女性器の悩みを解決するヒアルロン酸注入剤:Desirialシリーズ | 旭川皮フ形成外科クリニック 旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2022年3月号

女性器の悩みを解決するヒアルロン酸注入剤:Desirialシリーズ

Desirial(デジリアル)シリーズは、女性の悩みを解決する世界初のヒアルロン酸製剤です。DESIRIALとDESIRIAL PLUSの2種類あり、前者のDESIRIALは膣萎縮症用の注入製剤で、膣の乾燥や不快感、慢性的な痛みに対して適応があります。ホルモン補充療法や性機能改善を目的とした膣用のハイフ等くらいしか治療法がありませんでしたが、ホルモン補充療法に対して抵抗感を感じる人や頻繁な通院が難しい人には有効な方法となります。後者のDESIRIAL PLUSは大陰唇形成用製剤で、審美的な側面だけでなく、同部位の皮膚の強化も期待出来ます。

 最近の美容外科の潮流は、見えないところに関心が移って来たと言うより、加齢と共に、中々人には言えなかったけど、実は不自由を感じていた!を改善するでしょうか?

DESIRIALシリーズは、世界で初めての女性の為の注入剤

 DESIRIALシリーズは、世界で初めての女性の為に開発された注入剤です。全てのEU(欧州連合)加盟国の安全性能基準を満たすものだけに付ける事が許される、お役所のお墨付きの証であるCEマーク(Europe)が付いてます♪ 生体吸収される非動物由来のヒアルロン酸製剤です。フランスVivacy社の特許IPN-Lile技術を使用しており、抗酸化剤のマンニトールが含まれた製品なので、滑らかで持ちが良いのが特徴です。

 DESIRIALシリーズには、DESIRIALとDESIRIAL PLUSの2つがあります。

■DESIRIAL

 DESIRIALは、膣萎縮症用の注入剤で、膣の乾燥や不快感、慢性的な痛みに対して適応があります。この様な症状に対しては、ホルモン補充療法(美容通信2010年8月号)(美容通信2018年12月号)や性機能改善を目的とした膣用のハイフ等(美容通信2021年7月号)くらいしか治療法がありませんでしたが、ホルモン補充療法に対して抵抗感を感じる人や頻繁な通院が難しい人には有効な方法となります。

 膣用のハイフが等が、尿失禁(美容通信2022年1月号)や膣の弛緩症の改善に効果があるのかは理解出来るが、何で膣の乾燥症に?とよく質問されます。膣の血流を改善させる事が一番の機序とはされてはいて、こんな説明じゃ…何かなぁ(笑)と思うのですが、実際、乾燥の改善が認められるので、器械屋に言い包められて様な気もしないでもないですが、そうなんだと納得するしかありません。

 個人差はありますが、一般的には1年から1年半程度の効果が期待出来ます。

【期待される効果】

  • 外陰膣の保湿
  • 1回目の施術直後から、不快感が和らぎます。個人差はありますが、1年から1年半位、効果が持続します。
  • 粘膜組織の改善

■DESIRIAL PLUS

 DESIRIAL PLUSは、大陰唇形成用注入剤です。適応は、大陰唇の発育不全や萎縮(ボリュームダウン)や、審美的な治療です。個人差はありますが、一般的には1年から2年程度の効果が期待出来ます。

【期待される効果】

  • ボリュームアップによる大陰唇の保護機能強化
  • 女性の審美的外観の向上

DESIRIALの特徴と効果

 DESIRIALは、フランスVivacy社の特許IPN-Lile技術を使用しており、抗酸化剤のマンニトールが含まれた製品です。

STYLAGEの技術

 DESIRIALは、VIVACY社の特許技術IPN-Lile Technologyを元に製造されています。安定したヒアルロン酸及と抗酸化剤マンニトールが含まれています。

