更年期障害に対する保険治療の限界 | 旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2005年10月号

更年期障害に対する保険治療の限界

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ホットフラッシュや、不眠、うつ等々様々な不定愁訴に悩まされる更年期障害。
これらの様々な症状に対して、ホルモン補充療法(HRT)が保険治療で行われています。
ですが、保険治療で認可されている女性ホルモン(エストロゲン)製剤は、全て合成ホルモン。
合成ホルモンは、天然ホルモンと異なり、癌化や太り易い、血栓等々と様々な問題点もあります。
今回は、保険治療について主に解説します。

 今回のお題目は、”更年期を考えるPARTⅠ~ホルモン補充療法”です。

 HISAKOは、子宮癌の術後の更年期障害様症状に苦しめられ、散々漢方薬を試しましたが全然駄目(笑)。それでホルモン補充療法を始めました。約15年前の事です。

 ‥私は、この治療法を選んで良かったと思っています。更年期障害様の症状が、きっちり治まったのも確かにある。‥でも、精神的に楽になったんです。何だろう、多分若かったからだと思う。20代でしたからね。子宮も卵巣も全て癌細胞と一緒に無くなって‥、命が助かったのは何にも勝る代償だとは頭では理解出来ても、急に女を否定された挙句、婆になれってって突き落とされたような気がした‥。急激な老化まで許容出来る精神的余裕が無かったんですね、あの頃‥。

 ですから、日本では未だ認知度の低いホルモン補充療法(普及率に到っては、何と、2%! 欧米では10~30%と極く極く一般的なこの治療法なんですがねぇ‥)ですが、これからお話しする利点・欠点の双方を充分理解した上で選ぶのなら、素晴らしく良い治療法だと思っています。一部の極く限られた人々が受ける治療法ではなく、貴女が自分でこれからの人生をどうしたいかで選べる選択肢の一つとして考えてみて下さい。

<ホルモン補充療法>って選択肢について

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 突然ですが、閉経は、何で決まるか知ってますか? ずばり、卵巣の寿命です。つまり、私達女の子は誰もが、生まれたばっかの時は、卵巣の中に200万個(お母さんのお腹の中にいる時が一番多くて、700万個も保有しているそうだ)の卵がありました。ですが、段々減って来て、思春期に40万個、40歳のバースディを堺に更にぐぐぐ~っと減って、50歳前後に空っぽになっちゃうんです。これが所謂閉経なんですが、昔は、まあ昔と言っても19世紀末頃までのお話なんですが、平均寿命と閉経年齢はほぼ一致していましたから、女のまま一生が終わりました。

 ですが、平均寿命が延びたからと言って、卵の数が増えるわけではありませんから、卵が尽きてからも、長~い人生(人生の3分の1!)を幸か不幸か送らざるえないんです。それなら、<婆になっても、女でいたい。元気で、人生を楽しみたい>と誰もが考えて当然です。

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 卵巣が卵を作るだけの器官だったら、別に子供が出来ないだけの話で、特に困りはしません。寧ろ、煩わしい月のものが無くなって清々したぐらいのもので、改めてこんな特集を組む事無く、人生の残りの3分の1を思うが侭楽しめば良いだけです。ですが、問題は、エストロゲンって女性ホルモンを分泌出来なくなる事です。エストロゲンの急激な分泌低下が、ホットフラッシュに代表される更年期障害を引き起こすのは皆さんも御存知の通りですよね。それだけではなく更に、最近多くの臓器にエストロゲン受容体が存在している事が分って来て、今まで単に老化現象と一言で片付けられていた症状の多くも、エストロゲンの補充をしてあげる事で改善若しくは予防出来るようになりました。骨代謝、心血管系、脂質代謝、泌尿生殖器系、消化器系、脳神経系等の全身の組織及び機能に影響を及ぼしているエストロゲン。生理が無くなってエストロゲンの分泌が低下するのは、自然の摂理です。でも、人為的に補う事で人生が楽しく充実したものになるのなら、補った方が良いじゃないですか。それが、ホルモン補充療法です。(別の方面からアプローチしたのが、かのケロッグ博士です(笑)。実話を元にしたこの映画は超笑えます←マニアック)。

 ”花の命は長くして、楽しきことのみ多かりき。”  林芙美子が、現代の高齢化社会に生きていたら、きっとそんな想いを詠ったに違いありません。

ホルモン補充療法は、何に効くの?

