がん治療・免疫細胞”BAK療法” | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2012年2月号

がん治療・免疫細胞”BAK療法”

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免疫力を如何に上げるか?
それが癌治療に於ける補完療法の全て。
BAK療法は免疫細胞療法の一つですが、素直なのでオゾン療法(美容通信2011年8月号)や高濃度ビタミンC療法(美容通信2008年11月号)などと併用も可能。
再発例にも効果がありますが、出来れば再発抑制の為の手段としてご検討下さいませ(←その方が当然ながら効果大です、はい)。

 ぶっちゃけ、仙台の”きぼうの杜クリニック”の下請けです。”年に1回は遺伝子検査で癌検診”(美容通信2011年11月号)(美容通信2011年12月号)でも書きましたが、「子宮癌の再発!? 否、瘢痕癌!?」疑惑判定を下され、なんせ、私、小心者なので、転んだしまった時の杖的な発想で探し当てたのが、この第四の癌治療と言われる「免疫細胞”BAK療法”」です。高濃度ビタミンC療法やオゾン療法と併用して、更に効果倍増♪ 判定が黒でも、HISAKOの様なグレーゾーンの住人でも、今日から始められるのがこの治療法の強みです。勿論、栄養状態(美容通信2007年3月号)が悪ければ、話になんないけどね。

癌治療の御三家

 人は、どうして癌になってしまうのか。諸説色々あるようですが、未だに原因がきっちり解明されていないのが実情です。
 ノーベル医学・生理学賞を受賞したフランク・バーネット(オーストリアの免疫学者)らの研究によると、誰でも日に3000個以上の癌細胞が発生しているんだそうです。こんなに大量の癌細胞を日々量産しているにも関わらず、”癌”にならないのは、体内の免疫機能が働き、早期の、ちょっとグレた悪ガキ段階で癌細胞を排除しているから。ところが、ストレスや爺婆化して等々と色んな原因で免疫力が低下すると、癌細胞が分裂増殖し、”癌”になっちゃうんです。
     下の図を見て下さい。健康時には、免疫細胞が癌細胞を駆除していますが、癌を発症すると、免疫機能の低下により、本来なら駆逐されるべき癌細胞がわんさかいますよね? まあ、人間社会と同じで、勢力争いって、日々闘争。本当に熾烈なのです、はい。

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 癌の治療は、従来は、増えた性悪な癌細胞どもを、如何に駆除するかに主眼が置かれていました。切り取って捨て(手術療法)たり、ピンポイントで刺客を送り込ん(放射線療法)だり、ゲリラが潜伏する地域をナパーム弾(ナパームB:特殊焼夷弾用燃焼剤で)住民諸共焼き払っ(化学療法)たりと、結構どころか可也過激。HISAKOは、もう二昔前にはなりましたが、術前の化学療法から始まって、手術、放射線療法、最後〆の化学療法と、現在の日本では癌の三大療法と呼ばれる治療を全て制覇(!?)しましたが、流石に2度目、3度目のフルコースは完食する自信は…。学習って、恐ろしいもんです、はい(笑)。

手術療法

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 手術療法とは、癌の病変部を切り取ってしまう方法で、最も一般的な治療方法でもあります。外科上がりのHISAKOとしては、やっぱ負荷は大きいけど、取って捨ててしまえるモノは極力取り除くって発想は一番しっくり来ます。早期で原発巣だけであれば、最も効果があり、これだけで十分です。ですが、ある程度デカくなると、癌細胞は周辺のリンパ節にも残っている可能性があるので、リンパ節の郭清は必須です。場所によっては、HISAKOの様なリンパ浮腫に後々苦しむ羽目になる可能性も大だけど、生きててナンボのリンパ浮腫だから、例え20年前に今のHISAKOの状況を予見出来たとしても、私が私の執刀医なら、何の躊躇いもなくリンパ説の廓清はします。唯、転移巣が明らかな場合は…、相反の原理が働いて、急速に転移巣を肥大させる可能性もあるので、ケースバイケース。手術療法を選択出来ないかも知れません。
     正常な細胞も手術によって壊れるので、免疫機構が破壊されて免疫力の低下を招きます。謂わば、必要悪なので、それを補完する何らかの治療、例えば、高濃度ビタミンC療法(美容通信2008年11月号)やオゾン療法(美容通信2011年8月号)、BAK療法等を併用する事は、より望ましい治療と言えると思います。

