紫外線/可視光線/赤外線から肌を守る! 飲む日焼け止め「ヘリオケア360°」旭川皮フ形成外科クリニック

紫外線/可視光線/赤外線から肌を守る! 飲む日焼け止め「ヘリオケア360°」

ヘリオケア360°は、紫外線(UVA、UVB)、可視光線、赤外線の4種類の光線からの防御作用が証明された、飲む日焼け止めです。紫外線に対する防御だけを徹底していれば、日光暴露による皮膚障害を完全にブロック出来るなんていうのは、単なる幻想でしかありません。最近の研究では、紫外線が太陽エネルギーに占める比率は10%以下に過ぎず、それに対して可視光線、赤外線は、夫々約40%、約50%と、遥かに高い事が分かって来ました。日光暴露による皮膚障害、特に光老化には、可視光線や赤外線が大きく関与しています。ヘリオケア360°の主成分である進化したFernblock+に、更にN-アセチルシステイン、フラクトオリゴ糖(FOS)及びグルコオリゴ糖(GOS)、ナイアシンアミド、ビタミンC及びEが添加され、抗酸化作用、修復作用、免疫系及び皮膚の強化の作用が、以前のヘリオケアwith Dからぐ~んとパワーアップしました! 可視光線の中でも、その高い有害度から注目されている、高エネルギー可視光線(ブルーライト)からお肌を守るBNLSエンビオスクリーム(美容通信2022年2月号)と併せてお使い下さい。

 繰り返しになりますが、日光暴露による皮膚障害、特に光老化には、「紫外線だけではない」どころか、可視光線や赤外線が大きく関与し、「紫外線を遥かに凌駕する」事が、最近の研究で分かって来ました。紫外線(UVA、UVB)、可視光線、赤外線の4種類の光線から、私達を守ってくれる飲む日焼け止め、ヘリオケア360°のお話です。

紫外線だけではない、日光暴露による障害

ブルーライト(高エネルギー可視光線)

 これまで日焼け予防は、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)が防御対象と考えられていました。しかし、実は、紫外線が太陽エネルギーに占める比率は10%以下に過ぎず、それに対して可視光線、赤外線は、夫々約40%、約50%と、遥かに高い事が分かって来ました。そして、近年の光生物学研究の進展から、日光暴露による皮膚障害、特に光老化には、可視光線や赤外線が大きく関与している事が分かって来ました。特に、最近は、可視光線の中でも、高エネルギー可視光線(high-energy visible light:HEV:380~530nm)の有害性が注目されています。色は紫 – 青色であり、ブルーライトとも呼ばれています。以前美容通信でも紹介したBNLSエンビオスクリーム(美容通信2022年2月号)は、ブルーライトによる皮膚のダメージを回避する事を主眼に開発されたクリームです。

■眼科領域に於ける悪影響

 高エネルギー可視光線(ブルーライト)は、太陽光等の白色光に多く含まれており、加齢黄斑変性の原因の一つとして考えられています。

 青色光網膜傷害は、波長が主に400 nmから500 nmの光の暴露により、光化学的に引き起こされる網膜損傷として定義されています。この作用特性は、青色LEDの波長とほぼ重なっている為に、特に注意が喚起されているます(紫外線LEDも同様)。

 目の光受容体による光吸収によって、網膜損傷が引き起こされます。光が光受容体に照射される通常の状態では、その細胞が白濁すると、視覚のビジュアルサイクルと呼ばれる代謝過程を通して、光受容体としての機能が回復します。ところが、青色光を多く吸収した場合は、細胞が白濁してから機能回復する前にダメージを受けてしまうので、網膜細胞の酸化的損傷が酷くなってしまいます。その為、後述する皮膚もそうですが、目のレンズ、特に網膜については、それほど強くないレベルの紫外線放射や短波長光であっても、長期間暴露すると元に戻れないほどの損傷を受けてしまいます。

 最近のサングラスは、紫外線だけではなく、高エネルギー可視光線(ブルーライト)もカットしてくれる製品が増えています。唯…残念な事に、高エネルギー可視光線(ブルーライト)が、黄斑の構造や機能に及ぼす影響を調査したり、目の疲れの症状の改善を示した研究はないんですけどね(笑)。

