遅延型フード(食物)アレルギー | 旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2012年9月号

遅延型フード(食物)アレルギー

picture15B15D1 原因不明の体調不良や、慢性的な疲労感、慢性的なアレルギー疾患等々。
 これらに遅延型のフード(食物)アレルギーが関与してる事が、最近注目されています。 遅延型のフード(食物)アレルギーは、一般的に私達がイメージする蕁麻疹やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等の即時型アレルギーと異なり、直ぐには症状が現れないだけでなく、症状自体も非常に多彩で、場合によっては原因食物を除去しても数週間から数ヶ月間も症状が続く事もあり、原因である食べ物に中々気付かないのが特徴です。

 気付かないうちに遅延型フード(食物)アレルギーが起き、細胞が慢性的に炎症を来している為に起こる様々な弊害…。原因不明の体調不良や、慢性的な疲労感、慢性的なアレルギー疾患等々。これらに遅延型のフード(食物)アレルギーが関与している事が最近分かって来ました。
 …アメリカでこの遅延型フード(食物)アレルギーって概念自体が生まれたのが、つい7年前。日本に至っては、現行の保険医療では、この検査自体が蚊帳の外。まあ、最近、漸く、審査会に上げる前の段階の勉強会に上がったみたいですけど…、認可されるのは、まだまだず~っと先なんじゃないかな。
 貴女は、その様々な不調を、何時検査が認可されるかわからない現状で、認可されるいつの日かを待ちますか? それとも、とっととケリ付けちゃいますか?

 HISAKOの衝撃の結果付きです。←「まあ、可哀相だ事、ヒヒヒッ」と他人の不幸は蜜の味的に嘲笑った人、次は貴女かもよ。

アレルギーと言っても、実は4種類のタイプがある。

 ウィーンの内科医であるVon Pirquet先生が、「変化した反応」という意味でアレルギーという言葉を初めて用いたのが、1906年。「アレルギーな人々は、環境の中の何かに過度の反応をする」と宣り給ってから約一世紀が経ち、徐々に色んな事が解明されて来ました。
 下の図を見て下さい。20年以上前から、つまり、HISAKOが花の女子大生だった頃から、アレルギー反応はこの4つの型に分類されていています。まあ、唯、生体ではこれら4つの反応が互いに独立して起こるのではなく、幾つかの型が同時に起こる事もあるみたいだけど。

201209image1 簡単に補足すると、こんな感じかな。
Ⅰ型(IgE型)
即時型反応とも。肥満細胞若しくは好塩基球と結合しているIgE抗体に、抗原が再結合! これにより肥満細胞や好塩基球にスイッチが入っちゃって、ドミノ倒しばりに連鎖反応が進んだ挙句、化学伝達物質が放出されて、組織障害を起こすタイプです。気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎等の一般的アレルギー疾患の大部分がこのグループに含まれます。
Ⅱ型(細胞障害型)
細胞表面の構造が変化したり、本来は抗原となり得ない様な…あり得な~い薬剤等の物質が付着して抗原となり、結合したIgMまたはIgG抗体に補体が作用して、細胞膜に穴を開けて細胞を壊す反応です。これとは別に、抗体と結合しちゃった細胞に、マクロファージやK細胞(キラー細胞)が作用して、傷害物質を放出し、細胞や組織を破壊する反応なんて言うのもあります。溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、重症筋無力症等は、このタイプのアレルギーによる疾患です。
Ⅲ型(免疫複合体型)
抗原と抗体(IgG抗体)が結合・合体して出来た抗原抗体複合体は、本来ならば食細胞に処理されてしまうべきなのに、何故か逃れた挙句に組織に沈着。そこに補体やマクロファージ、好中球が寄って集って炎症を起こし、組織を障害してしまった!ってタイプ。溶連菌による急性糸球体腎炎、関節リウマチや膠原病、血清病、ウィルス性肝炎、アレルギー性肺胞炎等が有名ですが、実は、最近注目が集まっている”遅延型フード(食物)アレルギー”も、実はこのグループに含まれています。
Ⅳ型(遅延型)
紛らわしい名称なので、「勘弁してくれ!」と言いたくなっちゃいますが、エライ大先生方が勝手に通称名を付けて流布しちゃったので、今更どうし様もありません…と、取り敢えず弁解(笑)。今月号で特集している”遅延型フード(食物)アレルギー”は、あくまでもⅢ型(免疫複合体型)であって、Ⅳ型であはりません。Ⅰ~Ⅲ型と異なり、抗体は関与しないタイプで、アレルギー反応の主役となるのが司令官たるT細胞です。T細胞は、マクロファージから抗原の情報を受け取り、次回、抗原が侵入した際に手際良く戦える様に、手筈を整えます。これを、お洒落な医学用語では、「感作が成立した」と言います。この様な状況下で抗原が侵入したとの情報が伝わると、T細胞はサイトカインを放出し、戦闘部隊を召集します。唯、この戦闘部隊、お調子者で気性が荒いとくるので、抗原を喰食するだけならまだしも、頭に乗って、サイトカインの援助で産生した活性酸素や塩基性蛋白の様な毒性物質を駆使して、抗原のみならず、正常な組織まで破壊してしまうのが欠点なんです。反応が完了するまでに1~2日掛かるところから、遅延型アレルギー反応と呼ばれています。ツベルクリン反応、結核病変、臓器移植後の拒絶反応、漆かぶれ、化粧品かぶれ等の接触性皮膚炎等が含まれます。