放射線療法

 手術の様に、腹(まあ、病変部のある部位なら、頭蓋骨でも何処でも良いけどぉ)を掻っ捌いてなんて余計な手間が省けるにも拘らず、いきなり病変部にがぶり寄りして猛攻撃を加える事が出来るのが、放射線療法。ピンポイントの照射が可能ですが、完全に周囲の健常組織に影響を与える事がない訳ではなく、免疫機構が破壊されて免疫力の低下を招きます。骨の癌には非常に有効な治療法です。免疫細胞療法等、他の治療方法と併用する事で相乗効果が期待出来ます。

化学療法

 所謂、抗癌剤で癌細胞を退治する方法で、手術療法や放射線療法と併用して、再発や全身に癌が転移している時に使用されます。血液の癌や悪性リンパ腫には可也効果的。ですが、ゲリラが潜伏する地域をナパーム弾(ナパームB:特殊焼夷弾用燃焼剤で)住民諸共焼き払う様な治療法が故に、吐くは、髪の毛は抜けて禿鷹みたいになるは、怠いは…、兎に角、副作用が強く、多大な苦痛を伴うのが欠点。HISAKOは吐く為に(吐くモノがないと、ホント、地獄ですからね)、化学療法の日は、点滴が始まる前に病院を抜け出しては、近くのブラジル料理屋で腹一杯フルコースを堪能してました、ははは。更に、当たり前ですが、健康な細胞まで殺してしまうので、免疫力の低下して、ちょっとした事で風邪を引きやすくなったりと、余計なオマケにまで悩まされる羽目に。更に更に始末が悪い事に、抗がん剤治療長く続けていると、抗癌剤をスギやハウスダストなんかと同じ外敵と誤認識してしまって、本来なら暖かい心で声援を贈ってやれば良いものを、衰弱し切った体に鞭打って、敵愾心の塊である抗体まで作って応戦するようになると…、全く薬効かなくなちゃいます。

御三家をサポートするのが補完治療

 癌治療御三家は、今をもってしても揺るぎ無い確固たる治療法である事は間違いありません。が、犯罪者をバカスカ検挙するだけでは、刑務所がパンクするだけで、治安は保たれません。犯罪者を作らない、隣組の様な助け合い兼監視みたいな治療方法も、平和な社会の実現には必要です。それが、補完療法と呼ばれる治療法達です。これらはある意味、早期の、ちょっとグレた悪ガキ段階での癌細胞の排除を兼ねており、代表格としては、高濃度のビタミンC点滴やオゾン療法、そしてBAK療法等の免疫細胞療法が挙げられます。因みに、医療業界から遅ればせながらではありますが、2011年の東日本大震災を受け、東京都の石原慎太郎知事は隣組の復活を主張しているようです。
 補完療法は、従来の御三家治療(手術療法・放射線療法・化学療法)と併用し、更なるサポーターとしての強みを発揮します。更に更に素晴らしい事に、高濃度ビタミンCの点滴療法とオゾン療法とか、オゾン療法とBAK療法とか、補完治療同士の組み合わせも可能ですし、組み合わせによる相乗効果も期待出来ちゃうんですねぇ、はい。
 高濃度ビタミンC療法とオゾン療法については、以前特集を組んでいるので、免疫細胞療法について今回はちょっとですが、解説してみようかなと思ってます。

免疫細胞療法

 免疫細胞療法とは、体に元々存在する自己免疫細胞を培養・活性化して、再び点滴等によって体内に戻す治療法です。副作用が少なく、体に優しい治療法として、近年最も注目されている癌の治療法の一つです。先進医療として、大学病院等でも実施されているところも。全国的には、主に培養する免疫細胞によって、免疫細胞療法と一言で言っても、十数種類もあるんです。まあ、この事実を決定打がないと言われると、全くもってご尤も。反論の仕様もないんですが、従来の免疫細胞療法の治療効果が30%以下と報告されている現状を鑑みれば、BAK療法の治療効果は76%と、どんぐりの背比べと十把一絡げしてしまうにはちょっと惜しい存在なんです。