■(美容)皮膚科領域に於ける悪影響

 紫外線程ではないにせよ、高エネルギー可視光線(ブルーライト)もまた活性酸素、過酸化脂質を発生させ、傷害を与える事が知られています。近赤外線も同様の傷害を与えるとの報告もあります。

 活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)の50%は、高エネルギー可視光線(ブルーライト)によって産生されますが、これはDNAを損傷するだけでなく、紅斑や、即時型及び遅延型の色素沈着をもたらし、肝斑や炎症後の色素沈着等の光誘導性色素沈着障害に関与します。また、波長が長いほど、光子エネルギーは低く、一般的に物質に対する傷害は小さいとされますが、その反面、より透過性が高くなります。UVA以降は真皮にまで到達しますが、赤外線(infrared radiation:IR)となると更に下層にまで達し、赤外線A波(IR-A:750~1400nm)は真皮から筋層にまで作用します。赤外線は、表皮の構造蛋白質分解やマトリックスメタロプロテアーゼⅠ(materix metalloproteinase-Ⅰ:MMP-1)産生の増加、抗酸化酵素活性抑制による酸化ストレス亢進、細胞のアポトーシス誘導等によって、皮膚表面及び深部から皮膚の老化をもたらします。因みに、ケラチンフィルムに光照射を行った実験では、紫外線、長波長の可視光線をフィルターで除去したとしても、40%の蛋白質の光変性効果(カルボニル化)が認められたんだそうな…。

 つまり、紫外線に対する防御だけを徹底していれば、日光暴露による皮膚障害を完全にブロック出来るなんていうのは、単なる幻想でしかないって事です。長らく「肝斑には、紫外線ケア!」と刷り込まれてきましたが、実は、可視光線まで防御しないと、本当は肝斑の効果的な予防なんて叶わないんですね。

 最近、日光暴露による皮膚障害に、活性酸素種(ROS)産生が重要な役割を果たしていると言う報告が相次ぎ、抗酸化物質含有の日焼け止めが人気です。今後は、「ヘリオケア360°」の様な、UVB、UVAだけでなく、可視光線や赤外線に対しても防御効果がある、アルマジロ型の日焼け止めがスタンダードになると思われます。

■概日リズムとの関係

 注意力、反射神経、精神の安定、睡眠の改善等、脳の様々な機能の向上に有効とされているので、アンチエイジング的には、高エネルギー可視光線(ブルーライト)をに多く浴びる事は推奨されています(美容通信2018年6月号)。その一方で、夜の高エネルギー可視光線(ブルーライト)はメラトニンの分泌を減少させ、癌や心臓病、糖尿病、肥満等の生活習慣病の発症リスクを高める要因の一つとされ、望ましくないと考えられています。

 網膜には、光を感じる視細胞(桿体細胞、錐体細胞)以外に、実は、視神経自体にも光感受性があるんです(網膜神経節細胞)。この神経細胞に含まれるメラノプシンって色素は、高エネルギー可視光線(ブルーライト)への感受性があり、この刺激が網膜視床下部路を通じて視交叉上核に投射し、概日周期の設定や調整に関与(美容通信2017年1月号しています。

 日中、強い光を浴びるとメラトニン(美容通信2015年8月号)の分泌は減少し、夜、暗くなってくると分泌量が増えます。メラトニンが脈拍・体温・血圧等を低下させ、それをもって体は睡眠の準備が出来たと認識し、睡眠に向かわせる作用があります。また、朝日を浴びて規則正しく生活する事は、メラトニンの分泌する時間や量を調整しますから、その結果、人の持つ体内時計の機能、生体リズムが正常に機能するようになります。つまり、不規則な生活や昼間、太陽光を浴びないような生活を続けると、メラトニンが上手く分泌されず、不眠症(美容通信2020年4月号)(美容通信2020年3月号)等の睡眠障害の原因となります。

