HISAKOの美容通信2011年12月号
年に1回は、遺伝子検査で癌検診。
後天性の遺伝子検査による癌検診では、多数の癌関連遺伝子を一括して検査・解析するので、(癌の再発例を含めて)従来の画像診断や血液検査では発見や評価が不可能であった超早期の癌と言うか、その兆しを見つける事が出来ます。
クリニックでは、年に一回の遺伝子検査による癌検診を提案しています。
先月号では、その原理について特集しましたが、今月号では実例を用いてより深く解説します。
先日、婦人科の主治医の病院で膣内に挿入出来るエコーを購入した為か、新し物好きの主治医がと言っては語弊があります(笑)が、2ヶ月毎の受診の度にエコー検査を受けるようになりました。結構性悪の子宮癌だったとは言っても、もう20年も前の話なんで、今更再発なんてと大して心配もしていなかったんですが、偶々、怪しげなエコー所見に従って組織を調べた所、「ちょっと怪しい!!」って病理結果が連続して戻って来ちゃったんです。叩き過ぎなんじゃないかなんて陰口を叩く医者仲間もいた位の、当時の癌治療のフルコースを受けていたのは紛れもない事実。それ故に「瘢痕癌を疑ってます」と主治医に言われてしまうと、反論の仕様もなく、毎回生検には応じてはいたんですが…、やっぱ、幾ら局所麻酔しても痛いし、血は出る。気分がと~っても凹んじゃうんです(ToT)/~~~
てな訳で、痛くない方法をと探しあてたのが、先月号で特集した遺伝子検査なのです、実は(笑)。
今月号は、”実例・年に一回は遺伝子検査で癌検診”です。
HISAKOは、癌のリスク評価判定が「C]だった。
突然ですが、HISAKOの癌のリスク評価は「C」で、癌のリスク値は69.2でした。これ、どういう事か、これからじっくり解説をして行きましょう。あ、癌検診としての遺伝子検査の検査内容については先月号(美容通信2011年11月号)を読んでね。
左図の様に、リスク判定値(スコア、0~100、10段階)が低い程健常者の占める割合が多く、リスク判定値が高い程癌患者の割合が多い事が判っています。まあ、確かに、癌の種類によっては、判定が困難な例外的な場合もあるので、パーフェクトな検査では決してないんだけど、ね。
各リスク段階と一般的な癌予防法とされているのは、下記の通り。
評価A
[スコア]0~25
[評価]リスク小
健常者の44.1%がこの領域に含まれています。一般的に現時点での癌の発症リスクは低いと考えられますが、癌患者が全くの皆無と言う訳ではなく、6.6%がこの領域に含まれます。つまり、血液中の遺伝子の状態を見る限り、差し迫った癌のリスクは少ないって事。ですがぁ、完全な無罪放免♪ 好き勝手に奔放な人生を楽しんでくれなんて口が裂けても病院って立場上言えないので、陳腐なセリフではありますが、生活習慣病の予防を含め、今まで以上に精進し、健康に気を配った聖人君子ライフを全うして下さい。
評価B
[スコア]25~50
[評価]リスク中
貴女の疚しい生活習慣を懺悔しなさい。飲酒、喫煙、食生活、運動、睡眠、ストレス等々、きっと、何か悔い改めるべき事はあるはずです。健常者の34.2%がこの領域に含まれますが、癌患者も18.5%この領域に含まれており、注意喚起は必要なグループです。(従来の画像による)癌検診って何じゃらほいってほざいてしまう未体験者は、これを契機に体験しちゃいましょ。 ほら、貴女の身内にも、癌に罹った人は一人や二人や三人はいるんじゃないですかぁ? 遺伝的な癌家系って意味ではなくても、少なくとも似たような物食ってますからね、家族って。まあ、貴女の努力次第で、次回の検査でAになれるかも。健闘を祈る!
評価C
[スコア]50~75
[評価]リスク大
上図の通り、健常者と癌患者比率が、評価AやBと異なって、完全に入れ替わり、癌患者の割合(27.6%)が健常者(17%)を上回る、ハイリスクゾーン! 恐ろしい事に、HISAKOはここの住人になってしもうた (-_-;) うへ~っ…。癌検診未経験者ならば必ず、癌の既往があったり、なくても安心感をGETしたいのなら、画像検診を含む全身的な癌ドックを受診して下さいってグループなので、HISAKOは、後述の様に、潔く提携するゆうあいクリニックでPET-CTを受けて来ました。まあ、兎に角、生活を見直して、直せるものを何でも良いから、1つでも2つでも直して行く。これがCエリアからの脱出の唯一の道とされています。がぁ、健康に良い事は積極的には行動には移さないけど、良さそげな物、例えばサプリメントとかホルモン剤とかはどんどん買っちゃう系、それも、美人になるとか、若く見えるとかのプラスαが見込まれると、衝動買いしちゃう性格なので、生活改善はどうもこっち系からのアプローチに偏ってしまいそうです(笑)。
評価D
[スコア]75~100
[評価]要注意!
この領域は、健常者4.7%に対し、47.3%が癌患者と言う、石を投げれば癌患者に当たる(笑)とも極論出来ちゃう要注意領域です。精密且つ総合的な癌検診は必須で、何もなければ、ほっと胸を撫で下ろし、抗酸化サプリメントの摂取や、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法、免疫療法(BAK療法)等を積極的に行って、体制の立て直しを図るべきです。もし、何か見つかっちゃたら? そりゃ、その科の主治医の治療方針に従って、癌治療に邁進すべきです。
Free DNA濃度は、楽勝、クリア!
