頑固な片頭痛(偏頭痛)にボトックス注射 | 旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2013年5月号

頑固な片頭痛(偏頭痛)にボトックス注射

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片頭痛に、素晴らしく効く人と、全く効かない人がいるけど、効けば最高!
3~6か月間も効果が持続するので、毎日飲む煩わしさから解放されます!
他の投薬治療等と併用だってOK。

 ボトックスは、実に優秀なツールです。
 今だに、眉間や目尻やカラスの足跡等のシワ取りってイメージが強いですが、汁物(分泌物質)を抑える系も結構侮れない。オイリー肌や毛穴の改善、多汗症の治療、花粉症の辛い鼻水の改善、肩こり・首こりの改善等とボトックス特集を組んできましたが、今回は”片頭痛”です。

片頭痛って何だ?

 一言で言うと、片頭痛とは、頭の片隅が、ズキンズキンと拍動性に痛む病気です。ですが、変化球を挙げれば、片頭痛だってキリがないので、取り敢えず典型的な症状って奴を載せときましょう。

    • 主に10~20歳代で発症する。

 遅くても、25歳までだねぇ。三十路過ぎてなんて人、殆どいないんじゃないかな、多分。

    • 発作前に、何らかの前兆がある!

 これって、神のお告げって奴ですかぁ?

    • 発作が出る日は出るし、出ない日は出ない的な…。

 まあ、突然、発作的に出るもんだ。

    • 片方だけが痛い。

 例え、両側が痛んだとしても、必ず左右差ってもんが存在する。

    • 頭痛がピークに達するまでは、どくんどくんと拍動感のある痛みとして感じるんです。
    • 頭痛の最中は、飯は当然ながら喰う気にはなれない(食欲低下)し、むかむか吐き気はするし、実際吐いちゃう人だっている。

 とは言っても、これは毛唐のお話で、日本人の場合は、殆ど、「言われてみれば…そうかもね」程度なんだよねぇ。

    • 頭痛の最中は、ちょっとした音や臭い、振動が駄目にある。

 最もこれまた、毛唐のお話で、日本人の場合は、殆ど、「言われてみれば…そうかもね」程度なんだよねぇ。

    • 血管が拡がる様な事…、例えば、酒飲んだり、炎天下の甲子園での応援、高熱、仕事が一段落してほっとしたした時等々に、頭痛が起こり易い。
    • 疼痛部の頭の動脈を圧迫すると、頭痛は軽減。

 漫画のばあちゃんが、こめかみに梅干しを貼ったりしてるよね? 201305image4他には、酔っ払いのオヤジがネクタイを鉢巻きにするのも同じで、拡張した動脈を圧迫する行為になるので、理にかなった行動なんですよ。

  • 頭痛一族…。家族歴を問い質せば、母親が頭痛持ちなら4割が、父親が頭痛持ちなら2割が、両親共に頭痛持ちなら殆ど100%が、頭痛持ち。
  • 妊娠中や授乳期には、何故か頭痛は軽くなる。
  • 爺婆になると、血管も硬くなる。

 つまり、血管自体が、拡がったり狭くなったりと、柔軟な(?)対応が出来なくなるが故に、頭痛は減る。嬉しい様な…嬉しくない様な…複雑な気持ち。


30過ぎてから、片頭痛!? 記憶違いか、違う病気じゃないの?

 片頭痛は若くして発症するもので、いい歳をした大人が初めて見舞われるモノなんかではありません。毛唐でも、日本人でも、大体20歳位が平均発症年齢です。だから、三十路を過ぎて初めてなんて人がいたら、若い頃は頭痛の程度が余りにも軽度で、記憶にすら残ってないんじゃないのとツッコミを入れてあげましょう。一般的にですが、25歳位から痛みが増強し始め、30代ではピークになる為に、思い違いをしている可能性大。

神のお告げ…。

 ”前兆”としては、目の前を星が飛ぶ!とか、ギラギラ眩しく感じるとか、目が見えにくくなると言った視覚症状の他、日本では少数派ですが、言葉が上手く出なくなる(言語障害)とか、体の半身だけが痺れる(感覚異常)なんてものもあるみたいです。ですが、こうした典型的な”前兆”と名乗れるものは、寧ろ少数派。殆どが、”前兆”と名乗るのはおこがましいが、「でもやっぱり、これって前触れだよね~」的な症状に留まります。実に多彩な前触れが世の中には存在していて、首筋や肩の張り、生あくび、軽い頭痛、時には、具体的な症状すらなくて、単に、(片頭痛が起こりそうな)そんな気がするなんて感じですかね。稀ですが、腹部症状を訴えるなんて輩もいて、膨満感、排便感、吐き気、食欲が亢進!?なんてものも。