通常の免疫細胞療法

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 通常の免疫細胞療法は、CLT細胞(CD8陽性)を主に使用しています(CLT療法や樹状細胞療法等)。こいつは確かに優秀な子なんですが、残念な事に、頭が固いと言うか…、ちょっと近視眼的な野郎なんです。
 癌細胞は、通常は、[癌抗原]と[HAL-Ⅰ](白血球抗原)の2つの御旗を振りかざして、デカい面して道路の真ん中を歩いているものです。ですから、2本の御旗を目印に攻撃を仕掛ければ、確実に癌細胞だけをノックアウトが可能です。通常の免疫細胞療法は、この様な敵を直接的に認識する事で攻撃を仕掛ける、謂わば正統派なんです。
 ところが、悪人だって摘発され、処罰を受けるのは嫌です。多くの日本のヤクザさん達と同様、癌細胞もお馬鹿ではないので、生き残りの為に、フロント企業だとか企業舎弟だとか…隠れ蓑を使って、CLT細胞の目を欺いて、攻撃の手から逃れようとします。つまり、癌細胞は進行するにつれて、その約7割が、2本の御旗のうちの1本([HAL-Ⅰ])を降ろし、偽装作戦を展開するようになるのです。CLT細胞は馬鹿っ正直にも、「2本の御旗」、「2本の御旗」と、癌細胞をこの期に及んでも探し続けているので、当然捕り逃しが加速度的に増大し、治療効果が極端に低下する事態に陥ってしまいます。更に、始末が悪い事に、なんたって「2本の御旗」主義なので、型物質が合うと、正常細胞でも容赦せずに殺しちゃうんです。指令・「桜吹雪(の入れ墨があるヤクザ)は殺す」の、最大の前提である( )内が脱落して、桜吹雪柄のTシャツを着た一般市民も殺しちゃった♪って感じですかね。

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 左のグラフを見て下さい。理論よりデータ重視派の皆さんにも、これでご納得していただけるのではないかしら。CLT細胞(CD8陽性)が様々な細胞に対して行った攻撃で、どれくらい細胞が死んだか(細胞溶解率)を示したグラフです。CTL療法や樹状細胞療法等で用いられるCTL細胞が、癌細胞だけでなく、正常細胞も攻撃により溶解(死滅)してしまっているのがお分かりいただけますか(赤線参照)。

BAK療法

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 発想の転換で、「ヤクザを認識する」から、「善良な一般市民以外を認識する」としたのが、このBAK療法です。他の医療機関では雇われていないNK・YσT細胞(CD56陽性)を工作員として働かせているのが、この療法のミソ。
 通常の免疫細胞療法とは逆に、BAK療法では、正常細胞の[HLA-Ⅰ]を認識し、それ以外の異常な細胞を、つまり、イコール癌細胞って事なんですが、これを攻撃します。詳しく言うと、NK・γδT細胞は、正常細胞の[HLA-Ⅰ]を認識すると、キラー活性(細胞を攻撃する力)を抑制します。正常細胞を攻撃する事はありません。癌細胞に対しては、[HLA-Ⅰ]を持たない細胞を自己細胞と認めず、攻撃します。更に、お利口な事に、このNK・YσT細胞は、癌細胞等の異常細胞に発現される[MIC A/B]分子を[NKG2D]分子で認識して、攻撃だって仕掛けてくれる、全く気の利く愛いな奴なのです、はい。この機構も、勿論、正常細胞を攻撃する事はありません。
 それ故に、隠れ蓑に騙されることなく、着々と摘発→処刑してくれる有能な仕事人なので、非常に高い治療効果が期待出来るにも拘わらず、正常細胞を損なってしまうと言う、謂わば”人違い殺人”を心配する必要もないんです、はい。

jyurai25B15D 右の図は、結腸癌の例です。癌細胞は進行するにつれ、その約7割が[HAL-Ⅰ](白血球抗原)を消失して行きます。染色体検査を行うと、癌細胞が[HAL-Ⅰ]を消失している様が一目瞭然ですよね?
 学習能力ってもんは、サルでもヤクザでも、ガキでも、それなりに皆持ち合わせているものなので、癌細胞も同じなんでしょう。CTL細胞(CD8陽性)なんぞに、単に癌細胞だからって理由だけで抹殺されるなんて、癌細胞にとっては間尺に合わない(笑)。だから、角隠しって技を習得したんじゃないかって、勝手にHISAKOは思ってます。でも、ひょっとすると、急激な癌細胞の生産の増大について行けなくて、単に粗悪品を排出するようになったなんて、超単純な理由なのかも…。まあ、お偉い先生が、きっと何時か解明してくれるでしょうけど。
 こうなってしまうと、CTL細胞は癌細胞を認識出来ず、当然攻撃の不可。これが従来の免疫細胞療法の有効率が極端に低下する理由のひとつです。免疫細胞「BAK療法」は、正常細胞以外の非自己の細胞つまり、癌細胞だけを攻撃するので副作用を伴わず、高い有効率(76%以上)を示すんです。