Free DNA濃度は、11.ong/mlと、基準値(25ng/ml)を余裕で下回って、楽勝クリア! Free DNA濃度は、癌を含む何らかの炎症性疾患がある場合に上昇するモノなので、基準値を超えたら、より精密な検査やフォローアップが必要とされています。まあ、癌によっては基準値以下の値を示す場合もあるので、手放し万歳とは行かないんですけどね、ははは。
遺伝子検査の結果を踏まえて、提携する病院でPET-CTを受けた。
前述の通り、HISAKOの癌のリスク評価判定は「C]。癌リスク値が69.2と、ちょっと黄色信号がパカパカ点滅しちゃっている状態なので、念の為に画像診断を行ってもらう為に、提携する病院(ゆうあいクリニック)でPET-CTを受けました。以下が結です。
[PET所見]
骨盤内に局所再発を疑わせる異常集積は明らかではないし、CTの画像上も明らかな腫瘤は確認不可。
全身の臓器に遠隔転移を疑わせる異常集積はなし。
脳や心筋、尿路、結腸等に生理的な集積が認められるのみ。
[その他のCT所見]
骨盤内に少量の腹水貯留を認めますが、生理的な範囲内。
肝臓、胆嚢、両腎臓、膵臓、脾臓に明らかな以上所見もなし。腫大リンパ節もなし。唯、肝臓の左葉、S4辺縁に径1cm弱の辺縁明瞭な低濃度領域を認めます(緑矢印)。FDGの集積がはっきりせず、嚢胞が疑われます。
肺に転移を疑わせる異常陰影は認められない。
胸腹水貯留もなし。
甲状腺に異常なし。
頭蓋内にも異常なし。
[画像診断]
子宮癌広汎全摘後。再発・転移は明らかではない。
画像上の明らかな再発や転移を疑わせる所見はないって事で、まあ、ほっと一息♪ってところです。…がぁ、だからと言って癌のリスク評価判定は「C]だし、癌リスク値が69.2なのは紛れもない事実。そこで、下記の様な転ばぬ先の杖を選択しました。
HISAKOが自分の為に選んだ、転ばぬ先の杖(サプリメント)は?
47個の癌遺伝子の発現状態を解析したのが、「遺伝子発現解析」です。但し、遺伝子と栄養療法の関連付けが良く判っていない12の項目については、省略をしています。
因みに下記の表で、①発現レベルの上昇でリスクが増加する傾向にある遺伝子群を赤文字で、②発現レベルの上昇でリスクが減少する傾向にある遺伝子群を青文字で、③検出頻度が非常に低い遺伝子群を緑文字で示しています。HISAKOのリスクが振り切れ状態の危険な遺伝子を太文字にしています。
遺伝子 | 癌の種類 | オススメのサプリメント(以下商品名にて表記) | |||||||
優先順位1 | 優先順位2 | 優先順位3 | 優先順位4 | 優先順位5 | 優先順位6 | 優先順位7 | 優先順位8 | ||
AFP | 肝臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
bcl-2 | 白血病 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
CA125 | 卵巣癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
CEA | 大腸癌 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
CGA | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BB(12) | アミノ9(4) |
乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |||
c-kit | 胃癌 | E100(6) | マルチトコール(4) |
VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
大腸癌 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | ||
COX-2 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
大腸癌 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | ||
Cyclin D1 | 乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | ||
白血病 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | ||
Cytokeratin-7 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
胃癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
乳癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
Cytokeratin-19 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |||
Cytokeratin-20 | 大腸癌 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
乳癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
E2F1 | 大腸癌 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
E2F3 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
膀胱癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | SZ(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
FGFR2 | 胃癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
Gli1 | 膵臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
神経芽細胞腫 | E100(6) | NB(6) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
GPC3 | 肝臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
hCGβ | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