 詳しい個別の内容については後述するとして、大きく分けると教科書的には以下の8つの項目が適応とされています。

        1.更年期障害
        2.骨粗鬆症及び骨量減少症
        3.高脂血症
        4.動脈硬化
        5.泌尿生殖器の異常
        6.皮膚の萎縮
        7.認知機能
        8.直腸・大腸癌

更年期障害

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 ”更年期障害”って一括りに言っちゃいますが、症状は様々と言うか多彩。卵巣機能低下に伴う自律神経失調症状と、社会的心理的ストレスで、ボロボロ・ぐちゃぐちゃになった不定愁訴症候群。まあ、症状を列記するとこんな感じかな。

  • 自律神経失調症状
    • 血管運動神経症状:ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)、発汗、冷え性
    • 睡眠障害
    • 動悸、頭痛、めまい、耳鳴り
  • 精神症状
    • 憂鬱、精神不安定、意欲低下、不安感、記憶力減退
  • その他の症状
  • 運動器官症状:肩凝り、関節痛、腰痛、筋肉痛
  • 消化器症状:腹痛、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢
  • その他:易疲労性、口渇感、皮膚掻痒症
  •  更年期かどうかは、生理の状態、自覚症状から判断します。卵巣のヘタリ度を測定するには、血中のFSH(卵胞刺激ホルモン)の値を測るのが簡単。30mIU/ml以上なら、私は更年期じゃない!と泣いて否定しようと、貴女は立派な更年期です。客観的な評価には、下のような簡略更年期指数(SMI)がオススメで~す。やってみてね。

     症状 症状の程度  点数  症候群 割合(%)

    1.顔がほてる 10 6 3 0   血管運動神経系症状 46
    2.汗をかきやすい 10 6 3 0  
    3.腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0  
    4.息切れ.動悸がする 12 8 4 0  
    5.寝つきが悪い、又は眠りが浅い 14 9 5 0   精神・神経系症状 40
    6.怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0  
    7.くよくよしたり、憂鬱になる事がある 7 5 3 0  
    8.頭痛・めまい・吐き気がよくある 7 5 3 0  
    9.疲れ易い 7 4 2 0   運動・神経系症状 14
    10.肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7 5 3 0  

     評価法:

        • 0~25点=問題なし
        • 26~50点=食事・運動に気をつけ、無理をしないように。
        • 51~65点=更年期閉経外来で生活指導カウンセリング、薬物療法を受けたほうがよい。
        • 66~80点=長期(半年以上)の治療が必要。
        • 81~100点=各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、更年期閉経外来での長期の治療が必要。

     結果は、どうだった? 血管運動神経症状がメインの自律神経失調症状(ホットフラッシュ、発汗etc.)は、ホルモン補充療法が抜群の効果! 1ヶ月位で、劇的に改善します。でも、社会的要因の強い症状(うつ、精神的不安定etc.)が自律神経失調症状と混在し、お互いに負の相乗効果を来たしてしまった複雑怪奇な更年期障害についても、3ヶ月はホルモン補充療法のみで様子を見ますが、それで改善の兆しが無いようなら、向精神薬も使わざる得ませんね。


    a009icn鬱についての補足

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     欝は特別な病気じゃありません。100人に3~5人が鬱病。その内、女性は男の2倍で、発症の時期は何れもホルモン変動の大きい月経前期、分娩後、更年期に大きく偏っています。つまり、閉経してホルモンの変動が落ち着いちゃうと、、鬱も治るんです。だから、ホルモン補充療法で、ホルモン激動期=更年期を上手く乗り切るのは良い手じゃないかな。ちなみに、下記のSRQ-D(Self-Rating Questionnaire for Depression)で、貴女の抑鬱度をチェックしましょう。

    質問 いいえ  
    時々
    しばしば 常に
    1.体がだるく、疲れ易い        
    2.騒音が気になる        
    3.最近気分が沈んだり、気が重くなる        
    4.音楽を聴いていて楽しい        
    5.朝は特に無気力        
    6.議論に集中できる        
    7.首筋や肩がこって仕方がない        
    8.頭痛持ち        
    9.眠れないのに、朝早く目が覚める        
    10.事故や怪我に合いやすい        
    11.食事が進まず、味も不味い        
    Ⅰ2.テレビを見て楽しい        
    Ⅰ3.息が詰まって、胸苦しい        
    ⅰ4.喉の奥に物が痞えている感じ        
    15.自分の人生がつまらなく感じる        
    16.仕事の能率が上がらず、何をするにも億劫        
    17.以前にも、現在と似た症状があった        
    18.本当は仕事熱心で几帳面        

     計算の方法:
            ”いいえ”=0点   
            ”はい” <時々>=1点
                 <しばしば>=2点
                 <常に>=3点
         1、3、5、7、9、11、13、14、15、16、17、18の12項目のみが対象で、残りはフェイク。10点以下なら問題にもならないし、11~15点は極めて怪しくて、16点以上は仮面鬱病。40点以上だと完全なる鬱病です。

    骨粗鬆症及び骨量減少症

     巣鴨に出掛けて思う事。亀みたいな猫背のおばあちゃんは掃いて捨てるほどいるのに、ノートルダムの傴僂男みたいな爺ちゃんが少ない。これは何故だと思いますか?

