HISAKOの美容通信2013年2月号
ザガーロ(アボルブ)でAGA(エージーエー)治療
アボルブ(デュタステリド)は、AGA(エージ-エー)の元凶とされるDHTのⅠ型とⅡ型の両方ブロックするので、プロペシア(フィナステリド)顔負けどころか、プロペシア(フィナステリド)以上に抜け毛に効果があるとされているお薬です。
2015年11月のいつか未定ですが、アボルブは、中身そのまんま(笑)で、外装だけをチェンジし、ザガーロとして、5α還元酵素1型2型阻害薬/男性脱毛症治療薬として厚生労働省の認可を受け、販売となります(←2015年10月16日現在の情報)。
加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)とAGA治療…。つまり、おじさんに必要なモノが盛り沢山って訳ですかねぇ。
”ザガーロ(アボルブ)”です。
ザガーロ(アボルブ)(デュタステリド)は、実はAGAにも効く。プロペシア(フィナステリド)よりも効く。
HISAKOはおかまではなく、正真正銘の女の子なので、当然ながら前立腺はない。だから、前立腺がデカくなって、おしっこの勢いがなくなってちょろちょろしかでなくなったとか、おしっこの切れが悪くて残尿感があったり、ちょい漏れでパンツが汚れるとか、夜中に解いてに何度も行くとか…、そんな前立腺肥大の苦しみは良く分んない。けど、こんな前立腺肥大の時に処方されるアボルブ)(デュタステリド)って薬が、実はプロペシア(フィナステリド)顔負けどころか、プロペシア(フィナステリド)以上に抜け毛に効果がある事くらいは知っている! 実際、AGAの治療薬として認可されている国は韓国のみらしいんですが、裏メニューとして米国やヨーロッパ諸国でも人気みたい。正式な認可に向け、日本を含めた数か国でAGAの治療については治験中です。
ザガーロ(アボルブ)(デュタステリド)は、Ⅰ型もⅡ型も両方ブロックするからエライ!
アボルブ(デュタステリド)は、英国グラクソ・スミスクライン社より前立腺肥大の治療薬として開発されたお薬です。2001年に米国、2002年に欧州承認、そして2009年日本の厚生労働省の認可を得て、今では世界で290万人の患者さんが服用している、超人気のお薬。
まあ、昭和30年代(1955年代)頃までは、日本男児の殆どが、歳を取れば前立腺だって萎むものだったのが、食生活の向上・欧米化により、現在では80歳までに日本男児の8割方がデカくなった前立腺に悩む時代。前立腺肥大の治療薬は、即ち豊かな超高齢化社会のドル箱路線って訳で、どうしたって世界の製薬会社が鎬を削る熾烈な戦場となります。開発中の製品に見込みがなければ、赤字が膨らむだけなので、即、撤退。路線変更で新たな活路を見出します。AGAの治療薬で有名なプロペシアも、元を辿れば、脱落組。過酷な前立腺肥大症市場での覇者を夢見て開発されたお薬ですが、結局は今一つぱ~っとしなかったが故に、前立腺肥大の治療薬を諦め、ハゲ薬に方向転換を図り、爆笑問題のCMで認知度を上げ、大成功を収めたのは皆さんもご存知の通り(笑)。ところが、前述の通り、前立腺肥大の治療薬としてアボルブは充分過ぎるほどの成果を上げたにも拘らず、どこまでグラクソ・スミスクラインが欲深いのかは知りませんがぁ、”プロペシアより抜け毛抑制効果がある!”って米国皮膚科学会で発表された論文等を振りかざし、プロペシアの牙城を崩すべく、恥も外聞もなく、MRが水面下の売り込みを掛けて来た…ってところでしょうか(笑)。