膀胱癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | SZ(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
Her2/Neu | 乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | ||
卵巣癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
HnRNP A2/B1 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |||
L-myc | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
MAGE A1 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
胃癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
肝臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
MAGE A3/A6 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
胃癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |||
MAGE A4 | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
肝臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |||
MAGE A12 | 食道癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
乳癌 | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |||
mdm2 | 神経芽細胞腫 | E100(6) | NB(6) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
MMP-2 | 浸潤 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
Muc-1 | 食道癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
大腸癌 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | ||
膵臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
Muc-4 | 膵臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
Muc-7 | 膀胱癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | SZ(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
ProGRP | 膵臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
PSA | 前立腺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | SZ(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
RCAS1 | 膵臓癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
卵巣癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
子宮癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
SCC | 肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
食道癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
Thyroglobulin | 甲状腺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
WT1 | 白血病 | VitAR(4) | E100(6) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) | |
肺癌 | E100(6) | マルチトコール(4) | VitAR(4) | NB(6) | C2000(4) | BB(12) | BCAA(6) | アミノ9(4) |
まあ、この遺伝子の発現率が高かったから=この癌って、そう簡単に一筋縄で行くような代物では決してないんです。が、上の表を見て貰えれば一目瞭然。やっぱ、ビタミンEとAとCと言った抗酸化ビタミン三兄弟(美容通信2009年11月号)(美容通信2009年12月号)に、ヨロズ・助っ人として名高い補酵素であるビタミンB(美容通信2009年11月号)、そして全ての源・蛋白質(美容通信2010年1月号)(美容通信2010年4月号)が基本なんです、ねぇ。血液とかおしっことかを調べて、個人個人で処方するサプリメントの濃度差を加味(美容通信2007年3月号)はしていきますが、基本的には癌の予防・再発にターゲットを絞った場合は、より効率の良い取り方(製品)を選んだ等が無難です。ちょっと、HISAKOのクリニックで取り扱っている商品で説明を加えときましょう。
マルチトコール
ビタミンEは以前特集した通り、脂溶性のビタミンで、4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールがあり、夫々にメチル基の数と位置によってα、β、γ、σに区別されています。トコフェロールは、コーン油や綿花油等の植物油の他、緑葉植物、海藻類、甲殻類、魚類etc.に幅広く存在しています。これに対し、トコトリエノールは、米や大麦、小麦等の穀類、特にパーム油に良く含まれているんですが、通常の食事では摂取し難いのが難点とされています。両者は、共に、強い抗酸化力を有していますが、トコトリエノールはターゲットとする細胞内に素早く取り込まれ、即効性が売り。トコフェロールは、持続性が特徴。つまり、早足のトコトリと、粘りのトコフェロ。つまり、両者を同時に摂取する事が、体内のビタミンE濃度を高く維持するコツなんです。因みに、トコフェロールの中で最も生体内での生理活性が強いとされるのがα型ですが、トコトリエノールはこの40~60倍の桁違いの抗酸化力を有し、スーパービタミンって異名もあるほど。更に、トコトリエノールは、血液中のコレステロールを低下させ、抗動脈硬化作用、抗癌作用etc.の、トコフェロールが持ち得ない数々の特性も持ち合わせると言う、正にビタミンE族の中でも百馬身抜きん出た存在なのであります、はい。