     生理が上がっちゃうと、エストロゲンが欠乏する為、骨はどんどんスカスカになって、骨量が減少します。正確には、骨は一方的に吸収されるわけじゃなくて、作られるより吸収される量が多くなるので、その差し引きとして減ります。(だから、後述しますが、エストロゲンの効果判定の為に骨吸収マーカーを測定するんです、はい。) 骨と一言で言いますが、骨には外側の硬い部分(皮質骨)と、内側のグスグスに柔らかい部分(海綿骨)があるのは御存知ですよね? 鶏の骨付き肉をへし折ると、一目瞭然。唯、この比率は、どこの骨かで違います。エストロゲンが欠乏して来ると、先ず内側のグスグスに柔らかい部分から骨量が減少して来ますから、当然海綿骨の比率の高い骨から、つまり背骨の骨(脊椎椎体骨)が、先ず、腐ったトマトみたいにグジャッと潰れる=亀みたいな猫背婆になるんです。

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     骨量の減少は閉経前後で著明となり、月経の停止状態では短期間のうちに骨量が失われる‥。だから、元々骨がスカスカ気味な人は、ホルモン療法を早く始めて、被害を最小限に食い止めましょうね。勿論、手術とかで早くと言うか強制的に生理が無くなっちゃった人も、早く始めましょう。何ってたって、ホルモン補充療法は、閉経後の骨量減少抑制だけでなく、骨量増加作用もあるんです。治療を始めて1、2年のうちにぐぐぐ~っと増加し、それを維持してくれるんです。

     通常のホルモン補充療法の他、経口エストロゲン剤の半量投与や経皮剤の使用も効果があります。特に半量投与は、骨量増加効果が殆ど全量投与に劣らず、おっぱいが張るとか不正出血と言った有害事象(!)の可能性が極めて低く抑えられるので、お年を召した方に人気です。

    高脂血症

     エストロゲンの脂質代謝を改善して、動脈硬化を防ぐ作用は有名ですが、ちょっと困った事に、肝臓での代謝を進める過程で、TG(トリグリセライド)の値が上昇してしまう事があるんです。TGが上がると、動脈硬化を更に悪くしてしまう可能性があるので、ホルモン補充療法中は採血による経過観察が大事。高TG血症がある場合は、肝臓への影響が無いエストロゲンの貼り薬がファーストチョイスです。経口剤の半量投与も肝臓への刺激が極めて少ないので、オススメかな。

     あ、脂質代謝の改善て事は、肥満にも効くって事だよ。

    動脈硬化

     動脈硬化って病気が、同年代の男の子に比べて若い女の子には凄く少ないんですが、更年期を堺に急激に上昇し、婆になると爺と同じレベルにまで増えちゃうのを御存知ですか? 女性ホルモン、特にエストロゲンには、脂質代謝等の動脈硬化危険因子を改善する力があります。ですから、生理が上がって、この魔力が消えてしてしまうと、その途端ぐ~んと増えるんです。‥昔からホルモン補充療法は、動脈硬化の予防には良い方法だって事は、半ば医療関係者の間では常識中の常識として知られていました‥。

     ところが、近年になって、手放しでこのホルモン補充療法を動脈硬化の予防策として進めるのには問題があるぞって事が分ったんです。アメリカのHERSやWHI等の大規模臨床試験で、有効性を否定する様な結果が出たのです。この試験が、アメリカと言う極めて肥満(日本では肥満と分類される症例が、対象者の2/3を占める‥)&喫煙(約半数!)大国で行なわれた為、そのまま日本で当て嵌まるかと言うと、疑問は残ります。が、LDLコレステロール低下作用や血管内皮機能改善作用と言った抗動脈硬化作用が、凝固・線溶系を介した血栓促進作用や炎症惹起作用等の好ましくない作用によって打ち消されてしまったらしいのも事実。

     ですから、現在、動脈硬化の予防だけを目的にホルモン補充療法は行なわれていません。日本人等のアジア系黄色人種は、所謂白人や黒人に比べて静脈血栓や肺梗塞になり難い人種は人種。でも、人種に安住せずに、肥満や喫煙歴と言った動脈硬化性疾患のハイリスク群や、高血圧・糖尿病・不整脈etc.の動脈硬化や血栓症の危険因子がある人は、経口エストロゲン剤の半量投与や経皮剤の使用が安心かな。血栓症や炎症増悪のリスクを減らして行なうのが、ベストとされているんですね。

    泌尿生殖器系の異常

     閉経後のエストロゲンの欠乏による泌尿生殖器系の萎縮は、悲しい事だけど、誰もが避けられないのが現実。膀胱、尿道、膣と言った組織はどれも尿生殖洞から発生し、高い濃度のエストロゲン受容体が存在しているので、仕方が無いんです。ですから、余程の禁忌症例でもない限り、ホルモン補充療法の良い適応とされています。

     例えばどんな症状が出て来るかと言うと、

    泌尿器系の異常

        • 頻尿、夜間頻尿、尿意切迫、尿路感染症

         粘膜が萎縮しちゃうので、まあ、遊びがなくなるとでも言うのかな、おしっこがも~っ我慢出来なくなっちゃうんです。膀胱炎とかを繰り返すようなら、エストロゲンの膣クリームも良いですが、これで駄目なら潔くホルモン補充療法をしましょう。楽しくオムツを使いたい方は、”ムーニーマン”の着メロは如何でしょう? アイコンになってますので、クリックして下さい。

