大豆麹乳酸菌発酵液バイオジェニックス

大豆麹乳酸菌発酵液バイオジェニックスは、腸内フローラ(腸内細菌叢)を介する事なく、直接免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用等の生体調節、生体防御、疾病予防&回復、老化抑制等に働く食品成分です。クリニックでは、乳酸菌生成エキスであるアルベックスの、より高次な製品として位置付けをしています。

 大豆麹乳酸菌発酵液バイオジェニックスは、腸内環境を整える最後の切り札的な製品です。唯、これを飲むだけで全てが改善されるなんて、勝手に虫の良い事は考えてはいけませんが、値段だけの価値はあると思います。

大豆麹乳酸菌発酵液に関わった大御所の先生達

大御所の先生方のご紹介から

 ご紹介と言っても、まあ、プロフィールのご紹介。換言すると、大豆麹乳酸菌発酵液の権威付けとも言いますが、お付き合い下さいませ。

画像検索結果■バイオジェニックス健康法の提唱者・光岡知足

 1930年千葉県生まれ。東京大学農学部卒業。同大学院修了(農学博士)。理化学研究所主任研究員、東京大学教授、日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)教授を経て、現在、東京大学名誉教授。腸内細菌叢の系統的研究で1988年日本学士院賞、2007年国際酪農連盟・メチニコフ賞を受賞する等、腸内細菌学の世界的権威です。

「中山雅晴 バイオジェニックス」の画像検索結果■大豆麹乳酸菌発酵液の開発者・中山雅晴

 1954年沖縄県生まれ。1978年早稲田大学政治経済学部卒業後、1986年宮崎大学農学部獣医学科入学。微生物(細菌学)の研究に励む。卒業後、東京大学大学院農学系研究科に入学し、腸管免疫学を研究。同大学院修了。獣医学博士。1997年喜源バイオジェニックス研究所(旧木喜源バイオ研究所)入所。現在、(株)喜源バイオジェニックス研究所社長。

「済陽高穂」の画像検索結果■末期癌も消える食事療法!で著名・済陽高穂

 1945年生まれ。1970年千葉大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器病センター入局。1973年米国テキサス大学外科教室留学。帰国後、東京女子医科大学助教授。1994年都立荏原病院外科部長、都立大塚病院副院長を歴任。2008年西台クリニック院長として現在に至る。

バイオジェニックス

バイオジェニックスとプロバイオティクス

 プロバイオティクス(美容通信2013年8月号)(美容通信2012年8月号)とは、「腸内微生物のバランスを改善する事により、宿主に有益に働く生菌添加物」と定義されています。各種乳酸菌を始めとする、ビフィズス菌や酪酸菌等がこれに相当します。プロバイオティクスとしての乳酸菌は、生きたまま腸内に到達し、そこで仕事をする事が前提で、途中で死んでしまってはプロバイオティクスを名乗る資格はありません(笑)。

 しかし世の中には、例え死んだ乳酸菌であったとしても、腸内細菌のバランスを改善し、健康に非常に貢献してくれるものが多くいます。こ奴らを生菌じゃないと言う理由で切り捨てるのは、あまりにももったいなさ過ぎだろう! こんなもったいない精神に基づいてかどうか走りませんが、前述の腸内細菌学の世界的権威である光岡先生は、「腸内フローラを介する事なく、直接免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用等の生体調節、生体防御、疾病予防&回復、老化抑制等に働く食品成分」として提唱、定義しました。

 今回ご紹介する大豆麹乳酸菌発酵液は、以前特集したアルベックス(美容通信2016年2月号)と同じ、このバイオジェニックスに分類されます。両者の違い? アルベックスがプレタポルテなら、この大豆麹乳酸発酵液はオートクチュール。それ位のデザインと品質、そして価格に差があります。まあ、アルベックスだってプレタポルテとは言え、取り敢えずはご本家筋のPRADA級であって、決して「ばったもん!」と称されるセカンドラインのMIU MIUの比ではないんですけどねぇ。やっぱ雲泥の差は否めない(笑)。