マルチトコールは、強力で即効性を示すトコトリエノールと、持続性を示すトコフェロールを効率良く配合した製品。つまり、通常の食事では摂取し難い8種類のビタミンE同族体を高単位に含んでいるのが、セールスポイントです。どんなに優秀かを証明する為に、同じビタミンE仲間のE100と主成分対決をしてみましょう。下記を見て頂ければ明らかな様に、断トツに、トコトリエノールの製品の方が優れるんですが、ちょい値段が高いんで、E100に優先順位では負けてるのが悲しいところ。
[マルチトコール](1粒690mg中)
- 総トコトリエノール 80.00mg
d-αトコトリエノール 24.48mg ・d-βトコトリエノール 4.00mg ・d-γトコトリエノール 41.68mg ・d-σトコトリエノール 9.84mg
- 総トコフェロール 110.00mg
d-αトコフェーロール 34.00mg ・d-γトコフェーロール 76.00mg
[E100](1粒300mg中)
- d-αトコトリエノール 100IU
- 総トコフェロール 1350mg
- 米胚芽精製物 6mg
*米胚芽精製物は、フェルラ酸エステル類で、強い抗酸化性を有し、ビタミンEと協同して働くのが特徴。
ビタミンEは、「若返りのビタミン」とか「病気知らずのビタミン」として有名なビタミン。人間の健康や老化、勿論癌を含む病気も、全ては約60兆個もある細胞の一つ一つの働きぶりに左右される訳なんですが、この細胞の外壁って言うか細胞膜は不飽和脂肪酸(美容通信2010年6月号)(美容通信2010年1月号)が主成分なんですが、始末が悪い事に、とっても酸化され易く、容易に過酸化脂質(美容通信2010年11月号)になっちゃうんです。家の外壁が壊れれば、家は何れ崩壊します。同じ様に、細胞も徐々に活動性が低下し、軈て死滅します。これが曳いては老化や病気へと繋がります。これらの 凶悪な”活性酸素”の罪状については、繰り返し告発(美容通信2004年11月号)(美容通信2009年10月号)(美容通信2010年10月号)(美容通信2011年4月号)は行って来ました。ですが、体内でエネルギーを産生する過程で、”活性酸素”と呼ばれる酸化能力の高い物質が発生してしまうのは、或る意味、人間として人生を謳歌する為の謂わば自由の代償で、まあ、仕方ない金魚の糞的オマケです。神様は慈悲深い方なので、確かに、人間に日々この大量な活性酸素種を自分で消去する能力を与えはしましたが、無制限の慈悲なんてモノはありませんから、過度の運動や偏った食事、喫煙、太陽への偏愛(紫外線の過剰な曝露)等により、活性酸素の生成と消去のバランスが崩れると、酸化ストレスが生じて、様々な疾患、例えば癌や脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の他、ボケ、様々なアレルギー疾患や感染症、更には肌荒れや老化(エイジング)、デブ、冷え性等の原因にもなるんです。
ビタミンEは、不飽和脂肪酸の酸化を防止してくれる、大事なフリーラジカル・スカベンジャーの一員です。
VitAR
高力価のビタミンA群含有タラ肝油とプロビタミンA、有用カルチノイド並びに不飽和必須脂肪酸(美容通信2010年6月号)(美容通信2010年1月号)EPA・DHAを含んでいる製品。つまり、単なるビタミンAと片付けるには惜しい存在で、マルチ脂溶性栄養素と名乗っても過大になり過ぎない(笑)。
[VitAR](1粒650mg中)
- ビタミンA
レイチノール 2.25mg
- プロビタミンA
β-カロテン 9mg ・α-カロテン 1.8mg ・リコピン 3mg ・クリプトキサンチン 45μg
- 不飽和脂肪酸
EPA 38mg ・DHA 21mg
ビタミンAについての補足(美容通信2009年12月号)
ビタミンAと一括りに言っていますが、大きく分けると、動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれるビタミンAの前駆物質・カロテンに分けられます。因みに、これまで脚光を浴びて来たβ-カロテンは、自然界に多くの種類が存在するカロチノイド・ファミリーの一つにしか過ぎません。ちょっと前なんですが、米国のNCI等が中心となって実施した癌に対する大規模な介入試験の結果を踏まえ、潮流はβ-カロテンって言うシングルカロチノイドから、β-カロテンも含むマルチカロチノイドに移行しています。実際、天然の果物や野菜等は、単一のカルチノイドから構成されておらず、50~60種類が存在し、私達、人様の血液中には14種類のカロチノイドが認められています。この内、主要なカロチノイドとしては、β-カロテン、α-カロテン、リコピン、ルテイン、クリプトキサンチン等が知られており、各種癌及び心疾患を中心とした循環器系疾患の予防、そして老化防止に関与しています。補足ですが、食事から摂取しているカロテノイドの殆どはβ-カロテンであり、最もビタミンA活性が強いとされています。因みに、α-カロテン、クリプトキサンチンetc.のビタミンA活性は、β-カロテンの約50%だそうです、はい。
ビタミンAの生理作用を纏めておきましょう(美容通信2005年2月号)(美容通信2011年4月号)。ビタミンAは、皮膚のみならず、目や鼻、喉、肺、消化管etc.の粘膜を正常に保つ働きがあるので、感染症を予防し、免疫力を高める事にも一役買っています。ビタミンAによる発癌抑制作用も、多くの動物実験により認められています。癌細胞は、無制限に細胞分裂を繰り返し、増殖を続けるゾンビみたいなもの。ビタミンAは、このゾンビの異常な細胞分裂や増殖を諭し、是正する、正に道徳者としての側面をも有しているのです。その他にも、ビタミンAは、目が光を感じるのに必要な網膜の色素、ロドプシンの主成分。ロドプシンは、薄暗がりの中でも、ほんの僅かな光にも反応し、壊れます。この刺激が脳みそに伝わって、初めて、光としての認識が出来るんです。暗い映画館の中でも、空いてる席を見付けて座って映画鑑賞出来るのは、ビタミンA様があってこそなんですね。補足までですが、壊れたロドプシンは、直ぐ元の形に再生されるのでご安心を! 加えて、β-カロテンは、ビタミンAの前駆物質して働くだけではなく、それ自体に免疫賦活作用や強い抗酸化作用(美容通信2004年11月号)があり、癌や心臓病の予防、LDLコレステロール(悪玉!)の酸化を防ぐ作用もあると言われています。
