悩める男たち | 旭川皮フ形成外科クリニック

美肌姫になるための食事法
コラム 食事で体を治す 2015年10月19日

悩める男たち

皆さん、ちゃんと朝勃ちしてますか?

私は女子なので、いまひとつ、この朝勃ちにおける男性の尊厳についてはピンとこないんですが、メンズヘルスケア系の勉強会に参加すると、必ずといって良いほど尊厳って言葉とヒモ付けされて語られるんですよね。

朝勃ちは、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系のイベントを予測する上で、非常に重要なシグナル朝勃ちは、心筋梗塞や脳梗塞などの循環器系のイベントを予測する上で、非常に重要なシグナルです。

ペニスと心臓、脳の動脈の太さを比べてみると、1~2mm、3~4mm、5~7mmと、随分と差があります。動脈硬化はどこの血管でも起こりますが、最初に症状が現れるのはペニスのような細い動脈からです。いきなり心臓や脳のように太い血管から損傷は起こりません。つまり、先ずはペニスの血管がイカレて立たなくなり、徐々に徐々にと心、脳の血管へと被害が拡大して行きます。つまり、朝勃ちしないのは、より太い心・脳の血管障害に発展する前のearly makerって事なんです。「最近、ムスコの元気がなくってねぇ。」などと、のん気にほざいている場合じゃありません。

しかしながら、”勃起”というと、どうしても、おセックスができるかどうかって下世話な話に偏りがちです。朝勃ち同様、こちらも男性ホルモンの影響を受けますが、対人関係を含めて、環境や心理的な条件が関与するので、純粋に生物学的基本生理の判断とはなりえません。特に、日本のH事情を鑑みても、50歳代でもセックスレスが30%もいるお国柄です。ところが、世に流通しているバイアグラやシアリスなどのED治療薬は、いわば、背に腹は変えられない系のお薬です。欧米の、男はHしてナンボのもん的な価値観(←出来なきゃ、年齢に関わりなく、多額の慰謝料を請求されて、即、離婚ですからね! 😱)から商品開発されたこれらの治療薬を、年齢と共に低下した男性ホルモンを補わずに、H事情の異なる日本男児にいきなり適応するのは、順番違うんでないかい?と思わずツッコミを入れたくなってしみます。

男性の尊厳とは、女子にはよく分かりませんが、少なくとも日本男児においては、Hが出来るかどうかよりも、朝勃ち=男の生理としての自覚なんでしょうかねぇ。

バイアグラの成分に含まれるテストステロンに効果がある余談ですが、ED治療薬の先駆者とも称されるバイアグラですが、最近の研究では、バイアグラ自体ではなく、バイアグラの成分に含まれるテストステロンに効果があることが分って来ています。昔、知り合いの形成外科の教授が、バイアグラを半錠1日おきに飲むと、不眠や手足のしびれ、うつなどの不定愁訴に効くと盛んに力説していました。その時は、「何言ってるんだか」と疑いの目でみてたんですけどね(笑)。

シアリスの医薬情報担当者に、「バイアグラみたいにテストステロン含有してるんじゃないの?」と聞いたことがありましたが、完全否定。でも、件の教授殿、ザルディアを1日おきに飲んでます。「いざって時は、4錠飲めばシアリス1錠と同じだし、ね。」←おいおい(笑)。

今度、朝勃ち、ちゃんとしているか、聞いてみようっと。