ホルモン依存性癌の予防の為に | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2015年9月号

ホルモン依存性癌(乳がん)の予防の為に

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 ホルモン依存性癌の代表格が、乳がんです。
 予防の為のキーワードは、三つです。
 一つ目が、加齢と共に減少してしまう防壁”プロゲステロン”を、天然(ナチュラル)ホルモンで補充する事。
 そして二つ目が、乳癌予防効果のある”エストリオール(E3)”の補充及びE3への代謝を促す事。
 そして、三つ目が、敵の懐柔。
 つまり更年期以降の主要なエストロゲンであるエストロン(E1)の代謝を穏便に進め、きちんと無毒化させて、発癌の切っ掛けを潰す事にあります。
 エストロゲンの代謝物を尿検査で調べる事により、体の中でキチンと代謝され、無毒化されているか確認しましょう。

 ホルモンを語る上で常に考えなければいけない事は、ホルモン依存性の癌の存在です。女性では乳癌や子宮体癌、卵巣癌、男性では前立腺癌がその代表格と称され、3年毎に行われる厚労省の調査によると、乳癌15.4万人、前立腺癌18.2万人(2005年)と、男女共にこれ等の癌患者数が第一位を占めています。特に、乳癌ではその7割以上を、このホルモン依存性の癌が占めています。
 加齢によるホルモンバランスの変化や、長期間にわたるホルモンの刺激が、癌細胞の増殖を促進した事が発病の原因とされています。特に最近は、以前から指摘されていた欧米型の高カロリー・高脂肪の食生活の他に、後述する外因性のエストロゲン、例えば、焦げ付き防止の調理器具や、クリームやバター等の脂肪性食品に接する、柔らかいプラスチックの容器やスプーンやフォーク、スパチュラ等の柔らかいプラスチック製品、家庭用洗剤、日焼け止めクリーム等々の存在も関与しています。
 貴女のエストロゲン、ちゃんと無毒化されて、おしっこと一緒に排泄されていますか?

ホルモン補充療法するなら、やっぱ生物学的に同質なナチュラル(天然)ホルモンで補おう。

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 ホルモンは、生命活動に必須なアイテムです。何てたって、ホルモンとその受容体の複合体は、DNAのスイッチを入れたり、細胞内での蛋白質の産生の為の転写調節因子なのですから。ところが、恐ろしい事に、左図の如くにめきめきと爺婆化するに伴って目減りして行きます。人間は欲張りな動物ですから、まあ、喰うのに手一杯な野生動物と違って、それだけ生活に余裕があるって意味ですが、加齢と共に擦り減っちまった量のホルモンを補充する事で、老化による様々な不都合(≒症状)を緩和し、年齢依存性の病気を予防(美容通信2015年6月号)し、35歳頃のホルモンのバランスが取れて体調が良かった頃に戻します。つまり、生命活動に必須なアイテムでありながら、皮肉な事に、旅行や車、腕時計を含めたファッション、それにグルメ等の所謂、贅沢品と同じで、患者さんの価値観に大きく左右されるものでもあります。

 折角、ホルモン補充療法を行う訳ですから、使用するホルモン製剤は、合成ではなく、”天然”の生物学的同一ホルモン(ヒト固有ホルモン=天然(ナチュラル)ホルモン)を強くお勧めします。ここら辺の話については、美容通信(美容通信2010年8月号)でも折に触れて書いていますが、折角、人生(生活かな?)のクオリティを求めて治療を開始する以上、値段に釣られて合成物を選んでしまった愚かな!自分にウンザリしますよ、ホント。

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 2003年、ウィメンズ・ヘルス・イニチアシブ(WHI)は、エストロゲン補充療法が乳癌や心臓発作、脳卒中、認知症のリスクを高めると言う発表を行いました。しかし、これは、合成ホルモンである「プレマリン」と「プロベラ」を使用した時の結果だったって話は、以前しましたよね。「プレマリン」を始めとする合成エストロゲン製剤は、そりゃあ悪いと言えば悪いですが、プロゲステロンの合成ホルモン剤である「プロべラ」と比べると、単独で使用の場合、精々、血栓や静脈炎(心臓や足、肺に於ける静脈・動脈内の血液を凝固し易くする副作用)が起こり易いとかデブ化し易いとかで、そこまでは性悪ではありません。ですが、プロゲステロンは後述の様に、エストロゲンと共に働き、多彩な効果を期待出来るにも拘らず、その代用品である合成ホルモン剤の「プロベラ」は、子宮を守る効果しかありません。他は評価すべき所がないどころか、本来のプロゲステロンの効果を台無しにしちゃったので、プロゲステロン自体まで色眼鏡で見られるようになった経緯の張本人です。