 夜の高エネルギー可視光線(ブルーライト)は、体内時計を狂わせ、数種類の癌や糖尿病、心臓病、肥満等の様々な生活習慣病の発症リスクが高くなるそうです(美容通信2019年10月号)(美容通信2020年5月号)。一般人の想像よりも、遥かに夜の高エネルギー可視光線(ブルーライト)は危険なのです。回避の方法として、ハーバード大学医学院が提案している項目は下記の通りです。

  1. 夜に赤い光を使う。
  2. 寝る前3時間以内の明るい画面は使わない。
  3. 夜に高エネルギー可視光線(ブルーライト)を浴びる場合は、ブルーライトカットメガネやブルーライト軽減フィルターアプリ(←無料のアプリが沢山! 検索してみてね)を使う。
  4. しかしながら、昼間の高エネルギー可視光線(ブルーライト)は、注意力、反射神経、精神の安定、睡眠の改善等の脳の様々な機能の向上に有効なので、高エネルギー可視光線(ブルーライト)は夜ではなく、昼にちゃんと浴びる。

ヘリオケア360°

 HISAKOが推している飲む日焼け止めが、進化した「ヘリオケア360°」です。何が進化したかと言いますと、従来の紫外線だけでなく、UVB、UVA、可視光線、赤外線の4種類の光線を防御出来るようになった! 360°、つまり全方向的に日光暴露から皮膚を守る!!ってベタ過ぎるネーミングの飲む日焼け止めです。

 後述の如く、主成分である進化したFernblock+に、更にN-アセチルシステイン、フラクトオリゴ糖(FOS)及びグルコオリゴ糖(GOS)、ナイアシンアミド、ビタミンC及びEが添加され、援護射撃体勢もばっちりです。

ヘリオケア360°の成分と作用

  • Fernblock+(240mg/カプセル):光防御作用・抗酸化作用・可視光線、赤外線により誘発されるMMPを抑制
  • N-アセチルシステイン(75mg/カプセル):抗酸化作用・抗炎症作用・活性化細胞の酸化還元状態の維持・紫外線及び可視光線による酸化ダメージを防止
  • ビタミンC(アスコルビン酸(20mg/カプセル):抗酸化作用(ビタミンEを伴い酸化還元状態の維持、コラーゲンの合成等に重要)
  • ビタミンE(2mg/カプセル):酸化ダメージからの細胞保護
  • ナイアシンアミド(ビタミンB3)(4.5mg/カプセル):太陽放射によるDNA損傷を抑制・ゲノム安定性の維持・DNA修復能の増強・抗炎症作用)
  • FOS(イヌリン:フラクトオリゴ糖)(25mg/カプセル)・GOS(bioecolians:グルコオリゴ糖):細胞性免疫能の増強

 

適応

  1. アンチエイジング治療の補助及び促進剤、皮膚美容施術後、又は美容治療の補助として
  2. 色素沈着改善の促進(炎症沈着の早期改善、色素沈着に対する皮膚の抵抗力の増強)
  3. 光線性皮膚症の予防(美容通信2003年7月号)(美容通信2003年8月号
  4. 皮膚癌(美容通信2008年3月号)の予防
  5. 光線力学的治療による日光角化症治療(美容通信2013年10月号)の補助

基本の成分Fernblokについて

 ヘリオケアの主成分は、中南米に自生するシダ植物の一種のダイオウウラボシの抽出成分Polypodium leucotomos抽出成分で、原料としての商品名はFernblockです。ダイオウウラボシが生息する地理分布としてはアンデス地方の標高700-2500メートルの山岳部で、特にホンジュラス共和国のヨホア湖の近くで栽培されています。伝統的に湿布として、また乾癬やアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患に使われてきました。1990年代に乾癬治療(美容通信2019年9月号)のPUVA療法美容通信2008年4月号に用いられるようになったのをきっかけに、ハーバード大学皮膚科教授で、光防御研究の第一人者であるFitzpatricらが、Fernblockに光防御作用がある事を発見しました。過去10年間で、主要な科学雑誌に関連報告が20報以上掲載されていて、信頼性の裏付けとなっています。