        • 尿失禁

    200510image388 20%程度を占める”切迫性”、所謂おしっこを我慢して我慢して、ああ、我慢し切れずに漏れちゃった、には効果があるんですけど、”腹圧性”尿失禁には効かない。笑うとか、咳したり、重い物を持ち上げるとおしっこが出ちゃうって奴なんですが、更年期以降の尿失禁の半分を占めるにも拘らず、残念ながらこれには効きません。分娩等で筋肉やその周辺組織が緩んだり、膀胱支持組織の脆弱化した事が原因ですから、当然エストロゲンを多少補充した所で効果がないんですね。寧ろ、αアドレナリン受容体刺激薬とか骨盤底筋肉訓練がオススメです。
     あと、稀ですが、通常のホルモン補充療法ではエストロゲンと併用するのが一般的な黄体ホルモンで、尿失禁が反って悪くなる場合もあるので要注意かな。

    生殖器系の異常

        • 膣・外陰

     萎縮します。今更子供を作る訳じゃないから、退化して当然!と、某知事に言われちゃいそうですが、膣は短くなり、ヒダヒダもなくなってペラペラに平坦化します。カサカサに乾燥して来て、老人性膣炎になり易いだけじゃなく、Hすると痛いだけで全然気持ち良くなくなっちゃうから、ホント、億劫になっちゃうんです。周りの皮膚も、皮脂腺や汗腺etc.の腺活動も減退して来ちゃうので、カサッカサに乾き切って、痒みが強くなってしまいますし‥。エストロゲンは膣の中だけではなくて、周囲の皮膚のカサつきや痒みにも効きます。

        • 性交障害
          • 性欲減退

     エストロゲンで、欲情する訳じゃあございません。やるのが嫌だなと心にブレーキを掛けていた障害物がなくなるので、したくなると言うのが正しい表現です。

        • 性交時痛・膣痙

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     濡れるようになるので、痛くありませんし、あの不快感も無くなります。因みに、我が国の中高年のセックス・リポートによると、40過ぎるとHが快感より痛いものって認識が出始め、60代の9割が痛くて嫌いって思っているとか。これじゃあ、詰まんないよね。人間の3大欲の一つである性欲が、エストロゲンの低下により避けたい欲に変っちゃうのは、なんとも寂しいお話です。でも、ホルモン補充療法を開始して、やっぱいいじゃん♪と、H回数が増えたって言うから、回春効果は絶大!?

    皮膚の萎縮

     お肌の老化‥。ずばり、”シミが目立つ”、”粉が吹いちゃう程の超乾燥肌”、”お肌の弾性や柔軟性が無くなっちゃう”と、女の子としては目の前が真っ暗になっちゃう様な罪状も、更年期障害を漸く取り扱うようになった婦人科の医者には(男が依然多い為か?)関心が殆ど無い!のが現状。実際、我が国で使用されている更年期指数には”蟻走感”しか皮膚の症状について言及した項目がないでしょ?  日本人にはこの”蟻走感”は殆ど診られない症状なんですからね。‥そんなお国柄ですから、お肌の老化如きの為に”保険制度”を悪用するとは本末転倒!と罵倒されかねません。(欧米では、ホルモン補充療法が皮膚の老化に対して有効とされ、評価されているんですがねえ‥。それに、欧米ではエストロゲンの外用クリームが結構使用されて、良い結果を出しています。) ですから、これも建前上!は付加価値としてお考え下さいね(笑)。

     更年期と言う女性ホルモンが激減する時期を堺に、先程述べた、”シミが目立つ”、”粉が吹いちゃう程の超乾燥肌”、”お肌の弾性や柔軟性が無くなっちゃう”の3大皮膚症状他に、

        • 今まで使用していた化粧品が急に使えなくなったetc.の化粧品トラブル。
        • くすみが目立って来た。
        • シワが気になるようになって来た。
        • ちょっとした事でヒリヒリするし、湿疹も顔に出易くなった。
        • 目の周りが直ぐ赤くなっちゃう。
        • 汗にかぶれるようになった。
        • 日差しが強いと、ブツブツが出る。
        • アレルギーっぽくなっちゃった。

     等々が、報告によると30%前後の人が気になると答えています。つまり、先程お話した他の更年期障害の症状と同程度なんですね。これは由々しき事態じゃありません? 

     昔から、卵巣機能が衰えると、皮膚の水分量と、その保持に関係するヒアルロン酸とコラーゲン量が減る事は知られていました。その他、女性ホルモン環境が不安定になると、つまり閉経が近くなると、皮脂分泌量の低下、皮膚透過性の亢進、末梢血管循環機能低下が認められるようになります。正に、更年期のお肌の悩みの原因が説明出来ちゃうんですね。

         従来のホルモン補充療法で、皮膚症状の改善はある程度期待出来ます。ホルモン療法を行なっても未だお肌が不調orホルモン療法はしたくないけどお肌が気になるなら、エストロゲン含有クリームをお使い下さい。当院では、天然ホルモンのクリーム製剤(E2・E3)も取り扱っております。

    認知機能

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     エストロゲンの、

        • ヨボヨボの爺ちゃん郵便配達夫から、佐川急便の縞々兄ちゃんにバトンタッチ!