乳癌予防の旗手”プロゲステロン”

プロゲステロンの一般常識を復習する。

プロゲステロンの役割

 繰り返しになりますが、女性ホルモンの一種です。

  • 受精卵が子宮に着床する為の、準備とその維持を担ってます。
  • 主に黄体から分泌されます。

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 黄体については、皆の大好きWikipediaが分り易いので、ずるっこしてコピペしちゃいます。異母兄弟のWikiLeaksは面白いけど、黄体についての説明は載ってないもん。以下抜粋。
 「黄体(おうたい、ラテン語:corpus luteum)は、哺乳類の卵巣内で、排卵により成熟した卵子が放出された後(月経周期の黄体期に)に発達する小さな一時的な内分泌構造である。黄体は排卵後の卵胞が変化して形成され、ステロイドホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを放出して、子宮内膜の肥厚と発達及び保持をさせる。卵子が受精していなければ、黄体はプロゲステロンの分泌を止め減衰する(ヒトでは約12日後)。その時それは繊維の瘢痕組織である白体(corpus albicans)へと縮退する。子宮内膜はプロゲステロンが無くなると剥がれ落ち、吸収(殆どの哺乳類)または排出(ヒトと大型類人猿)される。後者を月経と呼ぶ。もし受精した場合、卵子はヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)またはそれに類似したホルモンを多くの種で分泌する。このホルモンは黄体へプロゲステロン分泌を続けるよう信号を送り、それにより肥厚した子宮内膜が保持され、受精卵の発育できる血管に富んだ部分を供給する。この時点でホルモンのプロスタグランジンを使うと黄体が退行し、胎児の中絶が引きおこされる。」以上!

    • 妊娠の維持に必要。

 副腎でも合成される(美容通信2015年4月号)。

    • その他のステロイドホルモン(コルチゾール、アルドステロン、エストロゲン、そしてテストステロン)の前駆体になります。

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  • 体内の殆ど全ての細胞に受容体があります。
  • 子宮、乳腺、脳、平滑筋、腎臓、骨、そして細胞膜に作用します。

プロゲステロンの作用

 エストロゲンバランスを手助けしてくれる、最高のパートナーです。ですから、更年期障害に際してエストロゲンだけを作用されても、症状が良くはなったけど今一つって、歯切れの悪い大人女子の多くは、プロゲステロンの値が底辺を漂ってる場合が多い(笑)。まあ、甲状腺ホルモンの低下も絡んでる事は多いけどね。

 

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    • 睡眠を改善する。いや~、メラトニン(美容通信2015年8月号)とタグ組むと、最強の羊ですな。
    • 天然の抗うつ薬。欝っぽい気分を改善して、心にもポジティブ思考を齎してくれます。
    • 天然の鎮静作用。これでイライラ、トゲトゲ気分も退散して、家庭円満!?
    • 乳癌や子宮体癌の予防。
    • 代謝率UP!

 つまり、中年太り(美容通信2011年10月号)の典型的な証である、腰回りのもさっとした贅肉ともおさらば!って事なのであります。

    • 天然の利尿剤♪ 

 えっ? 生理前の浮腫みはプロゲステロンの所為じゃないかって? ノン、ノン。犯人は、アルドステロンさ。

    • 骨粗鬆症の予防や心臓の保護。
    • 甲状腺ホルモン(美容通信2015年3月号)との密接な関係があります。

 美容皮膚科的には、おばさんの薄毛対策(美容通信2008年5月号)としても超有名なホルモンなのです。

プロゲステロンをホルモン製剤で補充する

 年齢と共に減少してしまったホルモンは、時間を戻す事が出来ない以上、他所から補うしかありません。それがホルモン補充療法です。しかしながら、ホルモン、ホルモンと十把一絡げ的に表現はしても、実は前述の通り、合成モノと生物学的に同質なホルモンは似て非なるモノです。折角、良い老後の為に(笑)ホルモン補充療法を行おうとしている訳ですから、特にプロゲステロン製剤について限れば、生物学的に同質なナチュラル(天然)ホルモンって選択肢しかありえません。
 合成ホルモンと生物学的に同質なホルモンとの違いについて、少し補足しておきましょう。合成ホルモンの代表格が、前述の「プロべラ」です。

 一般的に、合成ホルモンと生物学的に同質なホルモンの違いを纏めると、下記の様になります。

  • 分子構造の差異
  • 遺伝的な差異
  • 信号伝達と細胞の差異
  • 臨床上や機能上の差異

 具体的には、

(1)分子構造の差異

「危険ドラッグかぁ!?」と思わず突っ込みたくなる(笑)、構造式の変化かな。

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(2)遺伝子的な差異

 あれだけ構造式が似て非なるものですからね、当然プロゲステロンとプロベラに重複はあるとしても、異なった遺伝子集団の遺伝子をオンオフしてしまいます

(3)シグナリングと細胞の差異

 プロゲステロンは、細胞外受容体キナーゼ(ERK)を核内に移動させてくれるんですが、プロべラにはこんな作用はないので、神経防御作用なんて期待する方が土台無理。つまりプロべラじゃ、ハッピーになれないし、認知症の防止にもならないって事。