そして、ビタミンAを摂取する際のコツなんですが、「蛋白質を一緒に摂る」って事かな。ビタミンAは小腸の壁から吸収され、一時、肝臓等に貯蔵されています。そして、必要に応じて各臓器に運ばれて行きます。が、ビタミンAを運ぶ運び屋・蛋白質の存在なくしては、ビタミンAの活躍の場まで行き着く事すら出来ず、単に肝臓って名前の倉庫に山積みされ、日の目を見る事もなく…忘れ去られて、お・し・ま・い。ビタミンAに本領発揮を期待するのなら、そもそも、蛋白質を摂らなきゃ話にならないんです。
NB compA
物質代謝、生命活動に補酵素として密接に関わるビタミンB群(8種類)をベースに、それらと相乗的に働くDNA(サケ白子由来)並びに3種類のビタミンB様栄養素(イノシトール、べタイン、L-カルニチン)を配合。
[NB compA](1粒350mg中)
- ビタミンB群
B1 25mg ・B2 25mg ・B6 25mg ・B12 25μg・ナイアシンアミド 25mg ・ビオチン 25μg ・パントテン酸Ca 25mg ・葉酸 250μg
- ビタミンB様栄養素
イノシトール 70mg ・べタイン 25mg ・L-カルニチン 25mg
- 精製白子(DNA) 15mg
ビタミンBについての補足(美容通信2009年11月号)
ビタミンB群は、代謝ビタミンと呼ばれ、生命活動の源であるエネルギーの産生には欠かせない存在です。が、後述するスタンドプレーに走りがちなビタミンCとは異なり、補酵素として働くのが最大の特徴で、生体内の酵素反応を助けてくれる内助の功型のビタミンなのです。つまり、チームプレイを重んじる複合軍団が故に、摂取も単独より複合的にがお約束。
ビタミンB群による脂質の酸化抑制作用について、載せておきましょう。
個別の作用については、以下の通り。
ビタミンB1(チアミン)
体内で糖質がエネルギーに変わるのに必要な補酵素が故に、ごはんの国の住人にはなくてはならないごはんの友。摂取エネルギーの約半分を、多分ごはん‥ひょっとするとお菓子か、果物か、或いは酒なのかも知れません(笑)が、糖質から得ているだけに、ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝が滞り、その結果、乳酸やビリルビン酸etc.の疲労物質が蓄積!! これが、疲労や筋肉痛へと発展する為、野球選手の様なスポーツを生業とする職業人は、所謂”ニンニク注射”で、即行改善を図る次第。まあ、その他、神経の機能を円滑にしてくれる潤滑油的な作用、免疫系機能の維持等があります。
ビタミンB2(リボフラビン)
脳のエネルギー生成、呼吸器系粘膜の機能維持、成長ホルモンの生合成、鉄代謝に関与。更に、グルタチオン・ペルオキシダーゼと言う酵素連中と徒党を組んで、有害な過酸化脂質を分解! つまり、ビタミンEが過酸化脂質の生成を抑える、謂わば水際で戦う自衛隊であるのに対し、ビタミンB2は出来てしまった過酸化脂質を撲殺する、まあ、前線を突破して侵入して来た北朝鮮軍と本土決戦で戦う町内会の自衛団って位置付けでしょうかねえ(笑)。兎に角、癌や加齢と戦う私達中高年の、心強い支えなのであります。勿論、3大栄養素(脂質・糖質・蛋白質)を分解してエネルギーに変える反応を、補酵素としてサポートするってビタミンB2の本業も忘れてはいけません。エネルギー消費量が多いほど、ビタミンB2の必要量も増えるので、癌と本気で戦うなら摂るしかありませんぞ~っ。
ナイアシン(ニコチン酸&ニコチン酸アミド)
糖質・脂質・蛋白質からエネルギーを産生する過程で、補酵素として暗躍します。更に、HISAKOの様な呑ん兵には必須のビタミンで、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する際にも、活躍するんです。この他、抗糖尿病作用、免疫系機能の維持、脂質・コレステロール代謝、脂肪酸やステロイド合成、脳のエネルギー生成にも。
ビタミンB6(ピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサミン)
上手いマグロを喰って、それが分解・再合成されて、松田翔太様のような細マッチョの筋肉に昇華されるのも、一重に陰で暗躍する補酵素があってこそ。つまり、B6無くしては、如何に蛋白質を摂取しようとも、身にならない(アミノ酸の吸収・代謝)。更に、更に、脂肪の代謝もサポートし、肝臓に脂肪がどんどん溜まるのにブレーキを掛けてくれるので、フォアグラ化を阻止。他にも、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、α-アミノ酪酸etc.と、神経伝達物質界の大御所連中の合成、免疫系機能の維持等にも関わる大事なビタミンなのであります。
サプリだけじゃなくて、食生活でも頑張って摂取して欲しいビタミンB6ですが、吸収率を上げたければ、、脳みそも使わないとね。つまり、豆類や穀物、野菜、果物等にも含まれてはいますが、植物性の食い物に含まれるビタミンB6は、何故か知らんが性根が座っていない(笑)。それ故に、体内での利用率が低く抑えられちゃうので、動物性で攻めるのがポイント。でも、冷凍保存や加工食品になると、幾ら動物性とは言え、目減りはするのは如何ともし難い。サバンナのライオンの様に新鮮なトムソンガゼルを、北海道のヒグマの様に新鮮な鮭を、屠りましょうね。
葉酸(プテロイルグルタミン酸)
ビタミンB12と共同戦線を組み、新しい赤血球を世に送り出す、”造血のビタミン”として有名。蛋白質や細胞の新生に必要な核酸(DNAやRNA)を合成する為に重要です。
ビタミンB12(コバラミン)
ビタミンB12はコバルトを含むので、別名・赤いビタミンとも呼ばれています。他のビタミンに比べて陰が薄い存在ですが、補酵素として様々な反応に関与しているので、決して侮ってはいけません。蛋白質や核酸の合成を始め、中枢神経機能の維持、脂肪の代謝に於いて重要な役割を担っています。赤い色をしているからって訳ではないんですが、造血作用に関わっていて、前述の葉酸とがっちりタグを組み、幼弱な赤血球である巨赤芽球を立派な大人に育て上げ、世に送り出してくれる見上げたビタミン。更に、ボケ老人!?は、脳内ビタミンB12濃度が低い事が知られており、脳の正常機能の維持に重要な働きをしているのではないかとの噂もあります。