復習になりますが(美容通信2005年12月号)、ご存知、男性ホルモンのテストステロンが5α還元酵素の作用により、活性型の男性ホルモン、つまりAGAの元であるDHT(ジヒドテストステロン)に進化すると…、ハゲる。まあ、正確に言うと、”髭などの体毛を濃くして、毛髪を薄毛化する”=”成熟した♂”を効果的にアピールする…ライオンのタテガミ的な、見た目重視ホルモン(笑)が、DHTなんです。人間に於いては、禿げ上がったルックスを誇示する事で、強い大人の男をアピールし、戦わずにライバルたる男共を威嚇しつつ、モト冬樹ばりの強烈なハゲ光線=セックスアピールでウハウハ♪ハーレム状態をGET!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!って感じですかねぇ…。唯、実際問題として、他の哺乳類動物はいざ知らず、現代の人間社会では、通用しない理論と言うか…価値観と言うか…寧ろ負のルックスとして、異性のみならず同性からも評価されちゃうんです。やっぱ、ハゲてちゃ、モテないです。幾ら天下の東方神起と言えども(by ★子)。正確には、寧ろ男としての盛りを過ぎて、人生の下り坂になった(=老化)のでテストステロンの分泌が低下するのか、テストステロンの分泌が低下したから老化したのかは、以前もホルモン補充療法(美容通信2010年12月号)(美容通信2011年10月号)(美容通信2010年8月号)(美容通信2010年9月号)の特集で触れましたが、ニワトリが先か卵が先かになっちゃうんで分んないですが、兎に角、テストステロンが減少すると、身体がジヒドロテストステロン(DHT)を産出しようとして5α還元酵素が多く生成されるんだそうです。つまり、歳を取るほど、ハゲは進行するって事です、はい。
ですが、元々、遺伝的に、5α還元酵素を沢山産生しちゃうとか、超働き者ばっかとか、DHTの産生量が多いとかだと、不幸にも、若くして毛が薄くなります。所謂、AGAです。ライオンやゴリラなら、若くして勝ち組のお仲間として、皆から羨望の眼差しで見られたでしょうが、人間界では…ちょっと残念なポジション(=_=)に。髪の毛を5~6本採って遺伝子検査(世に言う「フィナステリド感受性検査」)を行えば、一発で判定は付いちゃうので、「もしかしたら?」とウジウジ悩むんだったら調べてみるのも手かな(美容通信2008年9月号)。遺伝的な傾向があれば、アボルブ飲めば良い訳だし、ね。うん、うん。
実は、この5α還元酵素って酵素、Ⅰ型とⅡ型の2つの型がある。
Ⅰ型の5α還元酵素は、皮脂腺に多く存在して、脂ギッシュなニキビの出来易い、ゴジラ松井的な人に多い傾向があります。これに対して、Ⅱ型は、毛乳頭に多く存在し、体毛や髭が濃い人が多い(←頭に関しては…薄毛って事!)。つまり、AGAを語る時、数の論理からⅠ型よりⅡ型をより重視するべきなのは当然のお話。アボルブのⅡ型に対するの阻害力は、なんとプロペシアよりも強力! 下の図を見て下さい。
アボルブ(デュタステリド)は、ヒトⅠ型及びⅡ型5α還元酵素に対して阻害活性を示し、そのIC50値(酵素活性を50%阻害する薬物濃度)は夫々0.7及び0.05nMでした。また、その阻害活性はインキュベート時間に依存して増強することが示されました。(n=1)
[方法]ヒト組換え1型および2型-5α還元酵素を、基質および被験物質存在下でインキュベートしたのち、基質および生成物の量を放射能検出器を装着したHPLCで測定した。インキュベート時間は、酵素阻害作用の経時的変化の検討は70分ぐらいまでの複数のポイントで測定し、IC50値の算出においては40分(1型)または120分(2型)とした。
更に、少数派とは言え、Ⅰ型も毛乳頭に存在する以上、より完璧性を望むのなら、両方を押さえたいですよね。フィナステリド(プロペシアの主成分!)は、Ⅱ型のみに作用し、この働きを抑制します。ですが、Ⅰ型については抑制効果はありません。一方のデュタステリド(アボルブの主成分!)は、5α還元酵素Ⅰ型及びⅡ型の両方に作用し、この働きを抑制します。だから、アボルブはWで効果!が出来ちゃう。つまり、一粒で2度美味しい♪
見よ! AGAの原因物質DHTの濃度が下がってるぞ!