片頭痛は、突然、発作的に起こる。

 何時も何時も、四六時中片頭痛に憑りつかれてたら、ホント、堪ったもんじゃないと思う。幸いにも(?)、片頭痛は、突然、発作的に痛みが起こるのが特徴です。1ヶ月に1回だけ痛い日があるとか、1週間に3回程痛い日があるって感じで、痛い日と痛くない日がちゃんと分れています。回数についても、本当に様々で、年に1~2回位しか痛まない人から殆ど毎日なんて人までと、正に十人十色! それも、一日中全く同じトーンで痛みが続くって訳ではなくて、朝は良かったが午後になって急に痛みが強くなるとか、一筋縄ではいかない痛みなんです。教科書的には、こんな勝手気まま、自由奔放を”発作性の出現様式”って表現します。
 つまりは、「突然、発作的に起こる」頭痛じゃなきゃ、片頭痛と名乗る資格はないって事です。違う病気を考えた方が良いんじゃない?

躍動感じゃなくて、拍動感だぁ!

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 ズキンズキンとか、ドクンドクンとか、拍動に一致して痛みがあると教科書的には書かれていますが、実はこれ、頭痛の出だしからピークに痛みが達するまでの間だけで、精々1~3時間のお話。ピークに達すると、以降はド~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ンとか、ガ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ンと言った、躍動感じゃない(笑)、拍動感でもない痛みに変わるんです。
 片頭痛は、心臓から拍動的に押し出された血液で血管が押し広げられる時に起こる、血管性頭痛。それ故、血管がしなやかに軟らかいガキんちょや、使い古した年代物のホースみたいに固くなった爺婆では、今一つ、この特徴的な拍動感が明確じゃない事も。勿論、ピークに頭痛が達したって事は、もう既に血管が拡がるだけ拡がっちまったって事なので、痛みの感じ方が、ピークを境にド~ンとかガ~ンに変わるんですよね。
 拍動性の頭痛としては、他には低髄液圧性頭痛があります。動脈性の片頭痛と異なり、髄液圧が低い事で脳の周囲の静脈が拡がる事がそもそもの原因な訳ですから、鈍いドワンドワンとした痛みで、両側性に起こります。横になって休むと、軽減します(←当たり前か!)。

毛唐に付きものの吐き気や嘔吐は、日本人では「言われてみればそんな気がする」程度。

 ガキんちょは、大人と比べればだけど、吐き気や嘔吐は強いみたいだけどね。

頭痛の友は、暗くて、静かで、ヒンヤリとした…稲川淳二の怪談ナイト!?

 特に毛唐の連中は、頭痛の時は勿論、普段でも、わずかな光や小さな音、振動で頭痛が誘発されるので、超嫌がるみたい。日本人では、極々そんな事はないみたいですけどね。

血管が拡がると、頭痛が起こる。

 片頭痛は、”頭の動脈の一部が勝手に拡がっちゃうので、痛い目に合う”って言うのが本体なんですが、勝手じゃなくても、血管を拡げるような行為が加わると、それが切っ掛けになって頭痛が生じる事が多々あります。
 例えば、混雑した映画館やデパート(特にバーゲン会場!)なんて、正に鬼門中の鬼門。人いきれで酸素が不足しがちな状況に陥ると、脳みそが「少しでも多くの酸素を!」と血管を拡げて喘ぐもんだから、片頭痛に繋がります。同様に、お熱が出たり、灼熱の太陽の下に放置プレイ、スポーツ三昧等々も危険な行為となります。
 その他にも、週末や、仕事が終わってほ~ッと気が抜けた等の、緊張感からの解放された!なんて時も、危険です。交感神経の刺激が弱まって、血管への呪縛が取り除かれ、血管が拡がる…。生理の時も、危険度大。
 寝過ぎも、寝不足も危ぶない誘発条件。特に、日曜日の朝なんかだらだら寝過ぎたりすると、テキメン、ベットから離れると痛みが襲ってくるなんて事も(笑)。緊張が緩み過ぎて、血管が拡がっちゃったからなんです。程よい睡眠は片頭痛を軽減しますが、睡眠のリズムを崩してしまうほどの寝過ぎは却って良くないんですよねぇ。過ぎたるは猶及ばざるが如し。何事も、程ほどに留めておく事が肝要みたい。寝貯めなんて、人間出来ない様に出来てるんですよ、そもそも。同じ理由で、半端な昼寝も×ですかね。
 食事性片頭痛なるものもあります。チーズや赤ワインの他、各種発酵食品、各種の油、オレンジ、チョコレート、各種豆類、肉類、イチジク、過量の塩や砂糖etc.が、一応起こし易い食べ物として、教科書に列挙はされています。がぁ、アルコールを除けば、毛唐と比べると、日本人が食べ物で片頭痛が誘発される事自体、物凄く少ないかな。