hukusayou5B15D 左グラフは、BAK療法で主に使用するNK・γδT細胞(CD56陽性)が、様々な細胞を攻撃して、死滅させた細胞溶解率を示したものです。従来の免疫細胞療法では、前述の様に、癌細胞だけでなく、正常細胞も溶解(死滅)していましたが、BAK療法では、癌細胞だけを溶解している事が分かります。正常細胞には、殆ど影響を与えません。(赤線参照)

BAK療法は実際こんな風に行う!

ブツが作成されるまで~”きぼうの杜クリニック”

 面倒かも知れませんが、初回は仙台の”きぼうの杜クリニック”に出向いていただいて、担当医とこれからの治療方針(計画)を立てる事から始まります。多くの場合、この際に採血、つまり培養用20mlと検査用10ml(初回のみ14ml)を採取されます。採血された血液は、”きぼうの杜クリニック”併設の培養センターで2週間かけて培養されます。
 免疫細胞を培養する以上、一緒にバイ菌やウィルス等々も培養したら大事件。勿論、変なモノ、所謂異物なんかが混入するのも×。それ故に、超厳重な清潔管理が要求されるんです。培養センターは、厚生労働省令(GMP)に準拠し、常に清浄度を高いレベルで保ち、細胞を安全に培養する為の専門施設でなければならないんです。
nagare5B15D 左図の様な過程を踏んで、培養センターで作成されたのが、右図bag5B15Dの免疫細胞がたんまり詰まった、究極のオーダーメイド・バック。免疫細胞増殖機能が極めて優れているとされる無血清ALyS-BAK培地(註:免疫細胞療法では、細胞を培養する為に培地と言われる栄養源を使用する)を使っているので、約100億個以上の免疫細胞を増殖する事が可能です。わ~お♪ この培地は、更に、人血清を使用しないので、未知のウイルスやマイコプラズマ等の感染の恐れがないのが心強いポイントかな。

下請けの作業~”HISAKOのクリニック”

 免疫繰り返しますが、当院は、”きぼうの杜クリニック”の立てた治療方針(計画)に基づいて採血・点滴を行う、謂わば一介の下請けクリニックにしか過ぎないので、クール宅急便で”きぼうの杜クリニック”から送られて来た免疫細胞の詰まったバックを、点滴で患者さんの体内に戻すだけ。あ、2回目以降は採血もします。点滴の所要時間は約1時間。
 通常は、約2週間後に、再びHISAKOのクリニックにご来院。ここで、【採血】→(培養センターにクール宅急便で輸送)→【培養センタで培養(2週間)】→(培養センターからクール宅急便で輸送)→【点滴投与】の繰り返しを行うって寸法。 患者さんの希望により、点滴日に採血を実施することも可能ですし、一緒に高濃度ビタミンC点滴療法やオゾン療法等を行う事も可。唯、BAK療法を行った日は、それだけで疲れちゃうなんて人もいるので、そんな場合は無理をせず、日を改めての施術をオススメしています。
 1カ月に1~2回の頻度で、1クール12回が基本です。1クール終了後、再度仙台の”きぼうの杜クリニック”に出向いていただいて、その後の治療方針を決定します。治療回数については、患者さんの状況に応じて、担当医(”きぼうの杜クリニック”)との相談の上、多少前後する場合があります。

高い金払ってまで、BAK療法を受ける価値は本当にあるのだろうか?