(4)機能上と臨床上の差異

乳腺組織

 プロゲステロンは、乳腺組織での細胞分裂を抑制して、乳癌の発生を抑えますが、その代用品である合成ホルモン剤のプロベラは、細胞分裂を促進して癌のリスクを高めます。
 論文では、乳癌にプロゲステロンを使用する事を寧ろ勧めている研究も散見されていて、それによると、プロゲステロンによってアポトーシス(プログラムされた細胞死)が増加し、乳癌細胞の細胞分裂が減少するんだそうです。(プロゲステロン濃度が最も高くなる)黄体期に外科手術を受けた患者さんは、乳癌の生存率が高いなんて論文もありますしねぇ。
 生物学的に同質なホルモン、つまりバイオアイデンティカルなプロゲステロンでも、発癌のリスク増加は認められてはいないんですけど、小心者のHISAKOは石橋を叩いて、叩き割っちゃう性格なので(笑)、一般的な潮流に乗っかって、ホルモン依存性の癌の場合は、HISAKOのクリニックでは治癒後5年以上経過していないと、如何に生物学的に同質なホルモンであろうと、処方はしておりませんが。

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    • 膣出血と乳房の圧痛

 プロべラを服用している人は、何故だか良くは分んないけど、プロゲステロン使ってる人よりも、膣出血が多く且つおっぱいの圧痛を訴える事が多いんだとか。

    • 生活の質

 プロベラが欝の原因となるのに対し、プロゲステロンは反対に欝を改善してくれるだけでなく、他にもプロベラには望むべくもない様々なハッピーが満載。例えば、気分、不安、身体的愁訴や火照りの改善も認められます。

    • 脳みそ

 プロベラと違って、プロゲステロンには神経防護作用があります。

    • 睡眠

 プロゲステロンは睡眠の質を上げ、不眠(美容通信2015年8月号)改善効果にも優れていますが、プロベラにはそんな作用はございません。

    • 循環器系へのリスク要因

 心臓に対してもプロベラはマイナス方向に働き、折角エストロゲンが心臓にプラスに働いても、良くてプラマイゼロか、拡張期の血圧が上がって、マイナスのまま。生物学的に同質なエストロゲンとプロゲステロンのコンビがタグ組むと、ストレス時の血圧だって低下を示すのに、です。


 纏めると、合成物のプロべラ Vs 生物学的に同質なホルモン、つまりバイオアイデンティカルなプロゲステロン。プロべラは、折角のエストロゲンの沢山の利点を、殆どことごとくに台無しにしてしまいます。が、プロゲステロンは、良い所、盛り沢山♪ 列挙するに、生活の質が改善、ハッピーな(お目出度い?)女子になれる、循環器系の保護作用が増し、そこら辺のオヤジの様に心筋梗塞なんかでぽっくり死んだりしない(美容通信2015年6月号)、抗癌作用、脳保護作用、骨保護作用と全てに増えてキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

プロゲステロンの副作用

 まあ、用法容量をきちんと遵守している分には、当たり前ですけど、何の心配もありません(←定期的な3ケ月毎の検査は必須です)。しかし、強いて言うなら、過剰により、①鎮静し過ぎて、鬱っぽくなる。②何故か全然機序は不明だけど、インスリン抵抗性に傾く。③エストロゲン欠乏症状。以上かな。

乳癌の危険度”エストリオール商(EQ)”

エストリオール商(EQ)=E3/(E1+E2)

201507image47 以前、美容通信(美容通信2015年7月号)でも触れましたが、この数式の根拠は全くないとされているにも拘らず、何故だか分んないですが、エストリオール商(EQ)は乳癌の危険度を表わす指標として良く知れれています。尿中EQ>1の集団は、乳癌の発生率が低いんです。あっ、これ、おしっこ限定なので、唾液や血液のデータでは当て嵌まりませんので、ご注意下さいね。