フード(食物)アレルギーには、2種類ある。

 フード(食物)アレルギーとして臨床上問題となるのは、上記の4つのアレルギー反応の中でもⅠ型とⅢ型の2つ。

即時型フード(食物)アレルギー Ⅰ型(IgEが原因!)

 原因となる食べ物を食してから短時間(直後~1時間)で、蕁麻疹、発赤、浮腫み、痒み、下痢、胃痛、呼吸苦etc.が出現する…所謂、私達が一般的に連想する”フード(食物)アレルギー”が、これ。下図の様に、ヒスタミンの放出がある。つまり、直後位から、赤いだ、痒いだ、何だかんだと症状が出るので、兎に角、認知度が抜群なんです。

遅延型フード(食物)アレルギー Ⅲ型(IgGが原因!)

 食べてから6時間から24時間後と、「そんな物食べたっけ?」って忘却の彼方になってから、漸く症状が現れます。ところが、症状と言っても、ヒスタミンの放出を伴わないので、片頭痛だとか眩暈、下痢、疲労感、ニキビ、肌荒れ、アトピー症状、肥満、鬱、喘息等々と、一見、あんま関係のなさそうな全身症状なので、愈々、食べ物との関連まで思い及ばなくなるのが、この遅延型のフード(食物)アレルギーの特徴。最近の研究では、IgGはIgEと類似した動作をするモノもあるみたい。

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 それ故に、ありふれた食べ物、例えば、牛乳、小麦、とうもろこし、大豆、柑橘類、トマト、ピーナッツ等への遅延型フード(食物)アレルギー反応は、往々として、ウィルスの感染や周期的に起こる「風邪」の所為として片付けられてしまったり、多くのありふれた症状(疲労、頭痛、不安、またむずむずする鼻水、腫れた瞼等を含む)に至っては、それらを引き起こしたアレルギーとの関係は、何年も気付かれないまま放置されたり…。これらは、害しているアレルゲンが見つかり、食事から取り除かれない限り、地道にそして確実に慢性的炎症を増悪し続けるんです。いや~、恐ろしいですねぇ。”これらの食べ物は以前にも食べた事がある。毎日食べ続けた時もあるけれど、何の問題もなかった。でも、体の不調の犯人かも知れない。先ずは、疑ってかかれ”的な、謂わば、性善説ならぬ、性悪説に成り立つ概念ですからね。