     これは速いぞ!(加齢や痴呆で衰退してしまった神経伝達機能を良くする)。

        • まあ、言うなればバラバラに散った記憶同士に関連性を持たせて、密に繋ぎ直してくれる‥(神経細胞の樹状突起を伸長(神経栄養作用))。
        • 抗酸化作用によって神経細胞を保護して、あ・げ・る。

     って作用は超有名です。

     が、この様な基礎系の報告が数多く寄せられているにもかかわらず、臨床面では未だ見解の統一はなされていないんです。どうも、これは、年を取って自然に上がっちゃった人(自然閉経)と、若い時に手術何かで強制的に早期閉経しちゃった人とでは、効果に差があるからみたいなんですね。HISAKOの様に早期閉経の人は、早くから脳の老化が始まるらしいんです。だから、ホルモン補充療法をしていると、ボケを最小限度に食い止められる(笑)。特にエストロゲンは、認知機能の中でも”中学の時の担任、何て名前だったけ?”と言ったど忘れ系(言語的記憶)に強みを発揮するだけでなく、更に高次の認知機能(例:担任の名前→坂田→アホの坂田の歌を歌う)にも関与していると考えられていますから。でも、自然閉経の人には、ボケ防止の効果が無いみたいですね。エストロゲンに反応してくれる神経細胞自体の数が既に減っちゃってるからだとか。

     その他、閉経後早期にホルモン補充療法を行なうと、アルツハイマー病の発症を遅らせたり、予防にも効果がある事は良く知られています。どうも、エストロゲンは、アルツハイマー病の主な原因であるアミロイドの沈着を抑制するらしいんです。でも困った事に、年をう~んと喰ってから始めても効果はゼロどころか、却ってアルツハイマー病になり易いとか。何でかは、よく分りません。だから、アルツハイマーの治療に使うって段階じゃないのよねぇ‥。

    a009icnアルツハイマー病

    ボケ(痴呆)の代表的病気。ボケの原因の約7割は、アルツハイマー型痴呆症と脳血管性痴呆症と言った病気によるもの。しかも、近年めきめき増えているのが、アルツハイマー型痴呆症です。日本では、アルツハイマー型痴呆症と脳血管性痴呆症の比率は6対4とされていますが、必ずしも区別できないとも言われはじめています。(日本のボケ150万人中、アルツハイマーが原因の人は60~70万人!)
     アルツハイマー型痴呆症は穏やかに発症し、ゆっくりと進行します。もの忘れが多くなり、新しいことが覚えにくくなったり、根気がなく家事や仕事が続けられなくなるのが第1期です。第2期に進むと、場所や時間がわからなくなり、幻覚や徘徊なども始まり、自立が無理になってきます。さらに第3期では、家族の名前や顔までわからなくなり、会話もなりたたず日常生活が困難になってきます。内科的には異常が見られず、進行もゆっくりとしているのが特徴です。家族と一緒に暮らしながら、発見が遅れるのもこのためです。

    直腸・大腸癌

     2002年のwhilogo5B15DWHI(Women’s Health Initiative Randomized Controlled Trial:米国の国立保険研究所が行なうプロジェクトの一つで、閉経後の女性が年齢と共に激増する病気にどう対処したらよいのか、特に発病予防の確立と実施を目指しています。詳しくは、をクリックしてね)の中間報告で直腸・大腸癌に対する予防効果が認められました。研究者によりばらつきはありますが、大体20~40%減少するそうです。唯これは、5年以上ホルモン補充療法を続けた人のお話で、止めると5年以内に速やかに癌の予防効果は残念ながら消失しちゃうそうです。因みに、補充療法を長く続ければ続けるほどリスクが減るかと言うと、それもありません。悪しからず。

     何故癌の予防に効くかは、未だ完全に解明されている訳ではありません。が、エストロゲンとプロゲステロンによる胆汁生成の抑制、それによる結腸粘膜に対する慢性刺激の減少が主な原因と考えられています。そして近頃注目されているのは、直腸・大腸の上皮に直接作用しているとする説。エストロゲンの受容体ER-α、ER-βの2つが大腸の粘膜にあるんですが、年と共にER遺伝子がメチル化してこれが癌の引き金になっちゃうらしいんです。エストロゲンを補充してあげると、この遺伝子の不活性化にブレーキが掛かるとか。更に更に、種々のビタミンD受容体(VDR)を活性化して、大腸粘膜の抗腫瘍効果をUPする働きもあるんですって。