 このバイオジェニックスを提唱した光岡先生曰く、「ヨーグルトの様な生きた乳酸菌(プロバイオティクス)は、毎日継続、それも大量に食べる必要があります。しかし、バイオジェニックスは、機能性を高めてくれる乳酸菌の数が半端なく多いので、摂取分量が少なくても大丈夫。」と。しかし、光岡先生は、HISAKOと同じで、可愛いモノは可愛い派のようです。先程のPRADA/MIU MIUで例えるならば、全身PRADAもアナ・ウィンターっぽくて素敵だけど、セカンドラインのMIU MIUのバックを一緒にコーディネートするMIXファッションは、とってもキュート❤…こんな感じでしょうか(笑)。”バイオジェニックス”のインタビューに対し、「今後は、プレバイオティクス、即ち腸内細菌のバランスを改善する物質と、(大豆麹乳酸菌発酵液の様な)バイオティクスを摂り、サプリメントとして健康管理、病気改善、病気の代替医療として利用される事を提案し、期待したいと思っております」とおっしゃってました。

大豆麹乳酸菌発酵液とは

 良く、この大豆麹乳酸菌発酵液はヨーグルトと比較されますが、ヨーグルトは単に牛乳を乳酸菌で発酵させただけの代物です。これに対し、大豆麹乳酸菌発酵液は、大豆と黒糖、そして米糠エキスの3つを、酵母と乳酸菌でW発酵させたものです。それも、日本人には昔から馴染みが深く、伝統食としても評価の高いこれ等の成分を、一切破棄する事なく、丸ごと使い切る。科学と伝統の融和の賜物です。更に誉め言葉を羅列すると、栄養面、機能面だけじゃなくて、工場廃棄物が出ない≒地球に優しい!のも○ですね。

 

材料は、こだわりの逸品揃い

 大豆は、長野県の北部である上水内郡小川村の、無農薬有機栽培にこだわった大豆を丸ごと使用しています。黒糖は、これも無農薬有機栽培の奄美大島産。米糠も、国産米糠のエキス化したもので、どれもこだわりの逸品ばかりです。

 

製造プロセス

 作り方は、先ず、粉状にした大豆に水を加え、高圧加熱滅菌して完全にバイ菌共を駆逐します。ここに、これまた雑菌を排除して純化した麹菌を接種します。今は一段落しましたが、塩麹旋風、それに続く甘酒大ブームが記憶に新しく、麹菌ってものをご存知ないって日本人は皆無じゃないかなとは思うんですが、味噌や醤油、甘酒等を作る際に使用するカビの一種です。

 唯、接種させただけでは有難みが少ない!ので、麹菌が蛋白質分解酵素を沢山産生して+αの仕事をしてもらえるようにと、この液体大豆麹を、約3週間、振盪(→フラスコ等を揺り動かすと、酸素の供給が格段にUPします!)培養します。この過程で、大豆の蛋白質(プロテイン)がアミノ酸レベルまでしっかりと分解!されるだけでなく、様々な機能性物質も産生されるんだそうです。

 ここに黒糖と米糠エキスを混ぜ、更に少量のカルシウムを加えて再び高圧加熱滅菌して作った培地に、6種類の機能的乳酸菌(KN-1、KN-34、KN-40、KK-1131、KK-1532、KK-2503)と1種類の酵母を接種し、発酵させて出来たのが、大豆麹乳酸発酵液です(New Food Industry Vol.51, 28-44. 2009)。

