抗酸化酵素を誘導するアンチエイジングサプリ | 旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2018年4月号

抗酸化酵素を誘導するアンチエイジングサプリ

メロングリソディンは、他の抗酸化作用のある物質を摂取してその効果を実感するものとは異なり、生体内で特に防御機能が高いとされる抗酸化酵素(SOD/グルタチオンペルオキシダーゼ/カタラーゼ)の産生にスイッチを入れ、活性を促してくれる、アンチエイジング サプリメントです。

 出来てしまった活性酸素と闘うよりも、そもそも根源的なところで、悪玉活性酸素の発生を抑えるのが治療の筋だとは思います。その意味(美容通信2017年4月号)(美容通信2016年11月号)では、老化や、癌、糖尿病や動脈硬化やアレルギー性疾患、慢性疲労、肌荒れ、肥満等々を始めとする慢性疾患には、オゾン療法に勝るものはないとは、HISAKOは思っています。しかしながら、オゾンの経口用カプセルはあるにはありますが…今一つ。飲んでも飲まなくても、効果が全然実感出来ません。実際問題、オゾンの有効な投与方法と問われれば、点滴(血液クレンジング療法/オゾン+グルコース療法)か外用(オゾニール)くらいしか思い当りません。しかしながら、全身投与って意味では、「週に1回くらいは点滴に通ってよ!」となり、超忙しかったり、遠方の方には、ちょっと使い勝手が悪いのは事実なんです。

 立ち位置的には、水素(美容通信2017年10月号)が一番近いかなと思うけど、水素の経口カプセルはまだまだ以上に改善の余地があり、お家で実感!と言われると…未来入浴剤AP(美容通信2015年2月号)って選択肢しかない(笑)。

 これ等のより優秀な製品が出回るまでのつなぎと言っては失礼かもしれませんが、つなぎとしては「メロングリソディンは、とても優秀だ!」と思っています。

GliSODinって何?

12日経っても腐らないメロン

 カンタロープメロンは、フランス国立農業研究所によって、南フランスのアヴィニヨン地方で栽培されるヴォークルシアン種を、日持ちする品種に改良されたメロンです。このメロン、通常のメロンに比して3~4倍腐りにくく、果肉には約7倍もの豊富なSODが含まれている事が明らかになりました。

 かつてフランスやドイツではSODの研究が盛んに行われ、オルゴティンと言う牛由来のSODを利用した注射が、リウマチや関節炎の抗炎症薬として用いられていました。しかしながら、1986年にイギリスで狂牛病問題が発覚して以来、使用禁止になってしまいました。代替としての植物起源の物質を世界が血眼になって探していた時に、たまたま、この腐らないメロンに白羽の矢が立てられました。

 しかし、メロンを丸齧り(^^♪したところで、メロンSOD単体では、胃酸で分解されてしまい、腸まで届かず、肝心な抗酸化力の発揮とまでは相成りません。論文によれば、SODを経口摂取した場合、5分程で、抗酸化活性が殆どなくなってしまうそうです。

 そこで、解決策として登場したのが、小麦蛋白質の一つであるグリアジンです。小麦グリアジンでメロンSODをコーティングする事で、腸まできちんと届くようになりました。グリアジンには、SODを保護し、放出を速やかにする作用があり、この2つの組み合わせにより、経口摂取での生体内利用が可能になりました。

 詳しい作用機序は不明ですが、このメロングリソディンを飲むと、腸管の免疫細胞に取り込まれ、これが引き金となり、レドックス(酸化還元)シグナルを経由して、抗酸化酵素を高めていくのではないかと考えられています。右図の如く、メロングリソディンは、徐々に抗酸化活性が高まり、60分経過しても高い状態を維持しています。

 細胞は、酸化ストレスに応答して、酸化還元反応を介したシグナル伝達、すなわちレドックスシグナリングを行います。近年、このレドックスシグナリングは、転写制御や癌、更には発生分化等、極めて多岐に亘る生命現象に関与している事が明らかになって来ました。

GliSODinの生体内機能

活性酸素の復習

 スーパーオキシドを始めとする、様々なフリーラジカルが、体内で産生されています。フリーラジカルが過剰になると、健康に様々な悪影響を及ぼすので、体は体内抗酸化酵素であるSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)や、GPx(グルタチオンペルオキシダーゼ)、カタラーゼ等が過剰なフリーラジカルを除去し、バランスを取っています(レドックスバランス)。

 このバランスが崩れると、老化を始めとする様々な慢性疾患、例えば、心血管系の病気や、癌、神経疾患、慢性疲労、アレルギー性疾患等が引き起こされます(美容通信2017年4月号)(美容通信2016年11月号)。