     でも、直腸・大腸癌の予防のみを目的として、ホルモン療法は行ないません。まあ、付いてて嬉しいグリコの付録ですかね。

    (合成による)ホルモン補充療法の落とし穴

     何かホルモン補充療法は良さそげだなと、此処まで読み進めて来た貴女は思ったはず。でも、手放しで全ての人にオススメ出来る訳ではありません。現在の健康保険の制度下では、安価な合成ホルモンの処方しか認められていないからです。合成である以上、良薬口に苦しではありませんが、当然影の部分だってあります。その兼ね合いで、するかしないかが決まります。天然ホルモンによるホルモン補充療法については、美容通信2010年12月号美容通信2011年10月号美容通信2010年8月号美容通信2010年9月号を御残照下さい。

    影の部分(又の名を、合成ホルモンの副作用とも言う)

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     子宮がないって人以外は、エストロゲンとプロゲストーゲンの両方を併用するのが、自然の生理環境により近いので一般的。だから、原因が片っぽだけの事もあるし、両方が原因の事もあるけど、Wの相乗効果で副作用が酷くなるって事はありません。悪しからず。

    問題になる合成ホルモンによる副作用は、大きく3つに分類出来ます。性器出血やおっぱいが張る、何か胃がムカムカと言った所謂自覚的副作用と、肝機能等の検査値の異常、乳癌etc.のホルモン依存性癌。詳しくは下を読んでね。

    合成ホルモンによる自覚的副作用

     まあ、細かいものは結構あります。代表的なものは下記の通り。大概のものは、最初の4週間くらいまでに出て、後は段々気にならなくなる事が多いです。

      • 生理でもないのに、血が!

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     一番多いかな。まあ、性ステロイドホルモンの作用そのものなので、ある程度は避けられないのが苦しい所。10%前後の人が悩まされます。

     周期的順次投与法を選択すれば月のものと同じ周期なので、閉経後日の浅い人は直ぐ思い出して、ナプキンの特売日に買いに行こう♪って柔軟な対応が出来ます。

     が、最後にナプキンorタンポンを買ったのがいつだったか、あまりにも昔過ぎて思い出せないって婆ちゃんには、これは結構びっくり、一大事になってしまいます。特にお年を召されたご婦人方の場合、通常量の半量併用持続投与が、無用な副作用を徒に増やさないだけでなく、飲み忘れを防ぐってオマケも付いてて、一般的。て事は、通常の方法より量は少ないとは言え、予告無しの出血!になっちゃいます。でも、この超煩わしい状況も、慣れた頃、つまり半年から1年位すると、子宮内膜は萎縮しちゃうので、出血も殆どなくなっちゃいます。でもそれでも続くようだったら、子宮内膜検査が必要。

     基本的に子宮内膜検査が必要となって来る人は、以下の通りで~す。
            ①周期的併用療法中の人:予定外の日に不意に出血!
            ②併用持続持続療法中の人:
               ⅰ)死ぬ程血が出まくる。 
               ⅱ)10日以上出血しっぱなし。 
               ⅲ)月に2度も3度も生理もどきになる。 
               ⅳ)治療を始めて10ヶ月にもなるのに、全然月のものが納まる気配が無い。

      • おっぱいが張る。

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     まあ、思春期の子供みたいにおっぱいが張る。尤も、張る、張るって言っても箍が知れてる程度(軽度~中等度)だし、半年もすれば殆ど無くなっちゃいます。頻度としては、10%前後かな。

     時間が解決してくれないようなら、量を減らしたり、持続投与をちょっと一時中断(休薬期間)を挟むと、改善します。でも一時中断だと、消退出血(上の”生理でもないのに、血が!”の事だよ)が起こる場合もあるので、びっくりしないでね。

      • 胃がムカムカするとか、本当にゲロっちゃう。

     たま~にある(1~2%)。胃の薬をお友達にするのが手っ取り早い解決法。でも、たま~に飲み忘れを繰り返しているうちに、気が付くと飲まなくても平気な自分に気付くかも。類似品(笑)の経口避妊薬(後編美容通信2005年11月号、つまり来月号を読んでね。)よか、症状としては軽いんだけどね。

      • カブレた!

         これは、貼るお薬限定のお話。下っ腹に普通貼るんだけど、まあ、薬が染込んだだけのセロテープを想像して貰えると良いかな。通気性が悪いので蒸れたり、糊で赤くなったり、痒くなったり‥。超デリケートな御婦人には、向きません。肌に自信がある方も、貼る場所だけは微妙にズラして下さいね。

      • 頭痛

     約1%弱。昔からの片頭痛持ちだと、悪化する可能性あり。でも、生理の時に頭が痛くなる(エストロゲン消退片頭痛)って経歴の持ち主なら、周期的順次投与でお休みの期間に出る場合が多いので、持続併用療法に変更すると解決するんだけどねえ。そうじゃないと‥、要注意人物の章を読んでおくんなまし。

    検査値の異常(肝機能障害)

     ホルモン補充療法に限らず、飲み薬はどれも肝臓で代謝される為に、宿命と言えば宿命みたいなもの。でも、元々肝臓に問題が無い人なら、これで肝臓がイカレちゃうなんて事は、まず、殆ど、ありえません。そもそも、肝臓が壊滅的にぶっ壊れている人は、適応外ですしね。貼り薬や量を通常より少なくした飲み薬で対処しますが、それでも駄目なら抗高脂血症剤の併用って奥の手を使います。

