むずむず脚症候群 | 旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2010年5月号

むずむず脚症候群

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むずむず脚(レストレスレッグス)症候群とは、脚がむずむずして眠れない、虫が這うような感じ、火照(ほて)る、痛(いた)い、痒(かゆ)い…そんな慢性の病気です。
このむずむず脚症候群って病名自体、聞いた事がない人が殆どじゃないかって思うんですが、実は悩んでる人は意外に多いんです。
40代以降の女子や高齢者に多くって、ナント、日本だけでも200万人はいるらしい。
「もしかして?」と思ったら、先ずご相談を!

 今月号は、<むずむず脚症候群>です。この病名自体、聞いた事がない人が殆どじゃないかって思うんですが、実は悩んでる人は意外に多いんです。なので、先ず読んで下さい。そして、心当たりがあれば診察室までそうぞ♪

足(脚)がムズムズするんですゥ!?

 お布団の中に入ったり、長い間じ~っとしたりしていると、足(脚)がムズムズして‥ムズムズして‥、動かさないと気が済まない!!!!!!!!!!! そんな経験ってありませんか? それって、ひょっとすると病気かも。

 この<むずむず脚症候群(下肢静止不能症候群)>って病名自体、聞いた事がない人が殆どじゃないかって思うんですが、実は悩んでる人は意外に多いんです。40代以降の女子や爺婆に多くって、ナント、日本だけでも200万人はいるらしい。HISAKOも全然知らなくって、偶々薬屋さんが「パンフレット待合室に置かせて下さい!」と来たので、別に断る理由もないので、置いといたんです。本音は、そんな患者さんの訴えを聞いた事なかったので、200万人なんて単に吹いてんじゃないのぉと思ってたんですが、実は違ったんですねぇ、これが。もう4,5年も通ってる常連の患者さん達が、実はぁと告白。皆さん、病気だとすら思ってなかったみたいなんです。

 幾つかの大規模調査によると、<むずむず脚症候群>に取り憑かれた不幸な輩はそんな珍しい存在でもなくて、まあ白人連中よりは若干パーセントは高いみたいですが、100人日本人がいればそのうちの2~5人は有病者。生活に支障が出る程の重病人も1.47%と、病気が知られていない割には結構多いんです。
 下のグラフを見て下さい。爺婆化するに伴い、有病率はぐんぐん上昇し、そのピークは60~70代と言われています。そして、女子が男子の1.15倍と多いんです。
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 井上雄一ほか(編). レストレスレッグス症候群(RLS)だからどうしても脚を動かしたい. アルタ出版, 2008.より転載, 一部改変
(原出典:Allen RP, Walters AS,Montplaisir J,et al. Restless legs syndrome prevalence and impact. REST general population study. Arch Intern Med 2005;165: 1286-1292.)
 症状も様々。病名を聞くと、足(脚)がムズムズするだけと早合点しそうですが、「ピリピリする」とか「火照る」、「痒い」、「掻き毟りたい」、「足先がジンジンする」なんて、未だ序の口。中には「虫が這っている気がする」とか「足(脚)の中を電流が流れる」、「ピクピクする」、「足(脚)の不快感があり、じっとなんかしてられない」「動き回りたくなる」なんて表現をする人までいます。
 表現は上記の通りに千差万別ですが、共通して言えるのは、足(脚)の表面ではなくて、もっと中と言うか深部の違和感だって事。ムズムズ感じ始めるのは夕方や夜が多くて、迷惑極まりない事に、講演会やコンサート、電車の中等でじ~っとしている時なんかにも起こります。でも、実は何かに熱中したりしていると、ムズムズ感を感じなかったりと、意外に暇人病的な側面があるのがご愛嬌でしょうか(笑)。不眠症の隠れた原因にもなってる事もあります。
 患者さんの多くが、むずむず足(脚)に対して行なう自衛手段は、脚をパンパンと叩いたり、擦ったり、冷たい床に足を擦り付けたり、寝返りを頻繁に行なったり‥挙句には、じっとしてられないので歩き回ったりと、後で触れる原因を考えると、ちょい場当たり的かなぁと思わぬ訳でもありませんが、それで気が逸れるのは事実ですから、まあ適切な対症療法ですかね。


 ケースレポートにはこんな症例が載ってました。題して”夜ごとの徘徊者~毎夜、病院に現れる薄物をまとった老女の正体とは…”(清水 徹男 秋田大学医学部 神経運動器学講座 精神科学分野 教授)。