腸管こそが、免疫反応の元締めである~腸管免疫。

 先月号の”腸内細菌叢の改善”(美容通信2012年8月号)でも触れましたが、腸管は、食物や微生物等の膨大な種類と量の侵入者と常に接しており、これらの取捨選択を判断する機能を持っています。それこそが、腸管が”第二の脳”とも称される所以でもある訳で、食物の様に安全で必要なモノと性悪なだけの病原性のあるバイ菌等を識別し、有益なモノだけを体内に取り込み、害虫はシビアに叩き出す。この素晴らしい仕組みこそが、腸管免疫です。
 ところが、何らかの、例えば、不適当な食事、ストレス、遺伝体質、感染と炎症、化学製品、薬、環境汚染物質、毒素等々により、腸管免疫が正常に機能しなくなると、細胞の癌化や花粉等のアレルギー物質に対する防御機能が破綻し、様々なトラブルが生じます。この代表格が遅延型フード(食物)アレルギーです。そして、一度、IgEやIgG反応によってケミカルメディエーターの放出され、その挙句に腸管に炎症が生じてしまうと、粘膜バリアへの障害となり、アレルギー源となる食物分子がより多く通過してしまう…所謂”悪循環”に陥ってしまう羽目になる(笑)。

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 詳しいお話の前に、腸管(消化管)の役割を復習しておきましょう。

201209image4 201208image15 腸管免疫の舞台は、上記の様に、小腸の後半部分3/5を占める回腸です。小腸の内腔側には、絨毛って名のケバケバが一面モップみたいにモサモサ生えているもんなんですが、所々に、2012092image1.gif 左図の様に、毛が擦り切れて禿げちゃった感のある領域が点在しています。これがスイスの医師・パイエル先生の見つけたパイエル板です。 2012092image1 パイエル板は、腸管内の膨大な種類と量の侵入者達に対し、積極的に接触を行い、集めた情報を基に片っ端からその対処法を決定して行きます。まあ、アメリカ中央情報局とか、イスラエル諜報特務庁、イギリス情報局秘密情報部みたいな存在で、日本なら…法務省入国管理局!?ですかねぇ(笑)。あんまりにも複雑過ぎて、HISAKOの様な凡人にはその全容を窺い知る事なんて無理ですが、端的に言うと、危険人物若しくは要注意人物に分類されると、多くは病原微生物がこれに分類されるんですが、IgAの分泌を中心とする免疫応答による排除が行われます。
201208image16 テロリストの暗殺とか、強制送還って奴です。食べ物とか腸内の常在菌に対しては、アレルギー反応等の異常な免疫反応が起こらない、つまり”免疫寛容”ってシステムが作動します。唯、この免疫寛容のシステムが破綻すると…、IgEやIgGの産生が起こり、食物アレルギーが起こってしまいますが…。
 因みに、M細胞は、腸管免疫ネットワークに於いて、正に、水際で抗原のサンプリングを行う斥候と言うか、入国審査官の様な存在です。
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遅延型フード(食物)アレルギーの所為で、こんな症状が! あんな症状が!

 繰り返しますが、Ⅲ型の遅延型の反応は、Ⅰ型の即時型の様なヒスタミンの遊離を伴わないので、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の様な派手さに欠け、且つ、アレルゲンとの接触後数時間から数日経って初めて反応が出る事から、原因の特定がより困難とされています。IgG抗体は血流中で21日間も活性し、免疫細胞上での残余活動は2~3ヶ月間も続くんです。この為、原因食物を除去しても数週間から数ヶ月間も症状が続く事も。つまり、Ⅲ型の遅延型反応は、隠れ肥満ならぬ、”隠れ食物アレルギー”と呼ばれる事もしばしばなんです。下の図を見て下さい。

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 慢性疲労、関節炎、蕁麻疹、湿疹、頭痛、水分貯留、過敏性腸症候群etc.と、実に多くの、そして多彩な慢性症状が、未治療のIgG抗体の介在によるアレルギー反応の挙句に起こっており、そしてその因果関係に気付かないまま放置されているんですよね~。「ひえ~っ!」!って感じなんですが、人によって、同じ食物アレルギーでありながら、現れる症状が違うなんて当たり前の世界。風邪かもとか、胃腸炎かもとか、単にニキビだ、アトピーだ等々と、色んな科で色んな治療を受けていても…、何か根本的に治んない!って感じがあれば、先ずは調べてみる価値ありってところでしょうか。後、最近注目されているのは、デブ。腸管の炎症により放出された様々なサイトカインが、白色脂肪細胞を直撃! 破壊された脂肪細胞は、原爆実験で誕生したゴジラの如く、制御不能となり、肥大化一直線(笑)なんて、恐ろしい話も。アメリカでは、デブと遅延型フード(食物)アレルギーに対する大規模な臨床研究が始まったなんて噂もありますし、単に遅延型フード(食物)アレルギーの治療がダイエットに著効を示すと謂われる所以は、単に炎症の終息化に伴う蛋白質を始めとする栄養素の吸収改善だけではなさそうです。
 論文によると、少なく見積っても、アメリカの人口の25%は、何らかの食物、化学物質、吸入抗原等に対して、顕著なアレルギー反応を持っているんだそうです。一時的な不安感や関節痛、全身疲労、浮腫みといった、あまり顕著でない症状を含めた場合には…、本当のアレルギー発生率や不耐性は更に高くなると考えられます。