 フリーラジカルは、加齢や肥満、紫外線(美容通信2004年11月号)(美容通信2003年7月号)(美容通信2003年8月号)、煙草(美容通信2008年7月号)(美容通信2006年10月号)、アルコール、ストレス等が要因となり、産生が増えてしまいます。それにも関わらず、抗酸化酵素は加齢等で低下してしまいます。

 

細胞内の3つの抗酸化酵素を誘導

 体内には、左図の如くに、ビタミンA、C、E、ポリフェノール、アスタキサンチン等の多数の抗酸化成分があります。しかしこれらは、該当成分を摂取してなんぼのもん的な働き方(抗酸化作用)をします。

 抗酸化酵素(美容通信2017年10月号)は、様々な病気の原因となる活性酸素を取り除く事が出来ます(美容通信2014年11月号)。その中でも抗酸化ピラミッドの頂点に立ち、体内で強力な抗酸化システムの3強と称されるのが、①SOD、②GPx、③Cat(カタラーゼ)です。しかしながら、これ等の体の中に備わっている抗酸化酵素の働きは、繰り返しになりますが、年齢と共に低下してしまうのです。

 メロングリソディンは、他の抗酸化作用のある物質を摂取してその効果を実感するものとは異なり、生体内で特に防御機能が高いとされるSOD等の抗酸化酵素の産生にスイッチを入れ、活性化を促すのが特徴です。

 右図は、メロングリソディンを加えた餌を食べさせたマウス(メロングリソディン群)とコントロール群に分け、抗酸化力(SOD、GPx、Cat)を比較した動物実験の結果です。メロングリソディン群はコントロール群に比して、抗酸化力が上昇しています。特に、ここで注目していただきたいのでは、SODだけでなく、同時に働く事が必要なGPxやカタラーゼの活性も上がっているって点です(Phytother. Res.(2004))。

 人間を対象にした試験でも、メロングリソディンの摂取によって、SOD活性上昇及び抗炎症作用が確認されています。この試験では、メロングリソディン摂取群とコントロール群に分け、酸化レベルを上げる為に負荷の強い運動をしてもらったところ、メロングリソディン群ではコントロール群に比して、SOD活性は、運動前、後、更に回復期に於いても高い状態を維持していたんだそうです。又、CRP値にて抗炎症作用を比較したところ、メロングリソディン群ではコントロール群に比して、CRP値が低く、炎症が抑制されていたそうです。

 この他にも、抗酸化酵素の誘導については、幾つかの論文があります。ミトコンドリア機能低下の抑制(フランス・グルノーブル第一大学)等です。

 

DNAを活性酸素から保護

 左図は、Free Radical Research(2004)に掲載された、コメットアッセイ(彗星の尾)評価です。DNAの酸化ダメージからの保護効果を評価する為に、31歳の男性20名を被験者に試験が行われました。メロングリソディンを14日間服用してもらったメロングリソディン群とコントロール群に分け、夫々の血液を採取、高圧酸素に暴露しました。その結果、コントロール群は酸化ダメージによるDNA損傷が進んでいる(彗星の尾が長くなっている!)のに対し、メロングリソディン群では殆どDNAの損傷が認められなかったそうです。抗酸化酵素の誘導は、DNAを保護するアンチエイジング効果を発揮します。

 この他にも、DNAに対する防御効果については、幾つかの論文があります。胸部大動脈のクロスクランプが引き起こすDNA損傷に対する防御効果(ドイツ・ウルム大学/フランス・グルノーブル第一大学)等です。

 

抗酸化能と活性酸素のバランスを保つ

 人間は、身体の健康を保つ為には、適度な血中の活性酸素を維持する事も必要(美容通信2017年10月号)です。このメロングリソディンには、抗酸化能と活性酸素のバランス(レドックスバランス)を保持する作用もあります。

メタボリックシンドローム、糖尿病、動脈硬化等への多彩な効果

 ノーベル生理学・医学賞を受賞したリュック・モンタニエ教授を始め、21の大学と7つの研究協力機関で行われた、多数のエビデンスや実績に基づき、免疫・炎症の改善、メタボリックシンドロームの改善、皮膚に於ける紫外線防御効果等、様々な分野での使用が期待出来ます。

糖尿病、動脈硬化、そしてメタボリックシンドローム

■メタボリックシンドローム

 酸化ストレスや炎症反応は、インスリン抵抗性や内臓脂肪症、ひいてはメタボリックシンドロームと大きく関係している事が示唆されています。これまでの研究でも、脂質の酸化を測るMDA(脂質過酸化反応マーカー)と血糖値が非常に密接な関連がある事が分かっています。血糖値が高い患者さんでは、酸化ストレスは非常に高くなっていると考えられます。

