医療用の溶ける糸を使用した隆鼻術|テスリフトノーズ旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2024年4月号

医療用の溶ける糸を使用した隆鼻術|テスリフトノーズ

バーブとメッシュを組み合わせた世界初のPDO-3Dメッシュスレッドである「TESSLIFT SOFT」は、日本で最も人気のあるPDO製スレッドの1つです。 このTESSLIFT SOFTファミリーに、鼻用の「TESSLIFT SOFT NOSE Series」が新たに加わりました。この鼻用の「TESSLIFT SOFT NOSE Series」には、鼻背(ND)の増強用のTESSLIFT SOFT ND と、鼻コルメラ(NC)の支柱効果用のTESSLIFT SOFT NC の2種類がありますが、両者共に、従来の「TESSLIFT SOFT」同様に、中央のスレッドに360°方向バーブが付与されており、その周囲に3D管状メッシュの構造になっています。これにより、それらが足場の役割を果たし、効果的なコラーゲン形成とボリューム化による組織再生を刺激してくれるので、以前の糸リフトよりも、少ない本数で、長期間(2年以上の)持続が可能になりました。手術をせずに、「自然に、鼻筋を通したい。」「自然に、鼻先を高く伸ばしたい。」と言う希望を叶えてくれます。

フランスの哲学者パスカルは、その著作「パンセ」の中で、「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史が変わっていた」と記しています。正しくは、短かったらだったようですが、どちらにしろ、鼻は単に美醜だけでなく、歴史をも左右する重要なパーツです。侮るなかれ。

TESSLIFT SOFT NOSEの基本構造

 人体と100%生体適合性のあるポリジオキサノン(PDO)製の吸収性材料です。基本的にはフェイスリフトでお馴染みの、テスリフト(美容通信2021年9月号)と同じ。左図の如くに、中央のスレッドに360°方向バーブが突き出しており、その周囲をぐるっと3D管状メッシュが取り囲んでいて、そこに組織が入り込むので、がっちり足場の役割を果たしてくれます。ですから、従来の従来のトゲトゲだけの糸よりも持続性が高く、本数を5本、10本と沢山挿入する事なく、しっかりと長期間(約2年間)効果が保たれます(美容通信2019年5月号)。

 フェイスリフト用のテスリフトと違い、鼻用には更にに大きな特徴があります。糸の先端がフレアスカートみたいに広がって、がっちり組織を保持し、不用意に糸が移動して、外に飛び出してしまうのを阻止してくれる設計です。

TESSLIFT SOFT ND(NOSE DORSUM)

 TESSLIFT SOFT ND(鼻背用)は、長さが約4cmです。上図の様な長い折り返しの糸になっていますので、1本で従来の糸の2本分に相当します。対側の眉頭と内眼角を結んだ線の交点を、鼻筋の開始点として設定し、鼻尖部から、これを目印に骨膜に糸を引っ掛ける感じで挿入します(実際的には、(軟骨)骨膜に引っ掛るなんて事は至難の業以上のお話で、深い脂肪層に入れるんですが…)。通常は、2本挿入します。2本目は、1本目に這わせる感じで挿入します。

TESSLIFT SOFT NC(NOSE COLUMELLA)

 TESSLIFT SOFT NC(鼻柱用)は、長さが約2.5cmです。あまりにも長い場合は、ハサミで切ったりしますが、フェイスリフト用のTESSLIFTの糸と異なり、切っても解れて来る心配はありません。親指と人差し指の間、つまり軟骨の間にスッと差し込む感じです。こつんと、ニードルの先端部分が前鼻棘に当たった感触がしたら、針を抜いていくのですが、途中、ふっと抜ける感じがしたら、鼻の穴に指を突っ込んで、ぐっと鼻を引き上げます。

 基本的には、2本で十分ですが、1本目はやや内側に、2本目、3本目と追加する時は徐々に外側に挿入します。ホンの心持ですけれどね。

TESSLIFT SOFT NOSE手術概要

 施術時間は10分程度。鼻尖部の刺入点は、3日程度は目立たないテープを貼っています。刺入点を避けて、直後からメイクは可能です。人によっては、2、3日赤味や痛みを感じる場合があります。内出血は殆ど起こりませんが、ゼロって訳ではないので、大事な用事がある時は2週間位は余裕を見て下さいね。

 直後から効果が現れます。約1年で体内に吸収されますが、糸が吸収された後もリフティング力は2~3年継続します。(個人差があります。)

★TESSリフトはKFDA(韓国の厚生労働省)の認可を得ている他、CEマーク(EU加盟国基準の適合商品)を取得しています。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

*治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。