    ホルモン依存性の癌

     まあ、後で述べる”駄目!”にも関連するんですが、ねえ‥。子宮内膜癌や乳癌等のホルモン依存性の癌の存在が、ホルモン補充療法に踏み切れないでいる人達(一般人だけじゃなくて、一部の医師にも!)がいるのも事実。合成ホルモンでも、E2・E3のバイエストロゲン製剤で、トリエストロゲン製剤(E1・E2・E3)でなければ、補充によるリスクの増大はないんだけどねぇ。唯、併せて処方される後述の合成プロゲステロン製剤は、性悪度を高くするだけの存在。つまり、正しい理解が先ず大切! しっかり読んで、お勉強して下さいね。もっと詳しい事が知りたい人は、美容通信2010年8月号美容通信2010年9月号を読んでおくんなまし。

      • 乳癌

     お誕生日sc03_i1は乳癌検診の日。こう決めてしまえば、安心です。

     ホルモン補充療法をすると、乳癌になるから嫌!って誤解している人がいます。確かに、如何にエストロゲンの単独療法と言えども、合成ホルモンを使用する場合、5年も服用すると乳癌のリスクは上がります。合成のプロゲステロンを併用すると、更にその確率が上がるのも事実‥。そんな訳で、プロゲステロンの併用を止めちゃおうかって話が、近頃蒸し返されてます(日本の現行の保険医療の体制では、合成のホルモン製剤しかないので、以下は合成ホルモンについてのお話です。天然ホルモンは保健薬ではないので、以下日本更年期医学会の見解は、合成とは明記はなくても、合成ホルモン製剤を指しています。悪しからず)。

    a009icn日本更年期医学会の見解(2003年11月25日付)の抜粋

    (註:以下合成ホルモンのお話です。天然ホルモンではありません!)

    image248 子宮のある女性に対するHRT(註:ホルモン補充療法の事)においてエストロゲン単独療法ではなくてエストロゲンとと黄体ホルモン(註:プロゲステロン)を併用するのは、エストロゲン単独療法で子宮内膜癌のリスクが高くなるからです。本研究では、エストロゲンの単独あるいはエストロゲン・黄体ホルモン併用療法のいずれを受けても1000人当り増加する「乳癌の発症は5年間で5~6症例、10年間で15~19症例と報告されています。一方、エストロゲン単独療法での子宮内膜癌発症は10年間1000人当り10人増加するとの報告があります。以上の成績を総合すると、発癌の増加はエストロゲン単独では主として子宮内膜癌であり、エストロゲン・黄体ホルモン併用療法では乳癌ですが、エストロゲン単独による子宮内膜癌の増加よりも、エストロゲン・黄体ホルモン併用療法による乳癌の増加が1.5~2倍多い事になり、長期のHRTとしてのエストロゲン・黄体ホルモン併用療法の安全性と有益性については更に検討を要すると考えられます。

      • 子宮内膜癌

     子宮内膜癌でもな~んでもない人に、エストロゲンだけを長期に使うと、子宮内膜癌になる確率は確かに増えます。が、プロゲステロンを一緒に治療に使うと、逆に治療をしていない人よりも、子宮内膜癌になり難くなるんです。だから、子宮があれば、問題児とは分っていても(問題児の程度は下の補足を読んでね)、プロゲステロンも一緒に使うのがお約束。言葉を返せば、子宮が無きゃ、プロゲステロンンの併用はいらんって事なんだよね、子宮内膜癌については!(←アンチエイジング的には、違うんだけどね。ここら辺については美容通信2011年10月号美容通信2010年12月号を読んでね。)
     メンテナンスは簡単。異常出血でもない限り、大人の女の常識として、年に1回の子宮癌検診だけで大丈夫です。

    s012lis補足:プロゲステロンの副作用s012lis

     副作用は1%強の人に見られ、主な内容は、腹痛(0.4%)、吐き気・胃もたれ・悪心(0.2%)。他には極々稀だけど、エストロゲンと併用すると血栓症になり易いってデータもあります。

    駄目!

     駄目!と一言で言っても、色々程度があります。絶対駄目と、あんま薦めないよ~ん級の駄目。注意しながら使って良いよ~んレベルだと、下の”要注意人物”になりますね。

    絶対バッテンな淑女達

      • ?????????????としか言いようが無い不正出血が、続いてる。

     

      • と~っても重症で、且つ落ち着かない病状にある可哀相な肝臓の持ち主。

     

      • 血栓性静脈炎若しくは血栓・塞栓症で治療中の人or治療した事のある人。

     

      • 乳癌になり立てホヤホヤ。

     

      • 子宮内膜癌になり立てホヤホヤ。

     

      • お腹に赤ちゃんがいますorいるかも。

     

