーし、DNAを作成します。

③このDNAをPCR法で大量に複製します。

④複製時に光る物質を組み込み、光の強さで総量を調べます。

ミアテスト®(血液検査)で、お手軽に乳癌のリスクを調べちゃおう

ミアテスト®だと、早期からの乳癌のリスク判定が可能!

 ミアテスト®は、癌のステージや腫瘍の大きさに依存せずに、反応するマイクロRNAを測定します。腫瘍マーカーでも反応出来ない、画像検査でも検知出来ない…1cm以下の癌でも、早期に発見出来る可能性があるのが、このミアテスト®です。

 血液を6ml採るだけなので、他の採血検査のついでにOKって気軽さが、売り。食事等の制限も基本的にはありませんが、乳び検体は検査の結果に影響を及ぼす可能性が無きにしも非ずなので、出来れば食前の採血が推奨されます。

 因みに、ミアテスト®と似て非なる検査には、以前特集したアミノインデックス®(美容通信2017年6月号)があります。この検査は、一度の採血で、複数(男性5種類、女性6種類)の癌を同時に検査出来るお得感がウリですが、早期癌への感度が20~40%と低いのが難。その他にも、多数の癌関連遺伝子を一括して検査・解析する方法(美容通信2011年11月号)(美容通信2011年12月号)があります。乳癌はホルモン依存性の癌なので、ホルモンの代謝産物を調べる尿検査(美容通信2015年7月号)(美容通信2015年9月号)(美容通信2010年8月号)は非常に有用で、早期癌のずっと手前から兆候を察知!って意味では一番優れるかも。唯、癌検査って枠からは一部外れちゃいますが(笑)。尿中のホスホリパーゼA2(PLA2)(美容通信2016年7月号)は、慢性炎症の際に上昇するので、癌だけではなく、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹、花粉症、気管支喘息、アレルギー性鼻炎や結膜炎等のアレルギー性疾患の他、多発性硬化症、リウマチ、胃腸性疾患、認知症、アルツハイマー病、自閉症等の神経性疾患、慢性炎症性疾患、心筋梗塞等の心臓血管疾等が含まれるので、癌の補助検査としては有用ですがって、立ち位置にならざる得ない。でも、ホルモンの代謝産物を調べる尿検査同様、より本質的な意味合いの検査なんですけど、ね。

 米国の人気女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが、「将来の乳がん予防の為に乳房切除」したのを覚えていますか? 彼女のお母さんは乳癌に罹り、その後、卵巣癌も併発。2007年、56歳で亡くなりました。母方の祖母も40代で卵巣癌で亡くなったそうです。ジョリーさん自身も、変形BRCAが発見され、将来乳癌になる可能性は87%、卵巣癌は50%以上とされ、まず確率が高い乳癌の対策として乳房切除を行いました。BRCA(Breast Cancerの略)という、通常は癌と闘う遺伝子があるのですが、これが変異する等して出来たBRCA1、BRCA2という遺伝子を代々受け継ぐ系統の人達がいます。スタンフォード大によると、BRCA1を持つ女性の65%が乳癌に、39%が卵巣癌になる可能性があり、BRCA2は夫々45%、11%の可能性があるんだそうです。米国の白人女性の乳癌患者さんのなかで、変形BRCAが原因のケースは5~10%、卵巣癌では10~15%ですから、決して高い比率ではありません。が、遺伝的に乳癌になりやすいかもって調べる遺伝子検査もあります。乳癌だけではなく、子宮癌だとか、アトピー性皮膚炎だとか、様々な疾患別に対応(美容通信2014年11月号)しています。これは、同じ遺伝子検査でも、前述の遺伝子の変異を調べる検査ではないので、一生に一回の検査です。

■ミアテスト®は、こんな人にお勧めの検査です。

  こんな人にこそ、是非、ミアテスト®はオススメです。以下は、一本乳癌学会 乳癌診療ガイドライン「疫学・予防」より。

  • 定期的な運動をする習慣がない。
  • お酒を飲み過ぎる事が多い。
  • 出産や授乳経験がない。
  • 肥満(肥満気味)。
  • 血縁家族に、乳癌の人がいる。

 

ミアテスト®乳癌リスク検査の臨床データ

 ミアテスト®の乳癌リスク検査の精度は、90%以上の精度を持っています。唯、特許情報の為に、臨床データは公開出来ないんだそうです。ご了承下さいませ。

  • ミアテスト®乳癌リスク検査は、乳癌患者89例、健常者28例を対象にした臨床研究が行われております。
  • エントリー患者には、ステージ0~Ⅱの早期癌を含み、ROC解析の結果、AUC0.97となっております。
  • 診断に用いるマイクロRNAの種別は、非公開となっております。又、精度向上の為に、検査機関では、使用するマイクロRNAの種類及び数を変更する場合があります。

 

報告書サンプル

 リスクは、A~Eの5段階評価になります。A~B判定は低リスク、C~E判定は高リスクと判定されます。分布実績は、A、Bが92%,92%、Cが6%、Dが2%、Eが1%未満です。

 しかしながら、乳癌の有無を、この検査の結果だけで白黒付けちゃおう!って検査ではないです。他の検査結果と併せて、今後の検査だとか治療方針だとかを考える上での、あくまでも参考って考えて下さいね。