注意点としては、ビタミンB12は、微生物で合成されるので、植物性食品には殆ど含まれていません。それ故に、癌を切っ掛けに、俄かマクロビオティックに目覚めちゃったなんて輩は要注意。それ以外では、腸内細菌でも合成されるので、極端な偏食者でもない限り不足って事はないとはされていますが、このビタミンの小腸からの吸収には胃壁から分泌される内因子が必須。胃の全的手術を受けた人や、胃粘膜に問題ありって太鼓判を押された人は、内因子の不足故のビタミンB12欠乏症に悩まされるかも。
ビオチン(ビタミンH)
3大栄養素がエネルギーに変わる時に、夫々の代謝をサポートしてくれます。例えば、糖質の代謝では、ピルビン酸カルボキシラーゼの補酵素として働きます。蛋白質、然り。脂質、然り。お主は、偉い! そして、皮膚や髪の毛の健康を司る事から、”美人の素”として超有名と言うかぁ、そもそもが皮膚炎を予防する事から発見されたビタミンなので、癌と戦う美人戦士を自認するなら忘れてはいけませんよね。
パントテン酸(ビタミンB5)
CoAは3大栄養素である糖質・脂質・蛋白質の代謝に必須な酵素ですから、この構成要素の一員であるパントテン酸は、人間様の全てを構成する組織にとって、なくてはならぬビタミン♪ その働きぶりは、スタンドプレーに走らず、ビタミンB1と共に糖質の代謝を、B2と共に脂質の代謝をサポートすると言う、誠に協調性に優れたもので、正に秘書課の鑑。他にも、善玉コレステロール(HDL-Cho)を増やす。副腎皮質ホルモン(ステロイド)や神経伝達物質を合成する。ストレスに対する抵抗力を高めて、打たれ強い子にする。免疫力をUPさせて、風邪や癌等に罹り難くする等々。
核酸についての補足
繰り返しになりますが、生体内に於けるビタミンB群は、主に補酵素として作用します。その為、体内に十分な量の核酸の存在が必要になります。ところが、癌の様な病態下では、肝臓に於ける核酸の合成が低下している為、ビタミンB群が活性化されない事態に陥ってしまいます。その為、病態の積極的な改善の為には、ビタミンB群と核酸成分が同時に補充される事が肝要で、NB compAって製品の中には、各種ビタミンB群だけでなくサケ白子を高濃度に配合してあります。が、全てをサプリメントで補いきれない以上、食事については、せめて新鮮な核酸を食品によってどんどん体内に取り入れる工夫も必要かな。
C2000
一袋に2gのビタミンCを含みます。この商品はビーポーレン加工製品で、ビーポーレンにはビタミンや亜鉛等の各種のミネラルを始め、酵素やホルモン様物質等、沢山の栄養成分が含まれています。(因みに、ポーレン(花粉)は「スタメン」と言うスタミナを意味する言葉で、花粉はスタミナの元ともされています。) ビーポーレンの他、ローズヒップ、ルチン、葉酸を加える事で相乗効果を高めています。
[C2000](1粒5g中)
- ビタミンC 2000mg
- ルチン(ビタミンP) 10mg
- 葉酸 500μg
- ビーポーレン(花粉荷) 100mg
- ローズヒップ 50mg
ビタミンCについての補足(美容通信2004年11月号)(美容通信2009年10月号)(美容通信2009年11月号)(美容通信2006年6月号)(美容通信2008年11月号)(美容通信2007年3月号)
ビタミンCの恩恵を最大限享受するには、脂の膜でコーティングされたLypo-Spheric Vitamin Cの様な、従来のビタミンC製剤(C2000の様な…その中では結構優秀な部類なんですが…)を遥かに凌駕する製剤でもない限り、経口ではやはり限界はあります。でも、無いよりはまし(笑)。
前置きが長くなってしまいましたが、ビタミンCの恩恵は多彩。代表的な効果は三つ。
●皮膚や腱、毛細血管、歯軟骨etc.を構成するコラーゲンの合成には、必須なビタミン。それ故、美肌は勿論、怪我などの際の傷の修復(美容通信2004年5月号)にも不可欠(=癌の予防的効果)なんです。
●抗ストレス作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促進したり、腸管での鉄の吸収率をUP!衝撃
●強力な抗酸化力を持つ、フリーラジカル・スカベンジャーの一員として大活躍! 活性酸素連鎖反応を非常に効率的に抑制し、活性酸素の悪さを封じ込め、癌は勿論、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞etc.の生活習慣病から貴女を強力にガードしてくれるんですね。特にビタミンCは、本質的に、気が短く、仕事熱心な上に人使いが荒いと三拍子揃った江戸っ子気質。それ故に、真っ先に家の消火器を抱えて火事場に走る、最も迅速な抗酸化因子。更に、本来なら戦う事すら出来ない脂容相でも、仲間の脂溶性のビタミンEを操って間接的に戦いますし、スタミナ切れでダウンしたビタミンEに水をぶっ掛け、再度戦いに赴かせるという、まるでラグビーのマネジャーも真っ青な行為も平気でします。又、アスコルビン酸・トランスポーターって、まあドラえモンのドアですね、これを開けて活性酸素の生成部位に乗り込んで行く果敢さも持ち合わせております。
以前特集した高濃度のビタミンC点滴療法(美容通信2008年11月号)の中でも触れた通り、経口だけでは、癌予防としては多少なりとも期待は出来るかも知れませんが、血中濃度の面で抗癌作用を期待するのは難しいかも知れません。でも、最近、Xiaolong Meng先生が発表したユニークな考え方~”癌は創傷治癒機能を担う細胞である”は、実に、目から鱗モノでした。先月の初旬、米国カンザス州ウイチタ市で開催された<第1回ビタミンC点滴療法によるガン治療シンポジウム>でも、満場総立ち、拍手の嵐だったんだそうです。要約すると、「癌は創傷治癒(=傷を治す)の為に、体が自ら作った細胞だから、傷が早く治る様な環境が整えば、癌細胞は増殖する必要が無くなり、消える、若しくは例え残っていたとしても共存が十分可能である。だから、創傷治癒過程を無視して癌細胞を破壊する様な治療行為自体が、新たな傷を作り、癌の再燃を招く。従って、高濃度ビタミンC点滴療法の狙いは、癌細胞自体の撲滅ではなく、傷のない環境を整える事にある」って説。この説に従うと、従来の遺伝子発癌説では説明出来なかった幾つかの疑問が、す~っと解決しちゃうんですねぇ。うん、うん。‥って事は、癌になりたくなかったら、もしなっちゃったとしても長生きしたかったら、点滴療法と併せて、少しでも多くのビタミンCを喰えって結論に落ち着く!?
寒冷ストレスや喫煙により、体内でのビタミンCの消費量は高まります。ヘビースモーカーは、非喫煙者の2倍量必要とも言われ、昔はタバコ屋のオバちゃんが、通称・「缶ピース」「缶ピー」と呼ばれたピース(50)を買うと、レモンを1個オマケでくれたっけ(←嘘!)。
BB