 復習にもなりますが、エストロゲンには3種類の、エストロゲン性の強度の異なるホルモンがあります。エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3つです。
201507image34 更年期を過ぎると、卵巣ってメインの工場の規模縮小→操業廃止に伴い、それまで主役を張っていたE2からE1に主要なエストロゲンが移ります。E1は、濃度が上昇すると乳癌のリスクが上がると多くの研究者に信じられており、忌み嫌われているホルモンです。正確には、後述の通り、E1だってちゃんと代謝が出来さえすれば、ホルモン依存性の癌にはななれません(美容通信2010年8月号)が(笑)、乳癌は誰だって嫌ですから、如何に生物学的に同質な天然ホルモンであろうとも、トリエストロゲン(E1+E2+E3)製剤ではなく、バイエストロゲン(E2+E3)製剤しか処方しません。因みに、合成ホルモンの代名詞的として使われるプレマリンは、主にE1に代謝されます。

 E3は、短時間作用型の弱性エストロゲンですが、乳癌の予防作用があり、ヨーロッパでは、タモキシフェンの代わりに、乳癌の治療に使用されています。

外因性のエストロゲン

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 最近は、外因性のエストロゲンって、嬉しくない存在が茶々を入れる様になって来ました。外因性のエストロゲンと言うと、今一つピンと来ないかも知れませんね。列挙してみると、まあ、私達が日々享受しているチーピィで便利で快適な生活(笑)を支えてくれる、なくてはならないアイテムばっかなんですよ、それがまた! 例えば、

    • 食品の残存農薬、保存料。某ハンバーガーチェーンのチキンが昨年は話題沸騰しましたが…、食の安全性って問題は、偽装もあるし、自給自足でもしない限り、中々難しいですよね。

 唯、無農薬って、自分の所でどんなに頑張ったって、耕してる隣の畑が農薬散布したら、風に乗ってやって来るかも知れないし(笑)。

    • クリームやバター等の脂肪性食品に接する、柔らかいプラスチックの容器やスプーンやフォーク、スパチュラ等の柔らかいプラスチック製品。

 コンビニのフォークとかスプーンとか、皆、これやん。

  • 家庭用洗剤、ドライクリーニング
  • タンポンやナプキン等の衛生用品
  • 化粧品、クリーム類、芳香剤、脱臭剤、サンスクリーン
  • 塗料用溶剤
  • 殺虫剤や除草剤…って、果物や野菜に付いてるじゃ~ん!
  • 焦げ付き防止の調理器具。あっ、うちのフライパン、これです。これ!
  • 缶詰やジュースの容器の内貼り…特に熱を加えると、最強に性悪にエボリューション♪

 つまり、環境汚染で生成される化学物質で、強引な泥棒猫タイプ(笑)。厚かましくもエストロゲン受容体に結合して、正妻である内因性のエストロゲンとの結合を阻んじゃうんです。不倫は燃えますからねぇ(笑)。変な女に憑りつかれれば、エストロゲン優位の状態、若しくは過剰な状態が続き、正常なホルモン作用が妨げられ、代替のシグナル経路、細胞損傷、DNAエラーと、癌化一直線ですよね!

エストロゲンの代謝物

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 前述の通り、女性ホルモンであるエストロゲンは、若々しく健康的な生活をサポートしてくれるハッピーな方向へ代謝される事もあれば、反対に発癌性を増すお先真っ暗な方向に代謝される事もあるんです。つまり、乳癌や子宮癌等のホルモン依存性の癌と言っても、単に体の中を血液に乗っかって循環しているエストロゲンの総量がどれ位あるかではなくて、如何にエストロゲンを処理(代謝)する能力があるか、又、外因性のエストロゲンをどれだけ排除しているかで、その発癌性が変わってくるんですねぇ。しかしながら、エストロゲンの代謝物である水酸化型エストロゲン類は、以前も特集(美容通信2010年8月号)(美容通信2015年7月号)しましたが、おしっこの検査でなければ評価出来ません

 前述のホルモンの代謝経路の図をガン見しながら、以下を読み進めて下さいね。

2-OHE1(2-ヒドロキシエストロン)と16α-OHE1(16α-ヒドロキシエストロン)

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 エストロゲン代謝物の中でも2大勢力と称され、常に動向が注視されるのが、2-ヒドロキシエストロン(2-OHE1)と、16α-ヒドロキシエストロン(16α-OHE1)です。
 2-OHE1は、C-2部位での水酸化によって、生物学的には弱い作用を持つエストロゲン代謝物である2-OHE1が産生されます。しかし、エストロゲン様の作用はあるにはあるんですが、弱い(短い?)ので、殆どその作用を発揮する事がなく、寧ろ、細胞増殖を遅らせる代謝物質です。つまり、ホルモン依存性の癌に対しては、2-OHE1は予防的に働きます。唯、良い事ばかりではなくて、閉経後の女子にとっては、骨粗鬆症等の危険性が増大するってマイナスの面もあります。