遅延型フード(食物)アレルギーって、どうやって調べる?

 HISAKOのクリニックでは、血を少々頂いて、ろ紙にタップリ含ませて、アメリカの検査会社さんに送ります。超簡単な血液検査です。後は果報は寝て待って頂いて…、約3週間程度で報告書が戻って来ます。

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 検査会社であるUSバイオテック研究所は、送られて来た検体をELISA法を利用して抗体分析を行っています。ELISAとは、”Enzyme-Linked Immunosorbent Assay(酵素免疫測定法)”の略で、血液中のIgEとIgG抗体を探知する為の半定量的測定法です。上図の様に、特定の濃度で凍結乾燥させた食物蛋白質を付着させたろ紙(プレート)を使って、検査を行います。被験者の血液をELISAプレートに垂らして、抗体と食物アレルゲンの結合状態を測定します。具体的には、夫々の食物アレルゲンに対して標準複合酵素を添加する事で、血液中の食物蛋白質と結合した抗体が識別出来るようになります。抗原抗体複合体が多く存在する部位は色が濃く変わるので、変色の度合いを光学密度機で測定すれば、抗体の有無、そしてレベルが分るって寸法です。

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 検査食品項目ですが、昔は、極々く普通のアメリカの食べ物を喰ってるアメリカ人相手の検査しかなかったんだけど、最近はベジタリアン用だとか、チャイニース用だとか、県民性ならぬ国民性を踏まえた検査セットが増殖し、漸く日本食用も登場しました。日本人の食生活にお馴染みの乳製品、野菜、果物、肉、魚、ナッツ、穀類、緑茶、烏龍茶、コーヒー、スパイス、昆布などをバランスよく揃えた、96種類の日本標準パネルです。

  • 乳製品
カゼイン、チェダーチーズ、カッテージチーズ、牛乳、ホエイ(乳清)、ヨーグルト
  • フルーツ
リンゴ、アボカド、バナナ、網メロン、チェリー、ココナッツ、赤ブドウ、グレープフルーツ、キウイ、レモン、マンゴー、オレンジ、パパイヤ、モモ、パイナップル、いちご、スイカ
  • ナッツ・穀類
アーモンド、あずき、玄米、カシューナッツ、蕎麦、トウモロコシ、小麦グルテン、キドニー豆、緑豆(マング・ビーンズ)、オートムギ、ピーナッツ、ピスタチオ、白米、ライムギ、ゴマ、大豆、クルミ、全粒小麦、さやいんげん
  • 野菜
筍、もやし、ニガウリ、ブロッコリー、キャベツ、にんじん、カリフラワー、セロリ、きゅうり、ナス、ニンニク、ピーマン、昆布、リーキ、レタス、マッシュルーム、オリーブ(黒)、タマネギ、かぼちゃ、ほうれん草、さつまいも、トマト、じゃがいも
  • 肉類
牛、鶏、鶏卵(卵黄)、鶏卵(卵白)、ラム、豚
  • シーフード
あわび、ハマグリ、タラ、カニ、イカ、牡蠣、レッドスナッパー、サーモン、スズキ、エビ、マグロ、ホタテ貝
  • スパイス
カレーパウダー、しょうが、マスタード、黒胡椒、チリ、バニラ
  • その他
製パン用イースト、醸造用イースト、カカオ、コーヒー、蜂蜜、さとうきび、緑茶

もし、遅延型フード(食物)アレルギー陽性って判定が下ってしまったなら。

 後で、HISAKOの結果をお見せしますが、遅延型フード(食物)アレルギー陽性反応食材は、CLASS 0~6までの7段階に分類されます。そして分類されたCLASSによって、原因食材の制限度が変わって来ます。