201005image561 A病院泌尿器科病棟ではここ数日不気味な噂が飛び交っていた。夜中2-3時になると、病棟の廊下で白い薄物をまとった老女が床に足をこすりつけるようにして歩き回るという。驚いて声を上げるとその老女はかき消すように消えてしまうのだそうな。
 新人ナースのAさんはその夜、深夜勤務に就いていた。患者さんがみな寝静まった深夜2時過ぎ、懐中電灯を手におっかなびっくりで巡視をしていると、出た。
 薄物をまとった老女が裸足の足をリノリウムの床に擦りつけるように歩いている。驚いたAさんが悲鳴を上げると、その老女は脱兎のように身を翻し、階段を駆け下りていった。その姿は5日前に入院したBさんに似ている…
 Bさんの病室を確認すると案の定、もぬけの殻。家族に連絡を取るとともに、Bさんの姿を求めて院内をくまなく捜索した。やがて、Bさんの家族から、ネグリジェを着たままタクシーで帰宅した、との連絡があり、病棟スタッフ一同、胸をなで下ろした…
 翌日家族に伴われて帰院したBさんはその足で精神科外来に受診となった。紹介状には「徘徊、夜間せん妄疑い」とあった。
小柄な老女で、憔悴しきった表情。ここ2カ月ほど、ほとんどまともに眠っていないという。泌尿器科には嚢泡腎による腎不全の治療のために入院したとのこと。
 「夜、消灯時刻に寝床に入っても、足がむずむずして眠れません。足の裏からふくらはぎの皮膚の裏側を何か虫のようなものがはい回っているような何とも言えないいやな感覚が夜になって横になると出てくるのです。足を動かすと和らぐのですが、じっとしているとすぐにその感覚が出てくるのです。」
 「やっとの事で寝入ったと思っても、足がぴくんと動く感覚で目覚めてしまいます。冷たい床に足をこすりつけるようにして歩くと紛れるので、病室の皆さんが寝静まったころを見計らって廊下に出て歩き回っていたのです。そんな姿を見とがめられて悲鳴を上げられたので、パニックになってそのまま、タクシーでうちに帰ってしまいました。おかしくなった、と先生も思われるでしょうね。」
 この老女が私の経験したレストレスレッグス症候群(RLS)の第一例でした。腎不全による症候性RLSの重症例です。その後に出会った患者さんの多くも、この老女のように異常な感覚は「裸足になって冷たい床に足を擦りつけるようにして歩くと、一番紛れる」と、口をそろえておっしゃいます。
 幽霊を とらえてみたら レストレス♪

 の一例でした。


 このケースレポートを読んでいて、ふと思い出しました。大昔、今からもう20年も前のお話です。長野の山奥の病院に出向していたHISAKOは、仲の良かった脳外科のDr.と何件もハシゴして、帰宅の手段をなくし、これはもう医局のソファで一夜を明かすしかないと諦めて、夜中の2時過ぎにトボトボと病院に辿り着いたんです。玄関のホールで目撃したのは、徘徊する爺ィ、じゃない総院長殿のお姿。噂には聞いてはいたんですが、素っ裸だかパンツだけは履いていたんだか‥、白衣からにょきっと生足が続き、裸足のまま音もなく目の前を通り過ぎて行ったんです。ゆ、幽霊!? それとも、完全にボケてる!? 私達は恐怖のあまり、脱兎の如く病院から飛び出し、完全に太陽が昇るまで病院の傍には寄り付けませんでした(←当然、遅刻)。‥総院長が既に亡くなった今となっては、真相の確認のし様もありませんが、幽霊でもなくて、勿論ボケて徘徊していたんじゃなくて、単にむずむず脚症候群だったのかも知れません‥。●×総院長先生、長い事、妄想のオカズにしていて、ホント御免なさ~い!!!!!!!!!!!!!!

何故に虫が這う?