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 C-16ないしは炭素-16部位でのエストロゲンの水酸化によって、生物学的に活性の強い、つまりは性悪って事ですが、16α-OHE1代謝物が生産されます。へタレの2-OHE1と異なり、16α-OHE1には持続的なエストロゲン様作用があり、人癌細胞株への著しい増殖刺激や活性刺激能がある事が既に証明されています。ですから、16α-OHE1が高い値を示す場合は、エストロゲン過剰による乳癌や前立腺癌等のリスクが増大している警告と、素直に受け止めた方が無難です。因みにこの傾向は、デブだとか大酒飲みだと強くなるんだそうです。

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2-OHE1:16α-OHE1比

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 ホルモンの代謝経路の図のうち、関連するする部分を抜粋して載せときますね。
 エストロン(E1)は、肝臓でのフェーズⅠ(水酸化)の反応によって代謝されます。つまり、エストロン(E1)は、チトクロム(CYP)-1A1により、発癌を阻止する方向に働いてくれる2-OHE1に転換されます。ところが、CYP-3A4が介在すると、癌化を促す性悪の16α-OHE1に転換されてしまいます。
 2-OHE1:16α-OHE1比が低いって事は、それは即ち、「良い子に比べると、悪い子の人口が全然多いよね!」って意味で、乳癌と前立腺癌のリスクが増大するって事です。これは又、自己免疫疾患の、例えば、増殖性の甲状腺疾患や中年女性の膝関節疾患、関節リウマチ(RA)や全身性エリテマトーデス(SLE)等の自己免疫疾患のリスク増大にも関係しているとの報告もあります。

clip_image00124-OHE1(4-ヒドロキシエストロン)

 4-ヒドロキシエストロゲン類は、発癌性のあるエストロゲン代謝物です。エストロゲン受容体に対して、その上流にあるE1やE2化合物と同等か、より大きな相対的結合親和性を有する、まあ、親を親とも思わない、これが相手が相手なら不敬罪で処刑されても文句言えないぞ~!ってタイプなんです。しかしながら、この4-水酸化作用は、乳腺組織、卵巣、副腎、子宮、その他色々と、まあ、どの臓器でも起こる現象です。そして、4-OHE1は、上手く解毒化出来れば事なきを得ますが、もしそれが叶わぬ場合は、脂質や蛋白質、そしてDNAに酸化障害を引き起こすフリーラジカルの元となる、セミキノンとキノン中間体に代謝されてしまいます。

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 善人の2-OHE1に対して、悪党系の4-OHE1や16α-OHE1が高濃度状態にあると、当たり前ですが、乳癌の発生率が増加します。しかしながら、乳癌の発症に於いてより問題視されるのが、4-OHE1の存在です。繰り返しますが、4-OHE1は、DNAと反応して、誤修復による腫瘍誘発突然変異を引き起こす可能性が高いキノン類に代謝されるんですが、乳腺組織には、2-OHE1や16α-OHE1と比べ物にならない位の、圧倒的大多数の4-OHE1が存在しているからです。
 恐ろしい事に、合成エストロゲンの代表格であるプレマリン(美容通信2010年8月号)の様な馬エストロゲンでは、4-ヒドロキシエストロン(4-OHE1)への代謝が増加します。(生体外の試験では)4-ヒドロキシエキニレン(馬の4-OHE1アナログ)は、4-OHE1よりも性悪度に磨きが掛かった強力な形質転換因子なんです。

HISAKOは、エストロゲンを代謝出来ているか?

 HISAKOの尿検査によるエストロゲン代謝物の結果を見てみましょう。以下は、検査レポートをそのまま抜粋。だから、 ちょっとばかし日本語が変ですが、お許しを! 

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尿中2OH-E1代謝物量に関するコメント:

 これらのエストロゲンは「良いエストロゲン」と呼ばれ、一部の著者は癌を予防するエストロゲンと考えています。男性における役割と影響については、現時点で正確な研究または文献が公表されていません。女性の乳癌に関連した研究が多く行われてきました。

尿中 16a(OH)-E1 代謝物:

 16aOH-E1値の上昇は乳癌リスクの増加と関連性があります。16aOH-E1は弱いエストロゲン、エストリオール(E3)の直接前駆体です。16aOH-E1値はインドール3カルビノールまたはその代謝物の1つであるメチレンジインドール(DIM)により低下します。大豆および亜麻が16aOH-E1値を低下させることが証明されています。

a009icnインドール3カルビノールとは?