    本当は駄目なんだけどォ‥、仕方ない、目を瞑るかァ‥

      • 昔、乳癌になった事がある。

     

     決してオススメするものではありませんが、乳癌の治療後に激しい更年期障害に陥っちゃったら、使わざる得ないのが現状。最低量を短期間にちょろっと使います。

      • 昔、私は子宮内膜癌だった。

     

     基本的に子宮内膜癌でも軽かった人、まあレベルで言うとⅠ期で治療が終わっていれば、全然問題がありません。この癌の特徴として、再発の60~80%は2年以内に起こります。ですから、前述のホルモン依存性癌の項目でも述べた通り、2年を過ぎたら寧ろ再発の危険性を最小限にする事が出来るので、GOなんですよ! 誤解される事が多いですが、それがホントの所で~す。

      • よいよい(脳卒中)だった。

     

      • ず~とず~と肝臓が悪い子。

     

      • 膵臓の病を煩っております。

     

    要注意人物

    200510image393

     要注意人物に指名手配されているのは、こんな人達。貴女は、大丈夫? 該当したら、低容量投与か、貼るタイプをオススメしています。特に貼るタイプのものは、飲み薬に比べて、肝臓に対する影響が極めて低くて良いんですが、如何せん、被れる人は被れてしまう‥。

    手術で子宮と両側付属器を摘出した直後の子宮内膜症の人

     此処まで広範囲に取らなきゃいけなかったって事は、未だ内膜症の残りが潜んでいる可能性も無きにしも非ず。イキナリ標準より、低容量or極低容量のエストロゲン+プロゲストーゲン併用持続投与がオススメです。

      • 閉経デビューしたばっかの、大きめ子宮筋腫の持ち主

     出血しちゃうかも。

      • 私、自慢じゃないですが、心臓が悪いんです

     慢性心房細動、コントロール不良な野放図な不整脈、弁膜症、心筋症を指摘された事のある貴女は、しないで済むならしない方が良い。でも、ど~してもしたい!、しなきゃ死んじゃうと泣き付かれたら‥、循環器の主治医の先生と相談しながら、張るタイプのエストロゲンを処方しましょう。でも、血栓症のリスクがとっても高い群なので、多分、ワーファリン等の抗凝固剤やアスピリンと言った抗血小板薬を飲みながらにはなってしまうと思います。

      • TGの値が高いって言われている高脂血症の人

     TG>750mg/dlの人は、ごめんなさい。無理です。そこまでは高くないけど、150mg/dlを超えちゃってる人は‥、エストロゲン半量投与を選ぶか、貼るタイプを使って様子を見ます。それでもTG値が下がらないと‥、本腰入れて高脂血症の治療(抗高脂血症剤)をしましょう。

      • 胆石があるとか、胆嚢の病気を指摘されている人

     飲み薬だと、胆汁酸が減少して、胆汁中のコレステロール濃度が上昇! つまり、胆石持ちだと、悪化しちゃう可能性があるんです。貼り薬で危険を回避せよ。

      • コントロールが全く付いていない、不良な糖尿病患者

     コントロールが更に不良になる可能性があります。インスリンに対する反応性が、どうも鈍くなっちゃうらしいんですね。

      • コントロールがこれ又全然付いてない、不良な高血圧患者

     エストロゲンは血管を拡張して血液の流れを良くしてくれるとは言え、不良娘には、肝臓でのレニン基質の産生を増加させない貼るタイプがオススメです。

      • 年季の入った頭痛持ち

     年季の入った片頭痛の持ち主には、頭痛が悪化しちゃう可能性もあります。と、言っても長年頭痛で悩んで来た人の3%位なんだけどね、酷くなるのは。でも、更年期に入って初めて頭痛デビューした緊張性頭痛っ子には、寧ろ効果があります。こちらも貼るタイプがオススメです。

      • 百貫デブ(これは、死語?)

     おデブの女の子に、子宮内膜癌や乳癌が多いのは何故か知ってます? 貴女のぷるんぷるんのお肉(脂肪組織)でもエストロゲンは作られているので、元々エストロゲンが多いんです。にも係わらず、性ホルモン結合グロブリンが少ないもんだから、フリーの生物活性の高いエストロゲンが有り余ちゃう。これじゃあ、エストロゲンに関係した癌が増えて当然です。こんな状況に、更にホルモン補充療法を行なうのは、はっきり言って危険です。でも、日本ではこれ程リスクが高いおデブさんには、殆どお目に掛かれない。少なくとも、スリーサイズ、体重は3桁(身長は、普通当たり前なので省略)じゃなきゃ、デブ専系と名乗るのもおこがましい(笑)ですからね。勿論、どーしてもなら、半量投与を考えます。


    *註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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    来月号の予告

    来月号も引き続き”更年期を考えるPARTⅡ~ホルモン補充療法(HRT)”です。
    ホルモン補充療法の実際について解説します。
    付録で、今注目の”男性の更年期障害”についても載せちゃいます。
    だって、貴女が更年期なら、旦那様も更年期適齢期ですからね!
    お楽しみに!