作用機序

 従来の日焼け止めが、日焼け予防を中心に製品設計されていたのに対し、Fernblockは、抗酸化作用、免疫防御作用、細胞DNA保護作用、皮膚構造の保存の4段階の皮膚保護作用美容通信2012年10月号と言う新しい特徴を有しています。

■抗酸化作用

  日光暴露は皮膚に炎症反応を起こし、活性酸素 (ROS) やフリーラジカルを発生させ、日光弾性症や皮膚癌の原因となります。Fernblockには強力な抗酸化作用があり、日光暴露による酸化ストレスを強く抑制します。

■免疫防御作用

 日光暴露により免疫抑制が起こりますが、この主な理由は、ランゲルハンス細胞の死滅や非活性化によるものです。ランゲルハンス細胞は、皮膚の表皮の上層に存在していて、表皮全体の細胞数の2~5%を占める細胞です。①指令機能と、②自己防衛機能の、2つの機能が知られています。指令機能とは、バイ菌や有害物質等の異物の侵入を感知したランゲルハンス細胞が、基底膜の下まで移動し、他の免疫細胞に異物を攻撃するよう指令を出す機能の事です。後者の自己防衛機能とは、紫外線や乾燥等の過剰な外的刺激に対して、ランゲルハンス細胞を覆っている鎮静化酵素(CD39)が出撃し、速やかに鎮静化。慢性的な炎症が起こらないように防御します。Fernblockは、ランゲルハンス細胞を保護してくれます。

 動物に於いて紫外線の防御に関わる分子の1つとして知られているウロカニン酸ですが、その大部分は皮膚の角質層に存在し、UVBを吸収することによって、DNAの損傷を防止します。Fernblockは、このウロカニン酸の光異化性抑制によって、皮膚免疫監視に直接関与する皮膚細胞と内因性因子を保護します。因みに、ウロカニン酸の量は、例え同じ人間であっても、同じではなく、個体差があります。紫外線に対する耐性を決める要因は、ウロカニン酸だけではないものの、ウロカニン酸の量が紫外線に対する耐性を決める大きな要因の1つとなっています。

  また、色素性皮膚障害である白斑(美容通信2006年3月号)は、表皮のメラニン細胞減少によって生じる乳白色の脱色素斑(無色斑)を特徴とする疾患です。Fernblockは、免疫調節作用と抗酸化作用を持つ事から、T細胞活性化に対する免疫調節作用があり、メラニン細胞に対する自己反応性T細胞の増殖を阻害又は減少させる事が示唆されており、白斑の治療にも効果が期待されています。

■DNA保護作用

 日光暴露は、DNAの損傷を齎します。2本のDNA鎖の融合(チミンダイマー)やDNA鎖の1本を切断(鎖切断)します。DNA損傷は、チミンダイマーと日焼け細胞を増加させますが、チミンダイマーには変異原性があり、発癌の原因となります。Fernblockは、日焼け細胞数とチミンダイマー数を減少させ、DNA損傷を抑えます。

■皮膚構造維持作用

 日光に暴露し続けると、光老化(美容通信2003年7月号)(美容通信2003年8月号)と呼ばれる皮膚の肥厚、弾力の喪失、しわやたるみといった状態に陥ります。光老化は、線維芽細胞への直接的な損傷とMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)産生増加によって引き起こされます。Fernblockは、線維芽細胞変化とMMP産生増加を抑制する事で、皮膚の構造変化を防ぎます。

進化したFernblock+

 ヘリオケア360°に含有されているFernblock+は、前述のFernblockの抽出方法を改善して得られた、Polypodium leucotomosの水溶性エキスで、光防御作用が強化されています。詳しくその内容を列挙してみますね。

■最小紅斑量

 Fernblock+は、Fernblockと比して、最小紅斑量(MED)が約2倍上昇しています。

■抗酸化作用

 紫外線、可視光線、赤外線によって誘発される活性酸素種(ROS)の発生抑制が確認されています。

■DNA保護作用(修復能)

 紫外線が、シクロブタン型ピリミジンダイマー(CPDs)の形成を誘発する事は、良く知られています。シクロブタン型ピリミジンダイマー(CPDs)は、出来てしまったところで、修復してしまえば良いだけの話なんですが、問題は、その修復過程が上手く働かない場合は、突然変異に繋がる可能性があります。シクロブタン型ピリミジンダイマー(CPDs)は、メラノーマ出現の主な原因と考えられています。