  • 強陽性(CLASS 4~6)⇒ 6ヶ月間の摂取制限。つまり、禁止って事ですかねぇ。
  • 中等度陽性(CLASS 3)⇒ 3ヶ月間の摂取制限。つまり、禁止って事ですかねぇ。
  • 低反応(CLASS 0~2)⇒ 現状のままでOK。

 禁止と宣言するのは簡単ですが、いざ、これを実践となると…中々困難が伴わざる得ないのが実情ですよね。ライフスタイルや食生活習慣を変える必要があるからです。特に、今まで良かれと思って食べていた、若しくは大好きな食べ物がNGの烙印を押される訳ですから、とっても苦痛を伴います。
 HISAKOの苦労話は後に述べますが、単にある食物を除去するだけではなく、ラベルをよく読んだり、外食時のメニューを慎重に選んだりする必要が出て来ます。例えば、牛乳。単体で、「牛乳を飲む」って行為はと~っても明確なので、止める意志さえあれば、楽勝でクリア。ところが、盲点は、加工食品の様々な原材料の中にあります。牛乳は、アイスクリームの主成分ですよね? だから、牛乳アレルギーがある人は、アイスクリームも避けなくちゃいけない。クラムチャウダーもそう。クリームシチューもそう。細かく言えば、にんにくや魚、レバー等の匂いの強いものや臭みが気になる食材は、牛乳に浸したり、茹で溢す事で、独特のにおいを消すなんて、態々牛乳って表記を忘れる程に、当たり前の下処理。つまり、「アレルギー反応を起こす食物は、どこにでも潜んでいるのだ!」って、常に疑いの目で見て掛からなくちゃいけないんです料理の際にも、料理法を変えたり、新しいメニューやレシピを考案する必要も出てくるかも知れません。更に、家族の協力が得られないと…、ほら、「男をGETするなら、先ず胃袋」って言う位ですからねぇ…、家庭不和どころか家庭崩壊の憂き目に(笑)!?
 ですから、心を強くして、「どんなに困難であろうとも、その過程を経るだけの価値ある結果が待っている」と、常に自分に暗示を掛け続けなきゃいけないんです。何か、ダイエット系のDVDか新興宗教かって感じもしない訳でもないですが、実践するにつれ、それが習慣となり、結果を楽しみにすることが出来るように、脳みそが洗脳(?)されてしまいます。 そして、大体は、原因食材を絶って3ヶ月も経つと、症状が改善傾向に転じるみたいです。まあ、原因食材(抗原)さえやって来なけりゃあ、IgGはターンオーバーで半年で半分に減っちゃいますからね。当たり前って言えば、当たり前田のクラッカーって奴です。より健康的に、強く、幸せな人に生まれ変わるのです。苦労、食生活、採血、待つ事といった努力は、全て報われます。と言うか…、思わなきゃやってらんないです、最初のうちは(笑)。
 最良の除去方法は、「即座に、素早く、問題のある食物を全て(!)除去する」って事なんです。”go cold turkey (依存習慣を急に断ち切る)”と言う表現を使う人もいるくらい。つまり、食生活を少しずつ変えて行っても、単に、全体のプロセスが遅くなるだけの話ですからね。あ、それと、期間の長さに関わらず、除去した食物から通常摂取していた栄養は、別の素材から摂取する必要があります。常に気を配るようにしないと、今度は栄養不足の問題が発生しちゃいますので、ご注意を。後、注意する事と言えば…、加工食品喰いながら摂取制限しても、効果ってあんま出ないんですよ。何故って? 腸内細菌が減るから! ピンと来ない輩は、もう一度、”腸内細菌叢の改善”(美容通信2012年8月号)を読み直してね。「何らかの、例えば、不適当な食事、ストレス、遺伝体質、感染と炎症、化学製品、薬、環境汚染物質、毒素等々により、腸管免疫が正常に機能しなくなると、細胞の癌化や花粉等のアレルギー物質に対する防御機能が破綻し、様々なトラブルが生じます。この代表格が遅延型フード(食物)アレルギーです。そして、一度、IgEやIgG反応によってケミカルメディエーターの放出され、その挙句に腸管に炎症が生じてしまうと、粘膜バリアへの障害となり、アレルギー源となる食物分子がより多く通過してしまう…所謂”悪循環”に陥ってしまう羽目になる(笑)」って、書いてあったでしょ。