「国立ガン研究学会誌」でも発表され、免疫強化に最適の栄養素で、害を持つ異常細胞を無毒化する酵素の働きを強めます。食物ではアブラナ科の野菜に多く含まれています。

 16aOH-E1値が高い閉経後の女性では、エストロン治療は回避し(つまり、トリエストロゲン製剤ではなく!)、その代わりにE2とE3のバイエストゲン製剤およびプロゲステロンの使用を検討する方が好ましい場合があります。また、16aOH-E1 は骨塩濃度の維持にも重要です。

2(OH):16a(OH)-E1 代謝物比率:

 [参照範囲]  > 2.0 良好、 < 2.0 乳癌リスクの上昇  比率が 2.0未満の患者には食事および生活様式の変更をお勧めします。食事から植物エストロゲンを補充することで、さらなる比率の改善が見込めます。高タンパク、低脂肪、インドール3カルビノールを豊富に含んだ食事により 2/16比率が改善する場合もあります。メチレンジインドール(DIM)も、また2/16比率を改善することが証明されています。

尿中4OH-E1に関するコメント:

 4OH-E1は2OH-E1と共に、カテコールエストロゲンとして知られる物質を形成します。しかしながら、2OH-E1とは異なり、このエストロンはフリーラジカルを生成する非常に強いエストロゲンであることが分かっています。過酷な運動の後、尿中の値が上昇するのは、カテコールアミンメチルトランスフェラーゼという酵素が相対的に不足しているためと示唆されています。
 食事により葉酸の摂取を増やすことで、この症状が改善される場合があります。この代謝物は最終的に女性の発癌リスクの上昇に関連する重要な代謝物の1つと成り得る可能性があります。

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役に立つメモ:

  • 予防効果のある代謝物:2-OHE2, 2-OHE1, 2-MeOE1
  • 抗増殖代謝物:2-MeOE2
  • 発癌物質および活性エストロゲン代謝物:16α- OHE1, 4-OHE1
  • 活性エストロゲン:E2, E1, E3
  • DIM/インドール3カルビノールサプリメントの使用により、エストロゲン代謝が変化し、2-OHおよび2-代謝物量が増加します。
  • E1 が 2-OHE1 および 2-MeOE1に変換。E2 が 2-OHE2 および 2-MeOE2 に変換。

 ちょっと、2-OHE1:16α-OHE1比が2を切っちゃって、乳癌的に黄色信号が点滅状態。流石に、「ダブルキャンサーは勘弁してくれよ!」って切実なる気分なので、どう手を打つか? 次の章以降では、HISAKOの悪足掻きの手の内を見せてしまいましょう。

そもそもエストロゲンなんて要らない!」って、過激な考え方ではないんですが…

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 「そもそもエストロゲンなんて要らない!」って、過激な考え方なぞ毛頭ございませんが(笑)、時として、アロマターゼを減少させる事を考えなければならない時があります。乳癌の時に使用する抗癌剤(ホルモン療法)は、このアロマターゼを非可逆的にブロックする阻害剤ですし、このお薬は、高エストロゲン型の肥満オヤジ(美容通信2014年7月号)なんかにも、少量使うだけで体脂肪が落ちるので、期間限定ではありますが、使ったりします。

アロマターゼを減少させる方法

  • 痩せよう。
  • ストレスの軽減若しくは炎症を抑える(美容通信2015年4月号)。
  • 抗酸化物質として、緑茶サプリメントを摂取(1日あたり500mgを1~3回)しよう。
  • ビタミンC(1日あたり500mgを1~2回)(美容通信2008年11月号)。
  • ビタミンD(美容通信2013年3月号)は、テストステロンからエストロゲンへの転換を減少させます(1日あたり1000~2000IU)。

アロマターゼの活動を抑える薬物治療

  • アナストロゾール(Arimidex 1mg/day)
  • エキセメスタン(Aromasin 25mg/day)
  • レトロゾール(Femara 2.5mg/day)

エストロゲンの代謝物を無毒化してしまう方法を伝授

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 上のエストロゲン代謝経路をガン見しながら、対策を立てましょう。

エストロゲンをメチル化する

 再度上の図を見て下さい。エストロン(E1)は、先ずは肝臓でのフェーズⅠによって水酸化されます。これらのヒドロキシエストロン類(カテコールエストロゲン類)は、フェーズⅡ(抱合化)によって、更なる解毒過程を経て、無毒化、つまり、水溶性の反応性のない化学物に代謝され、それまで有していたホルモン作用を完全に消失します。メチル基、硫酸基やグルクロニド類などの分子が、このフェーズⅡに関与します。後は、おしっこと一緒にさようなら♪ 排出されて終わりです。

 補足すると、2-メトキシエストロン類と4-メトキシエストロン類は、健康的に良いエストロゲン類と考えられています。特に、(生体外の研究では)2-メトキシエストロン類、血管新生の強力な阻害剤として働く事が知られています。
 カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ(COMT)酵素によってメチル化され、エストロゲン性がなくなります(不活性化)。又、COMTは、フリーラジカルの産生に加担するキノン類の形成を阻止してくれます。