 こんな時に、心強い助っ人として働くのがNMNサプリメント(美容通信2022年7月号)や点滴、NAD+点滴(美容通信2022年6月号)ですが、勿論、Fernblock+にも効果が期待出来ます。

 Fernblock+の修復能の分析では、ケラチノサイト(HaCaT)及び線維芽細胞標本にFernblock+の前処理を加えると、(UVBによって誘発された)CPDs修復の促進が観察されるそうです。

 コメットアッセイは細胞のDNA損傷を定量する方法で、DNAの一部が損傷した細胞では、正常の細胞よりもDNAの陽極方向への遊走が高く、蛍光の「尾」が長いとされています。Fernblock+での前処理(48時間)を行った場合、ケラチノサイトのUVBによるDNA損傷を著しく減少させる事が出来ます。

■皮膚構造の保護作用

 日光暴露は、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)の過剰生産を促します。マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は、コラーゲン基質の破壊を誘発し、その結果、皺や皮膚の光老化が起こります。Fernblock+は、可視光線及び赤外線によって誘導されるMMPを減少させます。

 また、日光暴露には、2種類の酵素、コラゲナーゼとエラスターゼを活性化する作用がありますが、これ等の酵素は、コラーゲンやエラスチンの分解を引き起こします。Fernblock+は、コラゲナーゼとエラスターゼの活性化を抑制し、アンチエイジング効果を発揮します。

■抗炎症作用

 Fernblock+は、Fernblockと同様に、光防御作用に関連した炎症作用があります。Fernblock+は、線維芽細胞又はケラチノサイト(HaCaT)に於いて、紫外線によって誘導されるプロスタグランジンE2の産生を減少させます。

 Fernblock+は、Fernblockと同様に、光防御作用と関係のない炎症作用も有しています。単球系細胞株THP1に於いて、リポ多糖類(LPS)によって誘導されるTNFαの産生を減少させます。

ヘリオケア360°に新たに配合された+αの成分達

 ヘリオケア360°には、N-アセチルシステイン、フラクトオリゴ糖(FOS)及びグルコオリゴ糖(GOS)、ナイアシンアミド、ビタミンC及びEが添加され、光免疫防御作用を強力に後押し!

N-アセチルシステイン

 N-アセチルシステイン(NAC)は、人体で最も強力な抗酸化分子の一つとされるグルタチオン(GSH)(美容通信2018年7月号)の合成を高め、解毒機序を促進し、UVA及び可視光線によって誘発されたフリーラジカルを消去します。併せて、抗炎症作用も有しています。経口投与によって、速やかに吸収されます。

 一般的なN-アセチルシステイン(NAC)の作用は下記の通り。

  1. 紫外線及び可視光線によるヒト線維芽細胞の損傷抑制
  2. 煙草によるDNA損傷抑制
  3. 酸化ストレスによる線維芽細胞のミトコンドリア(美容通信2017年7月号)損傷抑制
  4. TNF-αによって誘発されるヒトケラチノサイトのサイトカインの過剰産生抑制
  5. UVA照射後の線維芽細胞の生存維持

 N-アセチルシステイン(NAC)の作用機序は、自らが細胞内のSH機として働く事で、グルタチオンの構造を維持し、ひいては細胞の酸化還元状態を維持します。

 

プレバイオティクス

 プレバイオティクス(美容通信2020年9月号)の概念は、1995年に最初に提唱されました。プレバイオティクスは、腸内の微生物叢によって代謝される難消化性のオリゴ糖で、特定の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌等)(美容通信2019年11月号)の成長及び活性を選択的に促進し、悪玉菌の増殖を抑制します。

 ヘリオケア360°に含まれるプレバイオティクスは、グルコオリゴ糖(gluco-oligosaccharide:GOS)とフラクトオリゴ糖(fructo-oligosaccharide:FOS)です。