大豆麹乳酸菌発酵液のパワーの3つの秘密

 大豆麹乳酸菌発酵液には、様々な機能性が備わっています。

秘密1・原料

 大豆麹乳酸菌発酵液の原材料は、①大豆、②黒糖、③米糠エキスです。どれも、昔から日本人の食生活に馴染みが深い原材料達です。

■大豆とイソフラボン

  • 大豆イソフラボン効果

 大豆と言えば、大塚製薬。大豆のイソフラボンと言えば、大塚製薬のエクエル(エクオール含有食品)(美容通信2016年8月号)。こんな連想ゲームが成り立ちますが、大豆イソフラボンはエストロゲンもどきとして働きますから、40過ぎの大人女子に付き物の”更年期症状”に何となく効きます。勿論、更年期以降にも効果は絶大で、骨粗鬆症にも効果があります。それだけじゃなくて、乳癌や子宮体癌と言ったホルモン依存性の癌(美容通信2015年9月号)(美容通信2015年7月号)(美容通信2010年8月号)に対して、予防的な効果もあるとされています。「えっ? エストロゲン様作用と言っておきながら、今度は抗エストロゲン作用かい?」と不信感全開の感想を抱くと思いますが、大豆のイソフラボンの面白い所は、エストロゲン様作用と共に、過剰なエストロゲンの働きを抑える抗エストロゲン作用があるところです。エストロゲン受容体に対し、イソフラボン(正確に言えば、エクオールなんですが)はエストロゲンと競合関係にあるので、乳腺組織に対する過剰なエストロゲン作用を弱めてくれます。

 また、男性のホルモン依存性の癌である前立腺癌には、この大豆イソフラボンの「抗アンドロゲン作用」で防御的に働いてくれます。

  • 大豆の種類と育て方が、イソフラボンの含有量を決める

 イソフラボンの含有量は、大豆の種類と同時に、その育ち方にも大きく左右されます。

 面白い事に、大豆の実が漸く熟れ始めるぞ!って頃に、ぐ~んと気温が下がる過酷な環境に突き落とされると、イソフラボンの含有量はく~んとUPします。大豆麹乳酸菌発酵液で用いられている大豆は、長野の小川村の山育ち。夏の日差しをたっぷり浴びて、何のストレスもなくのほほんと大きく育った大豆達ですが、いきなり北信州の秋の冷気と言う厳しい試練に直面すると、全身全霊を傾けて、大量のイソフラボンを蓄え生き延びようとします。今時の流行の、お野菜やお肉の50℃洗いと原理は一緒です。一種の生体防御と言うか、DNAの成せる業なのかは、大豆に聞いても分かりません(笑)が、必死で足掻くんですね。

 大豆麹乳酸菌発酵液の材料となる大豆は、実は、9種類の大豆を競わせて、一番イソフラボンの含有量が高いだけでなく、病気にも強く、収穫量も多かった品種なんだそうです。

■黒糖

 黒糖には、蛋白質、ビタミン、そしてミネラルの宝庫です。ミネラルの中でも特筆して高いのが、カリウムです。ナトリウムの過剰は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃癌等の病気の引き金になるとされていますが、どうしても食塩の摂取が多くなりがちな日本人にとっては、これは由々しき事態です。過剰なナトリウムの排泄を促してくれるカリウムの存在は、とても重要なんですね。カリウムを多く含む食べ物の代表格はバナナですが、黒糖はそのバナナの3倍の含有量を誇ります。結構以上に優秀なんです。

■米糠

 国産の米麹から特殊な製法で抽出された米糠エキスには、ビタミンB1やナイアシン等のビタミン類、カリウム、亜鉛、マグネシウム等のミネラル類が豊富に含まれています。最近、デトックス(解毒)(美容通信2017年8月号)や抗癌作用で注目されている成分の、IP6も含有されています。

 

秘密2・麹菌

 麹菌とは、味噌や醤油、醸造酒や甘酒等を作る際に利用されるカビの一種で、ニホンコウジカビ(Aspergillus oryzae)が正式名です。ユーロチウム科ウジカビ属に属する不完全の1つです。因みに、2004年に一島英治・東北大学名誉教授が日本醸造協会誌第99巻第2号巻頭随想に於いて「麹菌は国菌である」と提唱し、2006年10月12日、日本醸造学会大会で麹菌が国菌に認定されています。

 大豆麴乳酸菌発酵液の最大の特徴として、豆乳ではなく、大豆をわざわざ麹菌で発酵させるって手間暇掛ける事が挙げられます。これは自己満足の世界ではなくて、ちゃんと理由があります。

  • 大豆蛋白質を分解する事で、吸収力がアップします。

   鶏の卵や牛乳、小麦程ではないにしろ、大豆蛋白質はそこそこ大きな分子です。胃腸の消化酵素に全て任せるよりも、大量の蛋白分解酵素を含有する麹菌の助けを受けて、予めペプチドやアミノ酸の形状まで分解されている方が、吸収だって断然良くなります。立っているものは、親でも麹菌でも、使った者勝ちだと思います。

  • 乳酸菌の発育を助ける。

   巨大な大豆蛋白質を持て余すのは、乳酸菌だって同じ事。予めアミノ酸まで分解されていると、余計なエネルギーを消化に費やさなくてもすみますから、乳酸菌人口だって爆発的に増加します。

  • アレルゲンだって分解します!