2-HE1経路をサポートする

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 アブラナ科の野菜を、食べて食べて食べまくる(笑)。アブラナ科?…アブラムシが好きな葉っぱの事? ピンと来ないかも知れませんが、そんじょそこらのスーパーでもお目に掛かる野菜達です。例えば、アブラナ、大阪白菜、カブ、からし菜、カリフラワー、キャベツ、京菜、クレソン、ケール、小松菜、コールラビ、搾菜、山東菜、すぐき菜、タアサイ、カイワレダイコン、大根、タイサイ、高菜、チンゲンサイ、唐菜、薹菜、菜の花、野沢菜、白菜、パクチョイ、ラデッシュ、日野菜、広島菜、ブロッコリー、ホースラデッシュ、水掛菜、ルコラ、芽きゃべつ、わさびetcです。
 他にも、発酵大豆食品や葛も有効です。

 面倒臭がり屋さんなら、ジインドリルメタン(DIM)のサプリメントって手もあります。
 DIMは、エストロゲン受容体のブロックを助け、エストロゲンに反応する乳癌の増殖を阻止します。又、ヒトの癌細胞でのアポトーシスを誘導する事が知られており、エストロゲン依存性の癌であれ、非依存性の癌であれ、癌細胞の増殖を60%を遅らせてくれるって報告もあります。CYP-1A1を上方制御して、乳癌に対し予防的な作用がある2-OHE1を増やしてくれる効果もあります。
 2mg/体重Kg(=50Kgの女性なら100mg)の服用が目安とされています。

 勿論、痩せる!とか、外因性のエストロゲン類の排除を心掛けるなんて言うのも、○です。

健常な4-OHE1代謝

     蛋白質を鱈腹食べよう! 構成要素として必要だからね。
     解毒経路であるフェーズⅡをサポートしよう(メチル化、硫酸化、グルクロン酸抱合)。
     サプリメントとしては、以下がオススメ。

    • メチル化、硫酸化の友として、SAMe(S-アデノシルメチオニンメチルドナー)、ビタミンB6、B12、葉酸、マグネシウム

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     ・SAMe
       サプリマニアでもない限りあまり馴染がないと思いますが、メチオニンが細胞へのメチル基の供与体となる為には、先ずSAMeにならないと駄目なんです。SAMeはそれ以外にも、4-OHE1の排泄に大事なグルタチオンの前駆体でもあります。
       1日400~1200mgを数回に分けて服用します。
     ・ビタミンB6、B12、葉酸美容通信2007年3月号)(美容通信2009年11月号
       メチオニン代謝とメチル化経路に於いて、ビタミンB6、B12、葉酸は、物凄く大事な存在です。
     ・マグネシウム美容通信2009年12月号
       人間生きてく上で大事な、ナント、300以上の酵素反応に関与しています。更に、ヒドロキシエストロンのメチル化を助けてくれるので、こやつ等を最終的に無害な水溶性物質にして、おしっこと一緒に体の外にバイバイ♪させちゃいます。
       メチル化の為に服用するんなら、1日あたり、やっぱ320~400mgは飲まないと駄目ですかね。

  • グルクロン酸抱合の友として、NAC(N-アセチル-システイン)、ミルクシスル201509image45、クルクミン201509image47

16αOHは、ヨウ素でE3に変換してしまおう。

 甲状腺ホルモンの特集(美容通信2015年3月号)でもお話しましたが、色んな体の臓器が恙無く働く為にはヨウ素が必要です。乳腺も然りです。乳腺組織での発癌性を減らす為に、性悪の16α-OHE1(16α-ヒドロキシエストロン)を、無害な以上に、寧ろ乳癌の予防作用のあるE3に変換させてしまいましょう。サプリで摂るなら、イオドーラル(ヨウ素/ヨウ化カリウム)がオススメです。
 16aOH-E1値は、インドール3カルビノール又はその代謝物の1つであるメチレンジインドール(DIM)によっても低下します。大豆及び亜麻も、16aOH-E1値を低下させてくれます。

代謝するのは、肝臓だから。

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 当たり前の事として忘れられがちではありますが、エストロゲン類とその代謝物群は、全て肝臓で分解されます。肝臓でのフェーズⅠとフェーズⅡの解毒機能が低下すると、エストロゲン類の腸肝循環(美容通信2014年1月号)なんて、泣くに泣けない悪循環♪に陥るかも。

外因性のエストロゲンも、4-OHE1↑、16α-OHE1↑の要因になる!