 プレバイオティクスの摂取によって、免疫系が良好に調整され、皮膚に有益な効果が齎される事は周知の事実で、特にアトピー性の疾患ではその傾向が著明です。

 プレバイオティクスとプロバイオティクスの併用で、腸内フローラ(美容通信2012年8月号)によるフェノール類の産生が減少します。これによって、主に水分補給の点で、皮膚の状態が改善し、更に紫外線による損傷を防止します。

 下図を見て下さい。MMP産生を阻害し、組織メタロプロテアーゼ阻害因子(TIMP)の産生を促進して、組織の変性(劣化)を防ぎます。

 左図を見て下さい。経表皮水分蒸散量(TEWL)を抑制し、皮膚の潤いを維持します。

 右図は、併用でシワの形成を軽減しているのが明らかに分かります。

 まとめると、

  1. プレバイオティクスにより、免疫系が強化され、皮膚の抵抗力が改善します。
  2. プレバイオティクスは、UVBに対する光防御作用を示し、シワの形成及び皮膚の脱水を防いでくれます。

 

ニコチンアミド:ビタミンB3

 ニコチンアミドは、ニコチン酸(ナイアシン/ビタミンB3)のアミドで、水溶性ビタミンです。NAD[H](ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)(美容通信2022年6月号)(美容通信2022年7月号)及びNADP[H](ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)の前駆体で、エネルギー代謝とDNA修復に関係があります。

 様々な論文により、下記の事が知られています。

  1. 線維芽細胞に於ける活性酸素種(ROS)産生を抑える事が出来る、強力な抗酸化物質です。
  2. 皮膚のDNA損傷を抑制します。
  3. ケラチノサイトに於いてUVBによって誘発される、アポトーシスを抑制します。
  4. ゲノム安定性を維持する為に必要とされ、特に過剰な光線、環境汚染によるストレスの多い状況で、紫外線によるDNA損傷の修復を促進します。
  5. 炎症性皮膚疾患の治療に有効な物質とされています。
  6. ニコチンアミドの経口投与によって、非メラノーマ性皮膚癌の増殖の減少が報告されています。

 

ビタミンC及びE

  ビタミンC(アスコルビン酸)及びE(α-トコフェノール)は、強力な抗酸化物質で、フリーラジカルによる皮膚疾患の治療に用いられています。ヘリオケア360°には、1カプセルにつき、ビタミンCが推奨1日量の1/4、ビタミンEが1/8含有されています。

ヘリオケア360°の効果を実証実験(パイロット試験)

[目的]新しい栄養補助食品であるヘリオケア360°(fernblock+、抗酸化成分、その他の活性成分の配合剤)の、赤外線及び可視光線(IR-VIS)によるダメージに対する臨床的有効性を評価する。(N. Jiménez, I. J. Dias, M. Mascaraque, M. Alameda, S. González, Á. Juarranz, M.T. Truchuelo)

[方法]1日目;1回目IR-VIS照射→2日目;両側の臀部の生検→経口ヘリオケア360°を21日間投与→23日目;投与終了/2回目IR-VIS照射→24日目;照射した臀部の生検試験終了

 前向き、一重盲検試験、7名のボランティア(p1~p7)

 ・右側臀部:照射あり(陽性対照)  ・左側臀部:照射なし(陰性対照)

 生検は免疫化学法を用いて分析し、MMP-1蛋白質及びMMP-1遺伝子発現量はRT-PCR法を用いて測定した。

[結果]7名のボランティア中5名で、MMP-1蛋白質量はIR-VIS照射後に増加(2日目)したが、MMP-1蛋白質量は21日間の経口光防護剤の投与後に著明に減少した。2名については、MMP-1蛋白質量に有意な差は認められなかった。

[結論]経口ヘリオケア360°は、可視光線及び赤外線によって誘発されるMMP-1の産生を抑制した。従って、経口ヘリオケア360°は、これ等の照射に対する光防御作用を有する事が証明された。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

 

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来月号の予告

腸内細菌叢は、腸管の炎症のみならず、個体全体の炎症や老化にも関与している事が報告され、腸内細菌叢を介した炎症応答が一大トピックスとして注目されています。

<腸内環境と炎症・老化>