片頭痛の生涯。

 片頭痛は一生の間に変遷を遂げる…出世魚。
 20~30歳代は鋭い痛みが時として起こるもんですが、不惑の年頃になると痛み自体の質としては軽減しますが、頭痛の起こる回数は増加し、片頭痛が消失してしまうまでの所謂”頭痛進行形”の時間も次第に延長して行きます。吐き気や嘔吐と言った不愉快なオマケも、軽減! どんどん爺婆化が進むと…、どんどん片頭痛は起こり難くなり、プレ年金世代の60歳を迎える頃には、もう起こらなくなるか、起こったとしても多寡が知れた痛みで、困るって事もなくなってしまっているはずです。棺桶に足を突っ込み始める70歳過ぎの真正高齢者になると、頭痛は殆ど過去の遺物となります。極々稀に、誘発要因で出ちゃう事もなきにしもありですが…。
   何でこんな変遷を辿るのかは、不明です。爺婆化に伴い、血管が硬くなるので、そもそも拡がれない!なんて不遜な説もありますが、古くから「70歳で片頭痛が残っている人には脳梗塞が少ない」と言われていますし、実際なんて論文かは不明ですが、そんな報告はあるみたいです。まあ、血管に柔軟性があってこそ起これる片頭痛ですから、まあ、理に適ってるっちゃあ理に適っているですけどね。他には、てんかんと同様、様々な命令系統が”鈍く”なっちゃったからなんて、失礼極まりない(笑)説もあります。

治療のお薬は、抑制薬と予防薬の2種類。

 起こってから後追いする抑制薬と、起こる前に飲んどく予防薬。この2種類が、一般的な片頭痛の治療と称して処方されているのが現状です。

後追い薬の制御薬

 片頭痛が起こった時に痛みを抑える。まあ、その場凌ぎのお薬です。

薬局でも買えるし、病院でも処方してくれる消炎鎮痛薬

 精々、胃とお肌を荒らす位なもので、大して悪さを起こさないので、こんなもんで効くんならそれに越した事はないんじゃない的な存在。つまり、脳みそ自体に働き掛けて、痛みのに対する感受性を鈍らせるだけの代物だから。(正確には、片頭痛によって拡張した血管の周りに起きてしまった炎症を封じ込めるなんて作用も、忘れちゃいけないオマケも付いているんですけど。)つまり、片頭痛の本体である拡張した血管を収縮させる訳ではないので、本質的な治療方法ではなくて、単なる猫じゃらし。だから、こんなもんで満足出来るんなら、消炎鎮痛剤でいいじゃ~ん♪ってオチになる。
 25歳以下の片頭痛入門直後の大して痛みが少ない時期とか、動脈が硬くなって、片頭痛自体も黄昏て来た高齢者なら、結構消炎鎮痛剤でもOKって事が多いんです。特に高齢者にとっては、脳梗塞や心筋梗塞等の虚血性心疾患の発症の可能性を高めるエルゴタミンやトリプタンなんぞを飲まなくて済むんなら、そっちの方が良いよねぇ。アスピリンで良く知られている様に、一般的に消炎鎮痛薬には、虚血性疾患の発症を予防する働きがありますからね。

腐っても鯛的なエルゴタミン(クリアミンA)

 後述するトリプタンが華麗なデビューを果たすまでは、片頭痛の治療界の揺るぎ無い王者として君臨していました。今でも、腐っても鯛!? 王者の風格は損なわれておらず、前駆症状明確例で、有効なら、態々トリプタンに変える必要なんてないじゃ~ん。
 トリプタンよりも早めに飲めるし、効いてる時間が長い(血中から排泄されるのに、24時間~72時間も掛かる!)ので、薬が切れる頃になっても、頭痛が再燃する事が少ないのが利点。他にも、服用日数が多くなっても、トリプタンの様に効果が減弱する事が少ないし、何てたって安いんだもん。