  • A判定:これまで、癌が見つかった例は報告されていません。
  • C判定:これまで、半数の人で癌が見つかっています。感度97.4%、特異度92.1%との報告があります。
  • E判定:これまで、癌のあった例でしか報告がされていません。

 補足になりますが、今現在は低リスクではあっても、未来永劫低リスクを保証するものではないので、定期的に、まあ、1年に一回、お誕生日のプレゼント感覚で、ミアテストを®受けるのがおススメです。

 高リスク判定(C~E)の場合は、乳癌の細胞が活発に活動している可能性が高いので、早めに専門科の受診や精密検査の実施をお勧めしています。例えば、エコー検査や、マンモグラフィ検査、乳腺MRI等が相当します。乳癌検査を受けている方は、継続して検査を行う事をオススメします。

  • エコー検査:乳腺用の超音波診断装置を用いて、乳房内部に出来たしこりについて、良性、悪性を調べる検査です。
  • マンモグラフィ検査:X線を使用し、腫瘍の有無、大きさや形、石灰化の有無を調べる検査です。
  • 乳腺MRI:MRI検査に造影剤を利用して、乳癌の検索を行います。

 唯、先述の他の検査のところでも触れましたが、高リスクだから、必ず、癌って訳ではないんです。癌細胞は活発に戦っているけれど、未だ形を成していない(=癌と認識出来るほどの形状まで育ってない)って可能性も無きにしも非ずです。

HISAKOのミアテスト®の結果発表!

 

 採血して…結果が出るまでの4週間。ドキドキ、ワクワクなんかなくて…、実は採血したのを忘れていたのがホントのところ(笑)。

 B判定でした。

【総合評価コメント】

 ミアテスト®乳がんリスク検査は、乳がんに罹患している方に特徴的なマイクロRNAの量を測定し、乳がんの罹患リスクを測定しています。今回の検査結果では、乳がんに関連するマイクロRNAの量は、健康な方に近い状態であり、乳がんのリスクは率いと判定されました。今後も定期的に検査を受診し、乳がんの早期発見につとめましょう。

 

 

HISAKOの画像検査(PET-CT検査)の結果

HISAKOの画像検査(PET‐CT検査)の結果

 まあ、ミアテスト®と前後逆になってしまいました(笑)。ミアテスト®で高リスク判定された時には、前述の通り、早めに専門科の受診や精密検査の実施をお勧めしています。画像検査としましては、エコー検査やマンモグラフィ検査、乳腺MRI等が、乳癌の診断には非常に有用です。PET-CT検査は、乳癌自体の診断に特化しているというより、乳癌は早期に転移をしやすい傾向にあるので、その転移の有無等を見るのには有用な検査ってイメージでしょうか。

 今回、HISAKOが行ったのは、PET-CT検査です。28歳の時に子宮癌(腺扁平上皮癌/頸癌か体癌か原発すら不明!)後、人様の体内で自然に作られるホルモンと全く同じ化学構造をしたBio-Identical Hormones(ヒト固有ホルモン)によるホルモン補充療法(美容通信2010年8月号)(美容通信2015年7月号)(美容通信2015年9月号)に切り替えるまでの20年弱、ずっと癌化しやすい”合成のエストロゲン(それもプレマリン!)と合成のプロゲステロン”を併用していました。ですから、乳癌は勿論、転移も心配系なので、PET-CT検査って選択です。

 

■HISAKOのPET-CT検査報告書

 2017年7月14日に、旭川医科大学時代からの悪友がセンター長を務める、北新横浜のゆうあいクリニックでPET-CT検査を行いました。

【臨床情報】

 子宮癌手術後

【所見】

 F-18FDGの投与量は179.8MBq、投与時の血糖値は80mg/dlでした。前回までの検査と比較しました。因みに、前回は2016年8月に検査を行っています。

 再発を含め、悪性腫瘍を示すFDG集積は認められません。

 脳、口蓋扁桃や唾液腺、口腔底筋、心臓及び縦隔、乳腺、肝臓、消化管、尿路系臓器に生理的集積を認めます。

 右大腿は対側に比べて腫脹しており、皮下脂肪内に不均一な濃度上昇を認めます。内側領域では、軽度の集積もあり、前回と同様の所見です(緑矢印)。因みに、これが、リンパ浮腫(美容通信2003年9月号)(美容通信2011年1月号)(美容通信2011年2月号)(美容通信2012年4月号)(美容通信2014年3月号)(美容通信2016年5月号)って奴ですね。

<CT所見>

 単純CT上、脳内に明らかな異常吸収値域はありません。副鼻腔、咽頭や喉頭、耳下腺、顎下腺、甲状腺に明かな異常所見は認められません。肺野に転移を示す異常吸収値陰影は指摘出来ません。鎖骨上窩、縦隔や肺門部に有意なリンパ節腫大はありません。肝実質内に転移を思わせる異常吸収値域は認められません。左葉内側区の嚢胞は以前より認められ、著変はありません。胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓及び副腎に特記すべき所見はありません。子宮は摘出されています。他、骨盤腔内臓器に異常所見を認めません。傍大動脈領域や腸骨領域、鼠径部にリンパ節腫大はなく、腹水貯留も明らかではありません。

【画像診断】

 明らかな再発所見はありません。

【コメント】

 ご依頼ありがとうございました。

 

 

 


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。


※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。

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