 均一な架橋構造ではなく、強い架橋構造を持ったヒアルロン酸(単相架橋構造A)と、弱い結合で重合しているヒアルロン酸(単相架橋構造B)を、交互に浸透させる事でIPN様構造を持ったヒアルロン酸となります。IPNとは、Interpenetrated-Network(相互浸透ネットワーク)の事で、IPN様構造を持つヒアルロン酸は、柔らかく注入し易い性質と、長期に亘り効果を維持出来る性質の両面を持っています。一般的に、ヒアルロン酸は柔らかいものは持ちが悪く、硬いものは長期間残るって言うのが、今までの常識でしたが、これを覆したのが、Vivacy社の特許IPN-Lile技術なんです。柔らかいのに、効果の持続が長いと言う、相反する性質の両立を可能にした革新的な技術なんですね。

 …と、説明されてもIPN-Lile Technologyがピンと来ない人に、捕捉です。ざっくり言ってしまうと、織物の経糸と緯糸みたいなもので、両者は夫々の糸の特性を失わず、独立した存在として機能しながらも、織り込まれて、”弱い”鎖間相互作用で繋がり(共有の化学結合はない!)、一枚の布として機能する的な構造って事です。ちょっと飛躍してはいますが、シャンブレーは、IPN-Lile Technologyの性質を一番端的に表している生地だと思います。経糸に色糸、横糸に白糸を使用した平織りのシャンブレーは、薄くて軽いのに、丈夫で、通気性にも優れているので、春夏のシャツの定番ですよね。ヒツジやラクダ等の動物の毛を圧縮してシート状にした、フェルトと対極をなす生地です。

 

マンニトールとは?

 ヒアルロン酸は非常に有用な注入剤ではありますが、欠点は注入の際に(正しくは、皮膚に針が刺さる事で!)炎症反応が惹起され、フリーラジカルが発生してしまう事です。このフリーラジカルは曲者で、折角注入したヒアルロン酸の分解を強力に進めてしまう。つまり、皮肉な話ですが、ヒアルロン酸の注入直後に一番分解が起こってしまうんです。

 ヒドロキシラジカルは極めて反応性が高いフリーラジカルとして知られていますが、マンニトールは、この極悪人のヒドロキシラジカル消去能を有する抗酸化剤です。多種多様な果物や野菜に含まれる、酸化を防止する成分です。ですからマンニトールが含有されているDESIRIAL製剤では、余計な置き土産とされていた注入直後のヒアルロン酸の分解を抑制するので、ヒアルロン酸の持ちが良くなるって寸法なんです。

 更には、ヒアルロン酸製剤が、会社の倉庫やクリニックの冷蔵庫の中で保管されている間に、賞味期限内!(笑)とは言え、地味に起こってしまっている質の劣化を防いでくれます。マンニトールの物理化学的な特性を安定させる効果は、凄いんです。