 環境中のエストロゲン類、エコエストロゲン類、エストロゲン類似物は、皆、敵なんだよ~ん。

閉経後は、性ホルモンは副腎が作る。

 閉経後は、大多数の性ホルモンの産生工場は、卵巣から副腎に移転してしまいます。そうすると、副腎(美容通信2015年4月号)がちゃんと働いてくれないと、ロクでもない事が起こって当たり前(笑)。

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副腎機能低下に対してのエトセトラ

●行動と生活習慣の変化

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 糖質制限(美容通信2011年4月号)、ストレス減少、適切な睡眠(美容通信2015年8月号)、適度な運動、リラクゼーション(ヨガ、瞑想etc.)

●栄養のサポート

    • ビタミンC

     実は機能低下だけでなく亢進の際にも。コルチゾールと副腎ホルモン産生に欠かせない!

    • ビタミンB5(パントテン酸)

     実は機能低下だけでなく亢進の際にも。副腎ホルモン生成に必要なエネルギー産生経路をサポート。

    • ビタミンB6(ピリドキシン)

     これ又、実は機能低下だけでなく亢進の際にも。副腎ホルモンの酵素産生に必要とされる補助因子。

    • マグネシウム

     実は機能低下だけでなく亢進の際にも。細胞エネルギー産生に必要(←副腎ホルモンの産生に寄与)。

    • 亜鉛

     実は機能低下だけでなく亢進の際にも。過度に興奮した神経機能の鎮静を助けてくれます。

    • マルチビタミン

     フィロルガ(美容通信2015年1月号

●ハーブ

    • 強壮効果のあるハーブ

     シベリアン、アメリカ人参、レンゲ、アシュワガンダ、ロディオラ

    • 植物ホルモンと前駆体

     天草、サルサパリラ

    • ホルモン代替治療

     必要ならDHEA

副腎機能亢進に対してのエトセトラ

●行動と生活習慣の変化

 糖質制限、ストレス減少、適切な睡眠、適度な運動、リラクゼーション(ヨガ、瞑想etc.)

●栄養のサポート

    • ビタミンC、ビタミンB5、ビタミンB6、マグネシウム、亜鉛
    • フォスファチジルセリン

     コルチゾールに過剰に反応しちゃうのを押し留めてくれる。

    • γアミノ酪酸(GABA)

     特にストレスや不安による亢進の際に、それを緩めてくれる作用がある。

●ハーブ

    • 強壮効果のあるハーブ

     シベリアン、チャイーニーズ&アメリカ人参、シザンドラ、アシュワガンダ、ロディオラ、バコパ

    • 鎮静効果のあるハーブ

     セイヨウオトギリソウ、バレリアン、タツナミソウ、ホップ、オート麦

●ホルモン代替治療

 必要ならDHEA

更年期障害と思いきや、実は単に甲状腺機能低下!?

 健やかな甲状腺環境も大事です。甲状腺に効く栄養素は、以下の通り。

    • ヨウ素

 エストロゲン比率をエストリオール有利にバランスさせてくれます。このバランスは、脳、おっぱいの発達、皮膚の潤滑、強い骨、心臓血管病の予防を含む、多くの身体機能に於いて極めて重要!

    • セレン

 ヨウ化物からヨウ素への酸化に必要。不活性型のT4→活性型T3への変換に必要(←セレンは、ヨードチロニン・テヨードナーゼの構成要素!)。

    • 亜鉛

 ビタミンAの戦友。

 ビタミンD又はビタミンA受容体は、甲状腺代謝に関与する。

    • ビタミンA

     TSHの産生の為の補助因子。ビタミンAの不足若しくは欠乏は、ステロイドホルモン機能不全の症状を悪化させる。

付録:PET-CT検査の結果

 まあ、念の為に、おしっこ検査の結果を踏まえて、乳癌を始めとするホルモン依存性の癌の有無を精査すべく、提携している新横浜のゆうあいクリニックでPET-CT検査を行いました。ダブルキャンサーは真っ平ですからね。

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[所見]

    • PET所見

     以前のPET検査所見と比較しました。
     骨盤腔内を含め、悪性腫瘍を疑う異常なFDG高集積域はありません。

    • CT所見

     副鼻腔、唾液腺、上咽頭~下咽頭、喉頭、甲状腺等に、異常所見を認めません。
     両側腋窩や縦隔リンパ節腫大を認めません。
     両側乳腺に異常吸収域はありません。
     両側肺野に結節病変等を認めません。
     肝左葉に嚢胞を認めます。
     胆嚢、膵臓、脾臓、副腎及び腎には、異常所見はありません。
     骨盤腔内では、子宮摘出後の状態です。

[画像診断]

 子宮癌の再発・転移を疑う所見はありません。        

 …取り敢えずは、一安心。サプリメントを調整して、足掻くしかないか(笑)。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。


※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。

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来月号の予告

冷や汗…(((;^^)だったりして(笑)
以前特集した「糖化は老化」の最新補足版です。
<AGEs>です。