   大豆蛋白質には、卵や牛乳、お蕎麦や小麦粉、落花生等に次ぐ、アレルギーの原因物質(アレルゲン)も含まれています。お豆腐や豆乳が苦手って人には、意外と大豆アレルギーの人も混じっているんだとか。しかし、幾らアレルゲンと言えども元は蛋白質ですから、麹菌の蛋白分解酵素で処理してしまえば、問題なし!

  • イソフラボンの吸収を早める。

エクエル(エクオール含有食品)の特集(美容通信2016年8月号)でも触れましたが、大豆に含まれるイソフラボンは、そのままの形で吸収される訳ではありません。腸内細菌(美容通信2013年8月号)(美容通信2012年8月号)の働きで吸収型に変換されて、初めて吸収されます。大豆麴乳酸菌発酵液の中のイソフラボンは、麹菌の働きで既に吸収型に進化しているので、体内で速やかに吸収されます。

  • 抗変異原性と抗酸化能の飛躍的な増加

 先ずは用語解説から。抗変異原とは、細胞に変異を起こさせる物質、即ち変異原(突然変異誘発物質:生物に突然変異を起こさせる物質の事。また、広く遺伝子に変異を起こさせる物質という意味に使う場合も)に対して、その活性を抑制する作用を持つ物質です。細胞が分裂する時には、正確に自分と同じ細胞を複製しなければならないのですが、何かのはずみで粗悪品の細胞が出来、それが勝手にどんどん複製されると、癌の様なとんでもない事態に陥ってしまいます。恐ろしい事に、この変異原物質の約3割が、日常私達が食べている食品由来なんだそうです。特に中でも凶悪なのが、焼き肉や焼き魚のおこげ。ヘテロサイクリックアミンです。

 大豆を麹菌で発酵させると、その発酵度に応じて、ヘテロサイクリックアミン類の変異原性が大きく低下するんだそうです。変異原性に対抗する=抗変異原性。変異原性物質の多くは、その後の癌化に繋がる危険性があります。これを、大豆を麹菌で分解する事で少しでも阻止出来る(抗癌性をUP!)のなら、それに越した事はありませんよね。うん。

 抗酸化能と抗変異原性(抗癌性)には、大いなる関係があります。変異原性物質の幾つかは、細胞内で活性酸素(美容通信2017年4月号)(美容通信2016年11月号)(美容通信2017年10月号)を作り、DNAを傷付け(美容通信2011年11月号)(美容通信2011年12月号)ます。同じ様な立ち位置にあるのが紫外線(美容通信2013年10月号)(美容通信2003年7月号)や放射線等で、これらも細胞内で活性酸素を産生し、DNAを傷付け、癌の発症に繋がります。活性酸素は、癌の発病のみならず、当たり前ですが、老化や糖尿病、動脈硬化、アレルギー性疾患や慢性疲労等の様々な慢性疾患の引き金ともなります。

 抗酸化作用のある物質としては、ビタミンCやE等の抗酸化ビタミンが有名ですが、日常的にこれらを摂取する事で、発生してしまった活性酸素を消去! これにより、癌や老化等の慢性疾患の予防と治療に繋がります。大豆を麹菌で分解する事により、この様な抗酸化能が、分解の程度に応じて急激に増加するんだそうです。

 上図は、大豆麹乳酸菌発酵液のメタノール抽出物の、活性酸素やラジカルに対する消去能を調べた結果で、同じ様な発酵食品とされる味噌類やヨーグルトに対して、圧倒的に強い抗酸化能が証明されています(New Food Industry Vol.53, 20-32, 2011)。

 つまり、大豆麹乳酸菌発酵液中の、強力な抗変異原性物質群と抗酸化物質群は、共に協力して、抗癌、抗老化、抗動脈硬化等と、幅広~く働いてくれるものと思われます。

 

