糖化は老化 | 旭川皮フ形成外科クリニック

いつまでも美しく
いつまでも美しく 2017年6月09日

糖化は老化

老化の要因は糖化です。
AGE(最終糖化産物)には要注意!

 日常生活の中で、主食として毎日摂取しているお米やパンは、生命現象を営む上でのエネルギー源で、なくてはならないものとして誰もが認識しています。これらの主成分はデンプンと呼ばれ、消化器の中で分解され体内に吸収され、細胞のエネルギー源として利用されます。これらは「糖類」として総称されます。

近年、老化に関する研究の中で注目を集めているのが、〝AGE(最終糖化産物)″という物質で、タンパク質と糖が加熱されてできた物質です。血中の糖が過剰になってあふれ出すと、人間の体の細胞や組織を作っているタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられ〝糖化″が起こります。初期の段階で糖の濃度が下がれば元の正常なタンパク質に戻りますが、高濃度の糖が長い期間さらされると、毒性の高い物質に変化してしまいます。

 AGEは内臓脂肪を悪玉化し、血糖値を上昇させます。血糖値が上昇するとAGEが発生しやすい環境を作り悪循環が生まれます。肌においては、タンパク質であるコラーゲンなどの成分は、長い歳月、体温などで加熱され、糖化が進みます。紫外線の影響も受けて変質し、シワやたるみ、シミを発生させるのです。コラーゲンは体のいろいろな所に存在し、糖化するとさまざまな弊害が起こります。血管では弾力が失われ動脈硬化し、また、血栓ができやすくなります。骨のコラーゲンが糖化すると、骨の強度が下がり、骨粗鬆症になります。目では水晶体に含まれるクリスタンというタンパク質が糖化すると、紫外線による影響も加わって水晶体が白く濁り、白内障を起こします。糖尿病では赤血球のタンパク質であるヘモグロビンが糖化すると神経障害、網膜症、腎不全などを起こす可能性があります。

糖化を防ぐには
血糖値を高くしないことが重要

 炭水化物は100%、タンパク質は50%、脂肪では10%未満、血糖に変化します。炭水化物≒糖分は、タンパク質や脂肪と比べてすぐにエネルギーに変換されます。炭水化物は血糖値が上がりやすい栄養素なので、とりすぎないことが大切です。
糖分というと甘いものばかりではありません。ご飯はもちろん、せんべいやうどん、パスタやパンなどの炭水化物も、ほぼ100%糖分であることを認識してください。また、注意としては、ほとんどの魚、肉は糖質が0ですが、その加工品には糖質がたくさん含まれています。練り物、ハム、缶詰等は必ずつなぎとして糖質が使われています。イモ類や揚げ物の衣にも糖質が含まれるので注意してください。

  1. よく噛みゆっくり食べる
    早食いはいけません。血糖値を急激に上げてしまいます。食事には少なくとも20分はかけてください。
  2. 野菜→魚→肉(ちょっと多めに)→主食の順番で
    食べる順番は、主食が最後で控えめに。食物繊維を多く含む野菜やきのこ、海藻類を最初に食べることで糖質の吸収を抑えることができます。
  3. 腹八分目を心がける
    血糖値の上昇によって満腹中枢が刺激されれることで「満腹だ」と感じます。満腹だと血液の中に糖があふれ出し、AGEが作られてしまいます。
  4. 甘いものは食後に
    砂糖や果糖は体内に吸収されやすく、血糖値を急激に上昇させます。どうしても食べたいときは、間食ではなく、食後に食べましょう。