 成人を対象にした研究では、酸化脂質が多い人はメタボリックシンドロームになりやすいとの報告もあります。10代を対象とした研究では、BMIが30以上のグループは、25以下のグループに比べ、抗酸化力が弱い事が確認されています。

■糖尿病

 アンリ=マリー ルセルらによると、インスリン抵抗性の高いモデルラットを、①メロングリソディンを2週間摂取させた後に、8週間メロングリソディンとフルクトースを投与した群(メロングリソディン摂取群)と、②フルクトースだけを与えた群の2群に分け、比較検討しました。メロングリソディン摂取群は、血糖値、脂質酸化レベル、DNA損傷については全て低値にもかかわらず、肝臓内のSOD活性は高い値だったそうです。更に興味深い事には、メロングリソディン摂取群では体重増加が抑制されていたんだそうです。これは、腸間膜脂肪重量の増加が抑制されていた為と思われます(Hiniger et al. Phytotherapie.(2015))。

■動脈硬化

 動脈硬化に対する効果は、動物実験レベルではなく、人間に対する試験(Allerg. Immunol.(2007))でも確認がされています。心血管疾患のリスクの高い患者さんを、①メロングリソディンを2年間1日500mg服用してもらった群と、②食事管理のみを行った群に分け、比較検討を行いました。差が顕著に表れたのが、IMT(頸動脈内膜中膜複合体厚)でした。メロングリソディン摂取群では、有意な減少が確認されました。メロングリソディンには、動脈硬化予防作用があると考えられます。

皮膚に対する効果

  メロングリソディンを配合したサプリメントは、海外では数多くの病院やクリニックで採用されています。特に、アメリカやカナダでは、皮膚科、形成外科、美容外科での効果が評価されています。

■紫外線に対して~飲む日焼け止めとしての効果

 紫外線に対する効果(美容通信2012年10月号)としては、①MED(最小紅斑量)の向上、②日光アレルギーの予防、③紫外線ダメージからの回復を促進等が挙げられます。

■色々な施術の前後に飲むと、こんなに良い事が目白押し!

  • 弾力、水分量、明るさ、色素沈着の改善を臨床的に確認。1~3ヶ月間の摂取で効果が見られます(ニューヨーク 皮膚科医)。
  • あざや腫れを抑える事によるダウンタイムの減少、肌全体の健康の改善から、可能な限り最高の結果を出す為に使用。フリーラジカルを標的として酸化ストレスを最小限に抑える事が、加齢プロセスに立ち向かう鍵となります(トロント 整形外科医・頭蓋顔面外科医)。
  • 腫れ、炎症、あざが抑えられ、手術後のリカバリータイムが改善されます。手術前の準備として、必要不可欠なものとして患者さんに勧めています(トロント 美容整形外科医・形成外科医)。
  • レーザー後や外科的手術後の回復に効果的。シワ取り、鼻形成、内視鏡額リフト手術後の腫れやあざを減少させてくれます(アメリカ 口腔顎顔面外科医)。
  • 慢性的な目の下の腫れや色素沈着に効果的。多くの商品は科学的な裏付けを持っていませんが、メロングリソディンは違います(カナダ 皮膚科医)。

 

その他

 免疫に対しては、①免疫機能のサポートや、②免疫賦活剤としての働き、③炎症性/抗炎症性サイトカインの調節、④Th-1免疫反応の誘導等が挙げられます。 

 その他、諸々に関する論文を列挙します。

  • 肝線維症(肝硬変モデル)に対する効果(リヨン大学/他)
  • 知的障害に対する効果(フランス・イゾセル社研究データ)
  • 小児喘息症状緩和効果(インドネシア・アイルランガ大学)
  • アレルギーによる免疫反応の抑制効果(フランス・イゾセル社研究データ)
  • ヒト運動による血中乳酸値上昇の低減効果(韓国がんセンター)
  • 激しい運動で起こる炎症抑制効果(ポーランド・ポズナン大学)
  • ネコエイズ(猫後天性免疫不全症候群)リスク猫に対する、メロングリソディン摂取の効果(アメリカ・コロラド州立大学)
  • 加齢性黄色変性症に対する予防効果(フランス・国立農学研究所/ディジョン大学病院 眼科)
  • 関節炎の緩和効果(フランス・イゾセル社研究データ)

 他にも、UltrShapeやLipoSonix(ダイエット器具)と併用する事で、より効果的なダイエットが可能で、器具の単独使用では、通常1~2インチ程度しか減少が認められないものが、3~4インチの減少が認められた等の症例報告(フィラデルフィア 皮膚科医)があります。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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