ドヤ顔で、自慢のデータを公開しちゃいましょう。
アボルブ0.5mgの投与開始後2週に於ける血清中DHT濃度の変化率は87.5%の減少であり、以降すべての評価時点において、プラセボ(偽薬)と比較して有意に減少しました。投与24週(6ヵ月)後におけるDHTの減少率は89.7%でした。
アボルブの発毛効果に対する海外の臨床試験について~パートⅠ
お隣の韓国に於ける臨床試験で~す。
[試験方法]153例のAGAの患者さん(18歳~41歳)を対象に、偽薬、デュタステリド0.5mgを1日1回6か月間投与し、発毛効果について評価を行いました。
[試験成績]
Ⅰ)頭髪数
投与6か月後に於いて、偽薬では頭髪数が4.67本/cm2であったのに対し、デュタステリド0.5mgでは12.21本/cm2であり、両群の頭髪数の差は7.5±20.4であり、デュタステリド群で頭髪数は有意に増加したそうです。めでたし、めでたし。
Ⅱ)副作用
性障害の発現頻度は、デュタステリド群4.1%、偽薬群4%で、ほぼ同様の頻度かな。重篤な副作用が起こったり、副作用の所為で服用を断念!なんてケースは、両群間では差がありませんでした。
アボルブの発毛効果に対する海外の臨床試験について~パートⅡ
(Olsen EA, et al. : J Am Acad Dermatol. 2006 ; 55(6) : 1014-23 (CC2009001908)より引用)
[試験方法]416例の脱毛症の患者を対象に、プラセボ(偽薬!)、デュタステリド0.05mg、0.1mg、0.5mg、2.5mg、フィナステリド5mgを1日1回24週間投与し、投与12週及び24週に於いて発毛効果についての評価を行ったんだそうです。
因みに、アボルブ0.5mgはデュタステリド0.5mgに相当しますが、日本で承認されているプロペシアは1mgで、この5倍の容量のフィナステリド5mgをこの臨床試験では使用しています。デュタステリドもフィナステリドも、5倍の容量なら5倍の効果がある、所謂容量依存性があるかどうかはデータがないので分んないけど、少なくとも、1mgより5mgの方が効果はある…はず。
[試験成績]
Ⅰ)頭髪数
直径1インチの円の頭髪数を測定した。デュタステリド2.5mg投与では、、投与12週及び24週に於いて、フィナステリド投与に比べて有意な発毛効果を確認!
Ⅱ)専門家による評価
-3~+3の7段階評価。-3は、ベースラインよりも著しく減少。+3は、ベースラインより著しく増加。
頭頂部⇒投与24週でデュタステリド0.5mg以上の群では、フィナステリドに比べて有意だったんだそうな。
前頭部⇒投与24週でデュタステリド2.5mg投与群では、フィナステリドに比べて有意だったんだそうな。
Ⅲ)治験医師による評価
-3~+3の7段階評価。-3は、ベースラインよりも著しく減少。+3は、ベースラインより著しく増加。
頭頂部⇒投与24週でデュタステリド2.5mgの群では、フィナステリドに比べて有意だったんだそうな。
前頭部⇒投与24週でデュタステリド2.5mg投与群では、フィナステリドに比べて有意だったんだそうな。
Ⅳ)患者による自己評価
発毛に関する7つの評価項目について、患者さん自身による自己評価(3段階評価)を実施したところ、投与24週で、デュタステリド2.5mg投与群とフィナステリド投与群で、全ての項目について有意に発毛効果があると評価したんだそうな。
[結論]デュタステリド2.5mgは、フィナステリド5mgよりも、悩めるハゲの救世主となるであろう…と。
アボルブの、気になる…あの副作用達
国内臨床試験において、調査症例403例中44例(10.9%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告されました。その主なものは、勃起不全13例(3.2%)、リビドー減退7例(1.7%)、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房不快感)6例(1.5%)でした(承認時)。国内第Ⅲ相試験および海外第Ⅲ相試験における性機能系事象および乳房障害の発現時期について検討した結果、勃起不全やリビドー減退については、アボルブの「投与後早期」に発現する傾向が認められました。一方、乳房障害については、投与時期に関係なく一定の発現率でした。
勃起不全(ED)
…えっ???????????????????????????????????????????? AGAを改善したい本音の大きな割合を占めているとされるのが、「女性にモテる」事。以前もお話しましたが、治療としては、どう考えたって治療手段は一杯あるし、医療ってモノは、元々健康保険の制度があるので安いモノって認識がしっかり出来てる日本では、育毛サロンの類より(費用対効果って意味では)絶対的に価格設定が低いのに、病院よりも育毛サロンの方が満足度が高いとされています。それはキャバクラと同じで、疑似恋愛って要素の有無。カウンセリングや施術の間、それらを担当する女性と非常に近い距離感が保たれる為、毛を増やしたい本当の動機である女性との近しい関係、つまり(疑似)恋愛が成立する為、そこそこの結果が伴えば、病院よりも当然満足度が高くて当たり前なんだとか(笑)。そんな男心と言うか下心が深層心理にあるのに、「この3大副作用は一体なんだ!?」って事になりかねません。実際、ネットでも検索すると、アボルブは飲みたし、Hはしたし的なジレンマの記載が多数(笑)。