秘密3・乳酸菌

 テクノさかき研究所では、日本全国の漬物等から地道に野生の乳酸菌株を採取し、その数133種類! 掻き集めました(笑)。その中から選りすぐった、超エリートの乳酸菌達6人衆!だけを使用しています。

■免疫力を高めるラクトバシラス・クルバータスKN-40株

 乳酸菌による免疫力の強化については様々な報告がなされていますが、特に乳酸菌の菌体部分にその強力な作用が備わっており、これは菌が生きている(生菌)とか死んでいる(死菌)とか、殆ど関係がないようです。

 研究によれば、テクノさかき研究所が掻き集めた133株に、更なる菌株を加えた166株の菌株に対し試験を行ったそうです。方法は乳酸菌の菌体を予め加熱して殺しておき、これを全株同じ濃度になる様に調整し、マクロファージに振りかけたんだそうです。マクロファージはこれ等の死菌体に刺激され、インターロイキン12(IL-12)を分泌します。その量を測定し、一番マクロファージがIL-12を分泌した菌体が、ラクトバシラス・クルバータスKN-40だったんだそうです。

 IL-12には、ご存知の通り、細胞性免疫を高める効果があります。これにより、アレルギー症状が緩和されたり、或いは癌の転移等が抑制される事が、動物実験で知られています。

 ラクトバシラス・クルバータスKN-40の加熱死菌体を餌に混ぜて投与し、マウスのNK(ナチュラルキラー)細胞の活性を調べたところ、死菌体の量に比例して、活性が高まっている事が確認されました。NK細胞は、数ある免疫細胞の中でも、ウイルス感染や細胞の悪性化等によって体内に異常な細胞が発生した際に、すぐさまそれらを攻撃する初期防衛機構として働く最前線部隊の兵士達です。

 ラクトバシラス・クルバータスKN-40株が、癌の転移に対してどの様に抑制的に働くのかを調べたデータがあります。ラクトバシラス・クルバータスKN-40の加熱死菌体を混ぜた餌を3週間与えた後、マウスに皮膚癌(メラノーマ)の細胞を尾っぽに注射して、強制的に発癌させ、肺に転移したメラノーマ細胞の数を数えたものです。死菌体の量に比例して、メラノーマ細胞の肺への転移が抑えられました。

■血圧上昇を抑えるリューコノストック・メゼンテロイデスKN-34株

 今度は、前述の133種類の乳酸菌株に対し、抗高血圧効果と言う観点で選別を行いました。具体的には、夫々のACE(Angiotensin Converting Enzyme)阻害活性能を調べ、断トツの成績を収めた乳酸菌株、後にリューコノストック・メゼンテロイデスKN-34と名付けられたんですが、この乳酸菌株をラットに投与して動物実験を行いました。生まれながらに高血圧症の宿命を負わされたSHRラットに、この乳酸菌株で培養した大豆麹乳酸菌発酵液の上澄みを飲ませ、時間毎に血圧を測定しました。その結果、最高血圧、最低血圧共に有意に低下し、その効果は、代表的な高血圧薬・降圧剤であるカプトプリルを遥かに上回るものだったそうです。

■GABAを産生するラクトコッカス・ラクチスKN-1株

 GABA(ガンマ―アミノ酪酸)(美容通信2015年11月号)は、私達の体の中に極々フツーに存在しています。GABAには様々な作用があり、腎臓や肝臓の機能を正常に保ったり、高血圧の予防等にも働きます。特に、脳神経の抑制性伝達物質として有名で、神経ネットワークを適切に保つ役割を果たしています。「ストレス社会で闘うあなたに。」のキャッチフレーズで、GABA含有のメンタルバランスチョコレートなるものも、皆のグリコ❤から発売されています。

 ラクトコッカス・ラクチスKN-1は、数ある乳酸菌中でも非常に多くのGABAを産生する菌種なんだそうです。

■紫外線から細胞を守るラクトバシラス・プランタルム

 紫外線への過度の暴露は、シミや皺等の所謂”光老化”(美容通信2003年7月号)(美容通信2003年8月号)の原因となるだけでなく、皮膚癌(美容通信2013年10月号)の原因にもなります。前述の133種類の乳酸菌な中から、最も紫外線による細胞死を防御する力のある菌株を探したところ、ラクトバシラス・プランタルムKK-1131でした。KK-1131で発酵させた大豆麹乳酸菌発酵液が、どの様な仕組みで紫外線による細胞死を防御しているのかは、未だ解明はされていません。恐らくは、紫外線によって発生した活性酸素を消去する働き等によるものと考えられています。