絶対王・トリプタン

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 現状では、有効率、有効性が最も高い絶対王。イミグラン、ゾーミッグ、レルパックス、マクサルト、アマージ等々と、トリプタン系薬剤には色々な製品あります。効果については結構個人差があるみたいで、このトリプタンは全然効かないのに、あのトリプタンは効く的な話はザラ(笑)。
 トリプタンの本体は、血管収縮薬。それ故に、エルゴタミンに比べて、有効性が高く、又効き方も強力です。10の痛みだとすると、0~2位に痛みを激減するだけの威力があるのです。
 しかしながらと言うか、作用機序が血管収縮にあるからと言うべきか…、飲むタイミングを逃すと、効きが今一つどころか、さっぱりなんて事も。神のお告げである前兆を上手に捉え、絶妙な服用のタイミングを逃しさえしなければ、最大限の恩恵を享受する事が出来ます。が、前触れが今一つ掴み切れないとか、朝起きた時にはもう既に頭痛が始まっていると…、飲むタイミングを完全に逸してしまいます。
 欠点を論うと、片頭痛の真っ最中に吐き気や嘔吐等の随伴症状がある時は、当然ながら、飲めない。
 他にも、血管が狭くなる虚血性疾患、例えば、狭心症や心筋梗塞、一過性脳虚血発作、脳梗塞等の既往があれば当然禁忌だし、虚血性心疾患の可能性が高まる爺婆には、なるべく使いたくないのが本音。
 そして、薬物乱用頭痛の問題。何時もトリプタンを服用していると、全く薬が効かなくなるどころか、服用前よりも遥かに激しい頭痛に見舞われるって現象です。消炎鎮痛薬やエルゴタミンでも似た様な薬物乱用頭痛が起こりますが、トリプタンでは、これらとは全然比較にならない激烈さなんです。それ故に、トリプタンの使用は月に10日以内って縛りがあるんです。…片頭痛が月に10日以内しか起こらなければ良いけど…、ねぇなんです。

予防薬を駆使してみよう

 予防薬とは、言葉通り、頭痛の予防のお薬。毎日飲み続ける事で、頭痛を起こり難くする治療です。①抑制薬は効いてるけど、使用頻度が乱用ギリギリと多いとか、②抑制薬は効いてはいるんだけどぉ、今一つの感は否めない、③ホント言うと…、抑制薬が全然効かないとか、④抑制薬が使えない、禁忌の人々だとか、⑤爺婆だとか、⑥患者がど~しても欲しいって言うからetc.って時に使います。
 欧米では人気の予防薬ですが、ボトックス注射以外は絶大な効果を期待し難く、平均的には、1ヶ月に10回起こっていた片頭痛が7回に減れば万々歳って感じかな。過大な期待はくれぐれも抱かないで下さい。実際、個人差も著しく、効かなかった場合には、他の薬に変えて又1ヶ月見る的な気長な対応が必要で、どんな薬も効果を発揮するには4週間は掛かります。暖かい目で見守るって言うのが、予防薬の取り扱い注意事項ですかね。  

 

β遮断薬

[主な薬剤] 塩酸プロプラノロール(インデラル)・アテノロール(ナディック)・アロチノロール(アルマール)etc.
 β遮断薬の中に含まれるプロプラノロールは、片頭痛予防薬の草分け的存在ですが、本業は降圧剤。それ故に、ちょっと脈が遅くなったり、胃に不快感が出たりと嬉しくないオマケもありますが、総じてみると、アロチノロール(アルマール)が、副作用が少ない割に、効果が良いみたい。

Ca拮抗薬

[主な薬剤] 塩酸ロメリジン(ミグシス・テラナス)・フルナリジン(フルナール)・塩酸べラパミル(ワソラン)・塩酸ニカルジピン(ぺルジピン)・ニフェジピン(アダラート)・ニルパジピン(ニパジール)etc.
 本業はと問われると、これ等もまた、主に降圧剤の類ですね。塩酸ニカルジピン(ぺルジピン)が、比較的マシな存在と評されています。

カルデサルタン(ブロプレス)

[主な薬剤] カルデサルタン(ブロプレス)
 Ca拮抗薬と同じか、ちょっと劣るかって程度の効きかな。

抗うつ薬

[主な薬剤] 塩酸アミトリプチリン(トリプタノール)・SSRI etc.
 抗うつ作用とは別の何かが片頭痛の予防に効果があるみたいですが、何せ本業が向精神薬だけに、眠い。怠い。