お薬の作用機序的には、全く理解不能。お仲間のプロペシアの副作用としても挙げられるこの勃起不全ですが、お薬の作用機序的にはあり得ないんですよ、ホント、謎。第一、どうして5α還元酵素阻害薬なんかで勃起障害が起こちゃうのか、その発生機序について論じた報告すら殆ど見当たらないのが現状なんです。
リビドー減退…つまりは、人畜無害。草食系になるって意味だよ~ん。
うがった見方すると、アボルブは元々前立腺肥大の治療薬、つまり前立腺肥大を患っている患者さんを集めて治験のデータを取ったので、そもそもが枯れてたんじゃない? まあ、血中のDHTが約89%も減るし、まあ、若干とは言え血中のテストステロンの値が上がる。ホルモンの微妙なバランスが変わるので、やる気が失せちゃったのか…、良く分りません。男って、変にデリケートな動物ですものねぇとしか…。
女性化乳房
女子みたいなおっぱいになるのは、若者ではなくて50~80歳の熟年と言うか…所謂中高齢者ばっか。どうも、アボルブにより、元々の男性ホルモンと女性ホルモンの均衡が崩れて起こっちゃったみたいなんですけど、はい。
副作用でも何でもないんだけど…、前立腺癌かも?って疑って泌尿器科を受診する際には必ず主治医に伝えて欲しい事。
プロペシアを処方する時にいつも言ってるんだけど、前立腺癌かも?って疑って泌尿器科を受診する際には、「プロペシアを飲んでるよ~ん」って主治医に伝えて下さいね。前立腺癌かどうかを診断する時の検査の1つに、腫瘍マーカーとしてPSA(前立腺特異抗原)を調べるもんなんですが、この値が低くなちゃうんです。アボルブもそうなの。低く出ちゃうんです。右の図を見て下さい。
アボルブの投与により、PSA(前立腺特異抗原)が投与24週(6ヵ月)で48.0%、投与52週(1年)で54.2%減少しました。つまり、半年以上アボルブ飲んでると、PSA値は約半分に下がる訳で、「アボルブを6ヵ月以上投与している患者さんのPSA値を評価する際は、測定したPSA値を2倍した値を目安として、基準値(通常4.0ng/mL)と比較する」って決められています。それ故に、「アボルブ投与中の患者さんで、アボルブ投与前のPSA値が基準値(通常4.0ng/mL)未満であっても、前立腺癌の診断を除外しないように注意してください」ってアナウンスが徹底されているし、この値だけで癌の診断を下すわけではないから、泌尿器科医が前立腺癌の診断を誤る事はないんですがぁ、誤診を避ける為にも、ちゃんと情報は伝えておかないと、ね。
又、アボルブの服用を続けるとPSAの値は嫌でも下がるモノなのに、持続的増加がみられた場合は…、前立腺癌の可能性を疑ってみる必要があります。
プラセボ群における2年後のPSA(前立腺特異抗原)変化率は、前立腺癌と診断されなかった患者群は8.3%の増加でしたが、前立腺癌と診断された患者群では23.8%の増加がみられました。それに対しアボルブ群においては、前立腺癌と診断されなかった患者群で1年後には52.9%、2年後には59.5%減少していましたが、前立腺癌と診断された患者群では1年後には50.2%減少していたものの、2年後では軽度な増加が認められました。
因みに、アボルブの投与中止後6ヵ月以内に、PSA値は投与開始前の値に戻ります。
アボルブは、実は人生下り坂!?のオジサンにこそ使ってほしい。
テストステロン(美容通信2010年12月号)(美容通信2011年10月号)(美容通信2010年8月号)(美容通信2010年9月号)とは男性ホルモンの一種で、その言葉通り、男らしさを象徴するホルモン。性欲や性器形成、男らしい肉体の形成等の働きがあります。毛髪を太くする作用があり、AGAの治療を検索してこのページに辿り着いた紳士諸君は、もう十分御存知だとは思いますが、直接のハゲの原因ではありません。AGAは、5α還元酵素により活性化されちゃったDHTの所為。ですから、右図の如くに加齢と共に分泌量が減少しますから、その所為で所謂男性更年期障害とされる諸症状、例えば、性衝動が衰えたり、不眠、集中力の低下、鬱、疲労感など、精神的にも身体的にも影響が出始めたハゲのおっさん達にとって、AGAの原因物質であるDHTの生成をブロックするにも拘わらす(と言うか…ブロックするからって表現が正しいんだけど)、血清中のテストステロンの濃度をUPしてくれるアボルブは、正に理想的なお薬。後述しますが、元々前立腺肥大の治療薬だけに、おしっこに纏わるオトコにしかわかんないお悩みにも効果がありますしね。
寧ろ、テストステロンの血清中の濃度は上がった!