ビタミンやミネラルは必ずしも単独で働く栄養素ではなく、幾つかの栄養素が相互に作用して働いています。又、補酵素としての働きや、生理活性物質として働く等、どれか1つが重要な栄養素って訳でもないんです。つまり、何となくお互いに助け合って、何となく良い感じ的なコンセプトの元に作られた製品なので、何となく使い勝手が良い(笑)。ビタミンA、B群、C、P、E、D3、ミネラル類をバランス良く配合していますから、平和時にはこれ一個的な選択も十分ありですが、抗酸化を極力推し進めたい状況下では、これ一個じゃあ力不足。
[BB](1粒450mg中)
- ビタミンA&プロビタミンA
レイチノール 0.09mg ・β-カロテン 9mg
- ビタミンB群
B1 3.3mg ・B2 3.3mg ・B6 3.3mg ・B12 3.3μg・ナイアシンアミド 3.3mg ・ビオチン 3.3μg ・パントテン酸 3.3mg ・葉酸 33.30μg
- ビタミンC 33.3mg
- ビタミンD3 10IU
- ビタミンP群 6.6mg
- d-αトコフェーロール 10IU
- ミネラル類
・Ca 3.3mg ・銅 0.03mg ・カリウム 6.6mg ・セレン 6.6μg ・クロム 11.6μg ・亜鉛 1.16mg ・ヨード 11.6μg ・マンガン 0.33m ・モリブデン6.67μg
ミネラルについての補足(美容通信2009年12月号)
自然界には100以上の元素が存在していますが、私達人間様の体は、その95%が4元素(酸素・炭素・水素・窒素)で、残りの5%がミネラル(無機質)で構成されています。栄養素として不可欠なものは、必須ミネラルと呼ばれて16種類、”日本人の食事摂取基準”では13種類が示されています。
銅(美容通信2010年4月号)
●Cu-Zn-SODの補酵素。
●結合組織の結合に関与する酵素の補酵素。
●赤血球の生成に不可欠。
●免疫細胞の活性作用。
モリブデン
●尿酸の代謝に必要な酵素の補酵素として有害物質の分解に作用。
●不足をすると通風を起こすらしい。(Coskun T. et al.(1998),Acta Paediatrica. 87(6)714-715)
セレン
●グルタチオンパーオキシターゼに不可欠。
●水銀を無毒化する作用を持つらしい。(Raymon M.(2000),Lancet. 356(9225)233-241)
●甲状腺ホルモンの活性化。
●精子の働きの活性化。
クロム
●血糖値の正常化:GTFの有効成分として。
●脂質代謝に関与。
亜鉛
●70種類以上の酵素の活性部位。
●ホルモンの分泌、調整に関与。
●プロスタグランディンの代謝に関与。
●細胞膜の安定化に関与。
●感染症等の疾患に効果を示すらしい。(Moccoegiani E.et al.(2000),Trends in Pharm Sci. 21(6)205-208)
ヨウ素
●甲状腺ホルモンに不可欠。
●不足すると成長障害。
●基礎代謝のアップ及び健康な皮膚や髪に不可欠。
マンガン
●Mn-SODの補酵素。
●ムコ多糖類の生合成に不可欠。
●エネルギー代謝に不可欠。
image5.jpgBCAA
必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つを纏めて、分岐鎖必須アミノ酸(BCAA)と呼んでいます。これらは少し特別なアミノ酸で、体内に於ける必須アミノ酸の約40%を占めており、筋肉を作る物質となったり、筋肉を動かすエネルギー源になります。唯、この三兄弟は、苦くてとても毎日飲む気にはなれない代物なので、、羅漢果エキスを添加して、飲み易さを追求しているのがエライ♪ 発酵法で作られた最高級のアミノ酸製剤です。
同じアミノ酸製剤のグループにはアミノ9って製品がありますが、アミノ9は単に必須アミノ酸。BCAAは選り抜きの三兄弟で、寝る直前に飲むとアミノ9よりも格段に成長ホルモンの分泌をUPしてくれるんですがぁ、この能力を生かしたければ、夜食、例えば200kcal位の…お握り1個とかを食べておくのがポイント。そうじゃないと、単に代謝のエネルギーとして使われて、終わり。それじゃ、もったいないよね。
[BC](1袋3g中)
- 分岐鎖必須アミノ酸 1500mg
蛋白質についての補足(美容通信2010年4月号)(美容通信2010年1月号)
蛋白質とは、後述のアミノ酸が多数結合した高分子化合物の事で、炭素・水素・酸素の他、窒素や硫黄を含むのが特徴。蛋白質を構成する、謂わば構成要員・アミノ酸は20種類しかありませんが、この種類と量、配列順序等の組み合わせで、人様でも約10万種類もの蛋白質が構成されてるんです。
蛋白質の働きは、列挙するとこんなもん。まあ、大きく分けると、ハード系とソフト系。構造蛋白質と機能蛋白質です。
●構造蛋白質~体を作ってるドカちん(ハード)系。又の名を肉体派、ゼネコン系とも言う。
・コラーゲン(骨、皮膚、歯、爪、毛髪等)
・細胞構成蛋白質(筋肉、皮膚、内臓等)
・核蛋白質(DNA、RNAの材料)
●機能蛋白質~頭脳プレー(ソフト)系。又の名は、サービス業。
・酵素として代謝に関与:消化酵素(アミラーゼ、ペプシン、トリプシン等)・種々の代謝を行なう酵素類
・収縮性蛋白質:筋肉(アクチン、ミオシン)・細胞骨格等
・生体防御に関与:抗体・補体・血液凝固(フィブリノーゲン)等
・ホルモンとして代謝を調節:インスリン、グルカゴン、成長ホルモン等
・アミノ酸の貯蔵:アルブミン等
・栄養素や酸素の運搬:アルブミン、ヘモグロビン、リポ蛋白質等
・エネルギー源としても:4Kcal/g
・情報伝達の為のレセプターの構成成分:LDLレセプター、インスリンレセプター等
こんなに大事な蛋白質なのに、糖質や脂肪と違って、貯蓄には向かない、まあ、”宵越しの金は持たない”江戸っ子気質。日々の生活で消費し切れなかった分は、オシッコとして下水道に流れてさようなら。それ故に、毎日毎日、その日の必要な蛋白質量を補ってあげないと、大事な大事な体を構成している蛋白質を分解してでも、つまり自分の臓器を切り売りしてでも、不足の日銭分を補うんです。1日の蛋白質の必要量どれくらいかと申しますと、下記の通り。結構、大量なんです。それに、日々の精神的ストレス(プレッシャーetc.)や、怪我とか病気なんかで、消化酵素の産生や分泌が低下すると、蛋白質の消化・吸収が悪くなりますから、その分も考慮しなくちゃなりませんしね。
●極々フツーの大人⇒1~1.5g/体重1Kg当り
例)体重50Kgの人なら50~75g必要!
牛肉100g=[蛋白質重量]20g×[プロテインスコア]0.8=16g→調理での熱損失50%を考慮⇒8g
黄な粉(大豆)230g=10g×0.56=5.6g
生卵1個=6.5g×1.00=6.5g
他には、どんな転ばぬ先の杖があるの?