 何故にと問われても‥未だ十分に解明はされてはいないんですが、脳内伝達物質の一つである<ドーパミン>の機能障害や鉄の欠乏が考えられています。鉄が欠乏すると、ドーパミンを合成する事すら出来ませんしねぇ。相互に関係しているみたいです。

ドパミン作動性神経の機能障害

薬剤による症状の変化

 まあ、機序って、腹を掻っ捌いて、内蔵を虫眼鏡で仔細に覗いた所で、そんなもの何処にも描いてませんから、暗闇で象さんを撫でさすって、象さんの全体像を想像するしかありません。例えば、こんな感じ。
 ドパミン応援団に所属するお薬(ドパミンアゴニスト(作動薬))だとか、ドパミンに進化する手前のL-DOPAを投与すると、足(脚)のムズムズは改善します。同じドパミンの敵対勢力であるお薬(ドパミンアンタゴニスト(拮抗薬))でも、関所(血液-脳関門)を超えて脳みそに到達出来る手形を持ったドパミンアンタゴニストは、症状を悪化させ、ムズムズ度をUPさせます。ところが、手形を有しないドパミンアンタゴニストは、志を全うする事が出来なかったそうです。つまり、この病気は、脳みそ(中枢神経系)でのドパミン作動性神経のお話で、下々(足(脚))(末梢神経系)の問題ではないと、結論付けられる訳なんですねぇ。

A11細胞群の機能低下説

 A11は、脊髄後角神経等に対して抑制的に働くドパミン細胞群。この機能が低下すると、交感神経系の興奮が増大し、又、下肢の求心性線維の感覚情報処理の障害により、症状が発現、増悪します。

鉄代謝の異常

 それに、鉄欠乏性貧血の治療をするだけでも物凄~く良くなったり、出会い頭の事故的にムズムズさんの仲間入りをしてしまった不運な人々は、皆鉄の代謝が悪いって共通点を持っている事から、鉄の不足も大きな要因の一つと考えられています。

鉄代謝とドパミンの関連

 鉄は、ドパミンを生合成するチロシンヒドロキシラーゼの補助因子です。それに、ドパミン受容体の機能に於いても超重要な存在で、どうも鉄が欠乏すると、機能障害が誘発されちゃうらしいんですねぇ。 

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脳脊髄液中のフェリチン減少

 足のムズムズ感に悩まされる患者さん達は、健康な一般人と比べ、脳脊髄液中のフェリチンが少なく、反対にトランスフェリチンが多い事から、血液から中枢神経系(脳みそ)への鉄の輸送が上手く行かなくて、脳みその鉄不足に陥っているのではと考えられています。

黒質及び被殻に於ける鉄濃度低下

 MRIで脳みそを観察すると、足のムズムズ感に悩まされる患者さん達の脳みそは、運動のコントロールに関与する黒質及び被殻って部位の鉄濃度が、明らかに低いんだそうな。

その他

 他にも、何か別の別の薬を服用しているとか、慢性腎不全、腎透析、糖尿病、パーキンソン病、多系統萎縮症、関節リウマチ、末梢神経障害等の病気や、脊椎麻酔、抗うつ病・抗精神病薬の服用時、妊娠なんかも原因となるらしいです、はい。所謂とばっちり系って奴で、爺婆になってから発症する”後期発症”の多くが、この二次型とされています。家族歴(第一度近親に多く見られる)を持つ事が多いとされる”早期発症”(45歳以前)に比べ、症状の進行が早く、神経障害を伴う事が多いのが特徴なんだとか。

診断基準と重症度について

診断基準

 以下の4つの診断基準に全て該当すると‥、貴女は立派なムズムズ足の持ち主です!

 
  • 足(脚)を動かしたいと言う欲求が、不快な下肢の異常感覚を伴って、或いは異常感覚が原因となって起こる。
  • その異常感覚が、安静にして、静かに横になったり座ったりしている状態で始まる、或いは増悪する。
  • その異常感覚は運動によって改善する。
  • その異常感覚が、日中より夕方・夜間に増強する。

重症度スケール(IRLS:International Restless Legs Syndrome Rating Scale)

image969  以下の10個の質問の合計点数で競う(!?)重症度レース。

Q1 この1週間を全体的に見て、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群による足や腕の不快な感覚は、どの程度でしたか?

 ・とても強い(4点) ・強い(3点) ・中くらい(2点) ・弱い(1点) ・全くなし(0点)

Q2 この1週間を全体的に見て、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状の為に動き回りたいと言う欲求はどの程度でしたか?

 ・とても強い(4点) ・強い(3点) ・中くらい(2点) ・弱い(1点) ・全くなし(0点)

Q3 この1週間を全体的に見て、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群による貴女の足又は腕の不快な感覚は、動き回る事によってどれくらい治まりましたか?