 抗酸化ビタミンとして有名なビタミンCと比較した論文もありますが、メイヨ―クリニックと同様の突込み満載の内容(美容通信2008年)ではあります(笑)が、紫外線に対する防御作用が強いのは紛れもない事実でしょう。勿論、この実験結果が直ちに皮膚癌の予防を意味する訳ではありませんが。

■食物由来の発癌性物質に対抗するラクトバシラス・プランタルムKK-1532とKK-2503

 乳酸菌の抗癌作用に関する論文は多くありますが、少なくとも動物実験のレベルでは、癌、特に大腸癌に対して予防効果が認められているようです。しかしながら、その機序については、まだ意見の統一が図れていません。生きた乳酸菌を摂取する事で、腸内細菌叢のバランスが整えられ、その結果、悪玉菌が排除され、癌予防に繋がるのではないかとの意見もあります。しかし、乳酸菌の死菌体でも、同様の発癌抑制効果が認められており、一理はあっても、そらが全理とは考えにくいと思われます。又、別の研究者は、死菌体の投与で、免疫系が活性化された事が、微小癌細胞の排除に繋がったと推測しています。更に別の研究者は、腸管に侵入して来た発癌物質を、死菌体はその表面に吸着し、一体となってうんことして体外に排出する。つまり、一種の運び屋(産廃業者)説を唱えています。…どれが正しいというより、多かれ少なかれ、様々なメカニズムが様々な温度差を持って関与しているのが、ホントの所なんじゃないのかなとは思いますが、どうなんでしょうねぇ。

 乳酸菌は、ある特殊な環境に置かれると、ヘテロサイクリックアミン類って言う、お肉やお魚のおこげに含まれる発癌性物質を、強力に阻止する物質群(AMS-LAB:Antimutagenic Substances of Lactic Acid Bacteria)を放出するんだそうです。「乳酸菌が保有する抗変異原性物質群」とでも日本語では表現するしかないんですが、この物質群を多く産生する菌株が、ラクトバジルス・プランタルムkk-1532とkk-2503の2株なんだそうです。これ等の菌が産生したAMS-LABを1%加えた餌をラットに与えた後に、ジメチルヒドラジンと言う発癌物質を投与すると、肝臓や大腸粘膜細胞のDNAの損傷が抑制されたんだそうです(Japanese Journal of Lactic Acid Bacteria Vol.19, 160-164)。発癌物質によるDNAの損傷は発癌過程の第一歩ですから、ね。まだまだ、AMS-LABについては研究が始まったばかりで、その本体が何者なのか、他にどの様な効果が期待できるか等々は、乞うご期待!って段階です。

■マウスへの投与で末梢血白血球数が増加

 大豆麹乳酸菌発酵液を摂取すると、血液中の白血球数がどの様に変化するかを調べました。方法は、大豆麹乳酸菌発酵液を10%餌に混ぜ、マウスに2週間投与しました。その後、1週間は普通の餌に戻し、投与前、投与中、投与後の末梢血白血球数を測定しました。対照群としては、何も混ぜていない普通の餌しか与えていない群と、市販のヨーグルト10%を混ぜた群を設けました。右図の如く、10%大豆麹乳酸菌発酵液を与えた群では、投与後2日目には、全てのマウスの白血球数が有意に増加しました。投与中は増減の波がありましたが、投与終了後は徐々に漸減。対照群としての普通の餌の子達は、明らかな増減の波は認められませんでした。恐らくは、免疫機能の刺激が、サイトカインに対する白血球の反応性の向上に繋がったのではないかと推測されます。ヨーグルト投与群は、大豆麹乳酸菌発酵液群とよく似た曲線を呈しましたが、乳酸菌数の絶対的な数が少ない為、マウスの反応にばらつきが生じ、結果として有意な増減に結びつかなかったと思われます。

 


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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