膣萎縮症用注入剤~DESIRIAL

■目的

 加齢と共に増加する外陰膣萎縮症に伴う様々な症状、例えば、乾燥や炎症等による不快感や性交痛の改善等を目的として開発されたヒアルロン酸製剤です。

 DESIRIALは、①ヒアルロン酸注入の吸湿効果による皮膚の保湿及び調節、②線維芽細胞の機械的な刺激及び新生コラーゲンの合成促進を目的としています。

■実際の施術について

 施術の3日前から、ベンタジン膣座薬を1日1錠入れます。事前の脱毛や剃毛は必要ありませんが、もしも注入する!のであれば、3日前には終わらせておいて下さいね。

 施術2時間前に尿道用2%キシロカインジェル10ml/シリンジ/箱を膣内に塗布します。タンポンで蓋をしておきましょう。

  1. 医学的資料として掲載しております
    大陰唇に、2%リドカインクリームを塗布し、30間分以上サランラップで密閉して浸透させます。
  2. 大陰唇と膣口の縦軸に沿う様に、皮下に2%リドカイン注射(~1ml)をします。
  3. 大陰唇への注入
    1. 大陰唇の縦軸に沿って、恥丘までの真皮中層部から深部の皮内に、DESIRIALを注入します(30G若しくは27G)。乾燥の程度にもよりますが、一般的には片側各1m注入します。
    2. 注入した製剤が分散する様に、十分にマッサージします。
    3. 陰核と小陰唇には、幾ら頼まれても、注入は行いません。悪しからず!
  4. 膣粘膜への注入
    1. 後壁及び側壁に、マルチポイントテクニックで注入します。最大10ヶ所。沢山打てばいいと言うものでもありません。0.5mlから0.8mlの注入が理想的とされています。
    2. 膣口から最初の2~3cmの部位の、膣粘膜の表層部、つまり深さ約0.5mmから1mmの層に、30Gの細い針で注入します。
  5.  膣前庭への注入
    1. 膣前庭は、右図の様に、陰核から膣口までの小陰唇に囲まれた部分で、普段はぴったりとくっついた小陰唇の内側にあり、小陰唇を広げないと見えません。膣前庭には陰核の方から、尿道口、スキーン腺、膣口、膣口の周りにバルトリン腺があります。膣前庭は、小陰唇と同じような色か、より赤みがかっています。外陰部の皮膚との移行部粘膜の境界は、小陰唇内側側面のHart’s Line(Hart線)です。
    2. 前庭へのDESIRIALの最適な総注入量は、0.3mlです。30Gの針を使用します。
    3. スキーン腺とバルトリン腺には、注入はしません!

 シャワーは当日から可能ですが、湯船にどっぷり浸かるのは施術の5日後からにして下さいね。エッチは1週間待って下さい。

 DESIRIAL PLUS同様に、内出血は起こるものと考えていて下さい→起こらなければ、ラッキー的な、ですかね。また、全てのヒアルロン酸製剤の注入で起こりうる、感染やアレルギーの可能性は0ではありませんので、!?って事があったら、直ぐにクリニックに連絡の上、来院をお願いします。

大陰唇形成用注入剤~DESIRIAL PLUS

■目的

医学的資料として掲載しております
 大陰唇と恥丘も、年齢と共にボリュームが無くなり、萎みます。皮膚も、当然ながら脆弱になります。見た目の問題は確かに大きいですが、皮膚自体の脆弱性も問題となる部位です。

 DESIRIAL PLUSは、①年齢と共に失われてしまった、大陰唇と恥丘のボリュームの再形成と、②同部位の皮膚の強化を主たる目的としています。

■実際の施術について

 事前の脱毛や剃毛は必要ありませんが、もしも注入する!のであれば、3日前には終わらせておいて下さいね。

  1. 局所麻酔は必ずしも必須ではありませんが…、1~2ml程度の2%のリドカインを大陰唇に沿って、前から後ろに向かって両側に注入します。
  2. 19Gの針で、大陰唇の前部(A点)と後部(B点)に、カニューラの挿入口を開けます。
  3. 18G80カニューラで、大陰唇の縦軸に沿って、DESIRIAL PLUSを注入します。
  4. 医学的資料として掲載しております
    皮下脂肪層、つまり、下部にある陰唇脂肪体の上、表層部分(表皮直下)にカニューラをそっと注入します。レトロトレーシングテクニックで、均一に注入します。
  5. 陰核や小陰唇は、注入の対象エリアではありません。幾ら患者さんに入れてくれ!と懇願されても、入れません。
  6. 注入量は個人差がありますが、一般的に、自然なボリュームを回復させ、外陰部の保護的な役割を回復させる為には、片側2~3ml必要とされています。
  7. DESIRIAL PLUSが解剖学的な構造に沿って十分に拡散する様に、大陰唇を片側づつマッサージします。

 シャワーは当日から可能ですが、湯船にどっぷり浸かるのは施術の5日後からにして下さいね。エッチは1週間待って下さい。

 当然、内出血は起こるものと考えていて下さい。また、全てのヒアルロン酸製剤の注入で起こりうる、感染やアレルギーの可能性は0ではありませんので、!?って事があったら、直ぐにクリニックに連絡の上、来院をお願いします。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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