旭川刑務所のゆるキャラ〜カッタクリちゃん | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

旭川大好き、ギャオー
コラム 旭川大好き、ギャオー 2016年10月14日

旭川刑務所のゆるキャラ〜カッタクリちゃん

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2016年10月12日の旭川プロバスクラブの
第136回の移動例会は、職場訪問❤
今年の2月に、リニューアルした旭川刑務所の見学でした。

一般的な刑務所では、窃盗や覚醒剤などが大半を占めるのに対し 旭川は、殺人や強盗などの長期受刑者が多いのが特徴です。
つまり、犯罪を犯した時は若くても、刑期の間に齢を重ね 出所時には、介護が必要な後期高齢者という方も少なくありません。
旭川刑務所の受刑者の平均年齢は、54歳。
最高齢は87歳です。
実際、寝たきり状態の方もいるそうです。
ですから、今回のバリアフリーを前面に打ち出した建て替えは
受刑者の介護を見据えた、旭川刑務所ならではの特性ともいえますが
同時に、日本社会の高齢化を見据えた
実験的な?先進的な?試みとも評価することができます。

実際の刑務作業は、大きく
木工、洋裁、金属、革工、その他に分けられます。
その他には、紙エプロン、割箸袋詰、シール貼り、
袋詰め、袋貼りなどの各種紙加工が含まれ
高齢の受刑者が主に配属されています。
作業内容は、70歳代、80歳代と
さらに年代別に細分化されていました。
所長さん曰く
「寝たきりにならないように、なるべく出来る作業を」と。

しかしながら、全員が全員、元気に刑期を終えて
新たな更生生活に踏み出せる訳ではありません。
受刑者の高齢化と共に、寝たきりのまま
介護施設に移送される方もいるそうです。
勿論、この際、生活保護などの必要な申請は
刑務所の職員が代わりに行います。


市民的及び政治的権利に関する国際規約の第10条第3項には、
『刑事施設の目的が更生と社会復帰である』ことが明記されています。
しかし、社会の高齢化と共に、その目的は
徐々に変容を余儀なくされるのかもしれません。