アボルブを投与しても、性機能に関連するテストステロンの減少は認められませんでした。寧ろ、アボルブ0.5mgの投与開始後24週における血清中テストステロン濃度の変化率は、18.8%の増加でした。
[対象]50歳以上の日本人前立腺肥大症患者284例 (前立腺体積≧30mL、IPSS≧8、Qmax≦15mL/秒)
[方法]無作為化・二重盲検・プラセボ対照・並行群間比較試験。対象患者に対し、アボルブ0.05mg、0.5mg、2.5mgもしくはプラセボを1日1回24週間投与した。
加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)について
加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群late-onest hypogonadism)とは、男性ホルモンの部分欠乏による諸症状から成る症候群の事。オバちゃんが生き生きと生活をエンジョイする為のホルモン補充療法は国際的に広く普及しているのに、どうした訳だが、爺向けの所謂治療らしい治療と言えば…バイアグラやレビトラ、シアリスと言ったED治療薬位しかないんですよねぇ、ホント。
まあ、女の更年期障害と比べて男の更年期障害は、発症時期が一定せず、疫学的実態があんま良く分っていないのが現状。実際、前期更年期のオジさんはストレス性の心身症的な症状が多く、後期更年期~熟年期のおじいちゃんはアンドロゲン減退症状がメインとなり、一概に歳を取ってアンドロゲンの分泌が低下したからだと断じ切れない面が多々あるのです。それ故に、この章で引用している「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き」は、当初学会(日本泌尿器科学会・日本Men’s Hralth医学会・「LOH症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会)が予定していたガイドラインって名称に昇格出来ず(ToT)/~~~。
LOH症候群の症状及び徴候
- リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度、とりわけ夜間睡眠時勃起の減退。
- 知的活動、認知力、見当識の低下及び疲労感、抑うつ、短気等に伴う気分変調。
- 睡眠障害。
- 筋容量と筋力低下による除脂肪体重の減少。
- 内臓脂肪の増加。
- 体毛と皮膚の変化。
- 骨減少症と骨粗鬆症に伴う骨塩量の低下と骨折のリスク増加。
LOH症候群検査項目
- 必修検査項目
- 理学的所見⇒身長・体重・BMI・ウエスト周囲径(臍周囲)・血圧・握力測定(左右)
- 検査⇒胸部X線撮影・心電図
- 血算⇒特に、ヘモグロビン・ヘマトクリット・赤血球数
- 血液生化学⇒特に、TC・TG・HDL-C・LDL-C・GOT・GPT・ALP・γ-GTP・Ca・P
- 一般検尿⇒蛋白・糖・潜血
- 耐糖能⇒FBS・HbA1C
- 腫瘍マーカー⇒PSA
- 選択検査項目
- 骨塩定量(DEXA法)・体脂肪率
- 泌尿器科系検査
- 理学的検査⇒精巣触診検査・容量測定・外陰部(陰茎)・体毛(髭・陰毛)・前立腺直腸内診
- 質問票⇒IIEF(国際勃起機能スコア)・IPSS(国際前立腺症状スコア)
アボルブは、前立腺肥大症の治療薬です。
前立腺肥大の患者さんが、揃って口にするお悩みベスト3は、①おしっこの勢いがなくなった(尿勢低下)、②おしっこしても、何だか全部出きってない気がする…(残尿感)、③夜中にトイレに何度も行く(夜間頻尿)なんだとか。
アボルブはⅠ型とⅡ型の5α還元酵素を2つ共に阻害する事で、前立腺肥大の元凶・DHTの産生を抑制し、巨大化しておしっこの流れを妨げていた前立腺を小さくしてくれるから、あのおしっこに関する3大お悩みが解決します。
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。
※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
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