 ・全く治まらなかった(4点) ・少し治まった(3点) ・中くらい(2点) ・全く無くなった、又はほぼ無くなった(1点) ・レストレスレッグス(むずむず脚)症候群による症状は無かった(0点)

Q4 レストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状による貴女の睡眠の障害は、どれ位酷かったですか?

 ・とても重症(4点) ・重症(3点) ・中くらい(2点) ・軽い(1点) ・全くなし(0点)

Q5 レストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状による貴女の昼間の疲労感又は眠気は、どれ位酷かったですか?

 ・とても重症(4点) ・重症(3点) ・中くらい(2点) ・軽い(1点) ・全くなし(0点)

Q6 全体的に貴女のレストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状は、どれ位酷かったですか?

 ・とても重症(4点) ・重症(3点) ・中くらい(2点) ・軽い(1点) ・全くなし(0点)

Q7 貴女のレストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状は、どれ位の頻度で起こりましたか?

 ・とても頻繁(1週間に6~7日)(4点) ・頻繁(1週間に4~5日)(3点) ・時々(1週間に2~3日)(2点) ・たまに(1週間に1日)(1点) ・全くなし(0点)

Q8 貴女にレストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状があった時、平均してどれ位酷かったですか?

 ・とても重症(24時間のうち、8時間以上)(4点) ・重症(24時間のうち、3~8時間)(3点) ・中くらい(24時間のうち、1~3時間)(2点) ・軽い(24時間のうち、1時間未満)(1点) ・全くなし(0点)

Q9 この1週間を全体的に見て、レストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状は、貴女が日常的な生活をする上で、どれ位酷く影響しましたか? 例えば、家族との生活、家事、社会生活、学校生活、仕事等について考えてみて下さい。

 ・とても強く影響した(4点) ・強く影響した(3点) ・中くらい影響した(2点) ・軽く影響した(1点) ・全くなし(0点)

Q10 レストレスレッグス(むずむず脚)症候群の症状によって、例えば、腹が立つ、憂鬱、悲しい、不安、イライラすると言った様な、貴女の気分の障害はどれ位酷かったですか?

 ・とても重症(4点) ・重症(3点) ・中くらい(2点) ・軽い(1点) ・全くなし(0点)


 さあ、貴女の合計点数は、一体幾つでしたか? 

  • ~10点 軽症
  • 11~20点 中等症
  • 21~30点 重症
  • 31点~ 最重症

撃退方法は、これだ!

 やっぱ、生活の改善でしょう。軽症なら、基礎疾患や服用しているお薬の調整、日常の生活指導etc.だけでも、十分に結果が出ます。当たり前過ぎるとお叱りを受けちゃいそうですが、健康的な食事と適切な運動、気に病まずに、熱中出来る事を見つけると言うか‥兎に角、症状から注意を逸らす工夫が大事なんです。
 その他、カフェインやアルコールの摂り過ぎ、煙草は症状を悪化させる代表格。特に夕方以降は、×。
 レバーやブロッコリー、赤身のお肉・お魚etc.で鉄分を摂るのは、お約束。勿論、基礎疾患があるようなら、それを改善するのは大前提!
 ストレッチやマッサージを心掛けるだけでも、意外に撃退出来ちゃうんです。就寝前の緩~い徘徊!?とかぁ、温かいお風呂と冷たいシャワーを交互にするとか、はたまた手足のマッサージなんてもんは、簡単なのに優秀な行動療法とされております。

 まあ、これで歯が立たないときは、病院に直行! ドーパミン作動性パーキンソン病治療薬の他、ビタミンB12やビタミンEを用いたりする循環改善薬を使うのが一般的かな。あと、パーキンソン病では既に米国ではスタンダード治療になりつつあるグルタチオン療法(点滴とリボゾーム化したグルタチオンの内服の併用)も、良いみたいですねぇ。HISAKOのクリニックでは、これらにプラセンタのツボ療法(美容通信2009年4月号)やスーパーライザー(美容通信2007年12月号)等を、加える事が多いです。あ、採血して鉄の欠乏があれば、勿論鉄の処方は必須です。

ビ・シフロール(ドーパミン作動性パーキンソン病治療薬)