 大体は、原因食材を絶って3ヶ月も経つと、症状が改善傾向に転じるみたいです。まあ、原因食材(抗原)さえやって来なけりゃあ、IgGはターンオーバーで半年で半分に減っちゃいますからね。だから、半年後にもう一度検査を行って、半分以下の値に下がっていれば、謹慎が解けて、4~10日に1回は喰っても良いよって寛大な処遇と相成る次第。
 唯、複数の食材が×印だった場合、徐々に、つまり一品づつ再導入される事になります。最初は、より栄養価が高いもの、そしてアレルギー再発の可能性がより少ない食材から再スタートします。そして、次第によりアレルギー性の高い食材に移行して行きます。アレルギー反応を起こしてから身体が正常に戻るまでに、ある程度時間を要する為、このやり方は重要です。 そして、再チャレンジをする際の大事なポイントなのですが、問題のあった食物そのものは、一番シンプルな形で試すべきです。例えば、それが牛乳の再導入ならば、ココアを入れて飲むのではなく、牛乳そのものをストレートで飲むって意味です。トウモロコシならば、塩、バター、胡椒は付けないで、そのまま食べる。つまり、コーンチップス&サルサは、再導入に不向きと思って下さい。


 最後に参考までに、US BioTek社の遅延型フード(食物)アレルギーパンフレットに、こんなQ&Aが載っていました。抜粋しますね。

img_o287 トウモロコシに対して遅発性のアレルギーがあるのを知っており、1年間もトウモロコシを食べていないのに、何故、検査結果レポートではトウモロコシに対して高反応が出ているのですか?
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 トウモロコシやトウモロコシ由来の食物が、日常的に摂っている物の中に潜んで入るにも拘らず、全くその事に気が付いていない可能性があります。例えば、いつも使っている洗剤や香水等に、トウモロコシ由来物質が含有されている場合があります。特にコーンスターチに至っては、トイレットペーパーの製造段階で、当たり前のように添加されている事もありますしね、”茶のしずく”石鹸も真っ青な、隠れ含有物って結構存在しています。又、見逃してはいけないのが、映画館のポップコーン。HISAKOは、IgGではなくてIgE抗体が牛肉に対して激しくあるんですが、某フレンチ・レストランで、厨房から牛肉を焼く匂いが漂い始めた途端、鼻水と咳が止まらなくなり、隣の知らないカップルがその塊を胃袋に納めてしまうまで、アレルギー症状に身悶えたって経験があります。蛋白質って、空中に漂うんですよ、ホント。ですから、ポップコーンから空中に拡散したトウモロコシ蛋白が犯人なんて事も十分あり得る訳。
 まあ、ラベルを良く読んで下さい。でも、残念な事に、ラベルによっては不正確だったり、判り難かったり、情報不足な物もありますしねぇ…、殆ど役に立たないんじゃないかって猜疑心の塊に陥ったら、あれこれ悩まずに、製造会社に電話して確認した方が早いです。

img_o287 検査結果レポートではバナナが高反応を示していますが、バナナは一切食べないんですよ。どうしてでしょうか?

多くの飲み物やお菓子には、バナナが入っているんですよ、実は。それ以外にも、バナナに高反応を呈する場合、ゴムラテックスとの交差反応を起こしている可能性もあります。ラテックスに対する過敏性は、特定の食物、特にバナナに対し、延長的な交差反応を有しています。天然ゴムラテックスは風船、電気製品のコード、補聴器、水着、コンドーム、ゴムバンドの他、マスクや手袋、針、カテーテル等の医療道具にも入っています。

img_o287 交差反応には他にどんなものがありますか?

 アレルギー検査の際には、交差反応が非常に大切な留意事項になります。類似した蛋白質に対しても、アレルギー反応を起こす可能性があります。特に花粉、果物と野菜の間には、非常に多く見られる現象です。

img_o287 高反応の食物に禁断症状はありますか? はい。高反応の物に対しては、気付かないうちに、”実は、中毒になっていた!”なんて事も多々あります。ですから、覚醒剤や煙草なんかと同様に、強制終了系の排除を行うと、禁断症状が出ちゃう。喉の腫れ、鼻づまり、下痢、疲労、イライラ、頭痛、不安感、異常な食欲等々と、体調不調として禁断症状が現れて来ます。他の症状と間違わないように、医師に良く相談して下さいね。そして、食物関係の禁断症状は、覚醒剤や煙草なんかと違って、一時的なものなのでご安心を!

