コラム 食事で体を治す 2016年6月15日
EPAは、プランクトンしか作れない!
EPAは、プランクトンしか作れない!だから…。美人のサプリメントとして有名なEPAは
ω-3脂肪酸の多価不飽和脂肪酸のひとつです。
日本古来の食生活では、EPAが優位であったものが
食生活の欧米化に従い、アラキドン酸が優位となり
肌荒れやニキビ、アトピー性皮膚炎、
脂漏性皮膚炎等の皮膚科的疾患のみならず
心筋梗塞、大腸ガン、前立腺ガン、乳ガン等の
疾患の増加に関与しているといわれています。
プランクトンやオキアミなどの海に棲息する生物の体内でしか
EPAは合成ができません。
ですから、プランクトンを食べるお魚さんと
お魚さんを食べるアザラシやオットセイ、トドのような海獣と
海獣を大和煮で食べるヒサコのような生粋の道産子とか
極寒のグリーンランドのイヌイットという
EPAの食物連鎖上に存在する生物しか
体内に大量のEPAを保有していないんです。
お魚の油の話といえば
EPAと併せて語られることが多いのが、DHAです。
DHAは、EPAから代謝されてできますが
EPAと異なり、血液脳関門を通過できます。
おさかな天国の歌詞に
サカナ サカナ サカナ
サカナを食べると
アタマ アタマ アタマ
アタマが良くなる
とありますが、これはDHAの作用です。
EPAは血液を健康に、DHAは頭を健康にしてくれます。
お魚には旬があります。
この時期は旨味も栄養も充実。
食べるなら、この時期が狙い目です。
⚫️鮭(さけ)⇨初秋〜初冬
⚫️秋刀魚(さんま)⇨晩秋〜早春
⚫️鰤(ぶり)⇨晩春〜初夏/晩秋〜冬
⚫️鯖(さば)⇨初秋〜早春
⚫️鰯(いわし)⇨晩秋〜早春
⚫️鮪(まぐろ)⇨初冬〜晩春
⚫️鰆(さわら)⇨初夏〜初秋
⚫️太刀魚(たちうお)⇨夏〜初秋
しかしながらサプリと違って
お魚さんは料理方法が何であれ、新鮮じゃないと駄目。
活きが悪くなると、幾ら旬のお魚さんと言えども
過酸化脂質が増加してしまいます。
抗酸化作用に優れるお野菜やビタミンCやEと
一緒に食べるのがオススメです。