肥満遺伝子検査で、効率のいいダイエットを | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

美肌姫になるための食事法
コラム 食事で体を治す 2016年1月13日

肥満遺伝子検査で、効率のいいダイエットを

column160106-2布袋様や恵比寿様は「富貴繁栄」の象徴として
肥満体を持つとされます。
「おかめ」も、元は「福々しく肥満した女性は災厄を祓う」という
日本古来の伝承に基づきます。
古代においては、洋の東西を問わず
肥満体は、豊満と富裕のシンボルでした。

しかしながら、いつしか2chでは
「ピザでも食ってろデブ」と単なる自嘲?他嘲?の対象に。
挙げ句には、2008年(平成2年)からは
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は生活習慣病の元!と
特定健康診査(いわゆるメタボ健診)・特定保健指導なるものが実施され
政府(厚生労働省)公認の!殆ど犯罪者扱い(笑)。

column160106-1 今では、その言葉の意味すら実感を伴わない
『ひもじい』が人生の最大の関心ごとだった大昔
肥満遺伝子を保有していた人々は
少ないエネルギーでも、ケチケチ生き長らえることが出来た超エリートでした。
肥満遺伝子は、環境に適応した結果というより
肥満遺伝子を持たない浪費型の多くの人間は
自然と淘汰されてしまったと言うべきなのかもしれません。

β3アドレナリン受容体遺伝子(β3AR(Trp64Arg))。
日本人の約30%が、保有しています。
因みに、HISAKOも肥満遺伝子持ってます。

TVのCMで良く宣伝している防風通聖散は、
この遺伝子を持った人でなければ効果が無い漢方薬です。

肥満に関連する遺伝子は、β3AR以外にも色々あります。
代表的なものとしては、UCP1遺伝子、β2AR遺伝子かな。
この3つの遺伝子なら、頰っぺたの内側の粘膜を綿棒で採取するだけで
簡単に判定ができます。
料金は、6000円ほどです。


当たり前ですが、肥満関連の遺伝子を保有していたからといって
それを今更変えることは出来ません。
しかし、遺伝的に、脂肪酸の代謝経路のどこに問題があるのかが分かれば
それを食事やサプリメント、点滴等で軌道修正が可能です。

どうせ、正月の食っちゃ寝のツケを払わなくてはいけないのなら、
効率の良い方がいいに決まっています。
やみくもなダイエットの前に
ぜひ遺伝子検査をご検討ください。