抗てんかん薬

[主な薬剤] バルプロ酸ナトリウム(セレニカ・デパケン)・クロナゼパム(リボトリール・ランドセン)
 バルプロ酸ナトリウム(セレニカ・デパケン)は、欧米ではトリプタノールと並んで片頭痛予防薬として人気がありますが、日本では眠気と気怠さから今一つ人気が出ないお薬です。寧ろ、クロナゼパム(リボトリール・ランドセン)の方が、日本人には眠気が強く出ないのでご指名度が高いとされています。

ビタミン類

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[主な薬剤] ビタミンB2(ハイボン)・CoQ10(ノイキノン)
 ビタミンB2を大量(480mg/日)に服用すると、結構良いとは言いますが…、ハイボン(40mg)を1日に12錠ですからね…。水溶性で体内に蓄積する事はなく、副作用らしい副作用なんてありませんから、妊婦でも肝障害のある人でも、爺婆でもOK。そう思えば、おしっこが黄色くなたって、パンツが黄ばんだって、許せるよね?
 CoQ10(美容通信2010年3月号)(美容通信2009年11月号)(美容通信2010年10月号)も大量に服用するなら、これまた〇。ノイキノンだと15錠/日ですけど(笑)。

ボトックス注射

 素晴らしく効く人と、全く効かない人がいるけど、効けば最高! 3~6か月間も効果が持続するので、毎日飲む煩わしさから解放されます! 他の投薬治療等と併用だってOKですしね。詳しくは後述で。

ボトックス注射って奥の手があるじゃないか

 HISAKOのクリニックでも出番が多いボトックス(美容通信2011年5月号)(美容通信2012年12月号)(美容通信2011年3月号)(美容通信2010年11月号)(美容通信2008年1月号)(美容通信2003年10月号)ですが、実は欧米では、特にボトックス大国のアメリカでは、頑固な片頭痛の治療としても良く用いられるんです。全員が全員に効く方法って訳ではないんですが、「藁にも縋るくらいなら、ボトックスに縋った方がましじゃ~ん」的な感じかな。薬の量ばかりが増えてしまった頭痛持ちにこそ、是非オススメしたい治療法です。実際、若い人よりも、変容型頭痛とか薬剤乱用頭痛の様な、頭痛の回数が多くなってしまった人の方が効果が高いんです。それに、他の投薬治療と併用も可能だし、上手く行けば数か月間は病院とおさらば出来るので清々する(笑)し、毎日薬を飲むって苦行から解放されるかも♪
 元々は、Binder先生って皮膚科の先生が、偶々、片頭痛持ちだった女優さんに皺伸ばしの為にボトックスを注射したら、片頭痛がぐぐぐ~んと良くなっちゃった! まあ、ホント、単なる偶然の産物なんですが、この報告を切っ掛けに片頭痛に対する効用が取り沙汰される様になったんです。
 何で片頭痛に効果があるのか未だ完全に解明されている訳ではないのですが、痛覚の神経伝達物質であるP物質(サブスタンスP)やブラジキニン、CGRP等の分泌を抑制するからなんじゃないかって言われています。眉間やおでこ、頭皮など数か所に分けて、注射します。
 2割位の患者さんでは、注射をして数日、つまり1週間以内に効果が現れます。とっとと結果を実感出来るこのグループでは、頭痛の頻度、程度共に格段に改善が認められます。
 ですが、多くの平均的な一般庶民は…、2ヶ月目になって漸く効果が出始め、3~6ヶ月くらいその効果が持続します。と言っても、前述の超ハッピーなグループと違い、頭痛の回数自体は余り減らないんですが、激烈さは軽減されます。…所謂、ボトックスの癖に何でこんなにスロースターターなのかは理解に苦しみますが、恐らく、生理的な意味での痛みを感じるレベルが徐々に整って来るからではないかと考えられています。改善度を度外視すると、約半数以上の人に効果があります。
 アメリカでは、効果が不十分でも3ヶ月毎に注射を続ける方法が一般的で、1~2年もすると可也頭痛の回数が減っているようです。日本では、まだまだ美容マニア以外の患者さん達はボトックス注射自体に馴染が薄いらしく、一度注射を行って、何となく良いようなら、効果が少し落ちて来た所で、再度注射ってパターンが多いかな

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*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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