大きく分けると、抗酸化療法系で原因を改善しつつ悪い兆しを叩き潰す二刀流と、工作員を潜入させ、反逆者を虱潰しに殺して行くBAK療法かな。詳しくは、夫々の特集号を読み直してね。あ、BAK療法は来年の2月美容通信2012年2月号まで待ってね。
抗酸化療法を、点滴系で実践。
この時に、大いに参考にしたのが、実は以前痩せたくて痩せたくて調べた遺伝子達(美容通信2010年10月号)(美容通信2010年3月号)。抗酸化作用として働く成分は色々あれど、効率の良い点滴の中身は遺伝子的には何だ?なんて、緊急時にも使えます。
酸化ストレスに関与する遺伝子は、下記の14種類が知られています。
- 1) eNOS(T-786C)
- 2) eNOS(Glu298Asp)
- 3) p22phox(C242T)
- 4) HUMPONA(Met55Leu)
- 5) PON1(Gln192Arg)
- 6) Mn-SOD(Val16Ala)
- 7) GCLM(C-588T)
- 8) mitochondria(C5178A)
- 9) ApoEε4(←2種類の遺伝子多型から判定)
- 10) angiotensinogen(T704C)
- 11) ET-1(Lys198Asn)
- 12) ACE(I/D)
- 13) EPHX2(G860A)
- 14) AR(C-106T)
因みに、このうちHISAKOが保有しているのは、4)、5)、6)、8)、9)、11)、13)の7種類の酸化ストレスの遺伝子です。日本人の平均よりは酸化ストレスを受け難い方とは言え、どちらかと言うと脂質の酸化が進み易い…体質。
αリポ酸点滴
HUMPONA遺伝子(Met55Leu)とPON1遺伝子(Gln192Arg)と言う、脂質の酸化界の2大遺伝子の両方を保有するHISAKOにとって、高濃度のビタミンCやオゾン療法と共に、点滴に絶対追加したい成分がαリポ酸。実は、αリポ酸には、ビタミンCやビタミンEの約400倍もの抗酸化作用があるんですよ。凄い実力はそれだけに留まらず、新陳代謝の促進、体脂肪の増加抑制によるダイエット効果、浮腫み・冷え症の改善に効果があります。その他にも、水銀等の有害金属を体外へ排出する”キレート作用”もあり、ダイエットやアンチエイジング、スキンケアに総合的な効果が期待出来るんですね。
高濃度ビタミンC点滴(美容通信2008年11月号)
最近、米国では、高濃度ビタミンC点滴療法が、副作用の無い癌の代替治療として非常に注目を浴びています。それ以外にも、免疫力を上げる事で風邪、疲労時の体調改善にも効果的ですし、勿論美容的にも○。エンビロンの化粧品の説明(美容通信2004年11月号)でも触れましたが、先ず頭に浮かぶものとしては、メラニン色素の生成抑制による美白効果。それだけじゃなくて、コラーゲンの生成には、ビタミンCが必須(美容通信2004年5月号)。お肌のハリ、シワやタルミの予防の定番とも言われる所以です。例えば、今回のHISAKOの様に、癌予防とか、美容効果や、抗ヒスタミン作用、抗ウィルス作用を期待して行なう場合は、一般的に1回25g程度のビタミンCを点滴します。癌の併用療法として行う場合は、1回75gです。しかしながら、実際問題として、これだけの量(血中濃度)を、通常のサプリメントや飲み薬で摂取する事は、殆ど不可能です。血管に直接入れる=高濃度ビタミンC点滴療法を行って、初めて、飛躍的に血中濃度を上げる事が可能になるのです。
ビタミンCで、癌を治す!? 大昔流行った紅茶キノコか、豊田商事かと、極めて如何わしいイメージを抱くかもしれません。が、あくまでも高濃度ビタミンCは、これまでに有効とされている化学療法や放射線療法のお手伝い。決して、取って代わる治療ではありません。今までの治療と併用する事で、治療をより確実にしたり、副作用を少なくしたり、良好な体調を維持しながら寛解期を延長する事を目的に行なう治療法です。具体的には、ビタミンCを60~100g点滴投与する事で過酸化水素水を発生させ、正常細胞に影響を与えずに、癌細胞の核濃縮・細胞死を誘導すると言うものです。
ビタミンCは元々癌に良いとされていましたが、これはきっとビタミンCが免疫力をUPしてくれるからだ!と考えられていました。”検査の裏読み”(美容通信2007年3月号)でも登場したライナス・ポーリング博士(1901~1994)。彼は、ノーベル賞を2回も受賞した偉大なる化学者なんですが、実は30年前に、ビタミンCが癌患者の予後を改善すると言う論文を発表したのですが、メイヨークリニックの研究者によって否定され、この治療は表舞台から完全に姿を消してしまいました。再び表舞台に躍り出たのは、2005年。アメリカの国立衛生研究所(NIH)、国立癌センター(NCI)、食品薬品局(FDA)の研究者が共同で、高濃度ビタミンC点滴療法が癌の化学療法剤として有用である可能性があると言う論文を、アメリカ科学アカデミー紀要(PNAS)で発表したんです。続いて2006年3月に、アメリカの国立衛生研究所(NIH)、国立癌センター(NCI)や大学の研究者らが、過去に高濃度ビタミンC療法が明らかに有効であったと言う症例を、NIHの基準で見直して、カナダ医師会雑誌で発表しました。これを口火に、高濃度ビタミンC点滴療法が副作用の無い癌治療として注目を浴び、現在では、アメリカでは1万人以上の医師が癌治療に採用しています。
オゾン療法(血液クレンジング)(美容通信2011年8月号)
オゾン療法により、以下の効果が期待出来ます。
- 抗酸化力の強化
- 全身の酸素化
- 末梢血流の増加
- 免疫機能の向上
- 細胞の活性化
V. Bocci博士は、彼の著書の中でこう述べています。「オゾン療法を始める前に、少なくとも各患者の総酸化ストレス度を一度は特定すべきである。もしこれが出来ず、患者が重篤な状態にある場合(悪質液状態、食欲不振、激しい疼痛等)、オゾン療法を始める1週間前から、バランスの取れた信頼性の高い抗酸化物質のサプリメント等を適切なレベルに調整しながら、毎日服用を続けるのが必要だと感じる。又、定期的に経口のサプリメントを処方すべきである‥(略)‥私は、体液内に(オゾン療法により)抗酸化物質が大量に溢れていても、細胞内の抗酸化能をより活性化する事が出来なければ、細胞を再生させる事は出来ず、治療効果のある結果を得る事は出来ないと信じている。」 ‥まあ、栄養療法は、何であれ、基本ですかねぇ。
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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来月号の予告
傷跡をケアする化粧品の登場です。
勿論、激しい乾燥肌にも、<バイオイル>。