HISAKOの検査結果を大公開!

 HISAKOの検査結果を大公開します。

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 実は、私、何で遅延性のフード(食物)アレルギーを調べようかと思ったかと申しますと、理由が2つありまして、ひとつが、「そう言えば、スィーツ系を食べると、絶対いつもって訳じゃないけど、下痢ピーっぽくなる事が多い気がする。」 そして、もう一つの理由が、大好きだった牡蠣フライを絶って十数年、そろそろ食べたかったから(笑)。ある日を境に、急に牡蠣、駄目になっちゃったんですよねぇ。生の牡蠣は勿論、牡蠣フライ、牡蠣が入っている鍋料理(←当然牡蠣は食べず、恐る恐る食べた白菜の欠片)に至るまで、食した日には、真夜中に下痢と吐き気で目を覚まし、それ以降は三日三晩、上から下からと超ハードな状況で、おトイレ占拠を余儀なくされる(笑)。牡蠣については、以前にIgE抗体は調べた事はあったんですが、マイナスでしたからね。やっぱりって、感じでしょうか。そして、結果を踏まえて考えてみれば、スィーツと言っても、そう言えば、和系の豆大福とか饅頭系とかは食べても特に何の変調もなかったんですねぇ。卵とミルクは洋菓子の基本ですし、そう言えば、ちょっと便秘っぽい時に牛乳飲むと、するっと快便♪て思ってましたが、実はアレルギー症状だったのか!って感じですかね。

納得はしたものの、「じゃあ、一体、何を食べて生きて行けと言うのか…」。HISAKO同様、途方に暮れる輩も結構いるんじゃないかと思います。HISAKOも、実際、”見なかった事にしておきたい”って本気で思いましたよ。カフェオレも、ケーキも、プリンも、クラムチャウダーも、厚焼き玉子も、茶碗蒸しも、そして大好きなワインの友であるチーズ…。まあ、好きで良く食べているからこそIgG抗体も出来たんでしょうが…、結構凹みます。
 でも、凹んでても、アレルギーは治るどころか、手を打たない限りは徐々に進行しますから、気を取り直して食事改善♪ 下の表を見て下さい。日本のサービス精神に欠けた国民皆保険制度にどっぷりと漬かった日本の検査会社と違って、US BioTekはバリバリサービス先進国アメリカの検査会社だけに、悩めるHISAKOにお食事を実際どの様に摂ったら良いかってアドバイスも付けてくれてます。下の図を見て下さい。

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 右の様な”レストランでさり気なく提示しよう”カードも付いていて、超便利です。

足掻くなら、腸内細菌系のサプリメントにすがろう。

 繰り返しますが、遅延型フード(食物)アレルギーの原因は、経口免疫耐性の不足、ストレス、抗原の過剰、消化不良、腸内微生物の不均衡、免疫の弱体等が挙げられます。治療の基本は、前述の通り、原因食材の除去にあります。ですが、もう一声足掻くとしたら、”腸内細菌叢の改善”(美容通信2012年8月号)が効果的です。免疫の最前線を担うのが腸管であり、この腸管免疫が正常に機能しなくなる事で、アレルギー物質に対する防御機能が破綻し、遅延型フード(食物)アレルギーを始めとする様々なトラブルが生じます。更に、爺婆化に従って免疫システムは低下し、不惑のお年頃である中年以降になると、免疫の中心舞台は胸腺から腸管リンパ組織に徐々に移行します。が、それにも拘らず、歳と共に、悪玉の腸内細菌の比重がどんどん増加するのです。
 安上がりには、乳製品の摂取って手もありますが、善玉菌が腸に届いてナンボの話なので、ラクトフェリンやバイオラクティスの様なサプリメントを上手に併用する方が効率が良く、更に、HISAKOの様な乳製品が殆ど全滅系にとっては心強い味方です。

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*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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