 パーキンソン病って病気、聞いた事ありますか? 餌食となるのは、65歳以上の年金世代。日本では10万人に200人位の割合とされていて、ポピュラーだか何なんだか良く分んない位置付けにある不治の病です。手足の振戦、筋硬直、動作緩慢、姿勢の異常や歩行障害等々の症状が、徐々に、しかし不可逆的に進行するけど、別に致命的じゃない。まるで、税務署か、コロンボ警部か(笑)って、極めて性悪な病気です。根本的原因は未だ解明はされていませんが、中脳のドパミン神経が減少していて、その為に神経伝達物質であるドパミン不足に陥り、円滑な運動や迅速な行動が阻害されちゃうんです。
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 ‥こ、この図、何処かで見た事ありません? そーなんです。パーキンソン病って、むずむず脚症候群(下肢静止不能症候群)と重なる所が、凄く多いんです。先日、パーキンソン病の治療薬であるビ・シフロールが、中等度~高度(前述のIRLS>15)の特発性のむずむず脚症候群の治療薬として、追加承認されました。ビ・シフロールが、弱気なドパミンの援護射撃を行なってくれるので、症状が改善するんです。唯、援護射撃はドパミンD2受容体サブファミリーに限られますけどね。
 因みに、このお薬の副作用は、悪心(29.9%)・傾眠(16.7%)・頭痛(7.5%)・胃不快感(6.9%)が主なものだそうです。

グルタチオン療法

 パーキンソン病では既に米国ではスタンダード治療になりつつあるグルタチオン療法ですが、実は適応疾患は幅広く、パーキンソン病の他、抗癌剤による神経障害とか、閉塞性動脈硬化症、過敏性腸炎、慢性疲労症候群、各種神経系疾患、そしてアンチエイジング!等に対し行なわれています。 201005image558
 何んで、パーキンソン病とか、むずむず脚症候群に効果があるのかと申しますと、抗酸化物質の中でも最も強力なグルタチオンは、脳の中でも絶えず発生する活性酵素から脳神経細胞を守ってくれる、と~っても大事な護衛隊だから。実際、パーキンソン病ではL-dopaのみならず、グルタチオンもめっちゃ少なくなってるんだとか。それ故、パーキンソン病ではグルタチオンの点滴療法で、症状が殆ど消失した症例も多く、長年の車椅子生活から開放された症例まで現れています。むずむず脚症候群の患者さんでも、同様に脳内のグルタチオンの濃度が低下が認められているかどうかは、未だ文献が出ていないので不明です。が、少なくとも、グルタチオンは、ドパミン受容体の感受性を高めてくれるます。同時に、セロトニン受容体の感受性を高めてくれるので、むずむず足(脚)に付き物の鬱々とした気分を吹き飛ばして、脳みそ・爽快リフレ~ッシュ!してくれるんです。まあ、20代をピークに、爺婆化に伴い減少の一途を辿るものですから、プラス・アンチエイジング♪と思えるのなら、一石二鳥も夢じゃない!?


 グルタチオンは、胃腸では殆ど体内に吸収されないので、点滴が基本。でも、最近はリポゾーム化したグルタチオンが米国で発売され、点滴と点滴の間を繋ぐ、まあ谷底防止的に、HISAKOのクリニックでは併用する事が多いです。

 参考までに、リポゾームとは、下図の様に、水分と油分の両方を上手く溶け合わせる性質を持つリン脂質によって出来た、球状のカプセルの名称です。これはグルタチオンにみならず、色んな薬剤、例えば抗酸化物質や栄養素を体内の細胞に供給するのに優れたドラッグ・デリバリーシステム。ナノカプセル化すると、元々吸収が悪いグルタチオンの内服だって、途中の胃液で分解される事無く、小腸に到達出来るんです。そして、なんたって超小振りの体を駆使して、する~んと素早く侵入(吸収)が可能。そしたら、後は血液やリンパ液の流れに乗って、全身の細胞にダイレクトにお届けするだけ。更に、細胞にグルタチオンを届ける届け方もユニークで、ターゲットの細胞の壁と同じ組成だから、同化して、中身であるグルタチオンをぼわ~んと細胞内に放出するんです。とってもエネルギーロスが少ない、エコなシステムなんです。 image967
 リポゾーム化したグルタチオンと一緒に内服若してもらう事が多いのが、ビタミンC。強力な助け合い精神で結ばれたグルタチオンとビタミンCは、一方がダウンしても、再充電(還元)させる事が出来るんです。正に、エネループ! image968
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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