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 上図の様な論文が発表されています。他の免疫細胞療法に比べ、BAK療法は有効率が76%と、非常に高いのが特徴とされています。
 取り立てて副作用らしい副作用もないので、日常生活の妨げにはならない。にも拘わらず、例え、貴女が末期癌でも、また、進行癌が進んでしまい、転移が起きてしまっていても、自己免疫能力が保たれているうちにBAK療法がスタート出来さえすれば、高い延命効果が期待出来るって寸法です。まあ、これは”きぼうの杜クリニック”の受け売りみたいなもんだけどね。

 個人的には…、申し訳ないけど、延命ってより、免疫力が上がって、風邪を引き難くなったとか、そんな些細な事の方が有難味が高いんじゃないかと思っている。抗癌剤とか、放射線療法とか、地道なボディブローの集積って、結構体力消耗しちゃって、自分でも信じられないと言うか情けない位に、ほんの些細な事で体調崩しちゃうんだよね。「生きよう。延命しよう」ってモチベーションって、家族は別にして、患者本人が強く持ち続けるって、他の人はどう思ってるかは知らないけど、少なくともHISAKOに関しては難しかった。体力と共に、精神って擦り減るんだ。風邪とか小さなダメージで、更にそれは加速が付く。だから、風邪も引かずに体調が良い日が少しでも増える事の方が、大事じゃないかと思ってる。体調が良い日が続くと、人間、欲が出て来ますからね、良い意味で。

※註:IAP(免疫抑制酸性蛋白)
 正常血清成分である酸性糖蛋白の、糖鎖構造を異にする亜成分。疾患時に著しく変動する異常蛋白です。IAPが高くなると、免疫の状態は悪くなります。患者さんの病勢診断、術後の経過、再発、予後の判定に有力な情報を与え、腫瘍マーカーとしても使用されています。しかし、IAP原材料の供給難により、平成19年4月からα1-AG(α1-酸性糖蛋白)による検査に変更となりました。

高度進行癌では、α1-AG(α1-酸性糖蛋白)96mg/dlが投資の境目!?

 α1-AG(α1-酸性糖蛋白)とは、主に肝臓で産生され、組織の損傷や感染、炎症により誘起され、免疫機能の低下、栄養状態の悪化により増加します。肺癌、肝細胞癌等の細胞増殖を伴う病態では、特に増加が著しいとされています。 それ故に、患者さんの一般状態を知る為の指標として優れ、或る意味投資の指標(笑)にもなります。
 基準値を96mg/dl(IAP検査時の基準値は580μg/ml)に設定し、96mg/dl以上の免疫抑制患者と96mg/dl未満の免疫反応性患者に分け、数値を確認しながら治療を実施していますが、下図の様に明暗がはっきり分かれちゃいます…。両者共に、余命3ヶ月からヶ月と告知された方が大半って事では、殆ど変わりがないのですが。

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 α1-AG値を96mg/dl未満・以上に分けると、同じ高度進行癌(ステージ4並びに3)でも、免疫状態が残っている人(96mg/dl未満)では、BAK療法に反応し非常に優れた延命効果が得られます。このグループは、前述の通り、余命3ヶ月から6ヶ月と告知されていたにも拘らず、治療開始からの平均余命月は42.1ヶ月です。それに対し、96mg/dl以上の免疫力が極端に落ちた方々は、平均余命月は6.7ヶ月に過ぎませんでした。つまり、肝心の免疫力が低下してしまっては、免疫細胞を如何に増やしても、元々の数が少なければ多勢に無勢で、中々歯が立たないって事。「免疫力が落ちる前に、先ず行動を!」ですかねぇ。

術後の再発防止だけ(ステージ2)なら、全員が有効!

 手術後転移無し進行癌(ステージ2)なら、全員、再発も転移もなく、8年以上を経過し、現在記録更新中! 癌の再発・転移予防としての効果も絶大です。
 手術により癌を全て切除出来たとしても、目には見えない微小な癌が残存・存在している事も皆無ではなく、それが成長、再発する事が多々あります。BAK療法は、元々体内に存在している自己免疫細胞を強化・培養する為、目には見えない微小な癌を分子レベルで叩く事が可能です。1cm未満の癌であれば消滅出来るとされています。
 一般に7年間、月にすると84ヶ月、転移・再発がなければ完治と判断されます。このデータから、癌の治療後のみならず、健康な方の癌予防としても結構使えるじゃ~んってところでしょうか。


 あ、BAK療法は、血液中の免疫細胞を培養するので、白血病とか悪性リンパ腫等の血液の癌には不適切。所謂固形癌が、治療の対象になります。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。


※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。

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